いつまでも見込み客を引きつけてくれる「エバーグリーン」なコンテンツの作り方

コンテンツマーケティング

エバーグリーン(evergreen)は「いつもグリーン」、つまり「常緑の」という意味だ。

コンテンツマーケティングにおいても、この言葉は使われる。例えば、「エバーグリーンコンテンツ」という用語を見聞きしたことがあるのではないだろうか? これは「いつまでも色あせず、長い間集客に貢献してくれるコンテンツ」のことである。

本記事ではそんな「エバーグリーンコンテンツ」のメリットや例、作成の際に使えるコツなどをご紹介する。

また、弊社は、伴走型マーケティング支援サービスを提供している。具体的なBtoBマーケティング支援に関して知りたい方は是非見てほしい。

エバーグリーンコンテンツを持つメリット

エバーグリーンコンテンツのメリットとしてまず挙げられるのが、アクセス数を増やしやすいという点。これは、言い換えると新規集客に有利ということだ。

また、ソーシャルメディアでシェアされやすいことも特長の一つである。結果的に被リンクが増えるので、Google にも愛され続けるということだ。

ブランドの認知度向上も期待できるだろう。そして、これら全てのメリットは、最終的に売り上げにもつながっていく。

しかし、最大のメリットは効果が長期間にわたって続くことだ。寿命は1~2年と比較的短いものもあれば、永遠に続くものもある。すぐに忘れられてしまうコンテンツと、ずーっと必要とされるエバーグリーンコンテンツ、どちらが良いだろう?

エバーグリーンコンテンツの理想的な例

エバーグリーンコンテンツの宝庫とも言える2つのサイトをご紹介しよう。皆さんもご存知のウィキペディア、そして IMDb(インターネット・ムービー・データベース)だ。 後者は英語のサイトで、俳優、映画、テレビドラマなどの情報を検索することができる。

この2サイトの人気が高い理由。それは、新しい情報がどんどん追加されていると同時に、古い映画、クラシック音楽、歴史上の人物など、古くからそこにある情報も、多くのユーザーによって常に検索されているという事実だ。そのような、今までもこれからも閲覧され続けるであろう情報こそが、エバーグリーンコンテンツなのである。

「エバーグリーンコンテンツの宝庫」と言った意味がわかっていただけたのではないだろうか。どちらのサイトも豊富なエバーグリーンコンテンツを提供している。そしてユーザーに何度も繰り返し訪問してもらうことに成功しているのである。

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エバーグリーンコンテンツの企画・作成ですべき質問

エバーグリーンコンテンツを新しく企画・作成するとき、まずは次のポイントを考えていただきたい:

・流行の変化やテクノロジーの進化にも動じないコンテンツか? または修正していかないと成立しないコンテンツか? ・時間が経っても適切な内容か? 1年後の新規訪問者にとっても役立つ情報か? ・1年後でも人に読んでもらえるか? 面白いと思ってもらえるか?

例えば「バラの育て方」というコンテンツはエバーグリーンであると言える。しかし「iPad の画像を Facebook にアップロードする方法」はどうだろうか? エバーグリーンコンテンツになる可能性はあまり高くないだろう。

エバーグリーンコンテンツのアイデアを得るヒント

エバーグリーンコンテンツのアイデアを Google 検索をして探すのも良いだろう。でも実は、すでに自分が持っているものの中に、優れたアイデアがごろごろ転がっていたりする。

まずは、自分のサイトやブログを解析してみよう。より人気の高い記事を抜き出して分析してみることで、題材やアイデアを見つけられるはずだ。

また、お客さんや読者からもらった中で、最も多い質問をピックアップしてみることをおすすめしたい。その質問に対する自分の答えから、エバーグリーンなコンテンツを生み出すアイデアを得られるだろう。

既存コンテンツをエバーグリーンコンテンツとして蘇らせる方法

すでに持っているコンテンツがエバーグリーンなコンテンツに生まれ変わる可能性も考えたい。そこで重要になってくるのが、エバーグリーンになり得る記事を他の記事に埋もれさせない工夫だ。「注目記事」や「初めての方」といったカテゴリーを作るなどして、コンテンツを目立たせるようにしよう。

あえて日付を入れないというのもひとつの手だ。このテクニックにはコンテンツを色あせさせない効果があるので覚えておきたい。

エバーグリーンに向いているコンテンツ・向いていないコンテンツ

どんな記事、動画、画像、インフォグラフィックスもエバーグリーンコンテンツになる可能性はある。しかし多少の向き不向きはあるので、それぞれ挙げてみようと思う。

エバーグリーン向けのコンテンツ:

・ハウツー ・「○○するコツ」や「○○のヒント」 ・Q&A ・お客様の声 ・用語集 ・「○○の歴史」や「○○の由来」 ・まとめ記事

エバーグリーン向けではないコンテンツ:

・最新ニュース ・特定のイベントや季節行事に関係したもの ・データや統計 ・推測

最後に

優れたツイートでもそのピークはたったの18分と言われるのに対し、エバーグリーンなブログ記事の効果は何年も続く。そう考えると、エバーグリーンコンテンツにどれだけの力が秘められているかお分かりいただけると思う。

もちろん、一時だけ注目を集めてすぐに廃れてしまうようなコンテンツを作るなということではない。ベストな選択肢は、今だけでなく何年も先まで人の役に立つコンテンツも、バランス良く取り入れていくことだろう。

イノーバでは、伴走型マーケティング支援サービスを提供している。コンテンツ制作や戦略設計を含むBtoBマーケティングに課題や悩みを抱える方は是非見てほしい

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参考元: The Complete List of Evergreen Content Ideas for Your Blog 4 Useful Tips for Creating Evergreen Content (With Four Killer Examples) Marketing Tip of the Week: How to Create Evergreen Content

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