ディレクトリとは?意味やフォルダとの違いなど、基礎知識を初心者にもわかりやすく解説

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Web用語に「ディレクトリ」という言葉があります。ディレクトリは特に、プログラミング学習において頻繁に耳にする言葉ですが、Web系の仕事や作業をしている人であれば必ず理解しておきたいものです。
そこでこの記事は、ディレクトリという用語の意味や使い方、重要性などについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
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目次
ディレクトリとは
ディレクトリとは日本語で「住所録」と訳されますが、ITの世界では別の意味になります。
IT用語における「ディレクトリ」は、ファイル(データ)を整理したり分類したりするための入れ物のようなものです。
コンピューターの世界には、以下のようなさまざまなデータがあります。
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テキスト
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音声
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動画
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画像
たとえば、これらのデータ全てをデスクトップに並べたとしましょう。トップ画面がゴチャゴチャして、どこに何があるか全く分からなくなってしまいます。
そこで、ディレクトリの出番。共通する性質を持ったデータをそれぞれのディレクトリにまとめていくことで、整理された見やすい画面になります。
スマホにも、似たような機能があります。似たようなアプリをまとめて「ゲーム」「SNS」と名前をつければ、どのアプリがどこにあるのかがわかりやすくなります。ディレクトリは、この機能とほとんど同じだと考えてもらって構いません。
ディレクトリとフォルダの違い
「ファイルをまとめるのってフォルダじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。
基本的に、ディレクトリとフォルダの違いはほとんどありません。同じものだと考えて問題ないでしょう。
しかし、厳密に考えると、コンピューターのOSによって呼び方が異なります。
WindowsやMacなどの、いわゆるGUIでは「フォルダ」という呼び名を採用しています。対して、LinuxやUnixなどのCUIでは「ディレクトリ」と呼ばれます。
なぜ呼び方が違うのかというと、CUIにおいてはフォルダという概念が存在しないからです。
とはいえ、LinuxやUnixはプログラマーなどの専門職の人が使用するものなので、両者ともほとんど同じだと考えて問題ありません。
ディレクトリとファイルの違い
「いや、そもそもファイルって何?」という人もいるでしょう。
ファイルは画像やテキストなどのデータを指します。
イメージとしては、ファイルは紙で、ディレクトリは箱と考えるとわかりやすいです。たとえば、パスタのレシピが書かれたそれぞれのファイル5枚を「パスタのレシピ」という名前のディレクトリにまとめる、という感じです。
ファイルは編集できるもの、ディレクトリはファイルを入れる容器だと考えましょう。
ディレクトリの種類
ディレクトリに関連する用語をまとめました。どれも難しいものではありませんので、一つずつ丁寧に確認してみてください。
今回紹介する用語は以下の4つです。
階層型ディレクトリ
ディレクトリはファイルを整理する入れ物、と説明しましたが、ディレクトリの中身がグチャグチャになっていたら元も子もないですよね。
ディレクトリ内のファイルを整理するためには、ディレクトリを階層型に配置していくことが大切です。そのように配置されたディレクトリの内部構造を「階層型ディレクトリ」といいます。
階層型ディレクトリにおいて、ディレクトリは親子関係になっています。たとえば、食べ物ディレクトリの下に果物ディレクトリ、果物ディレクトリの下にりんごディレクトリ、のような感じです。
サブディレクトリ
サブディレクトリは、特定のディレクトリの下位に存在するディレクトリのこと。
たとえば、Xというディレクトリの中にYというディレクトリが入っているとしましょう。このような場合は、「YはXのサブディレクトリ」といった言い方をします。
また、もしYの中にZというディレクトリがあるなら、「ZはYのサブディレクトリ」という言い方もできます。要は、どのディレクトリを基点とするかでサブディレクトリは変わるというわけですね。
ルートディレクトリ
ルートディレクトリとは、最上位のディレクトリのことです。
ディレクトリの中にディレクトリを入れられるというのは前述の通りですが、その中でも一番上位、つまり全てのデータを含んでいるディレクトリが「ルートディレクトリ」となります。
カレントディレクトリ
カレントディレクトリは、今現在自分がいるディレクトリのことです。
「今現在自分がいる」という感覚はわかりづらいかもしれませんが、これはコマンドラインやターミナルを利用するエンジニアにとってはとても重要な概念です。
エンジニアは、コマンドと呼ばれる文を打ち込んで、カーソルを使わずにファイルやディレクトリを操作します。その時、今自分がどこのディレクトリで作業をしているのかを把握することは非常に大切なのです。
ちなみに、カレント(Current)は「現在」「最近の」という意味の形容詞です。
WebディレクトリとURL
URLの中に、そのサイトで使われているディレクトリ名が含まれていることをご存知でしょうか?
一般にディレクトリというとURLのディレクトリを思い浮かべる方も多いかもしれません。URLにおけるディレクトリは正式には「Webディレクトリ」といいますが、単純に「ディレクトリ」と呼ばれることが多いです。
たとえば、以下のようなURLがあるとします。
https://www.ABC co.jp/blog/index.html
このURLを、意味に基づいて分解したのが以下です。
- https:→プロトコル名。情報のやりとりの方法を意味します。
- www.ABC co.jp→ホストとドメイン名。インターネットにおける住所のようなものです。
- blog→ディレクトリ名。
- Index.html→ファイル名。この場合は、blogディレクトリの中に格納されています。
もちろん、ディレクトリが複数になることもあります。その場合は、ホスト+ドメインの部分とファイル名の間にある文字列全てがディレクトリ名になります。
ブログやメディアなどのサイトを運営する場合は、このURLをわかりやすいものにするのが効果的。URLをわかりやすくするとは要するに、ディレクトリ構造を整理するという意味ですよね。
わかりやすいURLにするべき理由は、主に以下の2つです。
- クローリングの質が上がる
- ファイルの更新が簡単になる
クローリングの質が上がる
Web上のコンテンツは、クローラーと呼ばれるGoogleのロボットが自動的にチェックをしています。その結果、良質なコンテンツとみなされたものが、検索結果の上位に表示されるのです。
そして、このクローラーは、整理されたわかりやすいURLを好みます。
要するに、人間だけでなく、ロボットにとってもわかりやすいようにディレクトリを整理するのが、サイトの上位表示(SEO対策)にとって大変重要だというわけです。
ファイルの更新が簡単になる
わかりやすいディレクトリ構造は、人間にとっても都合がいいです。
なぜなら、サイト内の構造を整理することで、ファイルの更新が簡単になるからです。コンテンツの更新は人間が行うものなので、人間にとってもわかりやすくファイルが整理されているのが理想です。
まとめ
ここまで、ディレクトリについての基礎知識を解説してきました。
ディレクトリを上手に活用することができれば、ファイルを綺麗に整理でき、日々の業務が効率化します。
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WebディレクトリとURL、SEOのお話も少ししましたが、SEOやURLについては以下の記事も参考になりますのでぜひチェックしてみてください!
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