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宗像 淳 / イノーバCEO2026/02/13 15:35:361 min read

AI時代においてもSEOは不可欠!AIに自社が引用される条件

💡 この記事でわかること

  • AI検索エンジンとSEOの深い関係性
  • 土台を飛ばした「AI対策」に潜む、ブランド毀損などの思わぬリスク
  • AI引用を底上げするための4つのSEO基盤
  • 自社サイトをAIに選ばれる資産に変える具体的な運用術

検索体験は、技術革新を経てAIによる引用が無視できない時代へと突入しました。今やAIから「信頼に値する情報源」として自社サイトがピックアップされることは、マーケティングにおいて避けては通れないテーマです。。

「GoogleのAI OverviewsやChatGPTなどに引用されるためには、一体どうすればいいんだろう?」と、新しい時代の対策に頭を悩ませている担当者の方も多いでしょう。

結論からお伝えすると、AIに選ばれるための最短ルートは、AIが迷わず情報を収集でき、かつ確かなソースだと判断できる「SEOの土台」を整えることに他なりません。

この記事では、AI時代にこそSEOが不可欠である理由と、実際の対策について解説します。

目次

 

AI時代にこそSEOが重要な理由

AI検索は、ゼロから情報を生成しているわけではありません。その裏側では、従来の検索エンジンと同じように「Web上の情報を正しく読み取り、整理する」というプロセスが動いています。

AIに引用されるためには、まず以下の2点を理解しておく必要があります。

 

  • ①AIは「検索拡張生成」という仕組みで回答を作る

AIは、Web上の公開されているWebサイトから情報を引き出して要約します。

図書館の目録にない本が誰にも読まれないのと同様に、検索エンジンに正しく認識されていない情報は、AIにとっても「存在しない」ものとして扱われてしまいます。

 

  • ②AI対策(LLMO)はSEOの延長線上と捉える

次世代の施策とされるLLMOも、本質はSEOの延長線上にあります。

「ユーザーの意図に応える」「論理的な構造で情報を伝える」というSEOの王道を、より高い精度で実行することが、そのままAI対策に直結します。

▶SEOについて詳しくはこちら

 

さらに、AIに参照されることを望むなら、Googleが創業時から掲げる「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」という原則を、これまで以上に追求せねばなりません。

利用者の利便性を最優先し、機械にとっても解釈しやすい「情報の土台」を整えること。この基本に立ち返ることが、AI時代の検索市場を勝ち抜くための唯一の道となります。

参考:Google が​掲げる​ 10 の​事実

 

AIがWebサイトを評価する際に重視する3つの条件

AIが情報を正しく引用するためには、「①技術的に発見しやすい環境」「②内容を正しく抽出できる構造」「③サイト自体の信頼性」という3つの条件を満たす必要があります。これらSEOの基本にもなっている土台を整えることが、AIから高い評価を受け、参照元として選ばれるための確実なルートとなります。

ここでは、どのような土台がAI時代のビジネスチャンスを広げるのかを解説します。

 

①AIがスムーズにWebサイトを発見できる環境を整える

従来の検索エンジンと同様に、AIも情報収集のためにクローラーを利用しますが、技術的な課題があるWebサイトはうまく読み取ってもらえないことがあります。例えば、サイトマップの不備や読み込みの遅延を放置していると、AIが情報を取得するのを諦めてしまう要因になりかねません。

SEOツールのAhrefsによる調査でも、テクニカルSEOが不完全なWebサイトは学習対象から外される可能性が指摘されています。

どんなに質の高いコンテンツを公開しても、インフラ側でつまづいていると情報を活用してもらえないため、まずはスムーズに巡回できる環境を整えておくことが大切です。

参考:Meet the New Web Crawlers: AI Bots Are Closing in on Search Engine Bots

 

②AIが各ページの内容を「正しく抽出」できる構成にする

AIが文脈を正確に捉えられるよう、各ページのHTMLタグや構造を論理的に整えておくことが不可欠です。情報の整理が行き届いたページであれば、AIはサービス内容を誤解することなく、意図した通りの情報をユーザーに届けてくれます。

世界的なSEO分析ツールを提供するSemrushの研究でも、情報の構造化が徹底されているほど、AIによる抽出精度が高まることが示されています。正確な情報を広めるには、機械が迷わず読み取れる論理的な構成を心がけることが大切です。

わかりやすく明快な発信を追求する姿勢が、結果としてブランドの信頼を確かなものにします。

参考:How Do Technical SEO Factors Impact AI Search?

 

③AIが優先的に紹介したくなる「推奨ソース」を目指す

AI検索エンジンは誤情報の提供を防ぐために、ソースの信頼性が低いドメインを引用候補から除外する傾向にあります。

実際、SEOエキスパートのリリー・レイ氏は、Googleのアップデートで評価を落としたWebサイトがAIの回答からも体系的に排除されている可能性を示唆しています。ハルシネーションや嘘をなくそうとする AI側の設計意図を考えると、出所不明な情報を発信するリスクは大きいといえるでしょう。

SEOを通じて「信頼できるサイト」だと証明できていないと、AIに選ばれるチャンスを逃してしまうかもしれません。情報の品質を磨く地道な努力こそが、最も確実な近道です。

参照:What I learned at the 2025 Google Search Central Meetup in NYC

 

AIによる引用を促すSEOの4つの基盤

AIの引用を勝ち取るには、内部SEO・構造化データ・チャンキング・E-E-A-Tの4点をSEOの本質に則って整備せねばなりません。

これらは機械と人間の双方に情報の価値を正しく伝えるための共通言語であり、次世代の検索体験における成功のロードマップといえます。

具体的にどのような施策がAIに響くのか、その対応関係を整理した一覧をご覧ください。

4つの基盤

役割

AI検索におけるメリット

① 内部SEO

アクセシビリティ

(情報の見つけやすさ)

AIクローラーの巡回と発見を促進する

② 構造化データ

マシンリーダビリティ

(システムにとっての理解しやすさ)

AIが情報を正しく把握できる

③ チャンキング

ユーザビリティ

(ユーザーにとっての理解しやすさ)

AIが回答の一部として情報を抽出しやすくなる

④ E-E-A-T

トラスト

(Webサイトの信頼性)

AIが安全なソースとして真っ先に優先選択する

それぞれ詳しく解説します。

 

①サイトのアクセシビリティを高め、AIクローラーの巡回を助ける

AIに自社の情報を正しく届けるには、まずサイトの「アクセシビリティ(情報の見つけやすさ)」を向上させて、AIクローラーが内容をスムーズに見つけられる状態を整えることが欠かせません。内部SEOを丁寧に行い、サイト内の導線やリンク構造を最適化することで、機械による情報の発見と巡回を後押しできます。

AIはあらかじめ収集された情報を元に回答を生成します。そのため、読み取りの邪魔になる技術的な課題を解消しておくことが、参照元として選ばれるための入り口になるのです。

地道な内部対策の徹底が、AI時代においても成果を出すための基盤となります。

 

②構造化データを活用し、情報をAIに正しく認識させる

AIは単なる文字列を追うのではなく、対象の背後にある「関係性」を把握しようと試みます。

構造化データを用いて情報を定義することは、AIに内容を伝えるための大切な補助線となります。人間がタイトルから内容を推察するように、機械には専用タグを使って情報を差し出さねばなりません。この丁寧な対応が、AIの確信へと繋がります。

実は、こうした構造化データの活用は、検索エンジンに情報を正確に伝えるための手法として、SEOでは以前から必要な要素の一つと言われてきました。共通言語を適切に扱い、情報の解像度を高めることは、AI時代の重要な実務と言えるでしょう。

 

③情報をトピックごとに整理し、AIが特定の回答を見つけやすくする

AIは回答に適した「情報の塊」を効率的に探そうとします。これを「チャンキング」と呼び、情報を論理的な単位に切り分けることで、AIによる抽出は驚くほどスムーズになります。

たとえば、見出しのすぐ下に要点を記載し、ひとつの話題に絞る構成に整えれば、人間にも機械にも優しいコンテンツに仕上がるはずです。

こうした情報の整理は、読者の利便性を高めるSEOの基本として、これまでも一貫して推奨されてきた手法です。情報を長い段落の中に埋めてしまわず、整理された状態で配置することが、引用のチャンスを広げる秘訣となるでしょう。

 

④独自の一次情報と専門性を提示し、AIから信頼を得る

AIに選ばれるためには、自社独自の一次情報や知見を発信し、信頼を積み上げることが重要です。

AIは既存情報の整理は得意ですが、自ら体験して得た「現場の知見」を生み出すことはできません。Googleが評価基準として提唱する「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を意識したコンテンツを積み上げることが、AIから選ばれるための確実な一歩となります。

こうした本質的な価値の追求も、以前からSEOでも最も重視されてきた要素です。自社ならではの視点に磨きをかけ、独自の価値を世に問い続けることが、AIから引用されるための要となるのです。

参考:Google 検索セントラル | E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて

 

次世代の検索体験をリードする「信頼のブランド」への進化

AI検索の進化は目覚ましく、もはや従来のSEOだけで成果を出せる時代は終わりつつあります。これからのビジネスにおいて、AIに引用されることはブランドの権威性を担保し、確度の高い顧客を呼び込むための重要なファクターといえるでしょう。そのためにも、本記事で解説した4つの「SEOの土台」を確実に整備することが重要です。

 

イノーバでは、次世代の検索体験にスムーズに対応し、Webサイトの価値を最大化させるための専門的なご支援を提供しています。

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宗像 淳 / イノーバCEO

福島県立安積高校、東京大学文学部卒業。ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(マーケティング専攻)。1998年に富士通に入社、北米ビジネスにおけるオペレーション構築や価格戦略、子会社の経営管理等の広汎な業務を経験。 MBA留学後、インターネットビジネスを手がけたいという思いから転職し、楽天で物流事業立ち上げ、ネクスパス(現トーチライト)で、ソーシャルメデイアマーケティング立ち上げを担当。ネクスパスでは、事業開発部長として米国のベンチャー企業との提携をまとめた。 2011年6月にコンテンツマーケティング支援の株式会社イノーバを設立、代表取締役に就任。