All in One SEOでできること、インストールから基本設定までを徹底解説

SEO
SEO(Search Engine Optimization)は、運営するホームページを検索結果上位に表示させるための対策や施策です。たくさんの人にホームページに訪問してもらい、目標とするコンバージョンを達成するにはSEO対策は必須といえます。今回は、WordPressでSEO対策をするなら、知っておきたいSEOプラグインAll in One SEOの概要からインストールの仕方、基本的な設定方法を紹介します。
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目次
All in One SEOとは
All in OneSEOの創設者兼CEO、Syed BalkhiらオールインワンSEOチームにより2007年に開発されたオープンソフトウェアのWordPress SEOプラグインです。インストールされ稼働しているプラグインの目安になる「有効インストール数」は、2百万以上あります。
2020年末にバージョン3系から4系にメジャーアップデートされ大幅に画面変更すると同時に、名称も「All in One SEO Pack」から「All in One SEO」に改称されました。
WordPressサイトを新規で立ち上げたままだと、SEOが非常に弱いため補強する必要がありますが、専門知識のない初心者が行うにはハードルが高いです。All in One SEO を使えば、SEOの専門家や開発者の力をかりなくても、簡単に面倒なSEO設定が行えます。
All in One SEOでできること・メリット
海外で開発されたプラグインですが、世界54言語に翻訳・ローカリゼーションされているため日本語で操作ができます。ただし、日本語がおかしな箇所や英語表記されている箇所もあるので、英語がわかると尚使いやすいです。主な機能には次のようなものがあります。
タイトル・ディスクリプション・キーワードの設定
サイトページに検索結果で表示されるタイトルを設定するタイトルタグとキーワード、検索結果でタイトルの下に表示され説明文になるディスクリプションを設定できます。
Noindexの設定
サイトが検索結果に表示される流れは、クロール→インデックス→ランキングの流れです。Noindex設定は、ホームページの評価を下げるページを検索エンジンにインデックさせないように指定します。
Google Analyticsとの連携
Googleが提供するアクセス解析ツールGoogle Analyticsとホームページを連携できます。Google Analyticsからサイトの現状を知ることは改善策を考え、コンバージョン率をアップさせるきっかけになります。
Google Search Console との連携
Googleが提供する検索結果解析ツールGoogle Search Consoleとホームページを連携できます。Google Search Consoleから、どんなキーワードが検索されたか、何回表示され何回クリックされたか、その検索結果平均順位などを知ることができます。
XHTMLサイトマップの送信
XMLサイトマップには、ホームページの更新情報を検索エンジンに送信してクローラーの回遊を促進する役割があります。All in One SEO のXMLサイトマップ機能では、ページを作成したり更新するたびに、自動でXMLサイトマップが生成されます。最新のXMLサイトマップ情報がタイムリーに検索エンジンに伝わることで、新しく追加したページや更新ページが検索結果に表示されやすくなります。
ソーシャルメディアの設定
FaceBookやTwitterがシェアされた時の表示をSEOに最適化(OGP設定)できます。
All in One SEO には、無償版と有料版があります。All in One SEO は、無償版でもSEO対策に必要な基本機能は十分に使えます。プラグインによっては、無償版と有償版で大きな機能制限があり、有償版でないと必要な機能が使えないものもあるため、この点は大きな魅力です。有料版では以下のようなことが可能になります。
- 画像SEOや動画SEO(VSEO)に対応
- ローカルSEO対策機能が使える
- WooCommerceへのSEO対策を強化できる
- Googleニュースへサイトマップが送れる
新規でWordPressサイトを立ち上げるなら無償版から初めて、サイトが軌道に乗ってから、有償版への移行を検討するくらいでよいでしょう。
All in One SEO のインストール方法
まず、All in One SEO をインストールする前に、以下の3点を完了させておきます。
- サーバーや独自ドメインの設定
- WordPressのインストール
- WordPressテーマの基本設定
インストールは次のような手順で進めていきます。
1.WordPressの管理画面にログイン
2.左のメニューからプラグイン→新規追加
3.プラグイン検索キーワードに「All in One SEO」と入力
4.All in One SEOを「今すぐインストール」
5.インストールが完了したら「有効化」ボタンを押す
All in One SEOの基本的な設定方法
セットアップウィザードの設定
セットアップウィザードでは、6つのステップで質問に答えながら設定を進めます。
インストールが完了して「有効化」ボタンを押すと、「AIOSEOセットアップウィザードへようこそ!」の画面になるので「始めましょう→」をクリック(左メニュー→All in One SEO→ダッシュボードからも可)
Step1
【ウェブサイトを最もよく表すカテゴリはどれですか?】
運営するホームページを最もよく表すカテゴリを選択
[ ホームページのタイトル ]
ホームページのタイトルを設定します。タグを使用することも、タイトルを直接入力することも可能です。
[ メタディスクリプション ]
メタディスクリプションでは、検索結果でタイトルの下に表示されるホームページ説明が設定できます。タグの利用もできますが、SEOを意識するなら文章を直接記入した方がベターです。
Step2
【追加のサイト情報】
[ 個人または組織 ]
個人サイトか組織サイトか選択
[ 組織名~連絡先タイプ ]
各情報を入力(未入力でも進める)
[ ロゴ ]
ロゴがある場合は登録
[ デフォルトのソーシャルシェア画像 ]
SNSに記事などを投稿した際に表示されるアイキャッチ画像を設定
【SNSプロフィール】
利用しているSNSのURLを設定
Step3
【どのSEO機能を有効にしますか?】
「サイトマップ」「最適化された検索の外観」「アナリティクス」以外は有料です。デフォルトでいくつかチェックが既に入っていますが、無料で使う場合は有料機能のチェックをはずします。
Step4
【検索の外観】
「Googleスニペットプレビュー」で検索結果で表示される情報のプレビュー表示が確認できます。サイトが公開前なら「工事中」を設定、その他はデフォルトでOK。
Step5
【サイトアナライザーのセットアップ+スマートな推奨事項】
登録したメールアドレスに、All in One SEOからSEO情報が配信されます。
Step6
【AIOSEOライセンスキーを入力してください】
有料プラン利用ならライセンスキーを入力、無料プランならスキップします。
スキップすると「おめでとうございます、あなたのサイトはSEO対応ではありません!」という画面表示に進みますが、無料プランなのが理由なので気にせず右下の「セットアップを完了し、ダッシュボードに移動します」をクリックします。以上でセットアップ終了です。
検索の外観設定
左のメニューから、All in One SEO→検索の外観を選択
検索の外観から「全体設定」を選択。「ホームページ」項目のサイトのタイトルとメタ説明文を設定して変更を保存します。
「静的ホームページを使用しているため、以下のホームページ設定は無効になっています。」というコメントが表示される時は、「ホームページ設定を編集」のリンクをクリックしてAIOSEO設定から設定します。
検索の外観から「タクソミー」を選択。タクソミーとは、WordPressでのカテゴリーやタグなどの分類の仕組みです。カテゴリーの検索結果に表示を「はい」に、タグの検索結果に表示を「いいえ」に変更して保存。
検索の外観から「メディア」を選択。添付ファイルの「添付ファイルの URL をリダイレクトする」で「添付ファイル」を選択して、「変更を保存」します。
WordPressでは通常、画像をアップロードするとその画像だけの添付ファイルページが生成されます。添付ファイルページは内容のないページのため、検索エンジンに登録されると低評価につながります。そのためここでは添付ファイルページを検索エンジンにインデックスされないように、親投稿にリダイレクトさせる設定を行っています。
検索の外観から「アーカイブ」を選択。「検索結果に表示」をすべて「いいえ」に設定します。
これは内容のないページのアーカイブページを、検索エンジンにヒットさせないようNoindex設定にして、低評価を受けないようにする設定です。
Google Analytics設定
はじめにGoogle AnalyticsのトラッキングコードとIDを取得します。
左のメニューから、All in One SEO→一般設定を選択。
「ウェブマスターツール」を選択、Google Analyticsのトラッキングコードを貼り付けます。
XML Sitemapの設定
XML Sitemapの設定を行う前に、Google Search Consoleにホームページを登録しておきます。
左側メニューからAll in One SEO→サイトマップを選択。
Google検索エンジンに登録する必要のない項目は、サイトマップから除外します。通常は下記のような設定です。
カスタム投稿を利用していて、検索エンジンにカスタム投稿やカスタムタクソミー(カスタム分類)で、登録したい場合は、チェックをいれます。次に、「http(s)://ドメイン/sitemap.xml」にアクセスして、サイトマップが表示されるか確認。表示されたら、Google Search Consoleの左メニュー「サイトマップ」からサイトマップを登録します。
ソーシャルメディア設定
左側メニューからAll in One SEO→ソーシャルネットワークを選択。
「Facebook」を選択して、Facebookをシェアされた時の表示をSEOに最適化(OGP設定)します。
「オープングラフマークアップを有効にする」を有効化して、イメージ画像をアップロードします。
次に「Twitter」を選択して、Twitterをシェアされた時の表示をSEOに最適化(OGP設定)します。
「Twitterカード有効化」を有効化して、イメージ画像をアップロードします。
まとめ
All in One SEOは、便利なSEOプラグインですが導入しない方が良いケースもあります。
XML サイトマップ用プラグイン「Google XML sitemap」でサイトマップを作成している場合、2つのプラグインを同時に使うとサイトに不具合を引き起こします。All in One SEOを使うなら、他にXML サイトマップ用のプラグインは必要ありません。「Google XML sitemap」をインストールしているなら削除するか無効化します。
また、国産の有料テーマは独自のSEO対策を行っていることがほとんどで、推進プラグインにAll in One SEOがない場合は、導入しない方がよいでしょう。無料テーマでもSEO対策されているものに対しては同じです。複数の競合するプラグインの導入は、反対にSEOを悪化させる原因になります。
All in One SEOは、2020年末にメジャーアップグレードされました。All in One SEOをメジャーアップグレード前から使用していた場合、すぐにアップデートすると不具合が起こる可能性があるので、安定するまでダウングレードして様子をみることをお勧めします。
また、安心して運営するためにWordPressサイト全体のセキュリティ対策も重要です。
おすすめのプラグインをまとめていますので、併せてこちらもご覧ください!
WordPressは一番狙われるCMS!?絶対に行うべきセキュリティ対策とおすすめプラグイン5選
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