イノーバは、完全フルリモートで運営されているBtoBマーケティング支援会社です。
そして、私たちが携わっているクライアントワークは、正直に言えば毎日が「戦場」です。タイトな納期、複数のプロジェクト進行、次々に変化する市場やツール。そんな忙しい環境の中でも、「立ち止まって、振り返り、改善する」時間をあきらめたくない。だからこそ生まれたのが、“書き込み型振り返り”という独自のスタイルです。
やり方はシンプル。Googleスプレッドシートに、事前にKPT(Keep・Problem・Try)などの振り返りフォーマットを用意し、テーマを決めて、5~10分程度で各自が一斉に書き込みます。その後、Zoomの画面共有で入力内容を見ながら、全員で共有・議論を行います。
自分の考えを言語化することで頭が整理され、さらに他のメンバーの視点や工夫にも気づくことができます。
たとえば、ある週のテーマでは「オウンドメディアの記事制作プロセスの改善」に関するKPTが並びました。
Keep(良かったこと)には「Claudeを活用した高速記事作成が定着してきた」「SEOと展示会に注力する方針が明確になった」といった成果。
Problem(課題)には「事例チェックに時間がかかりすぎる」「インターン募集が進まない」などのリアルな声。
Try(挑戦したいこと)には「遊び心のある記事にも挑戦したい」「3記事同時進行を試してみる」など、ポジティブな未来の種が並んでいました。
このスタイルは、対面の会話よりも密度の濃い議論を可能にします。なぜなら、全員が「まず自分で考え、言語化する」ことを強制されるからです。考える→書く→読む→話す、という一連の流れは、個々の内省を促し、チームのナレッジ共有を一気に加速させてくれます。
「忙しいからこそ、短時間でも“思考と対話”に向き合う」
それが、イノーバが編み出した、成長し続けるための働き方です。
スプレッドシートと5分間の集中が、チームを変える力になる──。そんな現場の知恵が、今日も静かに、でも確実に、イノーバのカルチャーを支えています。
