【2021年版】デジタルマーケティングとは?基本手法から事例・ツールまで網羅的に解説

デジタルマーケティング

近年、マーケティングにおけるオンライン手法の発達は著しいものがあります。見込み客の集客から育成、販売まで多彩な手法・ツールがリリースされており、すべてのマーケティング施策をオンライン上で完結することも可能となりました。多くの手法・ツールがリリースされるということは、それだけ需要があることを意味しており、オンラインがマーケティングに効果的であるといえます。

また近年では、コロナウィルスの影響でオフラインでのマーケティングが難しくなっています。これまでオフラインのみでマーケティングをしていた会社もオンライン戦略をとらざるをえない状況になっており、これからのマーケティングにオンラインは必須になったといえるでしょう。

しかし、オンラインのマーケティング戦略が発達して多彩な手法・ツールが開発されたことで、複雑でどのように着手すればわからない、という声もよく聞かれるようになりました。そこで、本記事ではオンラインで成果をだすための「デジタルマーケティング」をいかに推進すべきかお伝えしていきます。デジタルマーケティングはサイトやSNSといった特定の媒体・ツールに限定せず、あらゆるデジタルテクノロジーを駆使して成果をだすマーケティング方法です。ある媒体や一つの手法を利用するのではなく、すべてのテクノロジーから自社に最適な仕組みと作りあげていくことで成果を倍増していきます。今回はこのデジタルマーケティングの基本手法から、事例・ツール、混乱しがちな「WEBマーケティング」との違いまで網羅的に解説します。現代に必須のデジタルマーケティングの全体像を理解し、実践にうつしていきましょう。

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デジタルマーケティングとは?

デジタルマーケティングは、「デジマ」の略称でも知られ、急速に浸透しています。中には専門部署を設ける会社もあり認知が拡大中です。しかし、言葉は浸透したものの、そもそもデジタルマーケティングとは何かが曖昧になってしまっている人も多いのではないでしょうか。成果を出すための第一歩は用語を正確に定義することです。まず、デジタルマーケティングとは何か、それで何ができるのかを明らかにしていきましょう。

デジタルマーケティングとは、検索エンジンやWebサイト、SNS、メール、モバイルアプリなど、あらゆるデジタルテクノロジーを活用したマーケティングのことをいいます。様々なチャネルで得られた消費者のデジタルなデータを活用し、マーケティングを促進させていきます。従来のマーケティングと異なり、テクノロジーの発達で、EメールやWEBサイトだけでなくリアルな店舗での消費者行動をビッグデータとして蓄積・分析したり、チャネル間を連動させたりすることが容易になったことも、デジタルマーケティングが浸透した理由の一つです。また、消費者キャンペーン等のコンテンツに対する消費者の反応をスピーディに分析することができるようになりました。ビジネス環境の変化が激しい現代において、施策の結果をスピーディに分析して次のアクションに活かすことができる点もデジタルマーケティングが注目される理由といえるでしょう。

WEBマーケティングとの違い

デジタルマーケティングと混同されがちな用語に「WEBマーケティング」があります。

デジタルマーケティングとWEBマーケティングは、共にデジタルテクノロジーを活用していきますが、そのカバーする範囲が異なります。WEBマーケティングは、端的にいえばWEBサイトを中心にマーケティングを組み立てる手法です。一方、デジタルマーケティングはWebサイトを含め、Eメール、SNS、アプリ、IoTなど、あらゆるデジタルテクノロジーを駆使して展開するマーケティングの総称で、より広い範囲をカバーします。つまり、WEBマーケティングはデジタルマーケティングの一部といえます。

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なぜ今、デジタルマーケティングなのか

マーケティングの手法はインターネット・パソコンの出現で劇的な変化を遂げました。それまでは、新聞や雑誌、テレビなどのマス媒体をはじめ、チラシやDM等のSP媒体を利用したマスアプローチが主流でした。個別のニーズをくみ取るには営業部員がお客様に訪問して商談する中で、営業部員個人による主観的な印象に頼っていました。しかし、インターネット・パソコンの出現で、WEBサイトのアクセス解析や属性を分けて個別にメールでアプローチする手法が登場し、現在ではリアル店舗での消費者行動をビッグデータとして蓄積したり、SNSと連動させたりできるなど、マーケティング手法は日々進化しています。

インターネット・パソコンの出現に続くマーケティングのさらなる劇的な変化のきっかけとなったのがスマホの登場です。このスマホの登場がデジタルマーケティングの重要性をさらに高める結果となりました。スマホやタブレットにより、消費者は瞬時に商品情報や口コミを検索することができるようになりました。店舗で商品を前に多店舗と価格比較をするという消費者行動も珍しくなくなっています。このように、インターネット・パソコン、スマホといつでも商品を調べることができる、購入することができる環境ではデジタルマーケティングによるチャネル間の連動やチャネルの拡充は避けて通れない課題となっています。

また、現在の社会トレンドもデジタルマーケティングを推進させる要因になっています。

一つめは2020年から続くコロナ問題。コロナによる外出規制はオンライン環境への比重を一変させました。それまでオフラインでマーケティングをしていた企業もデジタルにシフトせざるえない状況になりました。特に実店舗への来店を軸とするビジネスモデルをもつ業界は変化を迫られています。飲食業界がその傾向が顕著で、実際にウーバーイーツや出前館といった配送サービスはコロナ以後、急拡大しています。2021年もコロナ問題は続く傾向にあり、デジタルマーケティングへの取り組みは必須となっています。

二つめは「Cookieの利用規制」です。近年、個人情報を保護する観点から、Webブラウザのログイン情報や、Webサイトを訪問したユーザーの情報を蓄積する「Cookie(クッキー)」の収集・利用が制限されるようになりました。これにより、ユーザーの同意なしにCookieを収集することが、従来よりも困難になっています。ユーザーのWeb上の行動を追跡することで効果を高めるリターゲティング広告は、特に影響が高いでしょう。デジタルマーケティングを推進しなくてはならない環境にも関わらず、それを難しくする規制が展開されたことで、デジタルマーケティングをより精緻に組み立てることができるようになる必要がでています。

デジタルマーケティングの目的

マーケティングの役割は「見込み客を獲得し、ナーチャリング(育成)して、商品・サービスへの興味関心を高め、購買に繋げる」ことにあります。デジタルマーケティングはこのマーケティングの基本的な役割をより効率的・効果的に達成できる仕組みといえます。デジタルマーケティングの主な目的は、「ユーザーとの接触機会を増加させる」、「ユーザーの行動データを蓄積する」、「ユーザーひとりひとりに合った情報提供を行う」ものです。

  • ユーザーとの接触機会を増加させる

マーケティングの出発点は見込み客との接触です。しかし、単純に数多く接触すれば良いわけではありません。良質な見込み客に出会うには、どの場所で、どのタイミングでアプローチできるかが重要になります。デジタルマーケティングは、WEBサイトをはじめSNSやメールなどの各種媒体を多面的に利用することで、良質な見込み客に出会える可能性を高めます。先述したようにオンライン上に見込み客が滞在する時間も増えているので、ますます出会いや育成の機会は増えているといえます。

  • ユーザーの行動データを蓄積する

ユーザーに最適なアプローチをするには、ユーザーを知ることが近道です。従来のマーケティングでユーザーのニーズを知るには営業部員によるヒアリングやアンケートが主流でしたが、デジタルマーケティングではテクノロジーの進化で多様なデータを素早くかつ容易に習得できるようになりました。例えば、オンライン上でのユーザーの行動履歴や、サイトでどのコンテンツが最も注目されているか、さらに実店舗での消費者行動をデータとして収集していくなど、ユーザーの行動データを蓄積していくことができます。データの蓄積により、ユーザーの購買行動をより深く掘り下げることができ、最適なアプローチがしやすくなります。

  • ユーザーひとりひとりにあった情報提供を行う

ユーザーの情報を蓄積するシステムが進化しただけでなく、その情報を分析し、ユーザーひとりひとりに合った情報提供を行うことができる分析・発信のシステムも高度化されています。見込み客と一口にいっても、個々のニーズは様々です。インターネットの出現以来、価値観の多様化はますます進んでいます。その中で、各見込み客に合った情報を提供することがマーケティングの成果に直結する重要な課題です。デジタルマーケティングの目的には近年の重要なマーケティング課題を解決することがあります。

このように、デジタルマーケティングには接触機会の増加から、データの収集、個人の要望に合った情報提供の3つの目的があります。ポイントになるのは「データの蓄積」です。ユーザーの情報が増えるほどマーケティング施策の精度は高まってきます。デジタルマーケティングは多様なチャネルから消費者行動データを蓄積していくので、成果を高めていきやすい施策といえます。

デジタルマーケティングのメリット

デジタルマーケティングを実施するメリットは「PDCAサイクルの高速化」と「複数チャネルの連動によるアプローチ」があります。

  • PDCAの高速化

メリットの一つめは、PDCAを高速化できることです。雑誌広告や新聞広告と比較するとわかりやすいのですが、出稿してから成果がわかるまでに一定の時間がかかります。時間が経つほど、その媒体による効果なのかどうかが曖昧になりがちという欠点もあります。一方、デジタルマーケティングは施策の結果をスピーディに把握することができるのが特徴です。また、結果を数字で把握しやすいので、成功・失敗の原因分析もしやすくなります。

デジタルに限らずマーケティングの世界では100%うまくいく方法はありません。工夫の積み重ねが成功確率を高めます。デジタルマーケティングでスピーディにPDCAを回していくことで、成果を早く出すことができるようになるでしょう。

  • 複数チャネルの連動によるアプローチ

インターネット・パソコンが出現したネット時代の黎明期にはすでにワントゥワンマーケティングの思想は生まれていましたが、それをカタチにする手法はメールをはじめとした一部の媒体に偏っていました。伝える手段が少なければひとりひとりに合ったアプローチにも限界があります。

現代ではユーザーにアプローチするための媒体はきめ細かく揃っているといえるでしょう。GoogleやYahoo!による検索、メールといった代表的な媒体をはじめ、アプリ、SNSなど、あらゆる世代、場所、多様な価値観に対応する媒体があります。スマホの普及によりユーザーの情報収集先が多様化しました。それは情報を提供する環境もきめ細かくなったことを意味します。

デジタルマーケティングはこの多様化された情報提供環境を利用し、複数チャネルを連動させてアプローチしていくので、情報がターゲットに届きやすい手法といえます。

デジタルマーケティングの市場規模

デジタルマーケティングが注目されていることを解説しましたが、実際の市場規模をデータでも確認していきましょう。

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の発表によると、2019年時点のデジタルマーケティング市場は4189億円。前年比で9.2%増加していました。当時に発表された2020~2024年の年間平均成長率は4.8%と予測されており、この年間平均成長率予測では2024年には5299億円達する見込みです。しかし、この予測はコロナ問題が発生する以前のもので、2020年のデジタルマーケティング市場の成長率はより高いとみてよいでしょう。実際、調査を行ったIDC Japan 株式会社も国内のICTへの支出額の予測を上方修正しています。ますますデジタルマーケティング市場は成長傾向にあると考えられます。

調査結果をより細かく「ITツールを提供するデジタルマーケティング関連サービス市場をITサービス市場」と「顧客エクスペリエンスの設計などのビジネスサービス市場」に分けてみていくと、ITサービス市場は、マーケティングツールの導入需要、周辺システムとの連携開発やデータ統合の需要が拡大することで、2019年~2024年にCAGR 3.4%で成長し、2024年に2,338億円となり、ビジネスサービス市場は、顧客エクスペリエンス設計などのビジネスコンサルティング需要の拡大により、2019年~2024年にCAGR 6.1%で成長し、2024年に2,961億円になると予測されていました。ITサービス市場、ビジネスサービス市場ともに成長が予測されていることがわかります。デジタルマーケティング市場は特定の分野が成長を後押しするのではなく、あらゆる側面で需要があるといえます。また、外部にサポートを求めてデジタルマーケティングを推進していこうとする動きも活発で、自社の人的資源で実行が難しい場合は外部パートナーとの協働も有効な選択肢といえるでしょう。

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デジタルマーケティングはあらゆる業種・業態に応用できる

デジタルマーケティングが有効な業種や業態は何でしょうか。結論からいうと、デジタルマーケティングはどのような業種・業態にも応用できる仕組みといえます。

デジタルマーケティングは、あらゆるデジタルテクノロジーを駆使して見込み客の集客から育成、時には販売までカバーします。一つの媒体やノウハウに依存するのではなく、マーケティングの基本的な原則を踏襲しながらツールとしてデジタルを活用するので、あらゆる業種・業態で活かすことができるといえるでしょう。

しかし、対象市場によって活用の方法に違いはでてきます。市場によるデジタルマーケティングの戦略の組み立て方の違いを知って、自社にマッチする方法を見つけていきましょう。

 

  • 対象市場がBtoBの場合

BtoBの場合、マーケティングの主な目的は優良な見込み客を発掘することにあります。目標となるのは、営業部への問い合わせをいかに増やすかです。そのため、デジタルマーケティングの方法としては、自社の“お店”であるWEBサイトを中心に、その他のSNSやデジタル広告等のチャネルを利用し、潜在・顕在顧客を引き寄せる戦略が重要となります。

  • 対象市場がBtoCの場合

BtoCは製品の価格帯が広く特徴を一概に表すことは難しいですが、一般的に消費者をWEBサイトに呼び込んで、そのままそこで購入させる戦略が求められます。そのため、見込み客の集客から興味関心を育てるナーチャリング、販売するためのセールスまで、消費者の心理を洞察しながら精緻な集客プロセスを組み立てることが重要です。SNSでアクセスを集めてランディングページを誘導して購入を決断させる、フロント商品(お試し商品)を用意してメールに登録させてメールで育成し販売する、など様々な販売プロセスがあり、自社商品に最適なプロセスを組んでいきましょう。ポイントは、SNSならSNS、メールならメールと点で考えるのではなく、スムーズに購入に至ってもらうために流れを作ることです。

デジタルマーケティングの基本手法

それでは、デジタルマーケティングの基本的な手法についてみていきましょう。デジタルマーケティングと一口にいっても、その手法は多岐にわたります。重要なのは、手法ありきではなく、自社の商品・サービスのターゲットをよく分析してから最適な手法を決めることです。顧客の行動データから顧客が何を望んでいるのか、どこで自社商品と接触するのか、などを把握することで必要な手法がみえてきます。また、単体で手法を使うのではなく、手法を組み合わせることで顧客のニーズに応えていくことを検討しましょう。

⇒詳しくはコチラの記事から デジタルマーケティングを成功させる10の手法と選定方法

  • WEBサイト

WEBサイトは目的を明確にすることが重要です。集客をしたいのか、この場で購入させたいのかによってコンテンツは変わってきます。

  • コンテンツマーケティング(ブログ)

ターゲットに有意義なコンテンツ(主にブログ)を提供して自社サイトに集客する手法です。売り込みではなく、集客が目的なのでセールスは抑える必要があります。

  • SEO

検索エンジン最適化のことです。GoogleやYahoo!でコンテンツを上位表示させることを図ります。上位に表示させることで、サイトへの流入を加速させることができます。

  • 広告

リスティング広告、バナー広告、ディスプレイ広告など、WEB広告には様々なものがリリースされています。ターゲットの興味関心、購買までの経路を検討し最適な広告を見つけていく必要があります。

  • SNS

現代のマーケティングではSNSが重要な位置づけになっています。FacebookやInstagramなどのSNSで情報を発信し、認知拡大や顧客育成をしていきます。

  • 動画

スマホの普及およびコロナ問題で急速に利用者が増えたのが動画です。認知拡大や顧客育成、フロント商品として特別動画の提供など、様々なフェーズで活用できる手法です。

  • メールマーケティング

集客した見込み客にメールでフォローすることでナーチャリングを施したり、リピート購入を促したりするために用いられます。直接コミュニケーションがとれるため、今でも効果的な方法です。

  • マーケティングオートメーション(MA)

マーケティング業務を自動化して効率を高める手法です。事前にシナリオを設定しておけば、見込み客の集客から教育までシステムが自動でこなしてくれるのでヒューマンエラーや機会損失が発生しにくくなります。

  • アプリマーケティング(MEO等)

スマートフォンのアプリを利用してコミュニケーションを図る手法です。ターゲットの位置情報やライフサイクルにあわせてリアルタイムでアプローチをしていくことができます。

  • IoT活用(デジタルサイネージ等)

デジタル技術を活かしてモノのインターネット化を図る手法です。自販機にインターネットを搭載しスタンプを貯められる仕組みを作ったコカ・コーラの事例は話題になりました。

デジタルマーケティングの成功事例

デジタルマーケティングは領域が広く、手法や効率化するためのツールも多数リリースされています。効果的であることは理解できても複雑に思えて踏み出せない人や、具体的にどうやって施策を組み立てていけばよいかがつかめない人も多いでしょう。そのような場合は事例を分析することがおすすめです。事例の中から自社で使えそうな施策を選んでいきましょう。特に初めのうちは、自分たちだけでゼロから作るよりも事例をトレースしたほうがうまくいくことが多いようです。

  • 問い合わせ数1.95倍、新規顧客購入単価1.65倍

企業向けに働き方改革を実現するためのビジュアルコミュニケーションツールの企画・販売をしているブイキューブ社の事例です。同社はこれまでもセミナーや展示会、SEO・SEM、など、各種マーケティング施策を手広く行っていました。しかし、全体プロセスが最適化されていないことで、それぞれの施策がどの程度、商談発生や受注に貢献しているかなどを分析できていませんでした。

そこで、各施策の数値を把握するためのツールを導入し、分析することでマーケティングの見える化を実行。どの施策が有効なのか、逆に無駄になっているかを明らかにしていきました。分析・改善を繰り返したところ、効果は問い合わせ数が問い合わせ数1.95倍、新規顧客購入単価1.65倍を記録しました。デジタルマーケティングには様々な手法がありますが、単体ではなく全体プロセスを設計してそれに必要な手法をチョイスすることが重要であることがわかります。また、単に施策をやりっぱなしするのではなく、KPIを設定し数値を追い続けることが大切です。

⇒そのほかの事例はコチラの記事から 事例から学ぶデジタルマーケティングで成果を出すコツ

デジタルマーケティングにおけるKPI

成果を高めていくためには、KPI(業績評価指標)の設定が欠かせません。デジタルマーケティングは、ホワイトペーパーを何人の人がダウンロードしてくれたか、アクセスはどれくらいあるか、商談数はどれくらい確保できたかなど、すべての活動を数値化できることがメリットです。デジタルマーケティングのメリットを最大限に活かし業績を高めていくには、適切なKPIを設定してPDCAを回していくことが重要となります。

ポイントとなるのは、手法ごとに単体でKPIを設定するだけで満足するのではなく、全体プロセスを考慮してKPIを設定することです。見込み客の集客から育成、販売までの流れを組み立て、各フェーズで活用する媒体にKPIを設定します。いかに次のステップで進んでもらうか、を熟考することで最適なKPIが見つかります。おすすめなのは、販売という最終ゴールに近いKPIを起点に他のフェーズのKPI設定することです。例としては、契約金額や受注数、問い合わせ数などが挙げられます。

単体ではなく全体プロセスを意識すること、最終ゴールに近いKPIを起点にすること、これらを意識し各手法の代表的なKPIをみていきましょう。

  • コンテンツマーケティングのKPI

各ページのアクセス数や滞在時間、YouTube等の動画でいえば視聴時間が代表的なKPIです。一般的に閲覧(視聴)時間が長いほど興味関心度合いが高いといえます。

  • SEOのKPI

検索上位に表示されたかどうか、クリック数(アクセス数)がKPIとなります。

  • SNS

フォロワー数やインプレッション数が代表的です。注意してほしいのは、単純にフォロワー数だけおいかけて収益に結びついていないケースが多いことです。その場合、面白いからフォロワーになっているだけで、見込み客を引き寄せることができていない可能性があります。そもそもの目的を忘れずにSNSの投稿を検討するようにしましょう。

  • メールマーケティング

メールの登録数、開封率などがKPIとなります。マーケティングオートメーションのシステムを利用することが多い手法で、その場合、計測も自動化することができます。

デジタルマーケティング戦略のポイント

デジタルテクノロジーは年々進化しており、上述した手法の特性を理解するのは大切なことです。しかし、マーケティングは手法ありきでは成果は期待できません。マーケティングは売るための仕組みを作り上げる活動です。デジタルマーケティングにおいても、手法に引っ張られるのではなく、マーケティングの本質に戻って施策を検討することが重要です。実際、「動画がトレンドだからやってみる」、「新しい手法はコスパが髙そう」など、手法に振り回されて自社に最適なマーケティングの仕組みを構築できていないケースが多く見受けられます。目的を設定し、その目的を達成するために「誰に、何を、どのように」を組み立てるというマーケティングの原則を忘れないようにしましょう。

戦略設計における重要なポイントは、「ターゲットの設定」と「目的の明確化」です。

マーケティングで成果をあげるために最も大切なのがターゲティングです。しかし、単純に「20代女性がターゲット」では曖昧すぎて意味がありません。重要なのは、ターゲットの本質的なニーズをつかむことです。例えば、マンションを購入したい人がターゲットであるなら「郊外で教育環境に優れた立地」を望む人と「夫婦二人で都心に住みたい」人ではアプローチの方法は大きく異なります。本質的なニーズをいかにつかむかがマーケティングの第一歩であり、最も大切なことです。

もう一つの重要なポイントは「目的の明確化」です。デジタルマーケティングをいかに設計していくは個々の企業の状況により異なります。マーケティングフェーズを分解すると、集客、育成、販売、リピートに分けられますが、集客に問題のある会社が販売フェーズにばかり投資しても効果は期待できません。どこに問題あるのかをよく分析してから、それを解決するための戦略を設計するようにしましょう。

デジタルマーケティングに活用されるツール

デジタルマーケティングを効率的・効果的にするにはツールの活用が欠かせません。デジタルマーケティングの領域は広く、ツールを上手に活用することで負担を減らしながら、効果を高めていくことができます。

WEBマーケティングが浸透する中で、CMSやアクセス解析ツール、メール配信システムといったツールがあわせて浸透しました。これらに加え、デジタルマーケティングの浸透とともにMAやDMP、CRMといったツールも登場しています。テクノロジーを上手に活用し、デジタルマーケティングの効果を高めていきましょう。

⇒デジタルマーケティングツールの詳細はコチラの記事から デジタルマーケティングの効率と効果を最大化するツールをとは?

デジタルマーケティングの勉強に役立つ、資格・本・セミナーの紹介

デジタルマーケティングは領域の広い分野です。そのため継続的に勉強することがおすすめします。勉強に投資した時間は“成果”となって返ってくるでしょう。

デジタルマーケティング関連の資格

  • ウェブ解析士

アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データの分析を通して、デジタルマーケティングの成果を高めていける人材の発掘を目的とした資格です。デジタルマーケティングで重要となるデータの分析を資格の勉強を通して学ぶことができます。データ分析は需要に対して供給が少なく、自分をアピールするにも効果的でしょう。

  • マーケティングビジネス実務検定

デジタルマーケティングはあくまでマーケティングの一つの分野です。マーケティングを知らなければ、デジタルマーケティングも成功できません。マーケティングの基礎から実践まで学べるのがマーケティングビジネス実務検定です。受験者のレベルに応じてC級から設定されており、マーケティングに自信がない人も基礎から学べます。

デジタルマーケティング関連の書籍

デジタルマーケティングを講義形式で解説しています。タイトル通り、初心者にもわかりやすく説明がされており、初心者にもデジタルマーケティングの全体像を理解しやすいでしょう。概念だけでなくSEOやコンテンツマーケティングなど、具体的な手法にも言及されており、すぐに実践に活かすことができます。

日本マーケティング本大賞2019大賞を受賞した書籍です。デジタルマーケティングの基礎がわかるとともに、実在する企業の取り組みを紹介しながら説明されているので、理解しやすく自社のマーケティングに置き換えがしやすいでしょう。

デジタルマーケティング関連のセミナー

2016年に広告会社大手電通がデジタルマーケティングの促進のため設立したのが電通デジタルです。総合デジタルマーケティングカンパニーをスローガンに掲げ、最先端のテクノロジーを駆使してクライアントの課題解決をしています。新規ビジネスの作り方やマルチクラウド、DXなど各種セミナーを定期的に開催しています。

クライアント側にたってROIの高いマーケティングソリューションを提供し クライアントの売り上げ・利益の拡大に貢献する、を理念としたマーケティングカンパニーです。事業の中核は、デジタルマーケティングとデジタルメディア。特に検索を中心としたデジタルマーケティングに強みがあります。セミナーでは、概念だけでなく広告プランニングやクリエイティブまで学ぶことができます。

デジタルマーケティングを軸に個客の未来を実現する「Innovation Agency」をスローガンに、マーケティング、広告代理、テクノロジー関連サービスを提供しています。サービス開発からマーケティングまでワンストップでサービス提供できる体制が整っているのが強みです。SNSやチラシとデジタルの融合、リテール販促など多彩なテーマでセミナーを実施しています。

弊社イノーバでは、主にBtoB企業様のデジタルマーケティングのコンサルティング支援を行っております。コンテンツマーケティングのリーディングカンパニーとして500社以上の支援実績をもち、WEB上で商談・問い合わせを創出するための初期戦略設計からサイト・コンテンツ作成、公開後の運用支援まで、デジタルマーケティングの推進に必要な一連のプロセスを伴走して支援いたします。マーケティング・セールスに関する無料のセミナーやお役立ち資料も多数公開していますので、お悩みごとがあればぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

デジタルマーケティングでビジネスが進化する

スマホの普及がデジタル環境を一変させデジタルマーケティングの重要性を高めました。近年ではコロナ問題もその普及につながり、業種や業態、企業規模を問わずデジタルマーケティングの重要性をより高めています。

デジタルマーケティングは領域が広いのが特徴です。そのため混乱しがちですが、「誰に、何を、どのように」というマーケティングの原点に戻り、施策を組み立てていきましょう。様々な手法やツールが存在しており、それぞれの特性をよく理解することは重要ですが、マーケティングの原点から乖離した手法ありきの設計では効果はでません。設計方法がつかめない場合は、成功事例の分析や本、セミナー等を通じて勉強することが、一見遠回りのようで一番近道です。

デジタルマーケティングは現代の消費環境にマッチしており、企業を問わず活用できます。デジタルマーケティングを駆使して、ビジネスをさらに進化させていきましょう。

イノーバでは、「戦略策定・計画立案」から、「伴走支援」、各種コンテンツの「コンテンツ制作」まで幅広く、かつ中長期に渡ってご支援する、伴走型マーケティング支援サービスを提供しております。BtoBマーケティングの戦略設計・計画立案が難しい、自社に適したBtoBマーケティングの仕組み構築方法が分からない、目標を立ててはいるが、正しい目標設定になっているか自信が無いなどのお悩みがありましたら、ぜひ一度ご覧ください。