WordPressが日本でも世界でもシェアNo.1CMSである理由

コンテンツマーケティング

いまや個人ブログだけではなく、あらゆる企業、EC、会員制、口コミサイトなどで活用されているWordPress。そのシェア率は日本ではもちろん、世界でもNo.1です。

しかしNo.1であるからこそのメリットもあればデメリットもあります。シェア率が高いという理由でWordPressを選択することは決して間違いではありません。

しかし自社の目的や形態によってもっとも必要な機能を提供しているCMSを選択することがもっとも重要です。そこで今回はCMSの日本、そして世界のシェアを見つつ、CMSを選択する際のポイントについて紹介します。

世界のCMSシェア率

W3Techsの調査によると、2017年12月の時点でのWordPressの世界でのシェアは29.2%です。これはWebサイト全般のシェア率です。

つまり世界のサイトのほぼ3つに1つはWordPressで制作されているということになります。さらにCMSだけに限って見るとWordPressのシェア率は59.9%とほぼ60%となっています。CMSで2位のJoomlaのシェア率は6.6%しかないことを考えれば、WordPressはCMSにおいてほぼ1強となっているといってよいでしょう。

WordPressのWebサイト全体でのシェア率はこの6年の間に倍以上に増加しています。経年で見てみるとWordPressのシェア率は次の通りです。

 

2011/1

2012/1

2013/1

2014/1

2015/1

2016/1

2017/1

WordPress

13.1%

15.8%

17.4%

21.0%

23.3%

25.6%

27.3%

次に海外でWordPressを使って制作されているWebサイトをいくつかご紹介します。

ドイツの世界的有名自動車メイカー、メルセデスベンツの公式サイト

アメリカのディズニーパーク公式ブログ。公式サイトはWordPressではありませんが、ブログの方ではWordPressが使われています。

2016年で創刊100周年を迎えた老舗雑誌、Forbesの公式サイト

日本のCMSシェア率

続いて日本でのWordPressのシェア率を見てみます。日本でのWordPressは海外以上に人気が高く、2017年12月時点でのCMSのシェア率は84.2%です。

世界でのCMSの中のWordPressのシェア率が59.9%ですから、それより約25%近く高いシェア率ということになります。日本だけでの経年の数値はわかりませんが、2016年10月のシェア率が79.7%ですから、約1年で4.7%も増加しています。

ここでもWordPressを利用している日本の有名企業をいくつかご紹介します。

明治44年創業の老舗万年筆メーカー、セーラー万年筆の公式サイト

サッカーやライブなど多目的な用途で活用されているさいたまスーパーアリーナの公式サイト

明治14年に服部時計店として創業した歴史ある時計メーカーの公式サイト

WordPressがシェアNo.1 である理由

WordPressがCMSでシェアNo.1である理由は決してひとつではありません。いくつもの理由が重なった結果がシェアNo.1に結び付いています。その中でも大きなものは次の通りです。

ライセンス費用が無償であること

WordPressと同じブログ型CMSのMovableTypeは、開発当初はライセンス費用が無償でしたが、途中から商用利用の場合は有償に変わりました。もちろん有償となったことで、公式のサポートがつき安心感は高まります。それでも、やはりWordPressは無償で利用できるというハードルの低さで、個人はもちろん多くの企業にとっても手を出しやすいCMSとなっています。

総合力で高い実力を持っていること

CMSはそもそも、HTMLやプログラミングの知識があまりない、もしくはあっても短時間で手間をかけずにWebサイトを構築したいといった目的を果たすのに適したツールです。その目的を実現するためには、導入から構築、運営までの手間や使い勝手のすべてにおいて、誰が使ってもある程度のことはできなくてはなりません。つまり総合力の高さがCMSの選択の最重要ポイントです。自由度は高いが導入の敷居が高い、導入は簡単だが、自由度やデザイン性が低いといったCMSでは多くの個人、企業の選択肢から外れてしまいます。そういった意味でWordPressは、ほかのCMSに比べ、導入の敷居、自由度、使い勝手、デザイン性などすべての面において、バランスの取れたCMSであったことが、シェアNo.1になっている大きな理由だといえます。

シェア率が高いこと

卵が先か鶏が先かの理論になってしまいますが、多くの人が使っていることが最大の宣伝になり、それを見てまた利用する人が増えるといった形でシェア率が高くなったというのも、WordPressのシェア率が高い理由のひとつです。MovableTypeのような公式サポートはありませんが、周りに使っている人が多い、制作を手伝ってくれる人が多いというのも十分、安心感につながります。

WordPressのメリットとデメリット

CMSとして高い総合力を持ち、多くの個人、企業に利用されているWordPressですが、もちろんデメリットがないわけではありません。そこでここでは、WordPressのメリットとデメリットについてご紹介します。

WordPressのメリット

サーバ、制作会社の選択肢が広い

WordPressはシェア率が高いこともあり、日本国内のほとんどのサーバでWordPressのインストールが可能です。つまりWordPressがインストールできるかできないかの視点でサーバを選択する必要がなく、それだけ選択肢が広くなります。また同じ理由で、Webサイトの制作を外部に依頼する場合、ほかのCMSでは、得意、不得意がありそのCMSの制作の特化した会社を選ばなければなりません。しかしよほど特別な理由がない限り、WordPressの制作をしないという制作会社はないといっていいでしょう。

SEOに強い

元々ブログ型のCMSであったため、個別のパーマリンクも自由に決められ、さらにSEO対策のプラグインも豊富にあることから、WordPressはSEOに強いCMSだといえます。制作するWebサイトの内容にもよりますが、プラグインをうまく使えば、SEOの知識がそれほどなくても最低限の対策は可能になります。

日本語のチュートリアルやプラグインが豊富

海外製のCMSで一番の問題点は日本語のチュートリアルが少なく、何か問題があったときに対応が困難であることです。しかしWordPressの場合、日本語のチュートリアルがネット上にも豊富にありますし、関連書籍の数もほかのCMSと比べものにならないほど揃っています。またプラグインの数も豊富で、ある程度の知識があれば、ほとんどのことが実現可能です。

WordPressのデメリット

クラッカーの攻撃に合いやすい

世界の約3分の1のサイトがWordPressを使用しているということは、それだけクラッカーの攻撃対象になりやすいというデメリットがあります。運営管理の手間がかからないというメリットはありますが、セキュリティ対策にかんしてはできる限りのことをやっておく必要があります。

サイトの目的によって向き不向きがある

メリットでもご紹介したようにWordPressは元々ブログに特化したCMSであったため、更新を頻繁に行うWebサイトに適したCMSです。ブログや最新情報の更新がほとんどない静的なWebサイトであれば、WordPressを使わないほうが逆に手間がかからない場合が多いです。また大規模サイトやECサイトだけ、会員制サイトだけをつくりたいといった際も、それに特化したCMSを使ったほうがよい場合があります。

メリットとデメリットのバランスと自社サイトの目的を鑑みたうえで選択を

前項を見ておわかりの通り、WordPressのメリットとデメリットは実はどちらもシェア率が高いことによって生まれたものが多くあります。

シェア率が高いということは、情報や使えるプラグインも多く、サイト構築、運営管理がしやすいといったメリットがある反面、攻撃を受けやすくセキュリティに不安があるといったデメリットにもつながるということです。このメリットとデメリットを踏まえたうえで、自社にとって最適なCMSを選択することが重要です。

Webサイトを製作するといえばWordPressと短絡的に決めてしまうのではなく、ECサイトであれば、CS-CartやEC-CUBE、会員制サイトであればXOOPSなどそれぞれの特性に特化したCMSもありますので、まずは自社がWebサイトを運営する目的を明確にし、それに合ったCMSを選択することをおすすめします。


参考:

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