設定するだけでは意味がない!KPI分析の方法とツール

KPI/効果測定

ビジネスにおける目標を達成するための手法として、近年注目を集めているKPI分析。Webマーケティング活動をはじめ、営業や製造業、小売業などさまざまな場面で取り入れられていますが、その効果的な分析方法やツールについてはまだ浸透しているとはいい難いのが現状です。この記事では、ビジネスをさらに戦略的に遂行するために必要なKPI分析の手法や、その分析ツールについてご紹介します。

そもそも、KPI分析はなぜ必要か?

KPI(Key Performance Indicator)は日本語では「重要業績評価指標」と訳され、ビジネスにおける目標の達成度合いを測るために設定される指標を指します。業績の向上やブランドの認知など企業活動における目標にはさまざまなものがありますが、何をもって目標を達成したのかは、なにか基準がないと分かりにくいもの。そんなときに、KPIという指標を基準にして測ることで、その達成度合いを可視化することができるのです。

KPIを設定するメリットは一歩一歩着実にビジネスを進めること以外に、もし目標が達成できなかった場合にその理由を分析し、効果的にPDCAサイクルを回せることにあります。仮に「今年は去年度より20%業績を伸ばす」という目標を達成できなかったとしても、それが十分にブランドが認知されていなかったのか、製品の生産が追いついていなかったのかによって改善点は異なるでしょう。KPIを設定することで「製品の生産量は100%達成していたものの、ブランド認知は70%しか達成できていなかった」などのように問題点を数値化できるようになり、効率的に業務を改善することができるようになるのです。

一般的にビジネスにおける最終目標はハードルが高いことが多く、ほとんどの場合はPDCAサイクルを回しながら少しずつ理想に近づけるという作業が必要になります。そんなとき、KPI分析を取り入れることでより効果的に、かつ効率的に現状を分析できるようになるのです。

ビジネスの目標達成に欠かせないKPI分析のポイント

KPI分析の方法にはさまざまなものが考えられますが、分析する目的がビジネスにおける現状を把握しPDCAサイクルを回すことにあると考えると、以下の3つが軸になります。

・KPIデータの収集

・KPI達成状況の見える化

・チームメンバーへの情報共有

分析に必要なKPIデータの収集や目標の達成度合いを可視化できるのはもちろんですが、その分析結果をチーム内で共有できるのも重要なポイントです。目標に対する達成度が見えれば、メンバーのモチベーション向上や同じ目標を共有しているという帰属感を得ることにもつながるでしょう。必然的に、KPIの分析ツールを選定する際も上記3つの機能を備えていることが望ましいといえます。

KPI分析に欠かせないツール、その候補は?

KPI分析に取り組む際、具体的にどのようなツールを選べばいいのでしょうか。代表的な候補をいくつかご紹介しましょう。

Googleアナリティクス

Gアナリティクス.png

Webマーケターやブロガーなどサイト運営に関わる人なら誰でも知っているほどの定番ツール。本来は検索ワード解析や広告効果の測定などアクセス解析のためのツールですが、新規訪問者数やリピーター率、サイト滞在時間などユーザーの訪問履歴に関するデータ収集にも長けており、KPI分析ツールとしても優秀です。Webサイトに関わるKPI分析なら、まずはGoogleアナリティクスを選んでおけば間違いないでしょう。

Googleアナリティクス

MIERU

 見える.png

「MIERU」はその名前の通り業務の見える化を実現するツールです。KGI、CSF、KPI各項目の設定や管理のほか、タイムラインによるリアルタイムな状況把握や各KPIの集計、グラフ化などの機能を備えており、あらゆる業種において汎用的に使えるのが強みです。クラウドに対応しているため導入の手間が省けるのも大きなポイントといえるでしょう。

MIERU

ろじたん

ろじたん.png

日通総合研究所が開発したKPIツール。「ロジティクスを探求する」というコピーのとおり、物流に関するデータ収集を得意としており、施設や作業項目、スタッフそれぞれの作業時間を集計することができます。またExcelと連携して「時間帯別作業比率」や「作業別歩数」などの表を作成可能。物流の業務改善に欠かせない作業時間の計測に特化したKPIツールといえるでしょう。

ろじたん

Queues Reporter Plus

QRP.png

株式会社コミュニケーションビジネスアヴェニューが開発したQueues Reporter Plus(キューズ・レポーター・プラス)はコールセンターにおけるKPI分析に特化したツールです。応答個数や対応率、稼働時間などのデータを収集することができ、高客対応の効率性や待ち時間などを数値化することができます。コールセンターの業務改善や品質向上に役立てたいツールです。

Queues Reporter Plus

KPI分析にはさまざまなツールがありますが、ひとつのツールで必要とするKPIすべてを管理・分析するのは難しいこともあります。そのため、実際にはExcelなどを併用しながら、自社のビジネスや業務内容に応じて最適な方法を模索していくのがおすすめです。

精度の高いKPI分析には社内環境の整備も重要

ビジネスにおける目標を達成するためには、前章でご紹介した分析ツールやExcelなどを活用しながらKPI分析を繰り返し行なう必要があります。回数を重ねることで業務の問題点が少しずつ解消され、少しずつ理想の状態に近づけることができるようになるでしょう。 

この際、留意しておきたいのがKPI分析に必要なデータ収集と実際の分析には必ずタイムラグが生じることです。当然ながら、データが古ければそれだけ精度は落ちますし、大切なビジネスチャンスを逃すリスクもあります。そのため、KPI分析の際はできるだけ最新のデータが得られるよう各部署に働きかけるなど、社内の環境を整備しておくことも重要なポイントのひとつです。

KPI分析を繰り返し、理想の状態に近づけることが重要

ビジネスを成功に導くうえでは欠かせないと言われているKPIですが、ただ指標を設定するだけでは意味がありません。KPIに関連したデータを収集・分析しながら、どの程度達成できているのかを定期的にチェックし、業務改善につなげていくことが重要です。

TOP