労働人口の減少が進む現代の採用市場において、競合他社に埋もれず、自社が本当に求める人材を引き寄せるために欠かせないアプローチが「採用におけるブランド戦略(採用ブランディング)」です。採用活動に自社のブランディングを取り入れることで、求職者が自社の「独自の魅力」を正しく認識し、認知から定着までを一貫して進めることができます。
本記事では、採用ブランディングが必要な理由と、導入するメリットを紹介します。
採用ブランディングのより具体的な進め方については、以下の記事で解説しています。
採用ブランディングの進め方|マーケティング視点で魅力を届ける
この記事でわかること
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採用にブランド戦略が必要な理由
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ブランド戦略を導入することで得られるメリット
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これからの採用活動で人事に求められる役割の変化
目次
TABLE OF CONTENTS
なぜ、採用活動にブランド戦略が必要なのか

採用活動とマーケティングにはよく似たプロセスが存在します。マーケティングや広報活動においては、顧客が特定のプロダクトやサービスを選択・購入するまでには、以下のような検討プロセスが存在します。
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認知: 存在を知る
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認識: どのような特徴や価値があるかを知る
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想起: ニーズが生じた際に頭に浮かぶ
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選好: 他社比較の末、自社を選び取る
重要なのは、採用活動(母集団形成・意向上げ)における求職者の心理変化も、これとまったく同じステップを辿るということです。求職者も同様に「知る ➔ 理解する ➔ 記憶に残る ➔ 好きになる」という段階を経て、最終的に入社したい企業を決定します。
従来の求人広告を中心とした採用手法は、上記でいう「知る(認知)」のフェーズのみを広げるアプローチに偏りがちでした。しかし、知名度や提示条件(給与・福利厚生)だけで勝負しようとすると、大手企業や有名企業との単純な条件比較に巻き込まれてしまいます。
だからこそ必要となるのが、「求職者に選ばれるため」のブランド戦略です。求職者は、「自分らしい働き方ができるか」「企業の理念やパーパスに深く共感できるか」という求職者側の目線から企業を見極めています。求職者側の目線に立ち、自社独自の価値や働く意義を発信していくブランド戦略が、現代の採用活動にも不可欠です。
採用活動にブランディングを導入するメリット
採用ブランディングに取り組むことで、実際の採用現場ではどのような具体的効果が得られるのでしょうか。ここでは、採用の各フェーズ(母集団形成・意向上げ・内定承諾)に分けて、そのメリットを解説します。
母集団形成フェーズ:「知る・理解する」を促し、自社に適した母集団を作る
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条件比較からの脱却と独自魅力のアピール
給与や知名度などの「条件比較」に巻き込まれず、自社ならではの独自の魅力をアピールできます。 -
ターゲット層への確実な到達
知名度の低い企業であっても、求職者が求めている情報(働き方や企業理念)を的確に届け、自社を見つけてもらえるようになります。 -
質の高い母集団の形成
企業の方向性に根本から共感した、自社にフィットする質の高い求職者からの応募が増加します。
意向上げフェーズ:「記憶に残る・好きになる」ことで、志望度を高める
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一貫したメッセージによる強い記憶化
選考が進む中で、一貫した「ブランドメッセージ」を求職者に届けることで、自社の強みや魅力が強く記憶に残ります。 -
主観的な選好の獲得
単に「選考が進んだから」ではなく、カルチャーや理念への共感を通じて求職者に「この企業で働きたい」という「企業を主観的に好きになる感情」が生まれます。
内定承諾フェーズ:求職者が「自社を選ぶ理由」を決定づけ、内定辞退を防ぐ
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競合に勝利する決定打
同時に他の企業から内定をもらっている場合でも、「理念や働き方への強い共感」が勝るため、承諾時の意思決定がブレにくくなります。 -
エンゲージメントの醸成
丁寧かつ一貫したコミュニケーションにより、入社を控えた内定者のエンゲージメントを高め、内定辞退や早期離職を防止します。
採用もブランディングも経営目線でとらえる
採用ブランディングを成功させ、企業成長のエンジンとするためには、人事部門の単なる一手法として閉じるのではなく、経営目線で採用とブランディングを捉え直すことが重要です。
ブランディングは経営観点では、「採用とは単なる合否の判定ではなく、候補者との関係性の蓄積である」という認識です。採用を管理業務ではなく、会社のブランディング戦略の一部として捉えるべきです。
【これからの戦略人事組織に求められる2つの役割】
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コンセプト |
主な役割・機能 |
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労務・管理・データ |
人を管理・適正化する人事 |
ガバナンスの強化、労働環境の最適化、人事評価・データシステムの構築・運用 |
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採用・ブランド構築 |
関係性を紡ぐ採用マーケター |
動画・SNSなどの活用、コンテンツ制作、自社魅力の最大化とターゲットへの訴求 |
【採用変革の方向性】
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従来の採用手法 |
これからの採用ブランディング |
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アプローチ |
人を管理する |
人の感情を動かす |
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目的 |
単に応募を集める |
自社の魅力を届ける |
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選考姿勢 |
選考フローを作業的に回す |
候補者の体験を創り出す |
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時間軸 |
短期の欠員補充・枠追いに終始する |
中長期で選ばれ続けるブランドを築く |

採用を「管理」から「ブランド戦略」へ
求職者が企業を知り、共感し、選ぶまでの心理変化を踏まえ、企業の魅力や理念を明確なメッセージとして届ける「ブランド戦略(採用ブランディング)」を取り入れることが、採用成功に向けた重要なポイントです。
自社にフィットする質の高い求職者を引き寄せ、志望度を高め、内定辞退を防ぐ一貫した体制を作ることはもちろん、採用を労務管理ではなく「企業のブランド・マーケティング戦略」と捉え直し、経営目線で人を引き寄せる体験・関係性を構築していくことが求められます。
イノーバでは、定型的な求人情報から脱却し、求職者とのエンゲージメントを高める仕組みを構築する「採用ブランディング支援サービス」を提供しています。「どこから手を付ければいいかわからない」「自社の強みや社風がうまく言語化できていない」とお悩みの方は、まずは自社の採用現状の把握から始めてみませんか?
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