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イノーバマーケティングチーム2024/03/18 15:02:402 min read

オウンドメディアのPV数 - 理想と現実、適切な目標設定と改善策の決定版!

オウンドメディアPV数に関して、「目標設定の仕方がわからない」「PVが伸び悩んでいる」といった悩みを抱えている企業様は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、オウンドメディアのPV数の重要性や業種別の目安、競合分析の方法、PV数改善のヒントなどを詳しく解説します。

さらに、オウンドメディア運営のチェックリストやFAQ、コラムといった実践的な情報も盛り込みました。ぜひ最後までお付き合いください。

 

オウンドメディアの全体像については、こちらの記事を参考にお読みください。

【2024年最新】オウンドメディアとは?企業の成長戦略を加速させる最強のコンテンツマーケティング手法

 

 

オウンドメディアのPV数が重要な理由

 

オウンドメディアを運営する目的は企業によって様々ですが、多くの場合、自社のブランド認知向上や見込み顧客の獲得、ひいては売上アップにつなげることが期待されています。

その効果を測定する上で、オウンドメディアのPV数は重要な指標の1つです。

PV数が上がれば、それだけ多くのユーザーにコンテンツが届いている証拠ですし、PV数に比例して問い合わせや資料請求などのコンバージョンも増加するからです。

しかし、「PV数の目標設定が難しい」「PVが思うように伸びない」と頭を悩ませている企業のマーケッターは少なくありません。

PV数は記事の量と質、プロモーションの巧拙など、多くの要因が絡み合って決まるので、目標値の設定も改善策の立案も簡単ではないのです。

 

オウンドメディアのPV数の目安を知る前に

 

PV数の目標設定について議論する前に、そもそもPV数とは何なのか、他の指標との違いは何かを理解しておく必要があります。

 

PV数とは何か? ユーザー数・セッション数との違いは?

 

PV(ページビュー)数とは、ある一定期間にサイト内の各ページが閲覧された合計数のことです。

1人のユーザーが同じページを複数回見ても、その分だけPV数はカウントされます。

これに対し、ユーザー数(UU数)は実際にサイトを訪れたユニークユーザーの数を指します。同一ユーザーの複数回のアクセスは1カウントになります。

一方、セッション数は、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れ(セッション)の回数です。30分以上アクセスがない状態が続くと、セッションは切れたと見なされ、次のアクセス時に新たなセッションが始まります。

 

PV数の確認方法(Google Analyticsの使い方)

 

自社オウンドメディアのPV数やユーザー数、セッション数などを確認するには、アクセス解析ツールの代表格であるGoogle Analyticsを利用するのが一般的です。

Google Analyticsを使い始めるには、まずアカウントとプロパティを作成し、各ページにトラッキングコードを設置する必要があります。

設置後、「行動」レポートの「ページ別のPV数」で、ページごとのPV数を集計期間を指定して確認できます。

ユーザー数やセッション数、サイト滞在時間などの基本指標は「オーディエンスの概要」で一目で把握可能です。

 

PV数だけでなく、ユーザー数や直帰率など他の指標も重要

 

オウンドメディアの成果を測るには、PV数だけでなく関連指標もチェックすることが大切です。

ユーザー数はリーチ力の目安になりますし、内部リンクの効果などが反映される「1訪問あたりのページ数」、コンテンツの魅力度がわかる「平均ページ滞在時間」、サイトの入口コンテンツを示す「ランディングページ」など、見るべき指標は様々。

加えて、「直帰率」(サイトに流入直後、他のページを見ずにそのまま離脱したセッションの割合)が高いようなら、オウンドメディアに根本的な問題がある可能性も。

PV数のみならず、こうした多角的な視点を持つことが、オウンドメディア改善の第一歩となります。

 

業種別のオウンドメディアPV数の目安

 

では、オウンドメディアのPV数の適切な目標値とはどのくらいなのでしょうか。

業種や企業規模、サイトの役割によっても変わってきますが、ここでは大まかな指標をお伝えしましょう。

 

BtoBとBtoCで目安は異なる

 

PV数の目安はBtoBBtoCで大きく異なります。

ビジネス領域によって多少の違いはありますが、一般的にBtoB向けオウンドメディアは月間1PV以上、BtoC向けは月間10PV以上を目指すのが望ましいとされています。

BtoCはターゲット層が広いため、より多くのユーザーにリーチする必要があるのに対し、BtoBは見込み客の絞り込みが重要になるため、PV数だけでなく獲得リードの質が問われるからです。

 

BtoB:月間1PV以上を目指す

 

前述の通り、BtoB向けオウンドメディアでは、月間1PV以上を目標にするのが妥当でしょう。

ただし、これはあくまで平均的な数値であり、競合他社の状況やキーワードボリュームなどを見極めながら、自社に合った目標を設定することが重要です。

コンバージョンにつながりやすいボトムファネル層をターゲットにするなら、月間数千PVでも十分な場合もあります。

逆に、製品認知度向上を狙うトップファネル層へのアプローチでは、数万PVを目指す必要があるかもしれません。

一概に目標値を決めるのではなく、自社の置かれた状況とゴールに応じて柔軟に考えましょう。

 

BtoC:月間10PV以上を目指す

 

BtoC向けのオウンドメディアでは、ある程度のボリューム感が求められます。

月間10PVを下回るようでは、競合に大きく水をあけられている可能性が高いです。

とはいえ、ニッチな商材を扱うサイトならば、月間数万PVでも優位性を発揮できるケースはあります。

やはり、自社の強みとターゲットを精査した上で、シビアな現状分析と目標設定が欠かせません。

最終的には、サイトを起点とした売上(CV)など、PV数以外の指標とも照らし合わせて、PV数の目標値を決めるのが賢明だと言えるでしょう。

 

競合サイトの状況などを考慮して目標設定すべき

 

PV数の適切な目標値は、何より競合サイトの状況を詳しく調べた上で総合的に判断するのがよいでしょう。

競合他社と比較して現状のPV数が低いのか高いのか、競合はどのようなコンテンツ戦略を取っているのか。

そうした競合分析の結果を自社の強み弱みと照らし合わせることで、現実的な目標設定が可能になります。

言うまでもなく、競合の動向は常にウォッチし続ける必要があります。

単に「月間10PV」などと決めつけるのではなく、競合と自社を客観的に判断した上で、最適なPV数を追求していくことが成功への近道と言えます。

 

目安となるPV数の計算方法

 

オウンドメディアのPV数目標を具体的に設定する際は、次のような計算方法が参考になります。

 

CVRから逆算する方法

 

最終的な目標である売上高(CV)から逆算してPV数を割り出す方法です。

例えば、1CVあたり100ページビューが必要で、月間500CVを目指すなら、月間5PVが目標値だと言えます。

CVRとPV数の関係性は、自社オウンドメディアの過去の傾向から割り出しておくことが大切。

自社の実績から逆算するのが難しい場合は、業界平均などから大まかな数字を出すのもよいでしょう。

ただ

 

し、その場合も目標達成後はPDCAを回し、自社オリジナルの指標に更新していくことが求められます。

 

競合サイトの平均値を参考にする方法

 

もう1つの目標設定方法は、競合サイトの月間PV数の平均値をベースに自社の目標を決めることです。

競合他社のPV数は後述のツールである程度推定可能。10社の競合サイトのPV数を調べ、その平均が15PVなら、それを目標値の基準にするわけです。

ここで、自社の規模感やマーケティングリソースを加味して、現実的な目標値を設定します。

競合の半分の7.5PVを目指すのか、倍の30PVを目論むのか。

競合との差別化ポイントを洗い出しつつ、チャレンジングかつ実現可能性の高い数字を追求するのが肝要と言えるでしょう。

 

競合オウンドメディアのPV数を知る方法

 

PV数の適切な目標設定には、競合他社の状況把握が不可欠だと述べました。

では、競合オウンドメディアのPV数はどのように知ればよいのでしょうか。

 

SimilarWebやAhrefsなどのツールを活用

 

競合サイトのアクセス解析を行うには、SimilarWebAhrefsといった有料ツールの利用がおすすめです。

これらのツールでは、URLを入力するだけで、対象サイトの月間PV数やユーザー数、流入元、キーワードランキングなどが一目でわかります。

無料版でも一定の情報は得られますが、詳細なデータが必要なら有料版の導入も選択肢に入れましょう。

競合対策に本気で取り組むなら、投資対効果は十分にあると言えます。

 

競合調査の重要性と調査項目の例

 

オウンドメディア運営では、競合調査を定期的かつ体系的に行うことが成功の鍵を握ります。

最低でも自社を含めて510社の競合サイトをピックアップし、毎月モニタリングする習慣をつけましょう。

調査項目は多岐にわたりますが、代表的なのは以下の点です。

 

PV数・UU数・セッション数

 

言うまでもなくこの3つは外せない指標。

時系列の変化を追うだけでなく、各社の数値を比較することで、自社の立ち位置が客観的に見えてきます。

 

流入元・回遊率・直帰率

 

どの流入元からどの程度のアクセスを集めているか、サイト内の回遊率や直帰率はどうか。

競合の主要な集客チャネルや、コンテンツ力の差を可視化できます。

 

ユーザー属性・地域

 

サイト訪問者の年齢や性別、地域分布などユーザー属性も見逃せないポイント。

ペルソナ設定の参考になるだけでなく、競合との客層の違いも浮き彫りになります。

 

人気コンテンツ・検索キーワード

 

競合サイトの人気記事や、検索上位を独占しているキーワードをチェック。

特にオウンドメディア開始初期は、手本となるお手本を探すのに役立ちます。

 

以上のような定点観測を続けることで、競合の一歩先を行く打ち手も自ずと見えてくるはずです。

 

PV数が伸びないオウンドメディアの共通点

 

「うちのオウンドメディアはPVが伸びない」

そんな嘆きをよく耳にしますが、伸び悩むサイトには共通の特徴があります。

代表的なのは以下の5点。

自社サイトに心当たりはないでしょうか。

 

  • キーワード選定が甘い
  • コンテンツの質が低い
  • 更新頻度が低い
  • サイト設計に問題がある
  • アクセス解析と改善サイクルが回っていない

 

これらの課題を一つ一つ潰していくことで、PVの右肩上がりも夢ではありません。

具体的な改善策は次章で詳しく解説します。

 

PV数を改善するためのヒントと事例

 

オウンドメディアのPVが伸び悩んでいるなら、ここで紹介するヒントを参考に改善に乗り出しましょう。

PV数アップの秘訣は、大きく分けて次の6つです。

 

ターゲットキーワードの選定とコンテンツ設計の重要性

 

基本的なことですが、検索需要の高いキーワードを的確に選び、そのキーワードでコンテンツを最適化する。それが検索上位表示とPV数増加の大前提です。

自社の強みを生かせる領域で、ユーザーニーズに即したキーワードを発掘すること。

そしてそのキーワードを軸に、関連ワードを織り交ぜながら質の高いコンテンツを設計すること。

これらの地道な努力なくして、PV数の爆発的な増加は望めません。

 

E-A-Tを意識した信頼性の高いコンテンツ作り

 

検索上位を狙うには、Googleが重視する「E-A-T」の要素を盛り込んだコンテンツ作りが必要不可欠。

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字で、一言で言えば「信頼に足るコンテンツ」を指します。

事実情報に基づき、権威ある情報ソースを引用し、専門的かつ網羅的に記事を執筆する。

ユーザーのためになる有益な情報を提供することで、自然とオウンドメディアの評価は高まり、PV数にも好影響をもたらすでしょう。

 

継続的なコンテンツ更新と内部対策・外部施策

 

優れたコンテンツを作っても、更新を怠れば検索順位は下がる一方。

逆に定期的に新鮮な情報を追加していけば、Googleからの評価は上がり続けます。

加えて、内部リンク構造の最適化やサイトの表示スピードの改善など、地道なSEO対策も欠かせません。

オウンドメディア外の施策として、ブログへの寄稿やSNS運用、メルマガ配信など、多方面からのアプローチも有効です。

要は「鮮度」と「網羅性」「アクセシビリティ」を武器に、地道に信頼を積み重ねていくことが大切なのです。

 

UX改善とCVRの最適化

 

PV数を伸ばすには「量」だけでなく「質」の向上も求められます。

サイトに来訪したユーザーをストレスなく滞在させ、最終的にコンバージョンにつなげるには、UX(ユーザー体験)の設計が重要になります。

ユーザビリティの高いUI、読みやすい記事レイアウト、読者を飽きさせない文章構成。

加えて、効果的なCTAの配置などによりCVR(コンバージョン率)を高めることも忘れてはなりません。

サイトの「ファン」を増やし、「質の高いPV」を獲得するための施策と言えるでしょう。

 

PDCAサイクルを高速で回すための社内体制づくり

 

オウンドメディア運営で最も重要なのは、PDCAサイクルをいかに高速で回していけるかです。

アクセス解析で現状を把握し(Plan)、打ち手を実行に移し(Do)、結果を分析して(Check)、次の一手を打つ(Act)。

このサイクルを遅滞なく回すためには、社内の協力体制と明確な役割分担が不可欠。

ブレない方針のもと、マーケ部門、営業部門、経営陣が三位一体で、スピード感を持って取り組む組織づくりが何より肝要だと私は考えます。

 

まとめ

本記事では、オウンドメディアのPV数にフォーカスし、重要性や業種別の目安、競合分析の方法からPV数改善のヒントまで、幅広く解説してきました。

要点をまとめると以下の通りです。

 

  • オウンドメディアのPV数は、サイトの成果を測る上で重要な指標の1
  • PV数はUU数やセッション数、直帰率など関連指標と合わせて分析することが大切
  • BtoBは月間1PV以上、BtoCは月間10PV以上を目安にするのが望ましい
  • 競合サイトのPV数を調査し、自社に合った現実的な目標設定をすべき
  • PV数改善の鍵は、キーワード選定、E-A-Tコンテンツ、PDCAの徹底など

 

オウンドメディアは一朝一夕で成果が出るものではありません。

正しい方向性を定め、適切な目標を設定し、仮説と検証を繰り返しながら、少しずつ前に進んでいく。

その過程に正解も不正解もなく、自社なりのPDCAサイクルを回し続けることが重要なのです。

 

イノーバでは、BtoB企業のマーケティング支援に特化したサービスを提供しています。

オウンドメディアの立ち上げから運用まで、専任のコンサルタントがサポート。

PV数をはじめとしたKPIの達成に向けて、戦略立案から施策実行まで一貫してご支援します。

お悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

オウンドメディアの全体像を知りたい方は、こちらをお読みください。

オウンドメディアのアクセス数の伸ばし方を知りたい方は、こちらをお読みください。

 

オウンドメディア運営のチェックリスト

  • 明確な目的とターゲットを設定できているか
  • 競合サイトの調査を定期的に行っているか
  • ターゲットキーワードは適切に選定されているか
  • コンテンツはE-A-Tを意識した構成になっているか
  • 更新頻度は週1回以上を維持できているか
  • サイト内回遊を促す内部リンク設計になっているか
  • アクセス解析ツールを導入し、PDCAサイクルを回せているか
  • コンテンツの質だけでなくユーザビリティ向上にも努めているか
  • サイトだけでなくSNSやメルマガなどの外部施策も行っているか
  • 社内の協力体制と明確な役割分担ができているか

 

PV数改善のためのFAQ

Q. PV数が伸びないのはどんな時?
A. キーワード選定が甘い、コンテンツの質が低い、更新頻度が低い、サイト設計に問題がある、PDCAサイクルが回っていないなどが主な要因です。

 

Q. PV数の目標値の設定方法は?
A. 自社の過去の実績から割り出すのが理想的ですが、難しい場合は競合サイトの平均値を参考にする方法もあります。業界平均などから大まかな数字を出すのもよいでしょう。

 

Q. コンテンツはどのくらいの頻度で更新すべき?
A. 最低でも週1本は更新したいところ。理想的には11本のペースで更新できると、PV数増加に大きく貢献します。

 

Q. オウンドメディア運営に必要な社内体制は?
A. マーケ部門、営業部門、経営陣が三位一体で取り組む体制が理想的。それぞれの役割分担を明確にし、スピード感を持ってPDCAサイクルを回していくことが重要です。

 

 

コーヒーブレイク

オウンドメディアの成果を語る上で、PV数はどうしても避けて通れない指標です。

でも、本当にPV数だけが重要なのでしょうか。

 

PV数を追い求めるあまり、ついついオーバーなキャッチコピーをつけたり、

読者の興味を引くことだけを優先したりしていませんか?

そうしたコンテンツは一時的にPV数を稼げるかもしれません。

でも、読者はすぐに見抜いてしまいます。

大事なのは、読者に真摯に向き合い、信頼される情報を提供し続けること。

それこそが、長期的なオウンドメディアの成功につながるのです。

 

PV数を追うだけでは、読者との表面的な接点しか生まれません。

1ページ読まれただけで離脱されてしまっては、本当の意味での「ファン」にはなってくれません。

一方、たとえPV数は少なくても、記事に込めた想いが伝わり、心を動かされた読者は、

きっと何度でも足を運んでくれるはずです。

 

オウンドメディア運営において、PV数は確かに重要な指標の一つ。

しかし、そこにとらわれすぎるあまり、本当に大切なことを見失ってはいけません。

読者の心に寄り添い、誠実なコンテンツを積み重ねていく。

その姿勢こそが、結果としてPV数の向上にもつながっていくのだと思います。

 

数字も大事だけど、まずは一人ひとりの読者との絆を大切にする。

そんな当たり前のことを、私たちは忘れがちです。

皆さんも、ふと立ち止まって考えてみる機会があってもいいかもしれませんね。

 

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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。