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イノーバマーケティングチーム2024/03/08 7:10:281 min read

企業のホームページ制作をどこに依頼する? 発注時の下準備と発注先の選び方

企業ホームページを持とうとするなら、まずホームページを作る必要があります。

自社にホームページの専門知識・技術を持つ社員がいない場合は外注先に依頼するということになりますが、その外注先を選ぶときはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。

今回はホームページ制作の依頼先を選ぶ上でのポイントと、ホームページ制作を依頼する前の下準備について解説します。

ホームページ制作を依頼する前の準備

ホームページ制作を依頼するときには、「目的」、「目的を果たすための具体的な方法」、「作業範囲」を考えることが大切です。

これらを曖昧にしたままホームページ制作を依頼してしまうと、ヒヤリング時などにトラブルが発生したり見積もりが停滞してしまったりといったことにつながってしまいます。

また、納期や予算に関してもしっかりと設定しておくことが大切です。

なぜならホームページ制作は一朝一夕で完了するものではなく、「デザインイメージの共有」や「サイト内に掲載する素材の用意」、「目的に合ったツールの選定」、「実際の作業」など、完成までに多くの工程を伴うからです。

ここではホームページ制作を依頼する際に必要不可欠となる、「目的」、「目的を果たすための具体的な方法」、「作業範囲」について詳しく解説します。

ホームページを制作する目的を考える

ホームページを開設し、運用するにあたっては「何のためにホームページを運用するか」という「目的」の設定が必要不可欠です。

この目的を明確化していないと、まず具体的な提案や見積もりはもらえないと考えておいてよいでしょう。

ホームページ制作の目的とは、「売上増加」、「見込み客増加」、「採用人数増加」などの「誰に」、「どんなやり方で」、「どんなことをしてもらいたいか」を明確にしたもののことをいいます。

単に「アクセス数を増やしたい」、「デザインを新しくしたい」などは目的とは呼べません。

なぜならアクセス数を増やしたり、デザインを新しくしたりした先に「ユーザーにどんなことをしてもらいたいか」が明確になっていないからです。

よって、ホームページ制作を依頼するときには「どんなユーザーに、どんな方法で、何をしてもらいたいか」を考えて目的を設定してください。

ホームページで何をしたいかを考える

ホームページ公開後、具体的に何をしたいかを考えることも大切です。

なぜならホームページとは基本的に「専門知識と技術があって編集、レイアウト調整ができるもの」であり、頻繁に更新をしたいか否かによっても仕様が変わってくるからです。

たとえば一度公開したホームページを頻繁に更新する必要がないのであれば、HTMLと呼ばれるマークアップ言語で構成されたファイルで全体を作成し、そこにCSSというホームページのデザインを決定づけるファイルも付随させます。

しかしホームページの内容を頻繁に更新するのであれば、CMSというホームページを簡単に編集可能なシステムに対応したホームページを作ってもらうことで、専門知識がなくてもホームページを更新できるようにします。

このようにホームページの制作依頼と言っても、更新頻度だけでも具体的な仕様が変わってきます。

制作会社やフリーランスはそこに「ホームページの運用予算」、「ホームページの運用体制」、「ホームページの運用期間」なども加味して判断するので、それらを明確にしておくことも具体的な提案や見積もりをしてもらうために大切なことです。

ですから、ホームページ制作の依頼時は運用予算や体制、期間などを明確にしたうえで、実際の運用時のポイントや更新時のポイントをまとめておきましょう。

作業範囲、デザインイメージ、サイトマップを考える

制作会社やフリーランスから見積もりを安い値段で出してもらうためには、具体的な作業範囲やデザインイメージ、サイトマップを定めておくことが大切です。

制作会社やフリーランスによって作業範囲が異なることもあり、たとえば「サイトに載せる写真・テキスト、動画などをどちらが用意するか」、「完成したサイトは誰が公開するか」、「サーバー・ドメインの設定は誰がするか」などは明確に決めておかないと後でトラブルになることもあります。

また、デザインはデザイナーの主観がある程度入ってしまうものなので、基本的に制作会社やフリーランスは修正指示が入ることを前提として見積もりを作成します。

修正が多ければ多いほど工数は増えてしまいます。

「とにかく青く」、「誠実さが感じられるように」など、デザインイメージが曖昧な場合は修正が何度も入る可能性が高いので、制作会社やフリーランスは見積もり額を高く設定します。

逆に「誠実さを示す青」、「参考として競合他社のサイトを提示」、「画像の雰囲気やフォントのイメージを参考サイト付きで具体的に伝える」など、デザインイメージが明確な場合は修正が少ないと考えられるので見積もり額が安く済みます。

また、目的に合わせてホームページに必要なページを決めておき、それを階層ごとに図で表現する「サイトマップ」も決めておくと、見積もりが安くなります。

そして特にマーケティングを重視するのであれば、ターゲットの設定・競合の分析といった「戦略設計」と、ホームページ制作後の「マーケティング施策運用」をやってくれる会社も、後にお世話になる会社の選択肢に入れておきましょう。

ホームページ制作を依頼する外注先を選ぶポイント

ホームページ制作を依頼する準備が整った後は、外注先の選定です。

制作会社やフリーランスなどがおもな外注先ですが、さまざまな制作会社やフリーランスがいるなかでどこに、誰に頼めば良いかわからないという方も多いと思われます。

ホームページ制作を依頼する外注先は、以下の6つのポイントに着目して選定すると、ミスマッチが起こりにくくなります。

目的に合致した強みがあるか

自社がホームページを作成する目的と外注先の強みが合致しているかどうかに着目してください。

たとえばクリエイティブデザインに力を入れたい会社が、マーケティングを強みにしている制作会社に外注すると納得がいかなくなって何度も修正依頼をすることになるかもしれません。

あらかじめ定めた目的に合った強みを持つ外注先にホームページ作成を依頼することで、時間のロスを回避できるのです。

過去に類似案件を担当しているか

過去に業種・ターゲットが似た会社のホームページ、制作したいホームページと同様の機能やページ数を持ったホームページなど、類似案件を担当している制作会社やフリーランスであれば、その成果物をもとに、実際に納品されるホームページがどんな仕上がりになるかを判断することが可能です。

また、過去に類似案件を担当しているので経験やスキル不足の心配も要りません。

担当者の経験・スキル

担当者の経験・スキルが高い場合は、完成度の高いホームページが納品される可能性が高いですが、一方で価格が高くなることもあります。

それに対し、担当者の経験・スキルが低い場合は価格が安くなる可能性が高いですが、実際に納品されるホームページの完成度については低くなることもあります。

ただ、これは一概に言えないものであり、「単価が高くてスキルの低い外注先」もあれば、「単価が安いのにスキルの高い外注先」もあります。

発注目的が何か、どの範囲までを依頼してどの範囲から自分達がやるのかなどによって、適切な外注先も変わってきます。

じっくりとヒヤリングを重ね、自分達の求める成果や品質に最適だと思える外注先を選ぶようにしてください。

SEO対策やキャッチコピーなどもしてくれるか

マーケティングに力を入れたい場合はデザインやホームページの品質とは別に、外注先が検索順位の上位に押し上げるために必要なSEO対策や、会社や商品への興味を喚起することに関係するキャッチコピーも考えてくれるかどうかを見極めることが大切です。

ホームページの品質とマーケティングを両立させたいなら、なるべく両方を強みにしている外注先を選びましょう。

CMS構築やテーマカスタマイズ・作成に対応してくれるか

ホームページを頻繁に更新したいなら、CMSの導入もひとつの方法です。

CMSを導入したほうが制作・運用コストが下がる場合がありますが、CMSの欠点はレイアウトの自由度が制限されがちだということです。

既存のテーマテンプレートをカスタマイズしたり、新規テーマを作成したりすればその制限を取り払って自社のオリジナリティを出しつつ、更新性の高さを保つことができます。

最低限の機能を揃えたいのであれば、ベーシックなCMSテンプレートでも問題はありませんが、ホームページの更新頻度が高く、自社のオリジナリティを出したい場合は既存テーマテンプレートのカスタマイズや新規テーマテンプレート作成が可能な外注先に依頼しましょう。

どれだけの工数で予算はどれだけ掛かるのか

作業範囲やデザインイメージ、サイトマップが具体的であれば、外注先がホームページの完成までにどれだけの工数が掛かるかを計算できます。

特に作業範囲を明確にしておくことは大切だと先に述べましたが、必ず希望納期を決めておき、どれだけの予算が掛かるかも定めておくことも欠かせません。

納期を具体的に設定していない場合、制作側はゆとりを持ったスケジュールを設定することが多いので、必ず作業範囲に適した、制作側に余裕のある納期を設定してください。

また、予算についても作業内容と納期を踏まえ、それに適した予算を「~万円以内」と具体的に設定しておくことで、その範囲内で最大限できることを提案してもらえます。

作業内容に対して低価格・短納期で依頼した場合は、時間と人員が不足して提案ができず、納品物の品質も悪くなる可能性もあります。

ですからホームページ制作を依頼する際は作業内容を理解し、それに適した予算と納期を組むようにしましょう。

まとめ

ホームページは会社の顔となり、マーケティングツールにもなりますから、その制作を依頼する外注先はよく考えて選ぶことが大切です。

また、見積もりの際にトラブルが発生しないようにホームページ制作の作業範囲やデザインのイメージ、サイトマップ、運用方針などを決めておくことで見積もりもスムーズに進みます。

ぜひ、今回の記事をホームページ制作の依頼先を決める際の参考にしてみてください。

参考:

 

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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。