脳は文字よりも画像を好む!?感動的なストーリーを伝えるのにグラフィックスが効果的な理由

コンテンツマーケティング

「コンテンツマーケティングとは、適切で価値あるコンテンツを作成し配布する技術である。ターゲットとなる見込み客のことを理解し、これを明確に定義することにより、見込み客を引き寄せ、獲得し、見込み客と関わり合い、見込み客に購買に結びつく行動を促すことを目的とする」。これはContent Marketing Institute (CMI)によるコンテンツマーケティングの定義だ。

つまり、コンテンツマーケティングには価値ある良質なコンテンツ作りが重要であり、それがマーケティングの成功要件といえる。

情報の洪水からどうやって抜け出すか?

しかし、目にする情報が膨大になっている現状、話題性・目新しさのあるコンテンツであるのはもちろんのこと、伝え方も重要になってくる。総務省の情報流通センサス報告書によると、平成13年度の情報量を100とした時、平成21年度の情報量は198となり、約2倍。現在はさらに増加量が加速している。

一方、情報消費量は、ほぼ横ばいだ。情報は増えても、消費量は変わらない。つまり届けたい情報がますますターゲット層に到達しづらくなっているのだ。

平均的な読者は1ページの単語総数のうち28%しか読んでいない

では、どうしたらいいのか?

Search Engine Journalのコラム「視覚によるストーリーテリング」(原題:Visual Storytelling: Why Data Visualization is a Content Marketing Fairytale)にヒントがありそうだ。

このコラムによれば「平均的な読者は1ページの単語総数のうち28%しか読んでおらず、文章にすると、2~3行程度にとどまる。それでは、伝えたいストーリーが伝わらない。内容が素晴らしいだけでは不十分で、内容を確実に伝達するためには、視覚化することが重要だ」と述べている。

その理由は次の通り。「本来、脳は視覚処理に優れており、画像の内容を瞬時に理解できる能力を持っているが、Web上は、圧倒的に文字情報が多く、脳が疲れてしまう。そのため脳は処理が楽で理解しやすい画像を文字よりも好む傾向がある。また、視覚による情報伝達は、自己の経験として取り込みやすく、そのストーリーを人に伝えやすい」。視覚による伝達の重要性をそう解説している。

視覚化のための5つのステップ

それでは、視覚化は実際にどのような手順で行っていったらいいのか。同コラムは、以下の5つのステップを挙げている。

① 伝えたいストーリーをよく検討する。
② 映像・写真・イラストなどのグラフィックスに添える情報を決定する。最も効果的にストーリーを伝える情報にする。
③ 誘導はするが、ストーリーは押し付けず、利用者が柔軟に解釈できる余地を残す。
④ 視覚情報があるため、文字情報はできるだけシンプルに。そうするとストーリーがより際立つ。
⑤ 視覚心理を利用してインパクトのあるコンテンツを心がける。

映像が感動を呼び、感動が口コミを呼ぶ

さらに、ケーススタディとして、同コラムはニューヨーク・タイムズの「スロープスタイル」を取り上げている。このサイトは、2014年2月に開催された冬季ソチオリンピックのスノーボード・スロープスタイルの卓越したトリックについて、映像とインタビュー、テキストにより解説している。選手の目線で撮影されたエキサイティングな映像は、まるで、自分が雪上を滑り、ジャンプし、回転しているかのようだ。

 

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New York Times, Slopestyle

その超絶的な技巧は、「ここまでできるの?すごい!」の一言。オリンピックの開催というニュースだけではなく、「成功への飽くなき挑戦と忍耐」という人間の偉大なるストーリーが感覚的に伝わってくる素晴らしいコンテンツだ。

「感動」がなぜ最強なのか? そう、こんな風にみんなに伝えたくなるからなのである。

 

参考元:
総務省:情報流通センサス報告書
c, Visual Storytelling: Why Data Visualization is a Content Marketing Fairytale, Search Engine Journal
New York Times, Slopestyle