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イノーバマーケティングチーム2024/02/02 14:36:431 min read

CMSにはサーバーが必要?基本的な仕組みや準備が求められるケースを紹介

CMSは、Webサイト制作などのコンテンツ配信に役立つツールです。

近年はCMSがマーケティングに欠かせないツールとして認知されつつあり、多くの企業で導入が進められています。

そんなCMSを活用する際には、インターネット上のサーバーを使って利用者のリクエストに応えるのが基本です。

CMSの種類や環境によってはサーバーの準備が必要になるので、事前に詳細を把握しておくのがおすすめです。

こちらではCMSにおけるサーバーの役割と必要性などについて解説するので、導入の準備を進める際には参考にしてみてください。

CMSとは?

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムを意味する言葉です。

デジタルコンテンツの作成や配信などを行う機能を持ち、例えばWebサイト(ホームページ)の立ち上げやその内部での機能の管理・追加などができます。

インターネットを通して自社専用コンテンツをアピールすることは、基本的なマーケティング手法として認知されつつあります。

CMSはそんなマーケティングに必要な数々の作業の効率化を進められるツールとして、今後も必要とされるでしょう。

CMSツールは世界規模で利用されているためその種類も多く、有料だけでなく無料で使えるものもあります。

無料CMSはコストがかからないため手軽に導入できる一方で、サーバーの準備やその後の保守作業を自社で行わなければなりません。

その点有料のCMSはサーバー代などが料金に含まれていることが多く、コストをまとめて管理できます。

サーバーへのインストールなども一任できるため、スムーズにCMSツールの導入を進められるでしょう。

CMSの導入や運用に不安を感じる場合には、有料CMSを使ってサポートに期待することも考えられます。

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CMSとは何か? 導入のメリットや選定で押さえるべきポイントとは

Webサイトにおけるサーバーの役割とは

Webサイト内のコンテンツをユーザーに届けるには、サーバーが必要不可欠となっています。

基本的にWebサイトを閲覧する際には、サーバーに保存されているデータをブラウザが読み込んで変換し、視認できるように表示させます。

つまりサーバーというデータの保管庫がなければ、Webサイトをインターネット上に作成したり発信したりしていくことができないのです。

CMSで作成したWebコンテンツも同様で、サーバーによるデータの保存が必要となります。

サーバーの種類とは?

サーバーには自社で作成する「自社サーバー(オンプレミス型)」と、専用サービスから借り受ける「レンタルサーバー」があります。

自社サーバーとレンタルサーバーのメリット・デメリットを確認し、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

自社サーバー(オンプレミス型)とは

自社サーバーとは、自社内で専用のサーバー設備を構築して運用を行う手法・環境のことです。

オンプレミス型サーバーとも呼ばれ、基本的に自社内で全ての運用や管理が完結するのが特徴です。

インターネット上にサーバーを構築する「クラウド型サーバー」が発展するまで、企業は自社サーバーを保有して運用するのが一般的でした。

現在もオンプレミス型のサーバーを使ってWebサイト等を運営している企業は多く、幅広く利用が行われています。

自社サーバーのメリット

自社サーバーを使うメリットには、自由度の高さが挙げられます。

事業内容に合わせてカスタマイズが容易であるため、必要に応じてサーバーの拡張などを自社の判断で行えます。

また、自社内のネットワークだけでデータのやり取りが完結するため、セキュリティが高い点もメリットです。

個人情報の漏洩などのリスクが低いことから、大量の顧客データを扱う事業では自社サーバーを用意するケースもあります。

自社サーバーのデメリット

自社サーバーは構築や運用に莫大な費用がかかるため、コスト面におけるデメリットが大きいです。

特に1から自社サーバーを構築する場合、数百万円規模の投資が必要になるケースも珍しくないため、予算が圧迫されてしまう恐れがあります。

自社サーバーを構築した後も、メンテナンスなどのランニングコストが発生するので、使い続ける限りはコスト面で悩まされる可能性があるでしょう。

レンタルサーバーとは

レンタルサーバーとは、その名の通り既に構築されているサーバーを外部サービスからレンタルして使用する方法・環境です。

レンタルサーバーには有料と無料のものがあり、「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS」「クラウドサーバー」などの種類に分かれています。

各レンタルサーバーの特徴には、以下のようなものがあります。

共用サーバー

複数のユーザーと共有して利用するサーバーで、構築や運用を一任することが可能。

専用サーバー

ひとつのサーバーを独占して利用できますが、設定やインストールなどは自社で作業が必要。

VPS

仮想化技術を使ってCPUやメモリを割り当て、独立して利用するサーバー。

クラウドサーバー

クラウド上に構築されたサーバーで、アクセスのしやすさやコストの安さなどが特徴。

 

レンタルサーバーのメリット

レンタルサーバーは、コストが安く抑えられる点がメリットです。

導入費用が安く設定されているため、初期費用を抑えての利用が可能となっています。

また運用費用も基本的に月額料金で支払うことになるため、必要なコストを最小限に抑えられるでしょう。

レンタルサーバーのなかには無料のものもあるので、コストを考慮せずに利用も可能です。

レンタルサーバーのデメリット

レンタルサーバーは手軽に利用ができる反面、カスタマイズ性が低い点がデメリットです。

自由に機能の追加や修正ができないため、求める機能によっては不満が出るかもしれません。

また、セキュリティ面の拡張性も低く、安全に利用できるか不安に感じられるケースもあります。

 

そのほか、レンタルサーバーの種類によっても、以下のような異なるデメリットがあります。

  • 共用サーバー、VPS:他者からの影響を受けやすくて安定性を欠き、設定および運用は自社で行う必要があるので問題が発生しても自分たちで解決しなければならない
  • 専用サーバー:ある程度の専門知識が求められ、比較的ランニングコストも高くなる

自社が使用するレンタルサーバーの種類に合わせて、デメリットに対応していくのがポイントです。

その他、サーバーについてより詳しいことが知りたい方は、外部サイトになりますが「富山工房」さんの出している下記の記事なども筆者のおすすめです。

富山工房|サーバーとは?初心者が理解すべき5つの基礎知識

CMSの利用時にはサーバーが必要?

CMSの利用時には、先に解説した通りサーバーが必要とされます。

一方で、使用するCMSによってサーバーを自社で用意する必要があるのか、もしくはサーバーの提供まで任せられるのかが変わります。

例えばCMSの機能がまとめられた「パッケージ型CMS」の場合、自社が用意したサーバーにインストールを行うケースが多いです。

自社サーバーを独自に構築したり、レンタルサーバーを契約したりといった事前準備が必要となるでしょう。

一方で、インターネット上の空間を利用する「クラウド型CMS」の場合、サーバーの提供もサービスの一部に含まれているケースが多いです。

そのため自社でサーバーを用意する必要がなく、導入作業の手間などもかかりません。

CMSがコンテンツをサーバーに保管・配信する仕組み

CMSがWebサイト内のコンテンツをサーバーに保管・配信する仕組みには、いくつかのパターンがあります。

具体的には「PCアプリケーションタイプ」「Webアプリケーションタイプ」「CMSサーバータイプ」の3つがあり、以下のような特徴がみられます。

PCアプリケーションタイプ

パソコンにCMSをインストールし、更新したデータをサーバーに自動で送信するタイプです。

Webコンテンツはパソコン内で管理されているため、サーバーダウンなどのトラブルが起きても問題ありません。

専門的な知識がなくても利用できる点や、複数のユーザーによる分業がしやすい点が特徴です。

Webアプリケーションタイプ

Webサーバー上にインストールするタイプで、基本的にWebブラウザを使ってCMSの機能を利用します。

ネットがあればどこでもCMSを利用できたり、データがネットのサーバー上に保存されるためバックアップを取る必要がない点などが特徴です。

CMSサーバータイプ

CMSサーバーも、Webサーバーにインストールして機能を利用するタイプです。

Webページへのアクセスを検知してからHTMLの生成を行う「動的」なWebアプリケーションタイプとは違って、CMSサーバータイプは事前に生成しておいたページを配信する「静的」なシステムを利用しています。

静的タイプにはページの表示速度が向上したり、サーバーの負荷を軽減してサーバーダウンを回避したりといったメリットがあります。

CMSでサーバーを利用するのは難しい?

CMSをサーバーにインストールするには、専門知識が必要になる場合があります。

例えばWebアプリケーションタイプを利用する際には、専門知識がないとスムーズな導入が困難となるでしょう。

自社に専門知識を持つ人材がいなければ専門業者に外注するか、クラウド型CMSを利用してサーバーへのインストール作業もサービスとして受けることがおすすめされます。

一方で、レンタルサーバーには「簡単インストール」のような機能を提供しているケースもあるため、自社だけでスムーズにサーバーを導入・運用することも可能です。

方法次第ではCMSでサーバーを利用することは難しくなくなるため、やりやすい手法や環境を選択しましょう。

CMSを利用するにはサーバーが必要なことを理解しよう

CMSの機能を利用するためには、サーバーが必須となっています。

この機会にサーバーの種類や特徴を把握して、自社に合ったCMS環境を構築してみてはいかがでしょうか。

 

 

参考:AWSとレンタルサーバーの違い 

項目 AWS レンタルサーバー
スケーラビリティ 非常に高い。リソースの柔軟な拡張が可能 限定的。プラン変更で対応
サービスと機能 200以上のサービスを提供。高度な機能が利用可能 基本的な機能が中心。プランによって異なる
セキュリティ対策 高度なセキュリティ対策を標準装備 プロバイダーによって異なる。オプションで追加
料金体系 従量課金制。使った分だけ支払う 月額固定料金制。プランによって異なる
初期費用 無料のプランあり。従量課金制のため初期費用は不要 プランによって初期費用が必要な場合あり
技術的ハードル 高い。専門的な知識とスキルが必要 比較的低い。初心者でも管理可能
カスタマイズ性 非常に高い。柔軟なカスタマイズが可能 限定的。プラン内での設定変更が中心
サポート体制 公式ドキュメントとコミュニティが中心。有料サポートあり 電話やメールでのサポートが一般的。レスポンス速度はプロバイダーによる
移行の容易さ 移行ツールと手順の提供あり。ただし専門的な作業が必要 比較的容易。プロバイダーによる移行サポートあり
運用管理の手間 高度な運用管理が必要。専門スキルを要する シンプルな管理画面で運用可能。手間は少ない
導入実績 大手企業を中心に多数の導入実績あり 中小企業やSOHOでの導入が一般的
向いている用途 大規模で複雑なWebサイトやアプリケーション 中小規模のWebサイトやブログ

※AWSとレンタルサーバーの特徴を一般的な傾向として比較しています。実際のサービス内容や料金プランは、各社によって異なる場合があります。

この比較表を参考に、自社のニーズや要件に合わせて、最適なサーバー選びを進めていきましょう。必要に応じて、各サービスの詳細な情報を確認し、コストパフォーマンスや移行の手間なども考慮に入れて検討することが大切です。

 

サーバー選びで確認すべき項目チェックリスト

1. ハードウェアスペック
   - [ ] CPU: 十分な処理能力を備えているか(コア数、クロック周波数など)
   - [ ] メモリ: 搭載メモリ容量は十分か(8GB以上が望ましい)
   - [ ] ストレージ: 必要な容量と高速なアクセス性能を備えているか(SSDの採用など)
   - [ ] ネットワーク: 高速で安定した接続が可能か(10Gbps以上の帯域幅など)

2. スケーラビリティ
   - [ ] トラフィックやデータ量の増加に合わせて、リソースを柔軟に拡張できるか
   - [ ] 負荷分散機能やオートスケーリング機能の有無

3. 信頼性と可用性
   - [ ] サーバーの稼働率(アップタイム)は99.9%以上か
   - [ ] 冗長化された電源供給システム(無停電電源装置など)があるか
   - [ ] 定期的なデータバックアップとリストア機能があるか
   - [ ] 障害発生時の復旧までの目標時間(RTO)が明示されているか

4. セキュリティ対策
   - [ ] 適切なファイアウォールとDDoS防御機能があるか
   - [ ] 定期的なセキュリティパッチの適用とアップデートが行われているか
   - [ ] SSL/TLS証明書の導入によるデータ暗号化通信に対応しているか
   - [ ] 不正アクセスや侵入の検知と防止システムがあるか

5. サポート体制
   - [ ] 24時間365日のサポート対応が受けられるか
   - [ ] サポートの応答時間と解決率に関する保証があるか
   - [ ] 電話、メール、チャットなど、複数のサポートチャネルがあるか
   - [ ] サーバー管理に関する知識やアドバイスを提供してくれるか

6. 料金とコストパフォーマンス
   - [ ] 初期費用と月額料金の明細が明確か
   - [ ] 同等サービスと比較して、料金は妥当か
   - [ ] トラフィック量や使用リソースに応じた柔軟な課金体系になっているか
   - [ ] 長期契約による割引やキャンペーン特典があるか

7. 移行とデータ移管
   - [ ] 既存のWebサイトやアプリケーションからスムーズに移行できるか
   - [ ] データ移管に関するサポートや手順の案内があるか
   - [ ] 移行に伴うダウンタイムを最小限に抑える方策があるか

8. 付帯サービスと機能
   - [ ] ドメイン名の取得や管理が可能か
   - [ ] メールアドレスの提供とメール機能の充実度
   - [ ] 簡単インストール機能など、CMSの導入を支援する仕組みがあるか
   - [ ] 開発言語やデータベースの選択肢が豊富か
   - [ ] FTPやSSHによるサーバーへのアクセス機能があるか

以上の項目をチェックリストとして活用し、自社のニーズに合ったサーバー選びを進めましょう。

 

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