Google、人工的・悪質なSEO対策にペナルティ

SEO

「Webサイトを作った。多くの人に見てもらいたい。自社のサイトが検索結果の上位に表示されるようにSEO(検索エンジン最適化)を始めよう。とりあえずSEO業者に頼んでみよう。」

そうやってSEOを始めた、始めようと思っている方も多いだろう。だが、SEOには悪質・良質の二種類があることを知っているだろうか。 前者は、検索サイトGoogle のポリシーに反して人工的・悪質に検索ランキングを上げるもの。後者は良質なコンテンツを作る事で自然に検索エンジンを上げていこうとするもの。前者のSEO対策は、手っ取り早く検索エンジンのランキングを上げる事が出来るが、一方でGoogle からペナルティを受けるリスクがある。今回は前者のSEOを実施し、Google ガイドライン違反としてペナルティを受けた事例を紹介する。

Google 、人工的・悪質なSEO対策にペナルティ

ある会社だけが検索結果の一位に

想定してみてほしい。検索サイトを開いて、「ドレス」という単語を入力してみた。何が出てくるだろうか。百貨店名か、洋服ブランドが出てきたかもしれない。では「ベッド」で検索したらどうなるか。寝具・家具店が出てくるかもしれない。「絨毯」の場合には?専門店が検索結果に現れてもおかしくないだろう。 しかし、これらの単語を入力すると、数ヶ月の間、ある会社だけが一番上に表示され続けた。それは、

「J.C. Penney」。

アメリカ大手デパートのオンラインサイトである。

「ドレス」「ベッド」など一般的な物の名称を検索した場合だけではない。「サムソナイト スーツケース」と検索した場合、サムソナイト(製造メーカー)のページよりも上に、J.C. Penneyのサイトが現れていた。

これを不審がったNew York Timesの記者は、オンラインサーチの専門家に調査を依頼。結果、J.C. Penneyが多くの無関係なサイトに同社のリンクを貼ったことが発覚。これは、他のWebサイトからのリンクの量・質・関連性が検索サイトの検索結果の表示順位を決める指標になっていることを利用したもの。「カジュアルドレス」「イブニングドレス」などの単語で検索をしたところ、なんと2015ものページで、同社サイトへのリンクが見つかった。そしてほとんどのリンクは服とは無関係のサイトに貼られていた。

J.C. Penneyは、このSEOに関わっていなかった、と回答。不正に貼られたリンクを削除し、人工的なSEOを実施したSEO業者を解雇したという。

Google ガイドラインとペナルティ

この人工的なSEOにGoogle はどう対処したか。New York Timesが証拠をGoogleに送りインタビューをした数日後のことである。記者が朝7時に「家具」と検索したところ、J.C. Penneyは1位に表示された。しかし、その2時間後には68位に降格。他の単語でも同様に順位が下落していた。検索結果の1位から大きく順位が下がることがビジネスにどの程度のインパクトを持つか考えてみてほしい。

Google の措置は検索結果の表示順位を下げるだけではない。2006年、BMWがドイツのWebサイトで人工的なSEO手段を使ったとして、Google は同社を検索結果から削除。検索結果で表示されない措置を取った(この対応は、当時BBCニュースで「死刑」と称された)。人工的なSEOは、Google ウェブマスター向けガイドライン違反となり、サイトの掲載順位が下がるほか、検索結果に表示されないように措置が取られる可能性もあるということだ。

Google ガイドライン(リンクプログラム)では、以下のように書かれている。

他のサイトから自分のサイトへの関連リンクを作成してもらう最善の方法は、インターネット コミュニティですぐに人気となるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成することです。役立つコンテンツの数が多いほど、誰かがそのコンテンツが自分のサイトのユーザーにとって役立つことに気付き、リンクを作成してもらえる可能性が高くなります。

悪質・人工的なSEOではなく、サイトのコンテンツ(内容)を充実させることで自然に検索結果の上位に来ることを目指すべき、という方針であることがわかるだろう。

まとめ

この事例から何が学べるだろうか。

1.悪質・人工的なSEOに注意

SEO業者がどんな手段でSEOを行っているか把握しているだろうか。Google ガイドライン違反となるような人工的なSEOを望まないのであれば、その点をSEO業者に伝えているだろうか。以前記事で紹介したパンダアップデートのように、Google は質の低いコンテンツ(内容)を掲載しているWebサイト、過剰なSEO対策をしたサイトの排除を強化している。人工的なSEOを実施しているビジネス、Webサイトは打撃を受けているだろう。

2.良質なコンテンツを作るのがベスト

この動きは、中小企業にとってはチャンスだ。Google が悪質なSEOを取り締まっているため、良質なコンテンツ(内容)が検索されやすくなる。人工的なSEO対策に予算をかけなくても、サイトのコンテンツ作りにエネルギーを費やす事で、検索エンジンの上位に表示されるチャンスがある。

今後も、THE CONTENT MARKETINGでは良質なコンテンツを作成するためのコツを伝えていく。是非、メール登録をして大事な情報を見逃さないで欲しい。 参考:NY Times 海外SEO情報ブログ Chitika