2024年5月より連載を開始したAI専門コラム「イノーバ AI ウィークリーインサイト」が、2025年5月16日で第50回を迎えました。
本連載では、AIの開発と活用で先行する欧米の最新動向をもとに、マーケティングや営業領域にも役立つ知見を、毎週金曜日にお届けしています。
最新の第50回コラムでは、
「AIは“普通の技術”か?(前編)~超知能論への反論」
と題し、AIの進化と社会実装のギャップについて解説。プリンストン大学ナラヤナン教授らの論考をもとに、技術の普及と社会への影響を現実的な視点から考察しています。
▼ 第50回コラムはこちら
AIは「普通の技術」か?(前編)~超知能論への反論|イノーバウィークリーAIインサイト -50
今後も、マーケティングや営業活動に役立つAIの理解と活用に向けた情報を、わかりやすく発信してまいります。引き続きご覧いただけますと幸いです。
著者コメント
昨年の一時期、「AIの進化は停滞しているのでは?」という声が聞かれました。しかし、ここ半年ほどの間に、トップAI企業や中国のDeepSeekなどから次々と発表されたAIモデルの進化を見ると、そのスピードはむしろ加速しているように感じられます。基盤モデルだけでなく、「Deep Research」や「NotebookLM」といった、使いやすく、優れたAIアプリケーションも次々と登場しています。
では、この進化の先に、どんな未来が開けているのでしょうか?
たとえば──
現実の世界で本当に役立つAIエージェントは、どれくらい登場するのか?
AIが一部の分野で人間を超える力を見せながら、なぜ簡単な問題でミスをするのか?
数学やプログラミングのように「正しさを検証できる分野」以外でも、AIの能力は大きく伸びるのか?
ビジネスの現場では、AIはどのように活用されていくのか?
検索やSNSなど、インターネットの世界はAIによってどう変わるのか?
AI業界は一部企業に集中していくのか?それとも、オープンソースを含めた多様な展開になるのか?
──こうした疑問に対して、今のところ明確な見通しは立っていません。
これからAIはどう進化し、私たちの社会や生活にどんな影響をもたらすのか?その姿を、皆さんと一緒に見届けていければと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
馬場高志
1982年に富士通に入社、シリコンバレーに通算9年駐在し、マーケティング、海外IT企業との提携、子会社経営管理などの業務に携わったほか、本社でIR(投資家向け広報)を担当した。現在はフリーランスで、海外のテクノロジーとビジネスの最新動向について調査、情報発信を行っている。 早稲田大学政経学部卒業。ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(ファイナンス専攻)。
