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イノーバマーケティングチーム2024/04/12 17:10:235 min read

【保存版】メール配信システム徹底比較!選び方から活用のコツまで完全ガイド

メール配信システムは、メールマーケティングを効果的に行うための必須ツールです。しかし、たくさんの選択肢があるため、自社に最適なシステムを選ぶのは簡単ではありません。本記事では、メール配信システムの基本機能や導入メリット、選び方のポイントを解説した上で、おすすめのメール配信システム10選を徹底比較します。この記事を読めば、自社に最適なメール配信システムが必ず見つかるはずです!

メール配信システムとは?基本機能と導入メリットを解説

メール配信システムとは、メールマガジンや一斉メールを配信するためのシステムです。大量のメールアドレスを管理し、HTMLメールを作成して、指定した日時に一斉配信することができます。また、配信したメールの開封率や、リンクのクリック率などの効果測定もできるため、メルマガの改善に役立ちます。

メール配信システムの主な機能

メール配信システムには、以下のような主要な機能があります。

HTMLメール作成機能

テキストメールではなく、画像や文字装飾を使った見栄えの良いHTMLメールを作成する機能です。テンプレートが用意されていたり、ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトを作れるシステムが多いです。

配信スケジューリング機能

指定した日時に、メールを配信するスケジューリング機能です。予め配信日時を設定しておけば、手動で配信する必要がないので便利です。

セグメント配信機能

リストを年齢や性別、居住地などでセグメントして、それぞれに適したメールを配信できる機能です。顧客のペルソナに合わせたメールが配信できるので、開封率や成約率アップにつながります。

例えば、あるアパレル通販会社では、過去の購買履歴を元に「10代女性」「20代女性」「30代女性」のセグメントに分け、年代ごとに人気の商品を紹介するメールマガジンを配信したところ、開封率が20%向上し、売上も伸びたそうです。

A/Bテスト機能

配信するメールの件名や本文を2パターン用意して、どちらの成績が良いかをテストする機能です。より効果の高いパターンを見つけることができます。

例えば、ある会社が、メールマガジンの件名のA/Bテストを行ったところ、「期間限定セール」よりも「あと2日で終了!」の方が開封率が高かったため、後者の件名を採用することにしたそうです。

自動配信(ステップメール)機能

メールマガジンを順番に自動で配信していく機能です。あらかじめ配信間隔やメール内容を設定しておけば、自動で配信されるので手間が省けます。

例えば、メールマガジン登録後に、3日後、7日後、14日後とメールを自動で配信し、商品の魅力を伝えていくことで、購買意欲を高めることができます。

配信レポート機能

配信したメールの開封率、クリック率などの指標を集計してレポートを作成する機能です。レポートを分析し、開封率などが低い場合は、配信時間や件名を変えるなどの施策を打つことができます。

例えば、ある会社が配信レポートを見たところ、メールマガジンの開封率が3%と非常に低いことがわかりました。そこで、配信時間を夜から昼に変更したところ、開封率が10%まで向上したそうです。

メール配信システム導入の3つのメリット

メール配信システムを導入すると、以下の3つのメリットがあります。

大量・高速配信が可能になる

メール配信システムを使えば、数万、数十万といった大量のメールアドレスに対して、一斉にメールを配信することができます。しかも、システムによっては、1時間に100万通以上の配信スピードを誇るものもあり、短時間で大量のメールを配信できます。

例えば、ある大手ECサイトでは、200万人の会員に対し、クーポンコード付きのセールのお知らせを一斉配信することで、セール初日の売上が前年比150%になったそうです。メール配信システムがなければ、これだけ大規模な配信は難しかったでしょう。

配信作業の工数削減・効率化が図れる

メール配信システムを使えば、メールの配信作業を大幅に効率化することができます。宛先リストの管理、メールの作成、配信スケジュールの設定、配信後のレポート作成など、一連の作業をシステム上で完結できるからです。

例えば、ある企業では、メール配信システムを導入する前は、メールマガジン配信に1回あたり5時間以上かかっていましたが、システム導入後は2時間に短縮できたそうです。浮いた時間を他の業務に充てられるようになり、業務の効率化につながりました。

配信結果の分析に基づく効果的なメルマガ運用ができる

メール配信システムの多くは、配信結果のレポート機能を備えています。開封率、クリック率、コンバージョン率など、どのような指標が取れるかはシステムによって異なりますが、いずれにせよ、配信したメルマガの効果を客観的に見ることができます。

この配信結果レポートを分析し、「開封率が低いメールの件名を変えてみる」「リンク先のページの改善をする」といったPDCAを回すことで、より効果の高いメルマガ運用を行うことができるのです。

例えば、A社では、メール配信システムのレポートを見たところ、メルマガの本文中のリンクをクリックしてもらえないことがわかりました。そこで、リンクの位置を目立つ場所に変更したり、リンクの前後にアクションを促す文言を追加したりしたところ、クリック率が3倍になったそうです。

メール配信システムの選び方|押さえるべき6つのポイント

それでは、数多くあるメール配信システムの中から、自社に最適なシステムを選ぶためには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか?以下の6つのポイントを押さえましょう。

配信スピードと到達率

メール配信システムの配信スピードと到達率は、非常に重要なポイントです。

例えば、1時間あたり10万通しか配信できないシステムでは、100万人の顧客を対象としたメルマガを一斉配信するのに、10時間以上かかってしまいます。セールの告知など、タイミングが大事な配信では致命的です。

また、配信したメールがスパムフィルタに引っかかって届かない、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうようでは、せっかく配信しても意味がありません。

システムの配信スピードと到達率は、ベンダーに確認するのが確実ですが、一般的には、独自のメール配信インフラを構築している大手のメール配信システムの方が、パフォーマンスが高い傾向にあります。

配信元IPアドレスの信頼性

メール配信システムが使用しているIPアドレスの信頼性も重要なポイントです。

一般的に、メール配信システムは、複数の顧客からのメール配信を1つのIPアドレスで行います。もし、その中に、スパムメールを大量に配信する悪質な顧客がいたら、そのIPアドレスの信頼性は大きく低下し、他の顧客に影響が及んでしまいます。

信頼性の高いメール配信システムでは、アカウントのチェックを厳しく行い、そもそもスパマーを利用させない仕組み作りをしています。また、複数のIPアドレスを用意し、信頼性の高い顧客専用のIPアドレスを提供しているケースもあります。

セグメント配信機能の充実度

「配信機能」の項目でも説明した通り、セグメント配信は、メルマガの効果を高めるために重要な機能です。

ただし、メール配信システムによって、セグメント機能の充実度はまちまちです。顧客属性の選択肢が少なく、ざっくりとしたセグメントしかできないシステムもあれば、購買履歴や閲覧履歴など、多様なデータを使った細かいセグメントができるシステムもあります。

自社にとって必要十分なセグメント機能が備わっているかどうかを見極めましょう。

A/Bテスト機能の使いやすさ

A/Bテスト機能にも、メール配信システム間で差があります。

中には、「件名」しかA/Bテストできないシステムもあれば、本文中の画像や文章、CTAボタンなど、様々な要素をA/Bテストできるシステムもあります。また、A/Bテストの勝者条件(開封率、クリック率など)の設定が柔軟にできるシステムもあれば、できないシステムもあります。

細かくて柔軟なA/Bテストができた方が、より精度の高い検証ができるので、できるだけ柔軟性の高いA/Bテスト機能を備えたメール配信システムを選ぶことをおすすめします。

ステップメール機能の柔軟性

ステップメールは、「○日後、○日後、○日後に、このメールを送る」というルールを設定できる機能ですが、このルールの設定方法に、メール配信システムによって違いがあります。

例えば、ステップメールで使えるテンプレートの数や、何通目以降に何を送るかといった設計の自由度、ステップメールの途中で別のメールを差し込めるかどうかなどは、メール配信システムによって異なります。

これから本格的にステップメールを活用しようと考えている場合は、柔軟性の高いステップメール機能を備えたメール配信システムを選ぶと良いでしょう。

サポート体制の手厚さ

メール配信システムは、使い方が複雑だったり、うまく配信できなかったりと、運用に困ることもあります。そんな時に頼りになるのが、ベンダーのサポート体制です。

例えば、チャットや電話での問い合わせを24時間365日受け付けていたり、専任のアカウントマネージャーがついていたりと、手厚いサポートを提供しているベンダーもあります。

メール配信システムを選ぶ際は、サポート体制もしっかりチェックしておきましょう。初めてメール配信システムを導入する場合は、特にサポートの手厚さを重視した方が良いかもしれません。

目的別!メール配信システムの選び方

ここまで、メール配信システム選定の一般的なポイントを説明してきましたが、自社の目的に合わせて、重視すべきポイントは変わってきます。

いくつかの代表的なケースを挙げるので、自社に当てはまるものがあれば、参考にしてください。

大量・高速配信を実現したい場合のおすすめ

新商品発売の告知など、100万人規模の顧客に対して、一気にメールを配信したいケースがあります。こういう時は、大量・高速配信に強みを持つメ

例えば、楽天やAmazonのような大手ECサイトの場合、セールの告知メールを数百万人に配信する必要があります。こういった大量配信にも耐えられるような、高いパフォーマンスを誇るメール配信システムを選ぶ必要があるでしょう。

大量・高速配信に強いメール配信システムとしては、「Cuenote FC」や「Benchmark Email」などが挙げられます。特にCuenote FCは、1時間に1,000万通以上のメール配信能力を持っており、大規模配信に最適です。

メルマガ施策のPDCAを回して効果を高めたい場合のおすすめ

メールマーケティングの効果を高めるには、配信したメールの開封率や、クリック率などの指標を計測し、改善施策を打つことが重要です。そのためには、細かいセグメント配信やA/Bテスト、精度の高い配信レポートといった機能が必要不可欠です。

メルマガ施策のPDCAを回すのに適したメール配信システムとしては、「WEBCAS e-mail」や「WiLL Mail」などが挙げられます。どちらも、セグメント配信やA/Bテストの機能が充実しており、配信後の効果検証もしやすいシステムです。

例えば、ある旅行会社では、WEBCAS e-mailを使って、「20代女性」「30代女性」「40代以上の女性」という3つのセグメントに分けてメルマガを配信し、それぞれのセグメントで、件名や本文のパターンを変えたA/Bテストを行いました。 その結果、セグメントごとに最も効果の高いパターンが見つかり、開封率と旅行の申込率が大きく向上したそうです。

メールマーケティングの自動化を推進したい場合のおすすめ

メールマーケティングの自動化とは、顧客の行動に合わせて、適切なタイミングで自動的にメールを配信する仕組みのことです。例えば、新規会員登録をした人に対して、歓迎メールを自動で送ったり、カートに商品を入れたきり購入に至らなかった人に対して、リマインドメールを自動で送ったりといったことが可能になります。

この自動化を行うには、トリガーメールやステップメールといった機能が必要ですが、中でも「Salesforce Marketing Cloud」は、自動化に必要な機能が非常に充実していることで知られています。

Salesforce Marketing Cloudには、「Journey Builder」という機能があり、Webサイトでの顧客の行動履歴やプロフィール情報などに基づいて、最適なコミュニケーションプランを自動で設計し、メールやSMS、広告などを配信することができます。 まさに、メールマーケティングの自動化を推し進めたい企業に最適のシステムと言えるでしょう。

メール配信システムを低コストで導入したい場合のおすすめ

メール配信システムは、導入コストが高額になるケースもあります。特に、大規模配信が必要な大企業向けのシステムは、初期費用だけで数百万円かかることもザラです。

しかし、中小規模の企業にとっては、そこまでの投資は難しいですよね。そんな時は、まずは低コストで導入できるシステムから始めるのも一つの手です。

低コストで導入できるメール配信システムとしては、「MailChimp」などが挙げられます。MailChimpは、受信者数が2,000人まで、2,500通/月までは無料で利用でき、それ以降も料金体系がシンプルでリーズナブルな価格設定となっています。

【2024年版】メール配信システムおすすめ10選を徹底比較!

ここからは、おすすめのメール配信システム10選を紹介します。メール配信システム選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

blastmail(ブラストメール)

概要

blastmailは、国内導入数シェアNo.1のメール配信システムです。累計2万社以上の導入実績を誇り、大企業から中小企業まで幅広く利用されています。

主な機能

  • 高速大量配信(1時間に約100万通配信可能)
  • 48種類のテンプレートを用意
  • 配信エラーを減らす独自の技術
  • 開封率やクリック率などを詳細にレポート

Cuenote FC(キューノートFC)

概要

月間配信数76億通、システム契約数2,000を超える導入実績を誇り、国内最大規模の配信スピードと配信実績を実現するメール配信システム。独自開発の配信エンジンにより、毎時1,000万通の配信性能を有し、高速かつ確実性に強みをもつ。

主な機能

  • 通信の履歴の分析等により、問題なく送信可能な通信量になるよう細やかで柔軟にチューニング対応
  • デバイス別自動配信機能を搭載
  • 操作も簡単で、配信までわずか3ステップ(最短20秒)
  • 配信通数無制限で月額5,000円から利用可能
  • 効果測定に関する充実した機能やHTMLエディター

配配メール

概要

導入企業10,000社超、継続利用率98%を誇るメール配信サービス。10年以上に渡り、安定したサービスを提供。

主な機能

  • スパムメール判定を回避するため、複数IPアドレスでの分散配信の仕組みと、エンジニアによる単⼀IPからの配信量の調整
  • レポートやエラー回数フラグによりエラーアドレスの管理を徹底的に⾏い、1配信あたりのエラー率を下げることで受信ブロックを回避
  • 一斉配信、差し込み、グループ/セグメント配信、ステップメール、自動送信など、様々な配信に対応
  • メルマガ配信などの一斉メール配信から、ステップメール・セグメント配信などOne to Oneの個別配信まで対応可能

WEBCAS e-mail(ウェブキャスイーメール)

概要

大手企業中心に9,000社以上の導入実績のあるコミュニケーションシステム「WEBCAS」シリーズのメール配信システム。顧客の嗜好や属性、購買履歴などに基づいた最適なメールを、毎時1,000万通以上で配信できるなど、One to One機能や大量配信性能に強みを持つ。

主な機能

  • マーケティング成果を高めるための外部システム連携や、各デバイスへの対応が充実
  • One to Oneメール配信、レコメンドメール配信、フォローアップメール(ステップメール)配信、リアルタイムメール配信、メルマガ配信など、一人ひとりに合わせたメール配信が可能
  • ECシステム、CRM、キャンペーン管理、アクセス解析、SFA、BIなど、様々な外部システムとAPI連携可能
  • ASP型、SaaS型、パッケージ導入型と幅広い提供形式に対応

アララ メッセージ

概要

基本料金でメール配信API、メールマーケティングの両方を利用できるメール配信サービス。毎時100万通の処理速度と各種ガイドラインへの対応により、速く、大量に、確実にメールを配信することができる。

主な機能

  • 配信APIは、トランザクションメール向けAPIと、大規模配信向けAPI2種類を提供
  • ドラッグ&ドロップの簡単な操作で訴求力の高いメールを作成できる「HTML簡単モード」
  • 150種類以上のメルマガ用デザインテンプレート
  • シンプルで使いやすい管理画面から、URLクリック数やHTMLメール開封数の取得も可能

ベアメール

概要

メールの到達率改善に特化したメール配信サービス。通常、到達率を上げるために必要なメールサーバーのIPアドレスのレピュテーション(信用スコア)アップが不要。

主な機能

  • 配信先をベアメールに振り向けるだけで、携帯キャリアやメールプロバイダからのブロックを避けることが可能
  • 1時間あたり500万通の高速配信にも対応
  • 配信結果に関しても、メールサーバのログを覗くことなく、管理画面から30分以内にすぐに確認可能
  • 万が一顧客から「メールが届かない」と問い合わせがあった場合にも、迅速に原因調査・復旧などの対応が可能

WiLL Mail(ウィルメール)

概要

マウス操作だけでHTMLメールが作れるエディターを、国内でいち早くリリースしたパイオニア的メール配信システム。知識不要で直感的にスマホ対応のHTMLコンテンツを作成可能。

主な機能

  • 開封率・クリック率・コンバージョン率をグラフやヒートマップでリアルタイムに把握できる分析機能
  • 過去のキャンペーンとの効果検証・比較も自動集計
  • Google Analytics連携にも対応
  • 用途別に選べるリスト機能により、リスト更新や配信停止、エラーなどのアドレス処理も容易

Salesforce Marketing Cloud

概要

セールスフォース・ジャパンが提供する、BtoBに特化したMAツール。顧客の行動に沿ったシナリオを構築し、興味・関心に合わせてパーソナライズしたアクションの自動発動が可能。

主な機能

  • メール配信リストの登録から、「お礼メール」「活用事例コンテンツ」「セミナー案内」など分岐点に応じたステップメールの送信、営業担当への引継ぎなど、一気通貫で営業活動の効率化をサポート
  • 配信後は反応をスコアリングし、対応優先度を判断することも可能
  • ドラッグ&ドロップ操作で各種フォーム・LPを作成できる機能
  • 広告流入によるリード追跡などのリード獲得機能

オレンジメール

概要

初心者でも簡単に使いはじめられるメール配信システム。メール配信機能、読者管理機能、フォーム機能、マーケティング機能などメールマーケティングに役立つ機能を搭載。

主な機能

  • ステップメールやセグメント配信などの基本的な配信機能
  • スプリットテスト(ABテスト)やURLクリック分析などマーケティングに役立つ分析機能
  • IPアドレスの交換やスパムユーザ対策、エラーメール処理などメルマガを届けるための仕組み
  • マニュアルやサポートサイトを通じて情報提供、フィードバックをもとにバージョンアップするなどのサポート体制

BENCHMARK Email

概要

世界19カ国で豊富な利用実績を持つ米国発のメール配信システム。海外製のツールだが、国内に日本法人が存在し、問い合わせサポートも日本語で対応を受けられるため安心。

主な機能

  • メールエディター、リスト管理・セグメント、AI文章作成アシスト、レポート、登録フォーム、ABテスト、LP作成などの機能を豊富に搭載
  • 500種類以上のテンプレートを使い、ドラック&ドロップで直感的な操作だけで、おしゃれなHTMLメールを簡単に作成可能
  • 管理画面や利用案内ページでは「初心者でもできる13のベストプラクティスなど」世界中で培ったノウハウを惜しみなく公表
  • 月額1,530円と安価ながらも豊富な機能

メール配信システム導入後の運用のコツ

いくら優れたメール配信システムを導入しても、使いこなせなければ意味がありません。ここでは、メール配信システムを導入した後の運用のコツをご紹介します。

メルマガの企画・設計

メールマガジンを始める前に、まずはしっかりと企画・設計をしましょう。どんな目的で、誰に向けて、どんな情報を届けるのか。送信頻度や配信曜日・時間はどうするのか。読者にとってメリットのある内容は何か。

このような点を整理して、メルマガの全体像を描くことが大切です。企画・設計がしっかりしていないと、途中で迷子になってしまいます。

コンテンツ制作のポイント

メルマガのコンテンツは、読者にとって有益な情報でなければなりません。ただ商品の宣伝をするだけでは、すぐに読者に飽きられてしまいます。

業界のエキスパートだからこそ伝えられる、業界の最新動向や、お役立ち情報など、読者が知りたい情報を提供するよう心がけましょう。その際、文章は簡潔にわかりやすく、画像や図表を使って視覚的にも訴求するとさらに効果的です。

配信設定のポイント

配信設定では、配信日時やセグメント、A/Bテストなどを戦略的に設定することが重要です。

例えば、配信日時は、読者の生活リズムに合わせるのがベストです。BtoBなら平日の朝が良いでしょうし、BtoCなら休日の午前中が狙い目と言えます。

セグメントは、読者の属性や行動履歴に合わせて設定しましょう。初回購入者と2回目以降のリピーターでは、アプローチを変える必要があります。

A/Bテストも有効活用しましょう。件名や本文、CTAボタンなど、小さな変化でも開封率やクリック率に影響します。

効果検証のやり方

メルマガ配信後は、必ず効果検証をしましょう。開封率、クリック率、コンバージョン率などの指標を見ながら、改善点を探ります。

数値が低い部分は、原因を仮説立てして、次のメルマガで改善策を打ちます。件名を変える、本文の構成を変える、画像を変えるなど、様々な施策が考えられます。

効果検証のポイントは、1つの指標だけを見るのではなく、複数の指標を総合的に分析することです。クリック率が低くても、コンバージョン率が高ければ問題ありません。全体最適を目指しましょう。

PDCAサイクルの回し方

メルマガ施策は、PDCAサイクルを回し続けることが大切です。Plan(企画)→ Do(配信)→ Check(効果検証)→ Action(改善)のサイクルを高速で回転させることで、少しずつメルマガの完成度を高めていくのです。

PDCAを回すためには、定期的にメルマガの振り返りを行うことが大切です。毎月1回は実績を確認して、改善策を話し合うようにしましょう。

また、PDCAサイクルを回す上では、実験的な取り組みも必要です。思い切って、新しいことにチャレンジしてみる。失敗を恐れずに、どんどん仮説検証を繰り返していくことが、メルマガ施策の進化につながります。

メール配信の効果をさらに高める施策

メール配信は、単体で完結する施策ではありません。他の施策と連携させることで、さらに効果を高めることができます。ここでは、メール配信の効果を高めるための連携施策をご紹介します。

メルマガとWeb施策の連携

メルマガとWebサイトを連携させることで、相乗効果を生み出すことができます。

例えば、メルマガの中で、Webサイトの特集ページやブログ記事に誘導すれば、メルマガ読者のWebサイト回遊を促進できます。また、Webサイトの中で、メルマガ登録を促すポップアップを出したり、コンテンツの一部を会員限定にしたりすれば、メルマガ読者の獲得にもつながります。

メルマガとWebサイトで、お互いの良いところを補完し合うことで、マーケティング全体のパフォーマンスを上げられるのです。

メルマガ読者のインサイト収集と活用

メルマガ読者の属性や行動履歴を収集・分析することで、マーケティング施策の精度を高めることができます。

例えば、メルマガ読者にアンケートを実施して、求めている情報やサービスを把握すれば、ニーズに合った情報を提供することができます。 また、メルマガのクリック履歴を見れば、読者の興味関心が見えてきます。

このようなインサイトを、商品開発やWebサイトの改善、広告施策などに生かすことで、マーケティング全体の精度を上げることができるのです。

MA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携

メール配信システムとMA(マーケティングオートメーション)ツールを連携することで、メールマーケティングの自動化と最適化を推し進めることができます。

MAツールを使えば、Webサイトの閲覧履歴やフォーム入力情報など、顧客の行動データを自動で取得し、スコアリングすることができます。そして、顧客の状況に合わせて、最適なメールを自動で配信できるのです。

また、MAツールの中には、AIを活用して、配信タイミングや配信内容の最適化を自動で行う機能を持つものもあります。メール配信システムだけでは実現できないような高度な施策も、MAツールとの連携で可能になります。

【コラム】BtoBメールマーケティング成功の秘訣

まず大切なのは、「顧客視点」に立つことです。自社の商品やサービスの良さを伝えたい気持ちは分かりますが、お客様が求めているのは、課題解決のためのヒントや気づきです。お客様の課題は何か、どんな情報を求めているのか。そこに寄り添った情報提供を心がけることが大切です。

次に重要なのは、「一貫性」のあるコミュニケーションです。メールマーケティングは、一度きりの施策ではありません。連続性を持たせ、段階的にお客様との関係性を深めていく必要があります。そのためには、メールの内容やトーン&マナーを統一し、ブランドイメージを一貫させることが不可欠です。

そして、「測定と改善」を怠らないことも欠かせません。メールマーケティングは、施策の効果が数値で表れるのが特徴です。開封率、クリック率、コンバージョン率など、様々な指標を見ながら、常に改善策を打ち続ける。そこから学び続けることが、メールマーケティングの上達には不可欠なのです。

最後になりますが、メールマーケティングで最も大切なのは「相手への想い」です。メールの向こうには、生身の人間がいること。その一人一人に心を込めて、丁寧にコミュニケーションをとる。そんな誠実な想いがあってこそ、メールマーケティングは心に響く施策になるのだと思います。

まとめ|自社に最適なメール配信システムを見つけて、効果的なメールマーケティングを

メール配信システムは、メールマーケティングに欠かせないツールです。でも、自社に合ったシステムを選ばなければ、その効果を十分に発揮することはできません。

メール配信システム選定のポイントは、配信スピードや到達率、セグメント配信やA/Bテスト機能の充実度、そして何より使いやすさ。自社の目的や課題に合わせて、最適なシステムを選ぶことが大切です。

そして、システムを導入したら、メルマガの企画・設計、コンテンツ作成、効果検証とPDCAサイクルを回していくことが重要です。他の施策との連携も忘れずに。常に改善を心がけることが、メールマーケティング成功の鍵となります。

本記事で紹介したシステムやノウハウを参考に、ぜひ皆さんの企業でも、効果的なメールマーケティングに取り組んでみてください。きっと、売上アップやファン獲得につながるはずです。

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FAQ

Q. メール配信システムとMAツールの違いは何ですか?

A. メール配信システムは主にメール配信に特化したツールで、メールの作成・配信・効果測定などの機能を持ちます。一方、MAツールはメール配信も含めたマーケティング施策全般を自動化するツールで、顧客の行動履歴に基づいたスコアリングや、シナリオに沿ったメッセージ配信などができます。メール配信に加えて他の施策も自動化したい場合は、MAツールの導入を検討しましょう。

Q. メール配信システムを使う上での注意点は何ですか?

A. メールアドレスの取得方法に注意が必要です。第三者に譲渡されたリストや、許可なく収集したアドレスへの配信は避けましょう。また、メール配信を開始する前には、配信先から同意を得ること(オプトイン)が大切です。同意のない相手への配信は、迷惑メールと見なされる可能性があります。

Q. 迷惑メール対策のポイントは何ですか?

A. 送信ドメインの認証(SPFレコード、DKIMの設定)を行い、送信元の信頼性を高めることが重要です。また、件名や本文に、スパムと判断されやすい言葉(大量、無料、プレゼントなど)を避けること、本文とHTMLのバランスに気をつけることも大切です。受信者が配信停止を希望した際は、すみやかに配信リストから外すことも忘れずに。

Q. メール配信システム導入のコストの相場は?

A. 利用するシステムや配信数によって異なりますが、月額数万円~数十万円が相場です。初期費用や追加機能の利用料金がかかる場合もあります。低予算で始めたい場合は、無料プランのあるシステムを活用するのも一案です。ただし、無料プランでは機能に制限があるため、ある程度の規模でメール配信を行う場合は、有料プランの利用がおすすめです。

Q. 無料のメール配信システムのメリット・デメリットは何ですか?

A. 無料のメール配信システムのメリットは、まずコストがかからないこと。メールマーケティングを始めたばかりの場合、無料システムを使って効果を試すのは良い方法です。ただし、無料プランでは配信数や機能に制限があるのがデメリット。セグメント配信やA/Bテストなど、本格的な機能を使いたい場合は、有料プランの利用が必要になります。

Q. テストメール配信の重要性とは何ですか?

A. 実際の配信前に、自分宛てにテストメールを送ることを推奨します。テストメールを確認することで、メールの表示崩れや、リンク切れなどのトラブルを事前に防げます。特に、スマートフォンでの表示は必ずチェックしましょう。また、テストメールを社内の他部署の人に送って、「第三者の目」でチェックしてもらうのも効果的です。

Q. チームでのコンテンツ作成・承認フローをスムーズにするコツは何ですか?

A. メールのテンプレートを作成しておくことで、作業効率が上がります。また、コンテンツ作成や校正のプロセスを明確にし、各担当者の役割と期日を決めておくことが大切です。クラウド上で共同編集できるツールを使えば、よりスムーズに作業を進められます。定期的にミーティングを行い、状況を共有することも忘れずに。

Q. 配信停止申請への対応方法は?

A. 配信停止申請があった場合は、速やかに配信リストから外す必要があります。手動で対応するのは手間なので、配信停止を自動で処理できる機能があるシステムを選ぶと良いでしょう。配信停止のリクエストには真摯に対応し、「配信停止を受け付けました」といった自動返信メールを送ると、好印象を与えられます。

Q. 頻度の高いメルマガ配信での注意点は何ですか?

A. 週に2回以上などの高頻度でメルマガを配信する場合は、受信者の負担にならないよう注意が必要です。毎回価値のある情報を提供できているか、配信ペースが適切かを常に見直しましょう。受信者の反応(開封率、クリック率など)が下がってきたら、配信頻度を下げるのも一案です。「いつ配信されるか」が予測できるよう、配信頻度は一定に保つことも大切です。

Q. 読者のエンゲージメントを高める方法は何ですか?

A. メルマガ内でアンケートを実施したり、読者から意見を募集したりすることで、エンゲージメントを高められます。読者の声を積極的に取り入れ、メルマガの内容に反映させましょう。また、読者限定のプレゼント企画や、イベントへの優待招待なども効果的です。読者が「特別感」を感じられる施策を打つことが、エンゲージメントアップのカギとなります。

Q. メルマガスタンドとの違いは何ですか?

A. メルマガスタンドは、複数の発行者のメルマガを集めたポータルサイトのことで、読者はサイト上で様々なメルマガを購読できます。一方、メール配信システムは、自社で読者を集めてメルマガを配信するためのツールです。メルマガスタンドは読者の獲得に役立ちますが、読者データは取得できません。自社の資産として読者を育てたい場合は、メール配信システムの利用がおすすめです。

Q. 受信環境を意識した配信設計のポイントは何ですか?

A. メールの表示は、受信者の利用するデバイス(PC、スマートフォン等)やメールソフトによって異なります。特に、スマートフォンでの表示は画面が小さいため、シンプルなレイアウトを心がけましょう。また、受信者のメール受信容量を考慮し、メールの容量は大きくなりすぎないよう注意が必要です。テキストメールとHTMLメールを併用し、受信者が選択できるようにするのも良い方法です。

Q. メール配信システムのセキュリティ対策とは何ですか?

A. メール配信システムでは、大量の顧客情報を扱うため、セキュリティ対策が欠かせません。システムへのアクセス制御、データの暗号化、regular security assessmentの実施などが基本です。また、個人情報保護法に基づいたデータ管理体制の構築も重要です。信頼できるセキュリティレベルの高いシステムを選ぶとともに、社内でのセキュリティルールの周知徹底も忘れずに。

Q. 社内の関係部署を巻き込んだ施策の進め方は?

A. メールマーケティングの効果を最大化するには、マーケティング部門だけでなく、営業部門やカスタマーサポート部門など、関連部署との連携が欠かせません。各部署の目標や課題をヒアリングし、メールマーケティングでどう貢献できるかを提案しましょう。定期的に施策の状況を共有し、フィードバックを受けることも大切です。部署横断的なプロジェクトチームを作るのも効果的です。

Q. メールとLINEの使い分け方は?

A. メールは、よりフォーマルなコミュニケーションに適しています。重要なお知らせや、契約関連の連絡などは、メールを活用しましょう。一方、LINEは、よりカジュアルなコミュニケーションに適しています。イベントの告知や、ちょっとした情報共有などは、LINEを活用すると効果的です。顧客との関係性やコミュニケーションの目的に応じて、適切な連絡手段を選ぶことが大切です。

Q. 解約率が高くなったときの対処法は?

A. 解約率が高くなった場合は、まず原因を分析することが大切です。メルマガの内容が読者のニーズに合っていない、配信頻度が多すぎる、メールの価値が低いなど、様々な原因が考えられます。アンケートを実施して読者の声を集めるのも一案です。原因が分かったら、コンテンツの見直し、配信頻度の調整など、改善策を速やかに実行しましょう。解約したユーザーに、アンケートを送るのも効果的です。

Q. 受信者情報の管理・更新をどうするか?

A. 受信者情報は、定期的に更新・メンテナンスすることが大切です。メールアドレスの変更や、配信停止依頼があった場合は、速やかに対応しましょう。また、長期間メールを開封していない受信者は、リストから削除することも検討が必要です。受信者情報の管理方法をルール化し、定期的な実施を徹底しましょう。メール配信システムの中には、受信者情報の管理を自動化する機能を持つものもあります。

Q. 営業への追客付けの方法は?

A. メールマーケティングと営業の連携には、MAツールの活用が効果的です。メール開封や、Webサイト閲覧などの顧客の行動履歴をスコアリングし、営業が優先的にアプローチすべき見込み客を可視化できます。また、特定の行動を取ったユーザーを営業へ自動的に通知する仕組みを作るのもおすすめです。営業とマーケティングが密に連携することで、効果的な追客付けが可能になります。

Q. 開封率・クリック率が低迷したときの改善策は?

A. 開封率・クリック率の低迷は、件名やコンテンツに問題がある可能性が高いです。件名は、受信者の興味を引くような工夫が必要です。「数字」を入れたり、「How to」などのフレーズを使ったりするのも効果的。コンテンツは、読者にとっての価値を十分に提供できているか見直しましょう。また、配信日時の変更、メール文面の長さの調整なども試してみる価値があります。A/Bテストを活用して、改善策を検証するのがおすすめです。

Q. 効果的なメールタイトルの付け方は?

A. メールタイトル(件名)は、開封率に直結する重要な要素です。受信者の関心を引き、開封したくなるようなタイトルを心がけましょう。具体的には、「数字」を使う、「質問形式」にする、「緊急性」や「好奇心」をくすぐる、などの方法が効果的です。また、受信者のセグメントに合わせたパーソナライズされたタイトルも有効です。一方で、「無料」「お金」など、スパムメールを連想させるような言葉は避けましょう。タイトルは簡潔で分かりやすく、50文字以内におさめるのがベストです。

 
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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。