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イノーバマーケティングチーム2024/03/18 16:21:352 min read

noteでオウンドメディアを始めるメリットと、注目すべき活用事例7選

はじめに

 

デジタルシフトが加速する中、企業にとってオウンドメディアの重要性が高まっています。オウンドメディアとは、企業が自ら情報を発信するためのウェブメディアのこと。ブランディングや顧客との関係構築、SEO対策など、様々な目的で活用されています。

 

しかし、オウンドメディアを運営するには、コストや労力、専門知識などのハードルがあるのも事実です。そんな中、新たなオウンドメディアの選択肢として注目を集めているのが、国内最大級のコンテンツプラットフォーム「note」です。

 

noteとは何か

 

noteは、個人や企業が記事やコンテンツを発信できるWebサービスです。2012年のサービス開始以来、シンプルで直感的な操作性と、洗練されたデザインで人気を集めています。現在では、ユーザー数が1,600万人以上、月間アクティブユーザー数は700万人以上と、国内有数のプラットフォームに成長しました。

 

noteには、オウンドメディアに適した機能が豊富に用意されています。企業アカウントの開設や、独自ドメインの設定、アクセス解析など、オウンドメディア運営に必要不可欠な機能が一通り揃っています。加えて、ユーザーとのコミュニケーションを促進するコメント機能や、外部サービスとの連携など、noteならではの強みも備わっています。

 

noteを使ったオウンドメディアのメリット

 

それでは、noteを使ってオウンドメディアを始めるメリットを具体的に見ていきましょう。

 

開設・運用コストの低さ

 

noteを使えば、低コストでオウンドメディアを始められます。初期費用は基本的に無料。企業アカウントの月額料金も、他のCMSと比べてリーズナブルな設定となっています。また、noteはクラウドサービスのため、サーバー管理の手間もかかりません。

 

高いSEO効果と集客力

 

noteは検索エンジンからの流入が多いことで知られています。オウンドメディアの記事がGoogle検索結果の上位に表示されやすく、自然流入の獲得が期待できます。記事のタイトルやヘッダー、URLなどを最適化することで、さらなるSEO効果の向上が見込めるでしょう。

 

ファン獲得のしやすさ

 

noteにはフォロー機能や、記事に対する「いいね!」「スキ!」などのアクション機能があります。これらを活用することで、ファンの獲得とエンゲージメントの向上が期待できます。また、コメント機能を使ってユーザーとコミュニケーションを取ることで、より強固なファンコミュニティを形成できるでしょう。

 

コンテンツ制作の容易さ

 

noteの編集画面はシンプルで直感的。テキストの入力はもちろん、画像や動画の挿入も簡単に行えます。リッチなコンテンツを手軽に作れるのは、オウンドメディア運営の大きな助けになるはずです。

 

分析機能の充実

 

オウンドメディア運営には、データ分析が欠かせません。noteの企業アカウントでは、記事ごとのPV数や読了率、ユーザーの属性など、詳細なアクセス解析データを確認できます。データを分析し、PDCAサイクルを回すことで、効果的なコンテンツ作りが可能です。

 

SNSとの連携

 

noteには、記事をSNSにシェアする機能が備わっています。Twitterやフェイスブック、LINEなど、主要なSNSに対応。オウンドメディアの記事をSNSでも拡散し、集客力を高められます。逆に、SNSからnoteの記事に誘導することで、新規ユーザーの獲得にもつなげられるでしょう。

 

外部サービスとの連携

 

noteでは、外部サービスとの連携も可能です。例えば、オウンドメディアで紹介した商品を、外部ECサイトで販売するといった使い方ができます。また、イベントの告知記事にGoogleフォームの申込みフォームを貼り付けるなど、柔軟な活用が可能。オウンドメディアの可能性が大きく広がります。

 

独自ドメインの使用

 

noteの企業アカウントでは、独自ドメインの設定ができます。「brand.com」のようなブランドドメインを使えば、ブランディング効果も期待できるでしょう。また、独自ドメインはSEO対策上もメリットがあります。オウンドメディアのドメインを統一することで、検索エンジンからの評価を高められます。

 

noteのオウンドメディア活用事例

 

次に、実際にnoteをオウンドメディアに活用し、成果を上げている企業の事例を見てみましょう。

 

【事例1KIRIN

大手飲料メーカーのKIRINは、noteでオウンドメディアを運用しており、20238月時点で約15,000人以上のフォロワーを獲得しています。企業としてのPRだけでなく、商品の開発背景やストーリー、社員の想いなどをコンテンツとして提供。さらに、「缶ビールをより美味しく飲むための方法」や「ビールに合うおすすめのおつまみレシピ」など、お酒好きが楽しめるコンテンツも発信しています。

 

【事例2】土屋鞄

老舗の鞄メーカー、土屋鞄は、noteで「土屋鞄のランドセル」というオウンドメディアを運営。ものづくりの背景やブランドストーリーをコンテンツとして発信し、テキストだけでなく温かみのある漫画も活用。特に、ランドセル選びにまつわるお客様エピソードは、土屋鞄がランドセルに込めている想いが伝わる心温まるものばかりです。

 

【事例3Zaim

家計簿サービス「Zaim」を提供するZaimは、社員が作成するコンテンツを発信することで、オウンドメディアを採用広報ツールとして活用。デザイナーやデータエンジニア、その他のスタッフがZaimの機能紹介や家計に関する工夫を発信し、ユーザーに親しみを感じさせつつ、有益な情報を届けています。

 

【事例4】カルビー(Calbee

大手菓子メーカーのカルビーは、noteで「THE CALBEE」というオウンドメディアを運営。フォロワー数は非公表ですが、コンテンツへの「いいね!」数から見てかなりのフォロワーがいると推測されます。コンテンツは、社員による商品開発や製造への想い、社員同士の座談会、ポテトチップスへのこだわりなど多岐にわたり、一人ひとりの想いが伝わってきます。

 

【事例5Panasonic

大手電機メーカーのPanasonicは、noteで「パナソニック_ソウゾウノート」というオウンドメディアを運営し、20238月時点で約22,000フォロワーを獲得。事業戦略や社員インタビューを多く掲載し、特にインタビュー記事では、開発者の想いやこだわりが強く伝わります。また、Web3やブロックチェーンなどの最新技術についての発信も積極的に行っています。

 

【事例6】森ビル

デベロッパー・不動産会社の森ビルは、「森ビルnote」というオウンドメディアを運営。社員同士の対談や社員へのインタビュー記事を多く発信し、街づくりを軸に自然環境や都市緑地など、これからの都市についての記事が満載。仕事へのこだわりや想い、街への愛着などが伝わるコンテンツとなっています。

 

【事例7】ヨックモック

クッキーブランドのヨックモックは、公式noteのフォロワー数は非公表ですが、コンテンツへの「いいね!」数から人気が伺えます。クッキーにまつわるストーリーを中心に、実はゼリーも得意であることや秘伝のクッキーレシピを公開するなど、ユニークなコンテンツも発信しています。

 

これらの事例から見えてくるのは、オウンドメディアにおけるストーリー性や感情訴求の重要性です。単なる事業紹介や商品説明では、ユーザーの心を掴むのは難しいでしょう。企業の想いや価値観、社員の人となりが伝わるコンテンツを発信することが、共感を生み、ファンを増やすカギとなるのです。

 

noteでオウンドメディアを成功させるためのポイント

 

それでは、noteでオウンドメディアを成功させるには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。ポイントを5つ挙げてみましょう。

 

目的とターゲットの明確化

 

オウンドメディアを始める前に、まず目的とターゲットを明確にしましょう。自社のブランドイメージや製品・サービスの特性を踏まえ、どのようなユーザーに何を伝えたいのか。ペルソナを設定し、ユーザーの属性や課題、興味関心を整理することが大切です。

 

戦略的な企画と設計

 

目的とターゲットが決まったら、戦略的にコンテンツを企画・設計していきます。年間や半期などのスパンでコンテンツカレンダーを作成し、記事のテーマやフォーマットを決定。ユーザーの興味を引きつつ、一貫性のあるコンテンツ設計を心がけましょう。

 

継続的で一貫性のあるコンテンツ発信

 

オウンドメディアは継続が命。単発の記事投稿では、ファンの獲得は難しいでしょう。定期的に質の高いコンテンツを更新し続けることが重要です。また、記事のトーンや文体、デザインなどに一貫性を持たせ、ブランドイメージを守ることも忘れずに。

 

データ分析と改善の繰り返し

 

オウンドメディアの運営では、PDCAサイクルが欠かせません。KPI(重要業績評価指標)を設定し、アクセス解析データを定期的に確認。記事ごとのPVや読了率、ユーザー属性などを分析し、改善策を打ち出していくことが大切です。A/Bテストなどを行い、より効果の高い施策を模索するのも良いでしょう。

 

他メディアやSNSとの連携

 

オウンドメディアを単独で運営するのではなく、他のメディアやSNSと連携させることで、より大きな効果が期待できます。TwitterInstagramなどのSNSアカウントと連動させ、記事のシェアやユーザー誘導を図りましょう。また、オウンドメディアとSNSの役割分担を明確にし、相乗効果を狙うことも重要です。

 

note proの活用

 

noteには、より高度な機能を備えた有料プラン「note pro」も用意されています。note proを活用することで、オウンドメディア運営の幅がさらに広がります。

 

note proの特徴と追加機能

 

note proでは、より詳細なアクセス解析データが取得できます。記事ごとのユーザー属性や流入元、読了率など、戦略立案に役立つ情報が満載。また、コンテンツの予約投稿機能や、メールマガジン配信機能なども備わっており、効率的な運用が可能です。

 

note proを活用するメリット

 

note proを活用することで、より高度で戦略的なオウンドメディア運用が実現します。アクセス解析データを駆使した改善サイクルを回せるほか、コンテンツの予約投稿で計画的な発信が可能に。メールマガジンを活用すれば、ユーザーとのエンゲージメントをさらに高められるでしょう。note proではサポート体制も充実しており、専任のカスタマーサクセスが運営をサポートしてくれます。

 

note proの導入事例

 

note proの導入企業としては、IT企業のサイボウズや、ファッションブランドのユナイテッドアローズなどが挙げられます。サイボウズは「サイボウズ式」というオウンドメディアを運営。社員による技術ブログや、働き方改革に関する情報を発信し、自社の価値観やビジョンを伝えています。ユナイテッドアローズは「UA MAGAZINE」というファッションメディアを展開。ハイセンスなライフスタイル情報を発信し、ブランドイメージの向上に努めています。

 

まとめ

 

いかがでしたか。noteを活用したオウンドメディア戦略は、低コストで始められるだけでなく、高い集客力やファン獲得力が期待できることがわかりました。キーワード選定などのSEO施策はもちろん、ユーザーにとって価値ある情報を、ストーリー性を持って届けることが何より大切。自社の想いや価値観を伝え、共感を生むコンテンツ作りを心がけましょう。

 

また、note proを活用することで、より高度で戦略的なオウンドメディア運営が可能になります。アクセス解析データを読み解き、ユーザーの行動を理解。データに基づいた改善サイクルを回していくことが、成功への近道となるでしょう。

 

オウンドメディアは、企業とユーザーを結ぶ大切なチャネルです。noteを味方につけて、自社の魅力を存分に伝えていきましょう。まずはnoteのアカウント開設から始めてみてはいかがでしょうか。

 

オウンドメディアの全体像を知りたい方は、こちらをお読みください。

オウンドメディアの個人運営を知りたい方は、こちらをお読みください。

 

noteオウンドメディア運営のチェックリスト

  • 目的とターゲットの明確化
  • ペルソナの設定
  • コンテンツカレンダーの作成
  • 記事フォーマットの決定
  • 定期的なコンテンツ更新
  • ブランドトーンの統一
  • KPIの設定
  • アクセス解析データの定期的な確認
  • 改善策の実行
  • A/Bテストの実施
  • SNSとの連携
  • 外部サービスとの連携の検討

 

よくある質問とその回答(FAQ

Q. noteオウンドメディアの開設にはどのくらいのコストがかかりますか?
A. 基本的に無料で始められます。ただし、note proの利用や独自ドメインの取得には別途費用が発生します。

 

Q. オウンドメディア運営に必要な人員体制は?
A. 規模によって異なりますが、最低限、企画・ライティング・編集・ディレクションができるメンバーが必要です。デザインや動画制作のスキルがあればなお良いでしょう。

 

Q. オウンドメディアの効果はどのように測定すればよいですか?
A. PVや読了率、滞在時間などのアクセス解析データを見るのが基本です。加えて、記事のシェア数や、問い合わせ数、コンバージョン数など、目的に応じたKPIを設定し、定期的に確認しましょう。

 

コラム:オウンドメディアの未来

オウンドメディアは今後どのように進化していくのでしょうか。1つの可能性として、パーソナライズの高度化が挙げられます。AIを活用することで、ユーザーの属性や行動履歴に応じて、最適なコンテンツを自動的に配信できるようになるかもしれません。

 

また、動画コンテンツの重要性がさらに高まることも予想されます。5Gの普及によって、高品質な動画配信が容易になれば、オウンドメディアにおいても動画の活用が加速するでしょう。

 

さらに、オウンドメディアとECの融合も進んでいくと考えられます。オウンドメディアで商品の魅力を伝え、そのまま購入につなげる導線の設計が重要になります。noteでは外部ECサイトとの連携が可能ですが、よりシームレスな連携が求められるようになるかもしれません。

 

オウンドメディアは、企業とユーザーをつなぐ重要なチャネルとして、今後もさらに進化を遂げていくでしょう。新しい技術やプラットフォームを積極的に取り入れながら、ユーザーにとって価値あるコンテンツを届け続けることが求められます。企業にとって、オウンドメディア運営は欠かせない取り組みとなっていくはずです。

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