マーケティング資格を取る意味、本当にある?

コンテンツマーケティング

日本では、マーケティング活動が認知され間もないこともあり、マーケティング分野のプロフェッショナルが欧米諸国に比べて、少ない現状にあります。なので企業によってはもちろん、企業内でもマーケティングにおける知識や経験、業務範囲や内容にバラツキが出る傾向があります。

こういった問題点を、資格がフォローします。マーケティング分野や関連分野の資格試験は、業界基準となる知識の習得を目的としているため、マーケターとして不足している知識を顕在化し、強化することに役立ちます。また、より高度な資格試験では、マーケーターとしてのスキルやキャリアをアップさせることも可能です。

ここでは、マーケティング資格のメリット、資格を具体的なキャリアプランへどう活用していくかをご紹介します。また、マーケティング担当者の方におすすめしたい資格もいくつかリストアップしました。

 

マーケティング資格は本当に役に立つか?

マーケティング業務に携わるにあたって、資格を取得しなくても活躍しているマーケターも多くいます。しかし、上述したように、業界や企業によってその業務や知識、経験には偏りが出る傾向があるため、資格取得によって新たに得る知識は、業務の領域を広げたり、マーケティング活動の打ち手を増やすなど、有用性は高いです。

 

新たな知識とは、例えばどんな資格から得られるのでしょうか?以下のような資格が挙げられます。

  • マーケティングの知識を総合的に学習するマーケティング・ビジネス検定資格
  • 消費者の声を深く読み解くための統計学
  • メディア運用を効果的に行うためのWebディレクション検定
  • 消費者に効果的に自社の製品の価値を届けるプロモーショナル・マーケティング認定資格
  • 自社製品の差別化を図り、自社の優位性を確率するためのブランディング・プランナー検定

これらの知識を一つ一つ業務を通して習得していくには、相当に時間がかかり、マーケティング部に所属しているだけでは習得できない知識量になりますが、資格取得の勉強では効率的かつ体系的に業界基準の知識を習得することが可能です。

特に、BtoBビジネスのマーケターの方は、書店やウェブに公開されている事例が少ないため、社内でのマーケティング業務だけでは、知識量が不足する傾向にあります。資格によっては公式テキストや講座でBtoBビジネスの事例を扱っており、情報収集にはまたとない機会となるでしょう。

 

実務に活かせる資格選びをプランニング

それでは、実際にどういった資格がどんなキャリアプランをもった人に役立つのかをペルソナを設定し、イメージしてみましょう。

事例1:オウンドメディアのマーケティング担当歴 1年

現在の業務:

マーケターとしてまだ知識・経験も浅い。オウンドメディアの解析業務が主な業務。日々のデータ計測と、データから読み取る課題定義をしている。ウェブマーケティングに関わる一連の実務は理解しているが、マーケティングの戦略立案にはまだ関わったことがない。

 

キャリアプラン:

1.解析データを読み解く力を向上させて、的確な課題定義、問題解決の提案力を付けたい。オウンドメディアの効果、実績を上げることで、評価を得たい。 

2.半年後に開始される新しいメディアのマーケティング戦略立案に参画できるよう、一連のマーケティングフレームワークをはじめとするマーケティングの基本知識を固める。

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資格受験のプランニング:

・マーケティング・ビジネス実務検定 C級・B級

マーケティング知識を総合的に学べる検定試験。C級は、マーケティングのフレームワークや、一連の業務の中で必須となる知識を体系的に学習できます。B級は、マーケティングの運用が可能なレベルがあるかの知識が必要とされ、マーケティング関連法規やグローバル・マーケティング、マーケティングトレンド情報を含みます。

 

・ウェブ解析士認定試験 ウェブ解析士

ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する知識を習得できる資格。「ウェブ解析士」では用語の基本知識から、解析データの分析方法、計算方法、課題発見と改善手段を学習します。「上級ウェブ解析士」では、KPIの設定とウェブマーケティングの戦略・立案。ウェブ業務の業務設計方法を学習し、事業収益を促進するポイントなどを学習します。

 

・統計検定 3級

データ分析におけるキーとなる数値が表す意味を明確にし、統計データを基に身近な問題解決ができる方法を学習します。ウェブ解析データから抽出される数値データで、ユーザーの動向や心理を深読みする力を身に着け、効果的にPDCAを目指します。すでに、大学などで統計学の知識をとっていた方はデータサイエンスの基礎が学べる準一級あたりから受験してもいいでしょう。

  

事例2:デジタルメディア部 マーケティング担当者 経験3年

現在の業務:マーケティング部でマーケターとして業務に関わり3年。一メディアの運用責任者として、PDCAを回している。

キャリアプラン:

PDCAだけでなく、ウェブマーケティングの戦略立案・意志決定ができる実力が求められる時期。今後、コーポレートブランディングチームとマーケティングチームのリーダー同士の連携が予想されるため、ブランディング知識を強化し、より高い視座でマーケティング戦略が打ち出せるようになりたい。

  

資格受験プラン:

・マーケティング・ビジネス実務検定 A級

マーケティング知識を総合的に学べる検定試験。A級は、マーケティング戦略立案の意志決定、業務判断ができるレベルの知識です。時事問題や実務ケースの配点が5割含まれ、より実践的な内容になります。実務ケースでは、メーカー、卸売業、小売業、サービス業、非営利組織マーケティング、それぞれからの出題があり、他業界のマーケティングに関するケースが網羅的に出題されるため、マーケターとして豊富な知識を習得でき、戦略立案におけるヒントとなる情報を収集することが可能です。

 

・ブランド・マネージャー資格 ベーシック・コース

この資格では、経営戦略となるブランド戦略に関する基本的知識を学習します。ブランディングの強化はマーケティング活動を効果的にする深い関わり合いがあります。経営的な視点でマーケティング戦略を立案できるきっかけにもなるでしょう。

 

 

マーケティングに関わる資格の種類

上記の資格プランでご紹介したものは、ほんの一部です。これ以外にも、マーケティングスキルを向上させるためのさまざまな資格があり、下記にリストアップしました。ご自身のキャリアプランにあった資格プラン設定の参考にしてください。

  

・マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング知識を総合的に学べる検定。C級・B級・A級の3つの等級に分かれており、C級は基礎知識、B級はマーケティングの運用に関する知識、A級はマーケティング戦略の戦略立案、意志決定に必要な知識を評価する検定です。B級、A級では、トレンドや事例に関する設問もあり、実務に役立つ知識を習得することができます。試験対策の集中講座やeラーニングがあり、公式テキストも販売されています。

運営:国際実務マーケティング協会

 

・プロモーショナル・マーケター認証資格

セールス・プロモーションに特化した認証資格です。ターゲットの購買行動へ移すための動機づけの仕組みにフォーカスしています。プロモーション戦略設計、手法の開発、メディアやツールの制作が試験科目となり知識試験と実技試験から構成されています。試験対策講座や公式テキストは、プロモーショナル・マーケティング 第4版も販売されています。

運営:一般社団法人 日本プロモーショナル・マーケティング協会

 

・Webディレクション検定

ウェブディレクター、プロジェクトマネージャー、コンテンツディレクターを対象として、ウェブディレクションの品質を維持するために必要な一定の知識、能力を得ることができる検定です。試験はCBT方式(コンピューター上で回答する試験方法)です。この他にもWebリテラシー、Web デザイン、Webプロデュースの科目があり、それぞれの職種に特化した知識を得ることができます。公式テキストも販売されており、問題集はホームページからダウンロードすることも可能です。

運営元:株式会社ボーンデジタル

 

・ネットマーケティング検定

インターネット・マーケティングの全般の基本知識、方法論などの能力を評価する検定です。上記でご紹介したWebディレクション検定よりも、より総合的なWebマーケティングに関する知識を習得することができます。試験内容には、インターネット、検索エンジンの構造やプログラミング、イメージ戦略やインターネット広告、外注管理や、関連法規まで含まれており、インターネットマーケティングを運用に必要な知識から、経営戦略と連動したウェブブランディングに必要な項目で構成されています。公式テキスト・問題集はホームページで販売されています。

運営元:サティファイ

 

・ウェブ解析士

ウェブマーケティングにおける、アクセス解析データにフォーカスした専門性の高い資格試験です。「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つの等級に分かれており、「ウェブ解析士」はウェブ解析に関わる基本的な情報、「上級ウェブ解析士」はKPIの設定や分析結果を事業収益や成果につなげるかといった知識レベルの習得を目的としています。「ウェブ解析士マスター」は、教育研修での講師として活躍する人に向けた資格試験です。公式テキストも販売されています。

 

・統計検定

統計検定は、7つの等級に別れており、データに関する基本知識から統計学を活用したデータサイエンス、実用的な場面でのデータ解析力を図るための検定です。統計学の知識を深め、数値データの理論的裏づけをとってデータ解析に役立てたいというマーケターにおすすめです。CBT方式の受験にも対応しています。公式テキストも各等級別に公式ホームページより購入可能です。 

運営元:一般財団法人 統計質保証推進協会

 

・ネットショップ検定

Eコマースに関する基礎知識から制作、運用、プロモーション活動、そしてECサイトの受注から出荷、物流センター業務、時事問題などECサイト運営に必要な一連の知識が出題範囲に含まれます。検定は入門レベルの「実務士候補」とレベル1から5の、6つの等級に分かれています。

運営元:一般財団法人ネットショップ能力認定機構

 

・ブランド・マネージャー検定

ブランド戦略を立案するために必要となるブランド・マネジメントを体系的に学べる検定です。講習終了後に資格認定書が取得できるシステムです。入門セミナー、ベーシックコース、アドバンスコース、トレーナー認定コースに別れており、習得した知識に合わせて選択できます。アドバンスコースでは、実際の現場の課題に関したブランド・ステートメントを構築するなど実務に役立つ体験ができます。

ブランド戦略はマーケティングと戦略と密接な関連性を持った経営戦略です。マーケティングを経営的な視点から判断する能力が身につけることが可能です。 

運営元:一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会

 

・ブランド・プランナー検定

ブランド戦略の基本知識、ブランドの言語化(コピー)や視覚化(デザイン)からブランド戦略について学び、ブランドを反映したメディア制作のディレクションについて学習します。ブランド・マネージャー検定と比較して、実務的な流れにおける知識を評価する資格精度です。講習受講後に、試験受験し資格を受領することができます。2級の資格取得後に1級の受講資格を得る仕組みです。 

運営元:一般社団法人ブランド・プランナー協会

 

まとめ

マーケティングの資格試験を活用し、マーケターとしての自身の強みや弱みを特定し、強化することが可能です。今、自分が関わっている業務内容や将来のキャリアプランに合わせて、実用性の高い資格を選定し、実務に役立つ資格を取得していきましょう。

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