商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる
コンテンツマーケティングのすべてがわかる。
生活者の購買行動が大きく変化している。誰もが買い物をする前に、口コミサイトのレビューをチェックする。
プッシュ型広告で商品を売り込んでも、顧客はそれを無視するようになっている。
従来のマーケティングはもう「効かない」のだ。売り手も買い手も疲弊する情報過多時代。重要なのは顧客起点のコミュニケーションだ。
「表立って宣伝しない」「見込み客に見つけてもらう」古くて新しいマーケティング手法、それがコンテンツマーケティングだ。
米国ではコカ・コーラ、P&Gといったマーケティング先進企業だけでなく、中堅・中小・スタートアップ企業が積極的に導入している。
コンテンツマーケティングとはどんな取り組みか?どんな効果があるか?費用はどうか?運用のコツは?成功するポイントは?
本書では、国内・海外企業の事例紹介を交え、コンテンツマーケティングの全貌をわかりやすく解説する。
コンテンツマーケティングは、BtoCはもちろんBtoBでも効果を発揮。こんな方々にぜひお読みいただきたい1冊です。
■最近リアルな広告もネット広告も効かないと悩む宣伝・販促担当者
■優れた商品を作っているがうまく見込み客にリーチできない商品企画担当者
■自社の技術や製品を国内や海外に売り込みたい中堅・中小企業社長
■広告予算ゼロだが発信したいことが山ほどあるスタートアップ企業やNPO
■顧客から新たなマーケティング提案を求められている広告代理店や制作会社
目次
【目次】Introduction
「コンテンツ」で共感を得る「マーケティング」 ○セールスマンは、なぜ嫌われるのか?
○顧客に商品情報が届かない理由
○「いいね! 」が、スーパー口コミ社会を生み出した
○お金を使わずに売り上げアップ?
Chapter 1
商品を売らない8つの理由
■なぜ、商品を売ってはいけないのか
理由1)広告宣伝費を抑えられる
理由2)オピニオンリーダーになれる
理由3)顧客に嫌われない
理由4)顧客とのコミュニケーションが生まれる
理由5)顧客のロイヤリティを高められる
理由6)ターゲットが絞り込みやすくなる
理由7)情報を自然に拡散できる
理由8)顧客の反応が検証しやすくなる
■だから、コンテンツマーケティング
○コンテンツマーケティングとは何か
○今、なぜコンテンツマーケティングなのか―従来手法はもう壊れている
○コンテンツマーケティングを理解できない会社は生き残れない
○コンテンツマーケティングで成功するには?
Chapter 2
事例編―商品を売らずに、本当に成功するのか
■国内事例
○オウンドメディアで業界の常識を覆す。売れないはずのメガネ通販を拡大(オーマイグラス)
○営業担当者ゼロの無名ベンチャーが新規顧客を開拓できる理由(デジタルスタジオ)
○高額の遺伝子解析装置をいかに売るか。オンラインセミナーでブランド力を向上(イルミナ日本法人)
○潜在ニーズの発掘でブログを活用。ソニー子会社が挑む専門情報の発信(ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ)
○70万人が愛読するビジネスメディア。NECが面白い記事を作り続ける秘訣(NEC)
○広告では売れぬ「こだわりの育児用品」。社長自らの記事でオピニオンリーダーに(クールミント)
■海外事例
○田舎のゴルフ教室が満員御礼に! Eブックや動画でレッスンを仮想体験(レイノルズゴルフアカデミー)
○自社商品の問題点や競合商品を紹介。顧客志向の情報でプール販売を伸ばす(リバープール&スパ)
○コンテンツを通じた啓蒙活動で成長したインバウンドマーケティングの提唱企業(ハブスポット)
○ブログによる人間味ある情報提供で顧客に媚びないビジネスに転換(ベースキャンプ*旧37シグナルズ)
○専門家の応援団による良質なコラムでソーシャル活用を体現した専門サイト(ソーシャルメディア・エグザミナー)
○信用第一の金融分野で質の高いブログ。無名のベンチャーが信用を獲得した理由(ミント)
○外部リソースでビジネスブログを拡充。低予算で成果上げたITグローバル企業(SAP)
Chapter 3
実践編 ―「商品を売るな」をどう実践するか
■コンテンツマーケティングを始めるためには
■コンテンツマーケティングを成功させる五つのステップ
○ゴールの設定
○ペルソナ設計
○コンテンツ設計
○エディトリアルカレンダーの作成と運用
○KPIの測定
■キーワード別にみたコンテンツマーケティング実践法
○ブログ
○ソーシャルメディア
○ホワイトペーパー/Eブック
○動画
○インフォグラフィックス
○調査レポート/プレスリリース
[番外編] コンテンツマーケティング成功を目指すための隠れたステップ“ゼロ"
Amazonレビュー
“解りやすく、非常に納得しました。売るのではなく、如何に探してもらって、見つけてもらうか。営業のやり方を再考するのにいい機会を与えてくれました。”
“海外では大手メーカーが積極活用していて、自分が見たことがあった動画も実はコンテンツマーケティングの手法だったのかと納得した。事例がたくさん盛り込まれていて、すごく参考になった。
もっともっと日本でコンテンツマーケティングの成功事例がうまれるとよいと思う。”
“高額商品を扱うEC担当者として、SEO対策、リタゲ、リマケなどのアウトバウンドマーケティングではCVRの限界を感じていたが、この本には従来のアプローチと視点の違うコンテンツマーケティングのノウハウが詳述されている。考え方を転換し、徹底的な顧客視点でサイトを設計・運営する必要があると感じた。またリッチなランディングページが重要なのではなく、お客様の態度変容が大切であると再認識。マーケティングの本質がしっかりと記述されており、本書の内容を社内で共有してより良いサイト構築に向けて取り組みたいと思った。”
“初めの数ページを見るだけで、デザインの本?と間違えてしまうほど、引き込まれるようなカッコいい、レイアウトです。筆者のプレゼンを、会場で見ているような、聴いているような感じがします。自分も次にプレゼンをするときは、このような流れで、こんなスライドで…なんて、考えてしまいます。
構成もすばらしい!初めが『なぜ』、次に『具体的な事例紹介』、最後に、活用するための『HOW』、と、やっぱり、これプレゼンの手法として勉強できる!!具体的な事例が、本当に豊富で、筆者の海外経験の強みもあって、グローバル感が満載です。
いやあ、これ書き終わったら、もう1回読みたい。パラパラめくるだけでも、十分『読んで、何かを得た』感ありますよ。
この本を読むと、何か商品を扱ってるとか関係なく、誰かと『つながり』たくなって、自分にしかできない、すごいムーブメントを起こせそうな、ぼんやりしていたのものが、かたちとして見えてくるような、不思議な力が湧いてきますよ。”