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イノーバマーケティングチーム2024/02/05 11:50:121 min read

CMSの利用・構築の料金相場とは?コストがかかる理由と安く抑える方法を解説

CMSはWebサイトの制作や運用をサポートする便利なツールですが、その機能を活用するには料金が発生することがあります。

仮に無料で導入できるCMSツールであっても、必要な機能の追加などを行うことで、料金の支払いが必要になるケースは多いです。

そのためCMSを使う際には、利用時や構築時にどれくらいの料金がかかるのか確認しておくことがポイントです。

以下を参考に、CMSの利用時と構築時にかかる料金相場を把握しておきましょう。

CMSとは?

CMSとは、インターネット上にWebサイトを制作したり、更新やページの追加などの運用をしたりする際に活用される専用ツールです。

本来必要なHTMLやCSSなどの専門知識がなくても、直感的な操作だけでWebサイトを制作・運用できます。

既にCMSは多くの企業で利用されていて、Webマーケティングにおける基本的なツールのひとつに数えられています。

独自のWebサイトを制作してマーケティングを実施する際には、まずCMSの導入が検討されるでしょう。

▼CMSに関する詳しい解説記事はこちらから

CMSとは何か? 導入のメリットや選定で押さえるべきポイントとは

CMSの料金相場とは?

便利な機能が搭載されているCMSを利用するのなら、それ相応の料金が発生します。

例えばCMSには「利用料金」「構築費用・運用費」がかかり、必要なコストを事前に計算しておく必要があります。

どのような料金が発生し、どれくらいの料金相場が想定されるのかを把握することが、計画的なCMSの利用につながるでしょう。

以下からは、実際にCMSにかかる料金の種類を解説します。

利用料金

CMSを導入する際には、利用料金が発生します。

利用料金は基本的に毎月支払う必要があり、CMSを使い続ける限りはランニングコストとして欠かせないものになります。

一方で、利用料金が無料のCMSもあり、例えばWordPressなどのオープンソース型CMSは導入およびその後の利用に料金はかかりません。

コストを抑えてCMSツールを利用するのなら、料金のかからないオープンソース型を使うことも検討されます。

構築費用・運用費

CMSには、利用料金以外にも構築費用や運用費用がかかります。

CMSの機能を1から構築するフルスクラッチ型CMSや、必要に応じて機能を追加していくパッケージ型CMSやクラウド型CMSなどは、構築する内容によって費用が変わるのが通常です。

初期投資として構築費用がかかる点は、CMSを使う際のコストとして計算しておきましょう。

 

実際にCMSを構築したあとには、サイトを運用する費用がかかります。

サーバーの保守費用などが継続して発生するため、ランニングコストがかかる点も考慮しておきましょう。

 

WordPressなどのオープン型CMSは無料で利用ができますが、機能を作り込んで構築する場合には専門的な技術が必要になるため、外注費などが発生します。

CMS自体は無料でも、その内容を充実させるためには別途料金がかかるため、事前に相場を確認しておくのがおすすめです。

主要CMSの利用料金比較

国内外合わせるとCMSツールはたくさんあり、それぞれ料金プランが設定されています。

以下では、主要CMSの利用料金を比較した表を紹介します。

 

サービス名

利用料金

提供会社

URL

WordPress

無料

(有料のプラグインや

テーマを導入する場合は利用料金がかかる)

オープンソース

https://wordpress.com/ja/

Movable Type

Movable Type クラウド版:5,500円~

シックス・アパート株式会社

https://www.sixapart.jp/movabletype/

ShareWith

月額費用12万円~

(初期費用75万円)

野村インベスター・リレーションズ株式会社

https://www.share-with.info/jp/index.html

NOREN

1,000万円~

(CMSライセンス・初年度保守費、Web制作費、プロジェクト管理費含む)

株式会社のれん

https://noren.ashisuto.co.jp/

RCMS

月額料金11,000円~

(初期費用44,000円)

株式会社ディバータ

https://www.r-cms.jp/

 

無料で使えるCMSツールもあれば、さまざまな費用をまとめて支払うCMSツールもあり、その料金形態は千差万別となっています。

必要な機能やプランによって料金は変動するため、同じCMSツールを使う場合でもコストが変わることはあるでしょう。

CMSのなかには料金を明確にしていないこともあり、その場合には提供会社に問い合わせて見積もりを行う必要があります。

CMS構築費用の相場

CMSを独自に構築する場合には、その規模ごとに料金の相場があります。

上記の利用料金のようにあらかじめ決められている金額を支払うのではなく、開発を依頼する会社と要件定義を行って料金を明確にする必要があるでしょう。

以下では、CMS構築の費用を事業規模ごとに解説します。

小規模サイトの場合

小規模サイト(全体で5ページ程度のWebサイト)の場合、CMS構築費用の相場は50~100万円程度です。

TOPページ、商品・サービスの概要、問い合わせフォームといった基本に加えて、スマホユーザー向けのマルチデバイス機能などを付与した場合には、100万円前後を見積もっておくといいでしょう。

写真・画像の用意やデザインの作成などを内製すれば、費用をさらに抑えることも可能です。

中規模企業サイトの場合

中規模企業サイト(全体で30ページ程度のWebサイト)の場合、CMS構築費用に150~200万円程度がかかります。

小規模サイトよりもページ数が増加し、使用するデータ量や更新頻度も増えるため、スムーズなCMS運用を行うためにより多くの機能を追加することが想定されるでしょう。

写真の撮影やテキスト作成を外注に依頼するケースも増加しやすいので、構築後にかかる料金も事前に見積もっておくことがポイントです。

大規模企業サイトの場合

大規模企業サイト(全体で300ページ以上のWebサイト)の場合には、CMS構築費用に250~400万円程度が想定されます。

数百ページ規模のサイトを構築する際には工数も多くなり、初期費用も高額になりやすいです。

快適にCMSを使うためには搭載すべき機能も多くなり、求める環境によっては1からCMSを構築するフルスクラッチ方式が検討されます。

オリジナルのCMSを使う場合には構築費用に加えてライセンス費用なども必要になるため、1,000万円を超える料金がかかるケースもあります。

CMSの構築費用の内訳

CMSの構築費用の内訳には、以下のような種類があります。

  • webディレクターによる企画やディレクション費用

  • デザイナーの人件費

  • プログラマーのデザイン費用

  • コーディング費用

  • Webサイト公開後の保守費用

  • レンタルサーバーやドメインにかかる費用 など

CMS構築における費用の大半が、人件費となっています。

エンジニアやディレクターのレベルが高くなるほど、必要な料金も高くなるでしょう。

CMSの構築費用が高くなる理由

CMSの構築費用は、さまざまな理由によって高騰します。

以下からは、CMSの構築費用が高くなる主な理由を解説します。

制作するページ数(外注の工数)が増えるほど料金が高くなる

Webサイトに必要なページ数が増えるほど、外注に依頼する工数も増加するため、CMS構築の料金は高くなります。

ブログ記事や商品ページなどが多くなれば、それだけ構築費用も高騰するでしょう。

工数が増えれば完成までにかかる時間も長くなるので、制作するページ数は早めに決定してプロジェクトの全体像を把握するのがコツです。

コンテンツの情報量が多い

Webサイトにおけるコンテンツの情報量が多くなると、それに比例してCMSの構築費用も高くなります。

例えば取材やインタビューの記事を載せたり、専用の動画制作などを行ったりする場合には、その分

プロに依頼するコストがかかるでしょう。

コンテンツの質を良くしようとすれば、それだけ構築費用が大きくなる点も考慮しておく必要があります。

特別な機能の開発が必要な場合

無料CMSやパッケージ型CMSに搭載されていない特別な機能を使う場合には、1から開発が必要になるため構築費用は高くなります。

例えばフルスクラッチ型CMSなどでオリジナルの環境を構築する場合には、数百万から数千万円の料金がかかることもあるでしょう。

 

独自性のある機能は自社のアピールポイントになり、顧客を呼び込むきっかけになり得ます。

リターンは大きくなりますが、その分初期投資の料金が高くなることがデメリットです。

CMSの構築費用を安く抑える方法は?

CMSの構築費用を安く抑えるには、いくつかの方法があります。

少しでもコストを下げるために、以下を参考にCMS構築のコツをチェックしておきましょう。

テンプレートなどを上手に利用する

CMSの構築時には、無料で使えるテンプレートなどを活用することがポイントです。

Webサイトのデザインやレイアウトにこだわりすぎると、工数が増えて外注のコストが高くなります。

近年は無料・格安でおしゃれなテンプレートやテーマを使えるサービスも増えているので、まずは費用をかけずにWebサイトをデザインできないか試してみることがおすすめです。

必要な機能だけを選んで追加する

CMSの構築時には、必要な機能だけを的確に選んで追加していくことが料金を抑える結果につながります。

CMSに搭載できる機能は数多くありますが、その全てを導入することはコストの問題で現実的ではありません。

あくまで自社コンテンツに必要な機能だけにコストをかけられるように、事前に計画を立てておきましょう。

内製化できる環境を構築する

CMSの構築を行う際には、内製化できる環境を構築することもポイントです。

例えばWebサイトデザインが行える人材やテキスト作成が行える人材を社内で集めて、業務を内製化できれば外注費を削減できます。

Webサイトのコンテンツを中長期的に充実させていく場合には、内製化を進めることでランニングコストを減らし、結果的に費用を安く抑えられます。

CMSの月額料金に何が含まれているのかを確認

CMSツールによっては、月額料金のなかにさまざまなサービスが含まれているケースがあります。

導入費用や保守点検費用が月額料金に含まれていれば、結果的にコストが安価に抑えられるでしょう。

各社へ見積もりを行って比較する

CMSの開発・提供会社によって必要な機能の追加や構築にかかる費用は変わってくるので、各社に見積もりを取って料金を比較することがポイントです。

自社の求めるCMSの環境や機能によっては、A社よりもB社の方が安くなるといったケースがあります。

開発会社によって得意とする機能やノウハウの有無が変わるので、まずはなるべく多くの企業から見積もりを取っておきましょう。

各社への提案依頼については、ポイントをまとめた資料を用意しています。無料でダウンロードできますのでぜひご覧ください

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無料CMSはコストが抑えられるがデメリットも多い

WordPressなどの無料CMSはコストをかけずに利用できますが、その分リスクも大きくなります。

サーバーの保守点検コストなどが継続してかかるため、結果的に手間と費用の両方が負担になるケースもあるのです。

また、WordPressはセキュリティリスクも高く、サイバー攻撃などから自分たちの手でWebサイトを守らなければなりません。

ある程度の知識がないとWebサイトの運用に支障が出ることもあるので、無料CMSを使う際には注意が必要です。

 

一方で、商用のパッケージ型CMSの場合には、料金がかかりますがサポートを受けつつWebサイトを運用することができます。

導入後のアドバイスやセキュリティリスクのバージョンアップなども任せられるので、Webサイト運用にかかる労力を最小限に抑えることが可能です。

料金がかかる分メリットも多いので、CMSの導入時には商用のパッケージ型CMSならではの特徴をチェックしてみましょう。

CMSの料金相場を把握して計画的な導入を行う

CMSを使ったWebサイトの構築は、今後のサイト運用に多くのメリットを与えます。

この機会にCMSの料金相場を確認し、導入にかける予算を計算してみてはいかがでしょうか。

 

CMS運用・構築についてもっと知りたい方はこちらの記事をどうぞ

- CMSのデザインテンプレートとは?デザインにこだわるメリットと注意点を解説

- CMS構築の具体的な方法とは?基本的な流れやその後の注意点を解説

- CMSにはサーバーが必要?基本的な仕組みや準備が求められるケースを紹介

 

FAQ

Q: CMSを導入するメリットはありますか?

A: CMSを導入することで、HTMLなどの専門知識がなくてもWebサイトの制作・運用が可能になります。コンテンツの更新や追加が容易になり、効率的なサイト運営ができるようになります。

Q: CMSにはどのような料金がかかりますか?
A: CMSには主に利用料金と構築・運用にかかる費用があります。CMSツールによって無料のものもありますが、機能追加などで料金が発生するケースが多いです。サイト規模によって構築費用は数十万円から数百万円と幅広くなります。

Q: CMS構築の費用が高くなる理由は何ですか?

A: ページ数が多くなるほど外注の工数が増えるため料金は高くなります。コンテンツの情報量が多かったり、特別な機能開発が必要だったりする場合にもコストがかさみます。

Q: CMS構築の費用を抑えるコツはありますか?

A: 無料のテンプレートやテーマを活用したり、必要最低限の機能に絞ったりすることでコストを抑えられます。デザインやテキスト作成など内製化できる部分を増やすのも有効です。複数の会社から見積もりを取って比較検討するのもおすすめです。

Q: 無料のCMSを使うデメリットは何ですか?

A: 無料CMSはコストを抑えられる一方、サーバー保守費用などのランニングコストがかかります。セキュリティリスクも高く、自前での管理が必要になります。機能面でも商用CMSほど充実していない場合があります。

Q: 商用のパッケージ型CMSのメリットは何ですか?

A: 有料になりますが、導入後のサポートやセキュリティ対策なども任せられるのが強みです。必要な機能がパッケージされているので、Webサイト運用の手間を最小限に抑えることができます。

Q: CMSの選定ではどんな点に注意すべきですか?

A: 自社のWebサイトに必要な機能が備わっているか、予算内で導入・運用できるかがポイントです。提供会社のサポート体制なども事前に確認しておくと安心です。セキュリティ面の信頼性も重要なチェック項目と言えます。

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イノーバマーケティングチーム

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