Skip to content
イノーバマーケティングチーム2024/03/08 8:14:362 min read

【多言語対応】効果的なグローバルサイトの構築を実現するCMSを徹底比較!【レスポンシブ対応】

昨今、世界中でスマホやタブレットの利用率が増加傾向にあります。マルチデバイス対応はもちろんのこと、異なる解像度のデバイスに自動的に適した表示をすることができるレスポンシブデザインに対応していると、作業工数を減らすことができます。

また、日本の市場規模の縮小に伴い、多くの企業が海外へ目を向けるようになってきました。近年では大企業だけでなく、中小企業のサイトも多言語化してきており、事業をグローバルに展開していくために、多言語対応サイトの構築は欠かせない施策といえます。

ここでは、レスポンシブデザイン対応のCMSと、多言語サイトを構築できるCMSを紹介したいと思います。

レスポンシブ対応の無償CMS

WordPress<オープンソース>

最も有名なオープンソースCMS。全世界のシェア、国内シェアともNO.1。小規模なブログサイトから、大規模なニュースサイトまで、幅広いニーズと規模に対応しています。特徴は、53,000にものぼるプラグインの多さ。レスポンシブデザインに対応しているテーマも、無料のものだけでも1600以上用意されており、自由度の高さが魅力です。
バージョンアップが頻繁で、ワンクリックで最新版に更新できる手軽さも人気の理由です。知識がなくても簡単操作でサイトの構築が可能なのですが、自由自在にカスタマイズするためには専門知識が必要となります。

【URL】
https://ja.wordpress.org/

【有償の機能・サービス】
一部のテーマ、一部のプラグイン、日本語サポート

【おすすめのプラグイン】
Yoast SEO(無償):SEO対策ツール
Wordfence Security(無償):セキュリティソフトウェア
WPML(有償$29~): 40言語以上の言語に対応
 

Joomla!<オープンソース>

海外で人気の高いオープンソースのCMS。多くの企業や政府機関に導入されています。標準でレスポンシブデザインに対応しているので、自動的に各デバイスに最適な画面表示に調整してくれます。拡張機能が豊富で、デザイン性の高いテンプレートも多く提供されており、PHPの知識がなくても簡単に高品質なサイトを作ることができます。また、多くの技術者が携わり適宜アップデートが行われているので、セキュリティ面からも安心して使用することができるでしょう。
ユーザーやグループごとに閲覧権限を設定することができるため、会員制サイトの構築にも向いています。

【URL】
https://joomla.jp/

【有償の機能・サービス】
一部のテンプレート、一部のエクステンション、登録プロバイダによるサポート(英語サイト)

【おすすめのエクステンション】
JCE(無償):テキストエディタ
Nice Social Bookmark(無償):記事内にSNSボタンを埋め込む
JSN Power Admin(無償):管理画面を使いやすくカスタマイズ
 

レスポンシブ対応の有償CMS

Webydo

Webデザイナー向けのCMSです。Photoshopや Illustratorで作成したデザインを自動的にコーディングしてくれるので、デザインはできるけどコーディングは苦手、といった場合に便利です。デザインのパターンは、まっさらなもの・レイアウトだけのもの・デザインが施されたものから選択できます。
デザインテーマに縛られずに自由な感性でサイトを構築でき、レスポンシブにも自動で対応するので、デザインのみに専念することができます。

【URL】
https://www.webydo.com/

【料金】
全4プラン($75/月~)
※初月無償

【おすすめのプラグイン】
プラグインなし
 

SITEMANAGE

プラグイン選択方式のCMS。導入企業は400以上で、コーポレートサイトから社内システムまで、幅広いシーン・目的に対応可能です。ドラッグ&ドロップや、フォルダでのファイル整理など、使い慣れたWindowsの操作を採用しているから、使いやすさは抜群です。
基本機能であるプラグインと、必要に応じて追加できるエクステンションが用意され、合わせて100以上の機能が自由に利用できます。マーケティングに使える機能も豊富。クラウド型のSITEMANAGE Palもあります。

【URL】
http://www.sitemanage.jp/

【料金】
基本ライセンス…500,000円(税抜)
※構築費用は要問い合わせ

【おすすめのプラグイン】
ステップメール…ステップメールを送信する機能
アンケート管理…アンケートの作成・集計をする機能
売上管理…全体や個人別の売り上げ管理と、グラフ描画をする機能
 

多言語対応の無償CMS

Baser CMS<オープンソース>

Webクリエイターのために開発された、国産のオープンソースCMS。シンプルな構成でわかりやすく、自由にテーマの切り替えも可能です。コア部分と、そのバージョンのブログ・メールフォーム・フィードのプラグインは無償で利用できます。このほかにも、プラグインもテーマも無償・有償で多数用意されています。全国にパートナー企業があるため、自社に近いパートナー企業にサイト構築の依頼も可能。
カスタマイズ性が高く、マニュアルで勉強が必要になるので、初心者が使いこなすには時間がかかるかもしれません。しかし、マニュアルやサポートが日本語なので、安心して使用できます。コーポレートサイトだけでなく、会員制サイトの構築も得意としています。

【URL】
https://basercms.net/

【有償の機能・サービス】
一部のテーマ、一部のプラグイン

【おすすめのプラグイン】
バナー管理(無償):バナーの登録、管理
baserCMS 管理画面レスポンシブ化(無償):管理画面をワンクリックでレスポンシブ化
アップローダー(無償):画像やファイルをアップロードしてWebページやブログ記事の編集欄に貼り付け
 

多言語対応の有償CMS

NOREN

国内で610以上の企業・団体に導入実績がある国産CMS。毎年の保守継続率は96%以上にのぼります。NORENを利用している企業の87%が自社でサイト運用をしているというデータから、誰でも使いやすい作りになっていることがわかります。管理画面は日本語、英語、中国語、韓国語に対応しており、10か国語以上のサイトを構築した事例があります。Spokeと提携し、安くスピーディーに翻訳が可能です。
導入作業、トレーニング、訪問でのQ&A対応や、導入後のサポートセンターでの対応や定期訪問まで、導入前~導入後までフォロー体制が整っているので安心です。

【URL】
https://noren.ashisuto.co.jp/

【料金】
非公開

【おすすめのプラグイン】
プラグインなし
 

Live Commerce

ECサイト専用CMS。10言語に対応しており、越境EC・インバウンドECに最適です。ネットショップの構築実績は1,000以上。ネットショップを開店するための機能が充実しており、無償で設定を代行する「初心者バックアップサービス」や初期設定を簡単に行える「開店ウィザード」、有償での「開店代行」も用意されています。初めてでも安心してネットショップを開店できるでしょう。
またバージョン3.3では、日本の商品の需要国と現地語で検索されているキーワードがわかる「やさしいウェブ解析」を提供開始(ただしDiscovery Japan Mallに出店していることが利用条件)。サポートはウェブ解析士の資格を保有している者のみが対応しているので、サイト改善のアドバイスも受けることができます。

【URL】
https://www.live-commerce.com/

【料金】
全5プラン(6,000円/6ヶ月~)

【おすすめプラグイン】
注文者国旗表示(無償):ユーザーの接続元の国の国旗を表示、EMS国際配送が可能かを判断
商品オプション一括登録(無償):商品に対するオプション(サイズ、カラーなど)を一括登録
ネクストエンジン(有償):複数のネットショップの受注を一括管理、在庫共有
 

CMS選びは「目的」と「明確な運用イメージ」、「スキル」が重要

CMS選びで悩んでいるなら、まずはサイトを運営する目的を明確にすることからはじめてください。現在のサイトの問題点や新しく試みたいことを洗い出してみましょう。
「必ず数人のチェックを経て記事を公開したい」のなら、承認ワークフロー機能が必要でしょうし、「メルマガを配信したい」のなら、メルマガ配信機能が必要でしょう。また、「商品やサービスの認知拡大が目的」ならプロダクトサイトが必要なので、プロダクトサイトの構築を得意とする製品を選びたいですよね。
そして、操作性が運用者のスキルに合っているかも忘れてはいけないチェックポイントです。スキルに合わない製品を選んでしまうと、作業効率が悪くなったり運用の負担が大きくなったりと、CMS導入のメリットを享受できないこともあります。
このように、何を実現したいか、スキルに合っているかを念頭におくことで、適したCMSを絞り込んでいくことができるのです。
 

CMS比較表

最後に、この記事で紹介したCMSの比較表を掲載します。

<レスポンシブ対応CMS比較表>

  Joomla! Webydo SITEMANAGE
サイトの種類 コーポレート
ポータル
プロダクト
EC
イントラネット
プロダクト
EC
ブログ
ポートフォリオ
コーポレート
ポータル
プロダクト
キャンペーン
EC
官公庁・自治体
教育機関
ブログ
イントラネット
サイトの規模 1001P~3000P ~500P 501P~1000P
構築期間 3ヶ月 不明 2ヶ月
マルチデバイス対応 スマートフォン
タブレット端末
スマートフォン
タブレット端末
フィーチャーフォン
スマートフォン
タブレット端末
スマートTV
サイネージ

 
<多言語対応CMS比較表>

  WordPress Baser CMS NOREN Live Commerce
サイトの種類 コーポレート
プロダクト
EC
ブログ
コーポレート
ポータル
プロダクト
キャンペーン
ブログ
コーポレート
ポータル
プロダクト
官公庁・自治体
教育機関
イントラネット
EC
サイトの規模 1P~500P 1P~500P 1001P~3000P 1001P~3000P
構築期間 1ヶ月 1ヶ月 2ヶ月 1ヶ月
マルチデバイス対応 スマートフォン
タブレット端末
スマートフォン
タブレット端末
フィーチャーフォン
スマートフォン
タブレット端末
スマートTV
サイネージ
スマートフォン
タブレット端末

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回紹介したCMSはどれも操作性に優れており、機能も充実していておすすめです。しかしCMSを選ぶ際は、機能の充実性だけでなく、「目的を実現できるか」「スキルに合っているか」も見極めることが大切です。今後はさらにグローバルブランディングが欠かせなくなり、デバイスの種類も増えていくでしょう。レスポンシブ対応・多言語対応のCMSで、コーポレートサイトを海外に通用する強力なビジネスツールとすることが、ビジネス拡大の中核を担っているといえそうです。
 

CMS比較・おすすめを知りたい方はこちらの記事をどうぞ

- 無料で使えるものから商用CMSまで!おすすめのCMS 20種類の特徴を徹底比較!

- 目的別・サイトの種類別おすすめCMS13選

- CMSを徹底比較!【マーケティング機能付きCMS】 企業ホームページを活用して効果的な集客を実現

- CMSを徹底比較!【ブログ機能付きCMS】 効率的なサイト運営を実現

- 【多言語対応】効果的なグローバルサイトの構築を実現するCMSを徹底比較!【レスポンシブ対応】

- おすすめのフリー(無償)CMSを紹介!

FAQ

Q. 多言語対応サイト構築で気をつけるべき点は何ですか?

A. 多言語対応サイトを構築する際は、単に文章を翻訳するだけでなく、各言語圏のユーザーの文化や習慣に合わせてサイトを最適化することが大切です。例えば、配色やデザインの好みは地域によって異なります。また、日付や通貨の表記方法も国ごとに違いがあるため注意が必要です。現地のネイティブによるチェックを受けることをおすすめします。

Q. 多言語対応サイトのSEO対策で気をつけるべき点は何ですか?

A. 多言語対応サイトのSEO対策では、各言語ページのコンテンツを充実させることが重要です。単なる直訳ではなく、キーワードを適切に盛り込んだ、読みやすく質の高い文章を心がけましょう。また、URLやメタタグ、見出しタグなどにも各言語のキーワードを入れることを忘れずに。サイトマップも言語ごとに分けて作成しましょう。

Q. 多言語対応サイト構築に適したCMSはありますか?

A. WordPressやDrupalなどの人気CMSには、プラグインを使って比較的容易に多言語対応サイトを構築できるものがあります。中でもDrupalは多言語対応に定評があり、1つのサイトで40以上の言語に対応可能です。また、EC特化型CMSのShopifyも、言語切り替えや通貨切り替えの機能を備えており、多言語対応ECサイトの構築に適しています。

Q. 母国語以外の言語のサイトを構築する際のポイントは何ですか?

A. 母国語以外の言語でサイトを制作する場合、ネイティブスピーカーによる監修が欠かせません。機械翻訳は便利ですが、言葉のニュアンスが正確に伝わらないことがあります。サイトの信頼性を高めるためにも、翻訳会社や現地のライターに依頼することをおすすめします。また、言語ごとのサイト運営体制の整備も必要です。

Q. 多言語ECサイト構築の際の注意点は何ですか?

A. 多言語ECサイト構築では、通貨や配送、決済方法を各国に合わせてローカライズすることが重要です。ユーザーが自国の通貨で商品価格を確認でき、利用しやすい決済方法を提供することで、購買意欲を高められます。また、商品説明やサイズ表記などを各国の表記方法に合わせることも大切です。輸出入の規制や税制にも気を配る必要があります。

Q. グローバルサイトを統合するメリットは何ですか?

A. 企業がグローバル展開を進める中で、各国ごとに独自のサイトを運営していると、サイト管理の負荷が高くなり、ブランドイメージにも一貫性がなくなってしまいます。サイトを統合することで、運営コストの削減、ブランドイメージの統一、グローバルでのSEO効果の向上などが期待できます。統合サイトは、企業のグローバル戦略を反映した強力なツールとなるでしょう。

Q. グローバルサイトの統合で気をつけるべき点は何ですか?

A. グローバルサイトの統合では、各国の文化や習慣、法規制の違いに配慮することが大切です。たとえば、プライバシーポリシーや著作権表記は国によって異なります。また、サイトデザインやコンテンツも、各国のユーザーの嗜好に合わせて最適化する必要があります。統合後のサイト運営体制づくりも重要なポイントです。

Q. グローバルサイト統合に適したCMSはありますか?

A. グローバルサイトの統合には、多言語対応や権限管理、ワークフロー管理などの機能を備えたCMSが適しています。なかでもDrupalは、多言語対応と同時に、グローバルでの統一的な運用管理に必要な機能を豊富に備えているため、グローバルサイト統合に最適なCMSと言えます。Adobe Experience Managerなども、強力なグローバル統合機能を提供しています。

Q. グローバルサイト統合のプロジェクトを成功させるコツは何ですか?

A. グローバルサイト統合プロジェクトを成功させるには、綿密な計画と関係部署の連携が欠かせません。統合の目的を明確にし、現状の課題を洗い出した上で、サイト設計や移行スケジュールを策定します。各国の担当者や制作チームとのコミュニケーションを密にし、タスクの進捗を随時確認することも大切です。また、データ移行やリダイレクト設定にも十分な注意が必要です。

Q. グローバルサイトのパフォーマンス最適化で気をつけるべき点は何ですか?

A. グローバルサイトは、世界中のユーザーがアクセスするため、サイトのパフォーマンスが重要です。表示速度を上げるために、画像の軽量化や不要なプラグインの削除、キャッシュの活用などを行いましょう。CDNを利用して、コンテンツを世界中のサーバーに分散配置するのも効果的です。また、モバイル端末からのアクセスが多いことを想定し、レスポンシブデザインの採用も欠かせません。

Q. 統合サイトのセキュリティ対策で留意すべき点は何ですか?

A. グローバルサイトは、世界中から狙われる可能性があるため、セキュリティ対策は入念に行う必要があります。CMSやプラグインを常に最新版にアップデートし、脆弱性を突かれないようにしましょう。不要なユーザーアカウントの削除、SSL化による通信の暗号化も重要です。国ごとの法規制の違いにも気を配り、必要に応じて個人情報の取り扱いについて注意喚起を行うことも大切です。

avatar

イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。