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一般社団法人ウェブベルマーク協会
一般社団法人ウェブベルマーク協会
被災校支援を目的として、ベルマーク教育助成財団、朝日新聞社、タグボート、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズの5社で2013年に設立。ウェブベルマーク運動は「一般社団法人ウェブベルマーク協会」が主催・運営しており、アフィリエイトという手法を用いているのが特徴で、買う方の負担なく社会貢献ができる唯一の仕組みだ。
Cloud CMOを利用してオウンドメディアを運営されている同法人常務理事 今宿 裕昭様にお話を伺った。
被災地支援の活動を多くの方に知ってほしいという想いからオウンドメディアを構築
一般社団法人ウェブベルマーク協会(以降、ウェブベルマーク)では2015年2月に、Cloud CMOを用いてオウンドメディアとして被災地の情報を発信するブログを開設、以後日々更新を続けている。
なぜオウンドメディア構築に踏み切ったのか。
背景には、事業を始めるときや運用中に出稿した広告の効果が思うようにあがらず、広告だけに結果を委ねるのが難しいと実感した経験があるという。「震災から少し時間も経ち、少しずつ世間の関心が離れている今、プル型で人を惹きつけられる情報発信の必要性を感じて告知方法を模索しました」と今宿氏は語る。
最初はウェブベルマークの本サイトを、支援のためのネットショッピングの入り口にとどまらず、被災地の様子も伝えられるリッチなポータルサイトにする構想であったという。しかし「アフィリエイトサイト」という性格上、システムの運用負荷の高さが課題となったこと、またサイトの目的が複数あると本旨がぼやけてしまうという懸念から情報発信サイトを別に切り出す決定をしたそうだ。
最初は無料ブログサイトで運用を開始したものの、より広く一般の方に広めたいという趣旨で、本サイトと同じドメインへの移行を決定した。
Cloud CMOとの出会いはこのときだ。
今宿氏は当時を振り返り「イノーバのコンテンツマーケティングに関する専門性を感じるとともに、本サイトとの繋ぎこみも可能で、自身で簡単にメディアを運営できるCloud CMOはまさに実施したいことを叶えられるツールでした」と語る。
ほぼ毎日記事を更新しソーシャルでも拡散。本サイトの流入量は公開前の6倍に増加
オウンドメディアは、本サイトのリニューアルとあわせて公開した。2015年2月の公開後、更新頻度はほぼ毎日で、毎月25本ほどのコンテンツを配信しているという。ブログ記事はFacebookやTwitterといったSNSとも連動させ、拡散している。
そして、目的である本サイトへの流入は公開前と比較すると最大6倍という成果を生み出した。多くの方にウェブベルマークの活動を知ってもらい、被災地の支援につなげるという事業そのものの目的のために一役買っている。
自社製品ならではのサポート力に安心感。ネットワークを活かして記事制作体制も構築
現在、ウェブベルマークでは今宿氏が編集長としてコンテンツの登録を一手に担っているが、Cloud CMOは見た目がシンプルで操作も簡単なので導入には不安は感じなかったという。
「それでも公開前には色々と問い合わせをしましたが、とにかくサポート担当者の方がいつも丁寧で細やかな対応をしてくれるんです。本当に感謝しています」と今宿氏。
導入後の気づきとしてあげられたのは、Cloud CMOの投稿するコンテンツがSEOに最適化しているかチェックする機能の使い途だ。アフィリエイト広告用に多数のURLを設置しているため、その間違いがないかも確認できるため、公開前の作業では重宝しているという。
またブログ記事の制作は、主な被災地である福島・宮城・岩手(東北3県)の朝日新聞社の記者とボランティアの女子大学生に協力を得て進めている。
毎日の更新となると制作側も大変では?と思うが、現地の記者の方からすると、記名式で世界に情報発信できるブログ記事は新聞記事とは違った一つの表現の場として楽しんで取り組んでいただけているようだ。
3県からは同じ本数の記事を取り上げ、記者も持ち回りで制作する体制を組んでいるため、スムーズに稼働できているという。
繰り返し訪れてくれる人を増やすためにメルマガの配信にも取り組みたい
現在のCloud CMOの役割はオウンドメディアでブログを運用するためのツールにとどまっている。
しかし、今宿氏は「Cloud CMOは単なるブログツールではないので、搭載されているLP作成やメルマガ配信の機能も使っていきたい。」「繰り返しウェブベルマークのサイトを経由して買い物をしてくれるファンを育てるような取り組みを考えたい」と今後の取り組みへの意気込みを語ってくれた。
(2015年8月取材)
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