集客に成功するホームページ制作の手順と流れ

ホームページ制作

新しく自社のホームページをつくるなら、ユーザーにたくさん集まってもらえるようにしたいものです。しかし、いざつくるとなると専門的な知識が必要で、どこから手をつけてよいのかわかりにくいのではないでしょうか。また、ひと口にホームページといっても、コーポレートサイトなのかECサイトなのかによって、ワークフローや費用は大きく異なります。

この記事では、さまざまなホームページ制作のニーズにあった手順や流れを紹介し、制作において必要なノウハウや知識、注意点などにも触れていきます。

目次

ホームページ制作の流れ

ホームページの制作には一定のワークフローがあり、その手順を踏むことで効果的に制作を進めていくことができます。会社紹介のパンフレットやカタログをつくるのとは少し違い、単純に訴求したい内容を掲載するだけでは成功しないのがホームページ制作の特徴です。

ここでは、コーポレートサイトや製品サイト、サービス紹介サイトといった一般的なホームページの制作フローをはじめに紹介し、そのあとでECサイトのフローについて説明します。

基本的なホームページ制作のワークフロー

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1. プランニング

ホームページ制作は、企画のプランニングから始まります。何のためにつくるのか、何を目指すのか、このようなコンセプトを策定していきましょう。

ホームページを制作する目的を考える

制作目的は企画が立ち上がった時点で自明かもしれませんが、明確化しておくことが必要です。なんとなく「他社が持っていて、自社にはないから」では理由づけが弱すぎます。制作業者に依頼する場合などにも目的がはっきりしていないと、あまり効果の上がらないホームページができあがってしまうことでしょう。

顧客、競合他社、採用希望者など、あなたの会社について知りたい人たちは、まずWeb検索をするはずです。ホームページはまさに会社の顔であり、彼らと自社の最初の出会いになるため、第一印象はよくしたいもの。どのようなホームページにしたいのか、どのような目的を達成したいのか、イメージをふくらませてみてください。

制作目的の例としては、「ホームページから新規顧客や見込み顧客の情報を獲得したい」「Webでのブランディングで企業イメージを向上させたい」「自社製品の紙カタログを廃止して経費節減し、Webでカタログ展開したい」などが挙げられます。

ターゲットの設定

ターゲットを設定することは、プランニングの基本。まず、おおまかなターゲットとしては、性別や年齢層、収入といったくらいでOKです。

そこからさらにターゲットの人物像を深掘りして、架空の人物設定を何パターンかつくりあげましょう。名前、家族構成や居住地、勤務先、業務内容、趣味、性格、人間関係などを設定していくと、ターゲットの具体的な人物像が浮かび上がります。これをペルソナマーケティングと呼びます。

こういったターゲットの人物像をつくりあげることによって、ターゲットがどんな行動をとるのか、どんなニーズを抱いているのかを具体的にイメージすることができ、またそのイメージをチームで共有することが可能です。

マーケティングとブランディング

ホームページ制作のプランニングにおいて、マーケティングの視点とブランディングに対する造詣は非常に有効です。

他社と差別化された自社ならではのホームページを制作するためには、3C分析や4P分析といった一般的なマーケティングフレームワークを利用した市場理解や自社分析がとても役に立ちます。

一方、ブランディングはホームページだけではなく、企業や製品、ブランド全般における一貫性が必要な戦略的取り組みです。まず、自社のCI(コーポレート・アイデンティティ)やVI(ビジュアル・アイデンティティ)の理解が必要でしょう。コーポレートロゴのプロテクションエリアなど、CIをきちんと策定している場合は、アプリケーションマニュアルの内容を遵守し、制作業者にも徹底させます。

Webでもノンデジタルでも、ブランドイメージが統一されていることは非常に重要です。自社ブランドを象徴するカラーリングやビジュアル要素などを取り入れて、ブランドバリューを醸成しましょう。

実は重要なインナー(社内)への効果

ホームページを制作することのメリットは多くありますが、実は対外的なもの以外に、社内に対しての効果も非常に大きいものです。自社のホームページが洗練されていれば、従業員たちのモチベーションが上がることはもちろんのこと、経営理念や風土、ブランドイメージがうまくまとめられていると、愛社心や帰属意識を強めることにもつながります。

また、従業員たちのモチベーションが上がるようなホームページというのは、すなわち採用にも効果があるということです。「こんな会社で働いてみたい」「この会社の考え方が好きだ」このように思ってもらえるホームページなら、おのずと自社と親和性の高い人材が集まってきます。

納期と予算

ホームページの規模によっては、制作に要する期間がわからないことも多いでしょう。制作業者に依頼した場合、ホームページ制作の納期は3ヶ月〜6ヶ月、もちろん規模によってはそれ以上となります。会社が◯◯周年を迎える4月に間に合わせたい、大きな商戦の時期に合わせたい、などといった明確な時期の希望がある場合は、少なくとも半年前には依頼をしておいたほうが無難です。

予算を決める場合、納期と同じく、どれくらいの相場なのかを知りたいところ。しかし、ホームページ制作業界の相場はプランニングや制作体制によるため一概にはいえません。自社の広告費予算から確保できる金額を決めておいて、その要望を制作業者に伝えるのもひとつの方法です。相場について詳しくは後述しますが、まずは自社で費用をどこまで捻出できるかを決めておくとよいでしょう。

2. サイトマップを作成して、コンテンツ構成を決める

この段階から、より専門的な知識が必要となります。制作業者に依頼する場合は、具体的な制作作業のスタートとなるでしょう。

サイトマップとは

サイトマップとはホームページの地図のようなもので、コンテンツの構成を表します。これによって、ホームページの訴求内容や規模が定まりますので、何を伝えたいかという自社からの視点、何が求められているかというユーザーからの視点を意識しながらコンテンツを決めましょう。もちろんページのボリュームが増えると制作費や制作期間がかさむため、予算や納期のバランスを考慮しながらプライオリティを決める必要があります。

コンテンツ構成に求められる専門性

サイトマップの重要性はコンテンツの構成にありますが、それだけでは専門性が必要とまではいえません。どうして専門性が必要かというと、ユーザーの回遊性やUX(ユーザーエクスペリエンス=使い心地のよさ)を高める工夫が求められるためです。

たとえば、会社案内のパンフレットをつくるときは1ページ目からロジックの流れを組み立てればよいですが、ホームページというものは必ずしも決まったコンテンツの順番が存在しません。Webにおいては、検索エンジンから特定の下層ページに流入してくる場合もあり、トップページが入り口とは限らないのです。

また、紙媒体と異なり、構成が階層的です。製品紹介のWebページを例に挙げると、シリーズの紹介ページがあり、各シリーズの個別ページがあり、最終的に製品の個別ページがあるという構成であれば、3階層存在することになります。あくまで一例ですが、構成を複雑化させることでユーザーはホームページのなかで迷子になってしまうかもしれません。求めている情報にスムーズにたどり着けないと、ユーザーはすぐにホームページから離脱してしまいます。

この離脱率を低くし、ユーザーに長くホームページに滞在してもらうためには、その構成そのものに仕掛けが必要です。たとえば、クリックの回数を少なくする、人気製品の紹介ページにはどのページからも1クリックでアクセスできるようにバナーを設置するなど、さまざまな取り組みが考えられます。

また、コンテンツをなるべくフラットにして、階層を設けないのも一手です。階層を浅くすると、必然的にクリック数は減ります。その代わりに、ナビゲーションの機能やデザインを充実させなければ、ユーザーは並列された多くの情報に悩まされてしまうでしょう。AJAX(エイジャックス)などのページ遷移を必要としない技術による仕掛けづくりが必要となります。

3. ワイヤーフレームでレイアウトを検討

コンテンツの構成が固まったら、いよいよホームページの見た目を決めていきます。すぐにデザイン制作には入らずに、ワイヤーフレームというレイアウト枠を決める作業から始めるのが一般的です。ワイヤーフレームをつくることでデザイン作業の修正回数を減らし、制作工程全体の工数の無駄を削減することにつながります。

ホームページのレイアウトの種類については後述しますが、ワイヤーフレーム制作では主要な要素の配置を決めることがメインです。主要な要素とは、ホームページのロゴ、ナビゲーション、メインコンテンツ、サイドバーなどの補助的なナビゲーション、フッター(ページの最下部のエリア)など。これらをどのように配置するか、トップページと下層ページの数パターンを決めます。

最近ではスマートフォンに対応させることも多いですが、その場合はスマートフォンでのレイアウトも決めておきましょう。

4. デザインを制作する

ワイヤーフレームを決定し、デザインの骨組みが固まったら、いよいよホームページのデザインをつくっていきます。グラフィックソフトウェアなどを使用し、実際のホームページの見た目を作成しましょう。

Webデザインは通常のグラフィックデザインと異なり、実際のホームページとしての機能性やコーディング、ホームページの仕様などにより、その自由度に制約があります。その制約のなかで、いかにブランドイメージを表現し、機能性を追求できるかがWebデザイナーの腕の見せどころです。

これらWebデザイン制作の詳細については、後述します。

5. ドメイン、サーバーの準備

ホームページを公開するにあたって、ドメインとサーバーは必須のインフラです。このステップは、順番が前後することもあります。

ホームページの住所「ドメイン」の取得

ドメインは、「◯◯.com」や「◯◯.co.jp」といったインターネットにおけるホームページの住所にあたるものです。ドメインは、ドメイン業者と契約をします。ホームページ制作業者が代行してくれる場合も多いので、相談しましょう。

ドメインにはさまざまな種類があり、それぞれに意味があります。たとえば「.co.jp」は日本の法人向けのドメインです。日本国内であれば、個人や法人を問わず取得できる「.jp」や「.com」もよく見かけるでしょう。「.com」は商業組織向けのドメインとして用意されましたが、実際には幅広く利用されています。

ドメインの取得費用は、その種類とドメイン業者によりさまざまです。また、取得に条件がある場合もあります。前述の「.co.jp」は日本国内の法人限定なので、取得の際には登記簿が必要です。

ホームページの保管場所「サーバー」の契約

サーバーは、ホームページを保管する場所のこと。ドメインを住所に例えるなら、サーバーは土地になります。サーバーにホームページを保存することをアップロードといい、アップロードされたホームページはインターネット上に公開されることになります。

サーバーの種類

サーバーは自社で構築、保有することもできますが、多くの場合は安価なレンタルサーバーを契約します。自社サーバーの構築には高度な専門知識が必要なため、専門業者の力を借りることになるでしょう。特殊な要件がなければ、レンタルサーバーで十分なケースがほとんどです。

レンタルサーバーには2種類あります(※サーバーというハードウェアの種類という意味ではなく、契約形態のバリエーションにおいて)。

もっとも安価で敷居が低いのは、共用サーバーです。1つのサーバーのストレージを分割して、複数人で共有することにより低価格を実現。デメリットとしては、他サイトへのアクセスが増えるなどしてサーバーに負担がかかった場合に、同一サーバー内の他サイトもその影響を受けることなどが挙げられます。

もう1つのレンタルサーバーの種類は、専用サーバーと呼ばれます。これは、サーバーそのものを専有する契約です。共用サーバーに比べ高額になりますが、多くのアクセスに耐えられるうえ、高いカスタマイズ性があることから、大規模なホームページ構築に向いています。また、十分なメンテナンスやセキュリティ対策を受けられる点もメリットです。

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サーバーの選び方

サーバーの契約形態について紹介しましたが、OSや容量など、サーバーの仕様はさまざまです。この仕様がホームページの求めるスペックを満たしていることが重要となります。

たとえば、もっとも人気のあるCMS(Content Management System=コンテンツマネージメントシステム)であるWordPressを利用するためには、データベースが必要です。共用レンタルサーバーの安価なプランでは、このデータベースが用意されていない場合があります。

このようにサーバー選びにはホームページ制作の専門知識が必要なので、制作業者に依頼または相談しましょう。

6. テスト環境でのコーディング、システムの構築

デザイン制作、サーバーやドメインの契約といったインフラ準備ができたら、いよいよコーディングやシステム構築の作業になります。

コーディングとは、デザインを実際のホームページに仕上げるコードを書いていく作業のことです。コーダーやプログラマーといった人たちが協力してシステムを構築し、ページを作成していきます。

できあがったホームページは、まず非公開のテスト環境にアップロードし、デザインどおりに仕上がっているか、想定どおりに動くか、確認を行うことが多いです。

7. 本番環境へのアップロード(納品)

テスト環境での確認が完了したら、本番環境へアップロードし、ホームページは公開となります。これをもって、納品とされます。

ECサイト制作のワークフロー

ここまで一般的なホームページの制作手順を説明してきましたが、ECサイトの制作においてはワークフローの異なる部分があります。もっとも大きな差異は、プランニングにおいて制作面だけではなく、制作後の運用面の考慮が求められる点です。

一般的なホームページのワークフローに追加されるステップを紹介します。

売上達成のためのプランニング

ECサイトはそれ自体が売上を上げるため、制作におけるゴールは売上になります。一般的なそのほかのホームページのようにアクセス数も大切ですが、いくらアクセスが増えても売上が上がらなければ意味がありません。

プランニングのゴール設定は売上と自明なので、それを達成するためのプランニングに集中することになります。たとえば、MD(マーチャンダイジング=取扱製品の選択やプライシング)といった一般的な店舗展開と同様のプランニングのほか、SEO施策、集客方法の立案など、さまざまです。

特にECサイトにおける集客方法は、広告メディアの多様化により複雑化しています。広告費をどんどん投下する広告出稿だけではなく、購買を促進するコンテンツを充実させていくコンテンツマーケティングは非常に有効です。

運用体制のプランニング

製品の在庫管理、受注管理、発送業務や問い合わせ対応など、人的リソースの確保と研修が必要となります。基本的なECサイトの運用体制を整えておきましょう。

広告運用やコンテンツマーケティングを社内で行う場合は、それらにも人材を確保します。

希望する機能に応じたシステムの選択

ECサイトは一般的なホームページとは異なり、ユーザーが製品を購入できるシステムが必要になります。たとえば、会員登録機能、「カートに入れる」機能、製品の検索機能といったフロントエンド(ホームページの表側、ユーザーに見える側)に加え、製品の登録機能や在庫・受注管理機能、決済機能といったバックエンド(管理者側)に至るまで、統合的なECシステムが不可欠です。

必要な機能を整理し、要件に応じたシステムの選択をしましょう。

決済代行会社との契約

ユーザーがECサイトで製品を購入した際の主な支払い手段として、銀行振込や代金引換、クレジットカード決済、コンビニ決済などが挙げられます。

このうち、銀行振込は、自社の銀行口座を振込先としてユーザーに提示しておくだけでOKです。代金引換は配送業者を通じての入金となるため、配送業者との契約が必要となります。

ECサイトの支払い手段としてもっとも利用率の高いクレジットカード決済や、コンビニ決済を自社のECサイトに導入する場合は、決済代行会社と契約をしましょう。決済代行サービスの申込みの際には審査があり、早くても1ヶ月程度はかかりますので注意してください。

また、決済代行サービスの審査では、取扱商材の価格帯や販売形態、違法性の有無などを確認するため、実際にある程度できあがった状態のECサイトが求められます。制作納期=公開日というわけにいかないので、決済審査にかかる期間を想定して公開日を設定しておきましょう。

配送業者との契約と配送料の決定

特定商取引法にもとづいて、配送料は明示される必要がありますし、システム上も配送料を設定しておかなくてはなりません。製品の大きさや重さ、配送地域、配送業者によって、配送料はさまざまです。配送業者に見積りを依頼し、自社のECサイトに最適な条件の業者を選定します。

特定商取引法にもとづく表記の必要性

インターネット上で販売を行う場合、事業者は特定商取引法にもとづいて、料金、配送料、クーリングオフなどをユーザーに対して明示する義務があります。

広告費を考慮した予算計画

一般的なホームページと違い、ECサイトに広告は必須といってよいでしょう。もちろんコーポレートサイトや製品サイトなどでも広告は運用しますが、なかでもECサイトにはシビアなコストコントロールが求められます。ホームページのプランニング段階から、運用における広告予算をランニングコストとして計上しておきましょう。

キャンペーンや広告出稿などのマーケティング戦略の立案

前述の広告運用とあわせて、キャンペーン展開やクーポンの発行といったマーケティング戦略を立案します。時限割引のフラッシュマーケティングや「◯◯円以上の購入で送料無料」といった送料割引、ポイント倍率アップのキャンペーンなど、あらゆる手を尽くしましょう。自社内の視点だけではなく、競合サイトが行っているマーケティング施策を分析することをおすすめします。

【スキルに応じて選ぶ】ホームページ作成のおすすめソフトやツール

ここまでホームページ制作の流れについて解説してきました。続いては、実際にホームページを作成するのに必要なソフトウェアやツールを紹介します。制作業者に依頼するときにはこのようなソフトウェアは不要ですが、自社内でホームページ制作にチャレンジしたい場合の参考にしてください。

それぞれのソフトウェアやツールはホームページ制作だけでなく、PCスキルに応じて使いこなす難易度が異なります。この記事ではPCスキルに応じて分類してみました。

【初心者向け】ホームページ作成Webサービス

これら2つのWebサービスは無料で利用することができ、簡単な操作でホームページを作成することが可能です。本格的なホームページ制作に向いているとは決していえませんが、特別なPCスキルを必要としません。

WiX

WiXは500種類以上のテンプレートがそろい、豊富な画像素材が用意されているホームページ作成サービスです。無料(※プランにより有料)で利用でき、世界中の多くのユーザーに利用されています。

Jimdo

世界的なユーザー数ではWiXに劣るものの、日本国内では知名度の高い無料(※プランにより有料)のホームページ作成サービスです。レイアウトを選び、スタイリングを行い、ページを作成していくことができます。

【初心者向け】ECサイト作成Webサービス

WiXやJimdoもカスタマイズ次第でECサイトをつくることができますが、日本国内でECサイト作成に特化したWebサービスが注目されています(※無料のサービスとして紹介しますが、製品売上に応じて決済手数料がかかりますのでご注意ください)。

無料で機能も充実しているなら制作業者は不要なのではないかと思ってしまうところですが、制作における自由度は低く、UIに限界があります。また、同様の理由で、ブランディングに不向きな側面も。

BASE

無料サービスにこだわっているECサイト作成サービスです。デザインテンプレートを選び、URLを決めるだけですぐにECサイトを開設できます。機能はアドオン形式で追加することができ、多くの追加機能がリリースされています(※一部のデザインは有料です)。

STORES.jp

無料プランと有料プランの両方を展開しているECサイト作成サービスです。BASE同様、簡単な操作でECサイトを開設できます。有料プランにすることで、機能拡張がされる仕組みです。

【初心者向け】ホームページ作成ソフトウェア

ホームページ作成サービスに頼らず、もっと自力でページを作り込みたいという場合には、ホームページ作成ソフトウェアを利用するのも選択肢のひとつです。Microsoft Wordなどを使うような感覚で、専門知識がなくてもホームページをつくることができます。

ホームページビルダー

ジャストシステム社が販売している定番のホームページ作成ソフトウェアです。直感的な操作で、ホームページやECサイトをつくることができます。最新パッケージでは、CMSやECサイト、さまざまなWebサービスとの連係、スマートフォン対応など、幅広い機能を誇っています。

BiND

BiNDは、豊富なデザインテンプレートを備えたホームページ作成ソフトウェアです。「BiND9」ではクラウド機能が実装され、外出先などからホームページの編集が可能になりました。

【中〜上級者向け】ソース編集が可能なホームページ作成ソフトウェア

HTMLやCSSといったコーディングに理解がある場合は、次のようなプロも使用するソフトウェアが最適です。

Dreamweaver

Dreamweaverは、Adobe社のWebオーサリングソフトウェアです。高度なサイト管理機能やコーディング支援機能を実装しています。Adobe社の他ソフトウェア群との連係機能も充実したプロ仕様のソフトウェアです。

Microsoft Expression Web

Microsoft社がかつて販売していたExpressionというソフトウェアが開発終了にともない、無償で公開されています。サイト管理やコーディング支援において、十分な機能を備えています。

【上級者向け】オープンソースのCMS(コンテンツマネージメントシステム)およびECプラットフォーム

HTMLやCSS、PHP、データベースの知識がある上級者向けには、次のようなオープンソース(無償で一般公開されているプログラム)のCMSやECプラットフォームがあります。

WordPress(ワードプレス)

WordPressは、本来、ブログサイトのオープンソースプラットフォームですが、現在ではそのカスタマイズ性の高さと容易さから多くのホームページに導入されているオープンソースCMSです。

W3Techsの最新の調査によると、この記事の執筆時点で、WordPressは全世界のホームページの27.4%に導入されています。

EC-CUBE(イーシーキューブ)

株式会社ロックオンが開発しているオープンソースのECプラットフォームです。世界的にはMagentoなどのECプラットフォームが人気を集めるなか、国内発として日本国内でのシェアが高く、日本のユーザーが使いやすいUIを備えています。

魅力的なデザインをつくるためには?

ホームページの印象を決定するといっても過言ではないデザイン。自社のブランディングにも関わる重要な要素のひとつです。前述のとおり、洗練されたデザインのホームページをつくるためには、Webデザインのテクニックが欠かせません。

紙面で自由に表現できるグラフィックデザインとは異なり、Webデザインは、さまざまなルールやガイドラインの制約を受けます。そのため、HTMLやCSSといったマークアップへの造詣も必要となり、専門性が高く、ノウハウを身につけなくてはなりません。デザイン制作において、気をつけたいポイントをまとめました。

ブランディングにおいて、まず気をつけること

コーポレートサイトやブランドサイト、製品サイトなどにおいては、ブランドイメージの統一に取り組むことが大切です。一貫性のあるビジュアルイメージを展開し、自社のブランドが損なわれないようにしましょう。

特に、CI(コーポレート・アイデンティティ)やVI(ビジュアル・アイデンティティ)のガイドラインが明確に定められている場合は、必ず遵守します。制作業者に依頼する場合には、ロゴ規定などのアプリケーションマニュアルを支給し、デザイン案に反映されているか、適切なアプリケーションを徹底しましょう。

一般的なCIガイドラインでは、ロゴマークの配色や、余白(プロテクションエリア)の確保などが定められています。配色や余白などはささいなことにも思えますが、こういったあしらいがばらばらではブランドイメージは醸成されません。

Webデザインの制約とは

ホームページの表示は、閲覧するユーザーの環境に大きく依存します。閲覧環境は、古いPCや新しいPC、WindowsやMac、スマートフォンやタブレット、さらにはさまざまなインターネットブラウザといったバリエーションがあります。これら多種多様なデバイスで、なるべく同じように表示させたいもの。

想定した閲覧環境において、できる限り同じように表示させるためには、HTMLやCSSのマークアップを定められたガイドラインに沿って行うことが必要です。HTMLにおけるレイアウトやビジュアル表現には限界があるため、それらの制限を理解してデザインを行います。

配色とトーン&マナー

デザインの根幹となる配色は、自社ブランドのイメージカラーを軸に考えていきます。配色はホームページ全体のイメージを強く印象づけるもの。色は多くのイメージを喚起し、意味性を持っています。

たとえば、寒色系が想起させるキーワードは、清潔感、ビジネス、都会性、男性性、知性といったものです。一方、暖色系は、アットホーム、リラックス、女性性、親しみ、食欲などをイメージさせる力を持っています。また、明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)によってもポップになったり、落ち着いた雰囲気になったりと、さまざまです。

また、トーン&マナーというのは、デザインの雰囲気や一貫性と言い換えられます。ターゲットのユーザーに合った色やトーンはどのようなものか、ターゲットに感じてほしい自社の雰囲気や世界観はどのようなものかをデザイナーと相談しましょう。

論理構造の大切さ

Webデザインでは、Webページの論理構造が重視されます。論理構造が崩れているデザインは、コーディング段階においてトラブルを招くことがあり、さらにはSEO(検索エンジン最適化)において成果を得られない要因となることも。

また、ユーザビリティ(使いやすさ)の観点においても重要です。大見出しがあり、その下に中見出しがある、その下に小見出しがあり、情報の重要性や親子関係に応じて、段階的にブレイクダウンされていきます。Webページにおいて、こういった論理構造はしっかり守られなければなりません。

極端な例を挙げると、「日本国内で見られる哺乳類について」という大見出しがついたページの下に、中見出しとして「上手なマフラーの編み方」が配置されているのは不適切です。論理的に一貫した親子関係や流れが必要となります。

ホームページのレイアウトの種類を知る

デザインの前段階であるワイヤーフレームの制作段階で決めるレイアウト。ホームページのレイアウトには主だった種類があります。

シングルカラム

カラム(column)とは日本語に訳すと、縦の列のこと。シングルカラムは1列で構成されたデザインです。サイドバーが存在せず、下に向かってページコンテンツが展開されます。

2カラム

2カラムは、2列構成のレイアウトです。主に、左や右にサイドバーを設置し、残りの幅を使ってメインコンテンツを表示します。高いナビゲーション性が確保できる定番のレイアウトといえます。

3カラム

3カラムは、メインコンテンツの左右に1列ずつサイドバーを設置するなど、縦3列で構成されたレイアウトです。全体のページ幅が狭い場合にはメインコンテンツの表示幅が圧迫されるため、比較的広いページ幅のデザインに向いています。メインコンテンツに加えて、ナビゲーションやさまざまなサイドコンテンツを配置できるため視野に入る情報量が多く、工夫次第で回遊性の高い構成が可能です。

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【番外編】マルチデバイス対応の主流デザインであるレスポンシブデザインを理解する

カラムの数を問わず、インターネットブラウザのブラウザ幅に応じて伸縮するデザインをレスポンシブデザインと呼びます。レスポンシブデザインは、閲覧環境の多様化を背景に、現在のWebデザインの主流になりつつあります。PCであっても、タブレットであっても、スマートフォンであっても、それぞれの幅にあわせてコンテンツが伸び縮みするので、1つのページですべてのデバイスに対応することが可能です。

見た目と機能性の追求が良質なUXを生む

良質なUXを実現するためのデザインとはどのようなものでしょうか。デザインは見た目だけを優先してしまいがちですが、Webデザインにおいては見た目の美しさだけを求めるのではなく、見た目と機能性の両立を目指します。

たとえば、十分な余白の確保、フォントの種類や大きさ、リンクやボタンの大きさや配色などにこだわりましょう。

制作者に希望のイメージをうまく伝えられないときには

制作業者やデザイナーにデザインを依頼する場合、デザインの希望イメージをうまく言葉で伝えられないことがあります。そのような場合は、理想のモデルに近いホームページを探して、制作側にイメージサンプルとして伝えるのも有効です。

ホームページ制作において、デザインの制作は全工程のなかでもっとも重要な段階になります。希望する事柄については妥協せずにすべて伝え、納得がいくまで制作業者と共創していきましょう。

自社で制作する場合は?

デザイン制作を自社で行いたい場合はどうすればよいのでしょうか。デザイン制作には、操作に専門知識を要するグラフィックソフトウェアを使用します。グラフィックソフトウェアのスキルがあれば、社内でデザイン制作を行うことは可能かもしれません。ただ、前述のとおり、さまざまなWebデザインの制約をクリアするには、専門的なノウハウが必要です。

さらにデザインだけをつくっても、コーディングにも専門知識を要するため、ホームページ作成ソフトウェアのテンプレート機能などを使うのもよいでしょう。

新しいデザイン手法〜Designing in Browser(デザイニング・イン・ブラウザー)〜

最近では、デザイン工程と次のコーディング工程の境目がない場合があります。これをデザイニング・イン・ブラウザーと呼びます。

Twitter社が開発したBootstrapなどのフレームワークを利用すると、あらかじめ洗練されたデザインパーツを組み合わせてホームページをつくっていくことが可能です。この場合、グラフィックソフトウェアは使わずに、最初からコーディングを行い、実際にブラウザ上で閲覧できるかたちで制作が進行します。

これにはさまざまなメリットがあります。デザインは比較的フラットでシンプルなものとなりますが、まず全体的な工数を大幅に削減することが可能です。これはコスト削減にもつながります。さらに、マウスを乗せたときの動きの変化など、静止画のデザインカンプではわからないUI(ユーザーインターフェース)や実際の操作感覚なども最初から体感できるので、仕上がりへの不安が減少するでしょう。

希望するデザインがシンプルなテイストであり、納期や予算を削減したいときは、こういった手法の採用を制作業者に持ちかけてみるのも一手です。

ホームページ制作の注意点

ホームページ制作には、多くの注意点があります。特に気をつけなくてはならないポイントを紹介しましょう。

SEO(検索エンジン最適化)のノウハウが必要

ホームページにアクセスしてくるユーザーの多くは、検索エンジンを経由しています。多くのユーザーにホームページを訪れてもらうためには、ページの内容に応じたキーワードで検索されたときに、該当のページが検索結果の高い順位に表示されることが重要です。

このように適切なキーワードで検索順位の上位を目指す取り組みをSEO(検索エンジン最適化)と呼びます。検索エンジンがWebページを評価する仕組みを理解しなくてはならず、単純なコーディングやデザインのノウハウ以上の知識が必要です。

検索順位を決定している要素は、ページ内の原稿、文書構造、サイトマップ、リンク、被リンク(外部のホームページから自社ホームページへのリンク)など、多岐にわたります。せっかく制作しても、希望しているキーワードでまったく検索結果に掲載されないのでは、見込んだアクセスは得られないでしょう。

Googleなど検索エンジンの評価基準は、前述した要素が関わっていますが、明確には公開されていません。非常に高度な専門知識が必要となるため、専門の制作業者の力が必要となる場合が多いでしょう。

スマートフォン対応(モバイルユーザビリティ)はいまや必須

ホームページを訪れるユーザーのなかで、スマートフォンからのアクセスは日々増加しています。スマートフォンから閲覧したときに見づらいホームページは、離脱率が高くなってしまうことも。スマートフォンからも快適に閲覧できるようにホームページを制作しましょう。

また、Googleでは、モバイルデバイスから検索をしたときの検索結果において、そのページがモバイル対応しているかどうかによって、順位を変動させる仕組みがあります。モバイルに対応していないWebページの順位は下げられるため、いまやスマートフォン対応は必須といえるでしょう。

集客できるホームページ制作を成功させる仕組みづくり

ホームページをつくるからには、集客ツールとして十分に機能してほしいところ。しかし、どのように集客してよいかわからないまま、放置されているホームページはあまたと存在します。しっかりとホームページで集客を行い、ビジネスを加速するにはどのような仕組みが必要なのでしょうか。

【BtoC ホームページ】問い合わせ獲得のための仕掛け

BtoCのホームページにおいては、問い合わせを獲得することが1つのKPI(重要業績評価指標)となります。たとえば、学習塾のホームページであれば、体験レッスンや入学希望の問い合わせなどでしょう。問い合わせを獲得するために最低限おさえなければならないポイントを紹介します。

基本的なSEO対策〜社名や地域名+業種などでの検索上位表示〜

まず、SEOにおける取り組みですが、社名での最上位獲得は必須です。同じ社名の会社が複数ある場合は先行している会社に利があることもありますが、なるべく最上位を狙いましょう。具体的には、タイトルタグや大見出しなどに社名を適切に含むようにします。

同様に、ローカルビジネスの場合は「地域名 業種名」(例:新宿 スポーツジム)で上位表示されると、一気にアクセスが上がります。目指すべき目標は、上位3位以内です。社名と同様に、タイトルタグや主要な見出しなどにキーワードを含むように心がけるとよいでしょう。

ゴールへの動線をわかりやすく

問い合わせ獲得のためには、まずユーザーに問い合わせページにたどり着いてもらわなくてはなりません。どうすればユーザーがゴールである問い合わせページにリーチしやすいのか、動線をしっかりと考えましょう。問い合わせページへのボタンや電話番号が常にページに固定されて表示されているなど、迷わせないページ構成が重要です。

EFO(入力フォーム最適化)による離脱率低下

せっかくユーザーが問い合わせページにたどり着いたにもかかわらず、フォームへの入力が面倒でページから離脱してしまうことが多くあります。たとえば、ユーザーにとって住所の入力はとても面倒でしょうし、あまりにも入力項目が多いフォームでは、入力する気を失ってしまうかもしれません。

入力漏れを瞬時に教えてくれたり、郵便番号を入力するだけで住所が反映されたり、入力エラーの項目の色がわかりやすく変わったりするだけで、ユーザーの入力モチベーションの低下を防ぐことが可能です。こういった取り組みをEFO(入力フォーム最適化)と呼びます。

【BtoB】問い合わせ獲得のためのホームページ

BtoBのホームページにおいても、基本的な集客促進として前述のBtoCにおける3項目は有効です。ただし、多くの場合、BtoBの問い合わせはBtoCのそれに比べて、そこから生み出される期待単価が大きいといえるでしょう。期待単価が大きい分、広告を利用するという方策、また問い合わせ情報を獲得するためのもう少し本格的な取り組みを紹介します。

リスティング広告をはじめとしたWeb広告

成約単価が大きいBtoBの場合は、低予算であっても集客にWeb広告を活用するのが基本です。高額な製品販売や企業間取引に結びつく場合は、期待単価に応じて集客に投資しましょう。設定したキーワードによる検索結果画面に、自社ホームページへのリンクを掲載するリスティング広告が一般的で、利用方法も比較的容易です。

リスティング広告はキーワードごとのクリック単価入札制なので、人気があるキーワードや成約単価の高いキーワードはクリック単価が高めになりがち。言い換えれば、それだけ競合他社も高単価で入札しており、需要のあるキーワードであるということになります。クリック単価が高くてもコンバージョン(成約獲得)でペイできるように、ホームページへの流入後の対策もしっかりと行い、広告パフォーマンスの最大化に努めましょう。

そのほか、Web広告には多くのバリエーションがあります。特定のジャンルに関心がある層に表示させるインタレストマッチ広告や、一度自社のホームページを訪問してくれたユーザーを追尾して広告を露出するリターゲティング広告など、目的に応じた広告を選ぶとよいでしょう。

コンテンツマーケティングによるプル型の集客

自社がユーザーに対して積極的にアプローチする広告出稿をプッシュ型のマーケティングと呼びますが、それに対してプル型のマーケティング手法があります。プル型のマーケティングとは、ユーザーのほうから自社に関心を持ってアプローチしてもらう仕組みをつくる手法です。

Webにおいては、コンテンツマーケティングがもっとも強力なプル型マーケティングといえます。ユーザーが求めている情報、関心がある情報といった価値あるコンテンツを発信し、見込み顧客に訴求するのがコンテンツマーケティングです。投下コストに応じて短期的な効果が得られる広告とは異なり、中長期的な視点が必要な手法ですが、ノウハウさえあれば非常に費用対効果が高く有効な手法といえます。

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デマンドジェネレーション(リードジェネレーションからリードナーチャリングへ)

BtoBにおいては、問い合わせ後、成約につなげるプロセスがBtoC以上に重要です。問い合わせをしたユーザー情報は「リード」と呼ばれますが、このリードを獲得するのはもちろんのこと、リードを無駄にせずに営業活動にスムーズにつなげる、あるいは成約見込みのあるリードをセグメント(選別)するなど、リード獲得から成約に結びつけるまでの一連の取り組みをデマンドジェネレーションと呼びます。

たとえば、自社ホームページを通じて製品に関する問い合わせがあった場合、この見込み顧客は自社製品に明確な関心を持っていると考えられます。この問い合わせを3日間、放置したとしたらどうでしょうか? あるいは、部署から部署へと問い合わせ対応をたらい回しにしたらどうなるでしょうか? その見込み顧客は問い合わせへの返答を期待するどころか、あなたの会社や製品に対する関心すら失ってしまうかもしれません。

問い合わせには良質で迅速なレスポンスを行うことで、見込み顧客とのパイプを創出しましょう。すぐに成約につながらなかったとしても、そのリードが潜在顧客であるかどうかを見極めつつ、定期的なメール営業やダイレクトマーケティングを行い、成約へとつなげていくことをリードナーチャリングと呼びます。こういった一つひとつのリードを大切にした営業活動が、ホームページからの集客、そして成約獲得には不可欠です。

【ECサイト】売上を上げるコツ

ECサイトにおいては、ホームページそのものが売上を上げることから、Web広告は低予算であっても最低限の広告費として出稿することをおすすめします。

また、前述のコンテンツマーケティングはECサイトと非常に親和性が高く、製品の価値訴求や情緒的価値の向上といったブランディングにも有効です。たとえば、生活雑貨を販売する場合、製品の紹介をするだけではなく、その製品を取り入れたライフスタイルの紹介や、その製品がつくられるまでのストーリーなど、ユーザーにとって読み物として価値のあるコンテンツを展開するのが効果的でしょう。

加えて、TwitterやFacebook、Instagramといった拡散性の高いソーシャルメディアの利用も有効です。魅力的な画像や情報を発信してフォロワーを増やし、ファンのコミュニティを形成していきます。先ほどの生活雑貨のECサイトを例に挙げると、製品のおしゃれなイメージ画像やライフスタイルのコラムといった情報を配信するとします。そうして、製品の付加価値やECサイトのブランドイメージを向上させることで、カスタマーがファンとなり、リピート購入につながるのです。そして、ファンとなったカスタマーは、SNSを通じて次のフォロワーへのつながりを生んでいくでしょう。

ホームページ制作について学ぶ方法

自社でホームページをつくりたい、または制作業者がつくったホームページを自社で更新、運営していきたい場合、担当者がホームページ制作について学習する必要があります。

このような場合の学習方法について紹介しましょう。

未経験からスタートなら、スクールがおすすめ

社会人向けに開設されているWeb制作のスクールがあります。スクールでは、カリキュラムが体系的に組まれているため、完全未経験からのスタートにはおすすめです。講座によって期間や習得内容、費用などさまざまですが、プロフェッショナル講師から実践的に学ぶことができるのもメリットのひとつでしょう。

キャリア形成促進助成金

正規雇用社員という条件をクリアすれば、一部スクールでの講習にはキャリア形成促進助成金が支給される場合があります。授業料の半額に加え、時間あたりの助成がさらに支給されるケースもあり、正規雇用社員の研修に生かすことが可能です。

独学で学んで制作に挑戦!

スクールで学習することに比べれば、やや知識に偏りが出る可能性はありますが、独学で学ぶ方法もあります。書店に行けば、たくさんのホームページ制作に関する書籍や、ホームページ作成ソフトウェアのマニュアル本が見つかるでしょう。特に、近年のホームページ作成ソフトウェアは高機能化しているため、このようなマニュアル本を熟読すれば、ソフトウェアの力を借りながら一定のクオリティのホームページを制作できるかもしれません。

制作よりも運用について学ぶほうが現実的!

ただし、ホームページ制作はデザインからコーディング、運用のノウハウなど、学習範囲が非常に広いため、プロフェッショナルなクオリティに達することは比較的難しいといえます。個人の能力に大きく依存するので一概にいえませんが、結果的にはスクールで学ぶほうが回り道のように見えて早道となるでしょう。

一方で、すでに制作されているホームページを効果的に運用していくためのノウハウを学ぶことは、独学で積極的に、また継続して行うべきです。制作業者に任せきりにせず、リードナーチャリングやコンテンツマーケティング、ソーシャルメディアの運用について、常に最新の情報を得るようにしましょう。

書籍で学ぶ〜入門書籍は制作の流れ全体がわかる〜

書籍は、特定のテーマで情報が体系化されていることが強みです。ホームページ制作の知識が乏しい場合は、まずは入門書籍で制作の流れの全体像をつかむとよいでしょう。

広告運用などについても、Webマーケティングの書籍や雑誌は参考になります。ただし、購入するときは必ず新刊書店で最新のものを選ぶようにしましょう。

最新の基礎知識を身につけられる『いちばんやさしいHTML5&CSS3の教本』(株式会社インプレス)

ホームページの仕組みやつくり方の基本を解説している書籍はたくさんありますが、基礎の基礎から最新の情報でまとめられた入門書籍は多くありません。この書籍では、HTMLとCSSのマークアップの基本、ホームページ作成の基礎がステップにしたがって丁寧に説明されています。なによりソースコードが明示されており、実践的に学べるので独学にも最適です。

コンテンツマーケティングのみならず、ホームページ運用のノウハウが詰まった『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本』(株式会社インプレス)

奇しくも同じシリーズの紹介となりますが、当社イノーバ著の『いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本』では、コンテンツマーケティングの概念説明から始まり、自社で取り組める応用方法、実践例などを豊富に取り上げています。

「コンテンツマーケティングの教本」と題していますが、取扱っている内容は幅広く、企画から制作、運用までの広汎で実践的な内容が詰まっています。ぜひ一度手にとってみてください。

Webは学習の強い味方〜書籍でわからないことを調べる〜

また、さまざまなホームページ制作業者が、企画、制作、運用など、それぞれの専門的なトピックをWeb上(ブログなど)でシェアしています。情報の正確性を検証する必要はあるものの、制作や運用においてわからないことはWebで調べてみましょう。書籍でカバーされていないマイナーな内容や現場の実践的なノウハウなど、さまざまな価値ある情報を得られるはずです。 

ホームページ制作費用の相場は?

制作業者に依頼した際にもっとも気になるのは、やはりホームページ制作費用の相場ではないでしょうか。制作規模はもちろんのこと、プランニングや制作体制、依頼側の状況によっても制作費用は変わってきます。

また、制作業者によって見積りの計上方法や項目も大きく異なります。制作にかかった時間や人件費を工数として換算し、工数単価で割り出す方法もあれば、制作項目ごとに費用を計上し、ある程度全体予算をつかみやすくする方法も。

大切なのは、どの項目がどういう意味で、本当に必要なのか、なぜその金額なのかという点を理解することです。そこが理解できれば、格安業者の罠にはまることも、高額な業者にオーバースペックな制作をされてしまうこともありません。

ひとつの参考として、ここでは仮に10ページのレスポンシブデザインのCMS付コーポレートサイトを制作した場合の見積り例を挙げてみます。

10ページのレスポンシブデザインのCMS付コーポレートサイトを制作した場合の見積り例

ホームページ制作_5.

依頼側の現状と要望

    • 10ページ程度のコーポレートサイトを制作してほしい。
    • 自社でお知らせを更新できるCMSが必要。
    • スマートフォンなどに対応させるために、レスポンシブデザインがよい。
    • 会社や製品について説明している原稿は、簡単な会社案内と製品パンフレットしかない。
    • 社屋外観の写真はあまりよいものがない。製品写真のカット数も乏しい。

制作側の体制

    • デザイナーは1名で対応可能、原稿が乏しいということで取材のうえ、掲載用原稿のライティングのためにライターが1名必要と判断。
    • さらに、社屋や社内、製品写真の撮影も必要と判断。カメラマン1名と何点か画像素材の購入も予想される。
    • システムにはWordPressを採用する。ただ、複雑なカスタマイズは不要と考えられるため、プログラマーはなし。コーダー1名での対応を想定。

上記内容および体制での見積書(例)

  • トップページデザイン(レスポンシブデザイン):100,000円
  • 下層ページデザイン(レスポンシブデザイン):15,000✕10ページ=150,000円
  • 取材:20,000円✕1日=20,000円
  • ライティング:7,000円✕11ページ:77,000円
  • 写真撮影(社屋、社内、スタッフ):70,000円(5時間程度)
  • 写真撮影(製品写真):50,000円(3時間程度)
  • WordPress導入およびテーマファイルの作成、カスタマイズ:150,000円
  • トップページコーディング(レスポンシブデザイン):50,000円
  • 下層ページコーディング(レスポンシブデザイン):15,000✕10ページ=150,000円
  • 画像素材購入費:5,000円✕20カット=100,000円
  • そのほか雑費(出張費、打合せ交通費など):20,000円
  • 小計:937,000円

この見積額は、レスポンシブ対応ということもあり、デザインおよびコーディング単価を比較的高めに設定しています。原稿や写真を依頼者側で用意できる場合は、上記から317,000円が削減可能です。

一方で、格安業者での見積りでは、撮影やライティング費用を除いて、上記内容で300,000円前後というケースも想定できます。自社内のデザイナーとコーダーの人件費を極限まで抑えている場合です。ただし、SEO対策が不十分であったり、オプションとして追加費用がかさんだりする可能性もあるので、制作内容についてしっかりと確認することをおすすめします。

制作業者によって見積額がさまざまな理由

制作業者によって見積額が異なるのは、前述のとおり、工数換算と項目換算の計上方法に差があるためです。1日あたり3人工(にんく)、30日間の制作で90人工。1人工あたり20,000円とすると、1800,000円となります。システムエンジニアやプログラマーといった高度な技術者をプロジェクトに招くと、このような計上になる場合も。制作期間が伸びるにつれて人工が増え、制作費がかさむので注意が必要です。

また、制作業者がインハウス(自社内)で制作対応しているのか、ディレクションを主として実際の制作作業を外注しているかによっても、見積額は変わってきます。一般論として、後者のほうが各制作単価は高くなり、ディレクション費用が追加でかかると考えてよいでしょう。

ただし、後者のコストパフォーマンスが悪いというわけでは決してなく、後者の制作体制にもメリットはあります。前者であれば、社内で抱えているデザイナーの個性や癖というある種の制限がありますが、後者は依頼側の要望にあわせたデザイナーを起用するため、ディレクターやプロデューサーの腕次第では、前者よりもクオリティの高い制作を期待できるともいえるのです。

よい制作業者と出会うには〜ホームページ制作業者を選ぶときの注意点〜

よい制作業者は、必ずしも制作費用が安い業者や営業が上手な業者ではありません。きちんと対面でヒアリングをしたうえで丁寧なプランニングを行えるか、制作部の担当者のコミュニケーション能力が高いか、見積り内容について依頼側が理解できるように説明できるか、などが見極めのポイントです。

また、制作後の運用面のフォローまで考慮されているかどうかも気にしておくとよいでしょう。

複数の制作業者に相見積もりを依頼する

繰り返し述べてきたとおり、制作業者によって見積書の形式はさまざまです。必ず複数の制作業者に相見積りをとり、電話やメールなどで説明を受け、数社に絞り込んだうえで、企画の提案やプレゼンテーションを依頼しましょう。

制作業者に予算をはっきりと伝えることが重要!

制作業者に見積りを依頼する際には、相手の出方をうかがうよりも、先に自社の予算を伝えておくほうがよいケースが多いです。制作業者側は、いったん提出した見積書を調整したくても、やはりあまり大きく値下げすることはできません。事前に予算を伝えておくことで、最初から予算に応じて工夫したプランニングを提案してもらえます。また、まったく予算外の制作業者からの営業に対応する必要もありません。

もちろん制作業者と打合せを重ね、実現性と予算のバランスを考慮し、柔軟に予算調整をすることも重要です。

初期無料&月額制の制作業者や格安業者はどうなのか?

制作費初期無料をうたい、月額制で制作費を請求する格安業者を見かけることが増えました。しっかりとしたホームページを制作費無料で開設できるのは、一見とても魅力的です。しかし、月額制のみという料金形態は、本当に大丈夫なのでしょうか。

もちろん運用費が月額などでかかる場合は問題ありません。運用にかかった作業への対価として、運用費が発生する、これは当然のことです、しかし、制作費を月賦のようなかたちで請求するのは、リース契約に近い販売形態となります。中小企業庁も注意喚起しているように、期間や対応内容など契約内容について精査しなければ、契約後のクーリングオフや中途解約ができません。

参考:ホームページソフトなどのリース契約はしっかり考えてから!悪質な事業者とのトラブルにならないよう注意しましょう|中小企業庁

また、月額制といっても、まとまった期間で計算すればそれなりのコストになるはずです。初期費用無料をうたう制作業者のなかには、デザインテンプレートなどを駆使して制作品質を追求していない業者も少なからず見受けられます。よく注意して契約しましょう。

最後に

ホームページ制作の全体像に迫るべく、さまざまな事柄について紹介してきました。顧客と会社や製品との初めての出会いとなるかもしれないホームページ。ユーザーが集まる活気あふれる魅力的なものをつくりたいものです。ぜひホームページでの集客で成功し、会社として次のステージに成長しましょう!

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