企業がホームページを制作する際の費用相場の考え方

ホームページ制作

スマートフォンの普及により、いつでもどこでもネット閲覧が可能になった今、企業もホームページを保有し、顧客との接点を増やすのはもはや当たり前の施策の一つです。そこで、これから新たにホームページの制作を行う場合、制作費用はどれぐらいかかるのかについて、その相場を紹介します。また、ホームページにかかる費用は制作費だけではありません。その後の施策運用でどのぐらいの費用がかかるのかについてもお伝えします。

企業がホームページを保有することの重要性

2019年12月、総務省が行った「通信利用動向調査報告書(企業編)」によると、企業のホームページ保有率は89.7%。ほぼ9割の企業が自社のホームページを保有しています。企業規模別に見ても、従業員数2,000人以上の企業は98%に対し、100~299人でも87.2%と多少の差はあるものの、ほとんどの企業がホームページを保有しているのがわかります。

多くの企業がホームページを保有していることで、ユーザーも商品情報を入手する際、まずネットで検索するのが一般的になっています。もちろん、現在でもテレビや新聞、雑誌からの情報入手するかたも少なくありません。しかし、ネットはいつでもどこでも自分の都合で欲しい情報を入手できるメリットから、ほかのメディアに比べ、情報入手手段として多くのユーザーが利用しています。そのため、ホームページを保有していない、保有していたとしても、情報更新をしていなければ、商品購入時にユーザーの選択肢から外れてしまうリスクが高まるといえるでしょう。

BtoB企業でもホームページを保有するのが当たり前の時代に

また、これまでBtoB企業ではBtoC企業ほどホームページの重要性は認識されていませんでした。しかし、それも大きく変わりつつあります。以前のBtoB企業で商品の情報は、営業社員から得られるものぐらいしかありませんでしたが、現在ではビジネスにおいても、ネットで情報を検索するのが当たり前となっています。

実際、2019年11月、株式会社メディックスが行った「BtoBマーケティング調査報告」。これによると、マーケティング業務にかんする情報収集源でもっとも多かったのは、マーケティング系WEBメディアという結果が出ています。

そのため、BtoB企業であってもホームページを保有し、情報発信を続けていなければ、新規顧客はもちろん、既存顧客もホームページを保有している競合他社に流れてしまうでしょう。

このように、プライベート、ビジネスにかかわらず、ネットを使った情報検索が当たり前となっています。そうした意味で、企業がホームページを保有してなければ、ユーザーの選択肢にさえ入らず、保有、運用は必須だといえます。

企業がホームページを制作する際の費用相場

では、実際に企業がホームページを制作する際、どの程度の費用がかかるのか、その相場を見ていきましょう。ホームページの制作の方法は、内製と制作会社へ依頼の大きく二つに分けられますが、ここでは、制作会社へ依頼する場合の価格相場を紹介します。

制作会社へホームページ制作を依頼する際の費用相場

ひと口に制作会社へ依頼といっても、制作会社の規模、依頼するホームページの内容によって費用は大きく変わります。例えば、規模の大きな会社へ依頼したほうが、費用は高くなりますが、その分、サポート体制が充実していたり、制作にかかる時間が短かったりといったメリットがあります。そのため、ここではあくまでも一般的な費用相場ということで紹介します。

  • 企業概要や会社案内、アクセスなど企業情報だけを掲載する場合

もっとも基本的な情報だけを掲載したホームページであれば、費用は10万円前後で制作可能です。これに企業理念を加え、多少なりともデザインを良くし、体裁を整えたものにすると10~50万円前後になります。

  •  求職活動を行う人向けに企業実績を充実させ、商品、サービス一覧を掲載する場合

とりあえず、制作しておくといったものから、人材採用時に活用する目的を持ったものになると、それだけ掲載する情報も増えるため、費用も50~100万円前後に上がります。また、画像や動画が増えれば、別途費用もかかります。

  •  ブランディング効果や商品販売、資料請求などにつなげるための情報を掲載する場合

ブランディング効果を狙ったホームページにするには、デザインにこだわったつくりにする必要があります。また、商品販売、資料請求などにつなげるためには、ターゲットを策定し、それに合わせたコンテンツ制作お必要になるため、費用は100~300万円前後はかかるでしょう。コンテンツもすべて依頼するとなると、さらに費用が上がる場合も考えられます。

  • ホームページに加え、ブランドごとの特設サイトやECサイトも制作する場合

前述した100~300万円前後の費用がかかるホームページに加え、商品のブランドごとに特設のサイトをつくったり、それを販売するためのECサイトも制作したりするとなると、500万円以上、場合によっては1,000万円以上かかるケースもあり得ます。

現在、ホームページの制作費は年々向上していて、比較bizが行った調査では、2015年の平均費用が70万円代だったのが、2018年には140万円台とわずか3年で倍近くまで高騰しています。理由はいくつか考えられますが、そのなかでも大きいのは、集客を考え品質を重視したホームページを制作する企業の増加です。

すでに多くの企業がホームページを保有している現在、これから新たにホームページを制作する場合、費用を抑えることばかりを考えると競合のなかで埋もれてしまうでしょう。それを避けるには、品質重視で制作することが欠かせないといえます。

ホームページ制作予算設定で施策運用まで含めて考えておくべき理由

以前であればホームページがあるというだけで優位性を保てました。しかし、前述の調査のとおり、ほとんどの企業がホームページを保有している現状では、制作しただけでは意味がありません。そのため、ホームページ制作で予算設定をする場合、集客施策として制作費だけではなく、その後の広告やコンテンツ作成費用までも予算として考える必要があります。特に集客においては、コンテンツの質が重要となるため、継続的に更新を続けていけるだけの予算組みが重要となるでしょう。

しかし、ホームページの運用は、広告やコンテンツ制作など数万から多いと数十万円はかかります。それほど多くの予算が割けるのは限られた大手企業のみです。そこで求められるのは、コンテンツの制作・更新の効率化ですが、ここでポイントとなるのが、CMSを使い内製ですべてを賄おうとすしないことです。

WordPressのようなCMSを活用し、内製でコンテンツを制作すれば費用の削減が可能になると考えがちですが、CMSは簡単とはいえ、HTMLやCSSの知識がなければ本格的なつくり込みは困難です。また、場合によっては専用の人材を雇用、もしくは社内の人材を育成しなくてはならず、その人材雇用・育成にかかる費用も運用予算として考えなくてはなりません。

逆に制作会社と協力してコンテンツ制作を行ったほうが、雇用・育成費用を抑えられ、結果として費用削減になる場合もあり得ます。その点までを考慮したうえでの予算設定を行わないと運用は難しくなってしまうでしょう。

企業のホームページ制作成功の鍵は「成果を上げる」ことを重視すること

企業としてホームページを制作する際、保有さえしていればそれだけで集客が行える時代はすでに終わっています。そのため、制作費の抑制を重視し過ぎると、ただ、あるだけで集客効果を発揮しないものになってしまうでしょう。

また、数ある競合のなかから自社を選択してもらうためには、SEO対策や広告、SNS活用、コンテンツマーケティングなど、制作後の集客対策も欠かせません。制作時の質を重視しつつ、制作後の施策運用までを含めた予算設定をしないと、効果的なWeb活用は困難だといえます。

資料請求、人材採用、顧客獲得など、企業によってホームページ制作の目的は異なります。制作時には、「成果を上げる」ためには、どういった施策が必要かまでをしっかりと検討し、その分の予算も含めた予算設定が重要だといえるでしょう。

 

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