【プロが解説】ペルソナマーケティングを学ぶならこの本がおすすめ!

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マーケティングではペルソナの設定が必要な場面が多いです。そのため実際に入社してからペルソナの作り方を学ぶ担当者も少なくありません。もちろんペルソナマーケティングの基礎知識はさまざまな本でも解説されています。よってスキルアップを目指すうえでも本は有効なツールといえるでしょう。
ここでは、ペルソナマーケティングを学ぶうえで最適な4冊の本を紹介します。
目次
ペルソナとは?
ペルソナとは、自社製品やサービスを提供する架空の対象者・人物像のこと。
たとえば「東京都内在住・40代男性・管理職」といったターゲットがいたとします。しかしこのような人は多数存在するうえ、それぞれで生活や考えもさまざまあるため、具体的な人物像となるとわかりません。
またマーケティング活動を進める人によっても、このターゲットへの捉え方は異なるため、アウトプットされるマーケティング施策も変わります。つまりターゲットだけでは、効果のあるマーケティング施策がしにくくなるといえるのです。
そこでこうしたターゲットやさまざまなユーザーデータをもとにペルソナを作成すれば、ユーザーニーズの把握やニーズに合わせたマーケティングの展開に役立ちます。それにより業務効率化や売上向上も見込めるでしょう。
ペルソナの定義やメリットについては、こちらも参考にしてみてください。
「ペルソナ」とは?意味・マーケティングでの活用方法と作り方をわかりやすくご紹介
本はペルソナマーケティングの基本を学べる有効なツール
マーケティング分野においてペルソナの設定は基本であり、精度の高いペルソナ設定は売上を左右する重要な要素といっても過言ではありません。そのため、「ペルソナがマーケティングになぜ重要なのか」「ペルソナの果たす役割や作り方」などを学ぶのは基本ともいえるでしょう。
ペルソナマーケティングをテーマにした本は数多く出版されており、これらは業種・業態を問わず共通して役立つ基礎知識が詰まっています。また好きな時間にどこでも手軽に知識を習得できたり、購入すればいつでも何度でも読み返せたりできるのです。
実務に入る前の事前学習にも最適
ペルソナとして設定する項目は業種や企業の規模、販売する商品・サービスによっても異なります。そのためペルソナの作り方は、マーケティング部門にアサインされてから実践を通して学ぶ場合も多いです。
もしアサインされるより前に、ペルソナの役割や作り方といった基礎知識を習得していたらどうでしょう。OJTでの内容も理解しやすくなりますし、実務でもその成果を発揮できるかもしれません。本はこういった事前学習にも最適なのです。
【初めて学ぶ人にオススメ】ペルソナマーケティングに関する本4選
ペルソナマーケティングをテーマにした本はさまざまあるため、どれを選べばよいか、迷ってしまう場合もあるでしょう。ここではペルソナマーケティングを初めて学ぶ方にオススメの本を4冊、ご紹介します。
1.『事例で学ぶBtoBマーケティングの戦略と実践』
一口にマーケティングといっても、個人ユーザーを対象としたBtoCマーケティングもあれば、法人ユーザーを対象としたBtoBマーケティングもあります。BtoCマーケティングの経験があっても、BtoBマーケティングはターゲットとなる顧客の違いから手法も変わるため、必ずしもうまくいくとは限りません。
昨今、コロナ禍を機にテレワークを導入する企業が増えました。それによりBtoBマーケティングでも、これまでのような対面営業からWebを中心とした営業へと、変化している傾向にあります。
本著はそのような最新動向も含め、BtoBマーケティングに特化したノウハウや手法を徹底解説しているのです。Webマーケティングに特化した実践的なノウハウから、ケーススタディとして事例とその解説まで、さまざまな内容を収録している点も大きな特徴といえるでしょう。
2.『実践ペルソナ・マーケティング:製品・サービス開発の新しい常識』
2014年に発売されたペルソナマーケティングの専門書です。8年以上前に出版されたものの、現在でもペルソナマーケティングに携わる担当者に向けた入門書として人気を博しています。数多く存在するペルソナマーケティングに関する本のなかでも、日本人の著者による数少ない1冊となっているのです。
本著では、初めてペルソナを作成する人に向けて、基本的な作り方の手順やポイントを解説しているのはもちろん、パナソニックをはじめとした実際の企業におけるペルソナ作成の事例も紹介しています。理論や知識を身につける際に役立つだけでなく、事例を通じて実践力も高められる本です。
3.『マーケティングリサーチとデータ分析の基本』
リサーチ会社であるマクロミル社のマーケティング&プロダクト本部長が執筆した本です。
最大の特徴は、ペルソナの作成においてとくに重要なデータ収集・分析の方法を詳細に解説している点。ペルソナマーケティングのデータ収集は、ユーザーへのアンケート調査やインタビューが定番ではあるものの、それ以外にもSNSや検索データなども役立ちます。
一見、自社製品やサービスとは関連のないような情報も、高度なリサーチとデータ分析を駆使すれば精度の高いペルソナ作成に役立てられるのです。
本著では、分析の結果をどのようなアクションにつなげるべきか、マーケティングの実践に活用できる内容を網羅。ペルソナの基本的な作り方は理解しているものの、コツやポイント、具体例がわからない担当者におすすめの1冊です。
4.『“理想の顧客を発見するツール”?顧客アバター作成講座 ~ペルソナよりも一歩踏み込んで理解する顧客像~』
ターゲットとなる顧客の具体像を、ペルソナよりも一歩踏み込んだ「顧客アバター」と定義し、それを作るための方法を詳しく解説した1冊です。「顧客アバター作成シート」というツールをもとに、情報ソースの集め方や顧客が抱える悩みや課題の知り方など学んでいきます。
またペルソナマーケティングを成功させるためには、データを読み取り分析するのも重要です。そしてその際、対象となるユーザーに対してどういったメッセージを発するのか、がポイントになります。本著では、自社がどういったことを伝えたいのか、明確なメッセージを発信するためのコツも紹介しているのです。
ペルソナマーケティングにおけるインプットとアウトプットの精度を高める方法やコツを知りたい人に必携の1冊といえるでしょう。
さまざまな本を参考にペルソナマーケティングの実践に役立てよう
ペルソナマーケティングに関する基礎的な知識や概要は、インターネットでもかんたんにインプットできます。そこで、さまざまな分野の専門家が執筆した本を参考にする方法も取り入れてみてはいかがでしょう。ペルソナを設定する重要性やポイント、コツをより深く理解できるかもしれません。
一方、知識を身につけただけでは実践に役立てにくい点もあります。ペルソナマーケティングを成功に導くためにも、知識を身につけただけで終えず、いち早く行動に移していきましょう。
本のなかで、普段の業務で役立つような実践的な知識を手に入れたら、できる範囲で業務へ活用していく、こういった方法であれば、理解と実践が深まります。
なおイノーバではBtoB企業向けに「ペルソナ作成ワークブック」をご提供しています。今回紹介した4冊の本にくわえて、こちらもぜひ活用し実践してみてください。
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