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イノーバマーケティングチーム2024/02/07 18:33:561 min read

SEOでのキーワードカニバリゼーションの具体的な特定方法と解消方法を解説

コンテンツマーケティングで成果を上げるための施策として、良質な記事の量産は欠かせない要素の一つです。しかし、記事の量産を進めていくと、特定のキーワードをメインにした記事が競合し合っててしまうケースが起こりえます。これが今回紹介するキーワードカニバリゼーションです。今回は、SEO対策として悪影響を及ぼしてしまうリスクの高いカニバリゼーションについて、概要を説明したうえで特定方法や解消方法について解説します。特にBtoB企業でコンテンツマーケティングを担当されている方は参考にしてください。

SEOにおけるキーワードのカニバリゼーションとは

カニバリゼーション(cannibalization)とは、「共食い」を意味します。SEOにおけるキーワードのカニバリゼーションとは、特定のキーワードをメインとしたページが重複し、検索結果上で同じWebサイト内のページが競合している状態を指します。

具体的には、特定のキーワードで検索した際、検索結果画面に自社Webサイトのページが複数表示される、もしくは検索するタイミングで表示されるページが異なる状態です。

検索結果においてキーワードカニバリゼーションが引き起こす問題

検索結果に自社Webサイトのページが複数表示されるという点だけを見れば決して悪いことではありません。たとえば、特定のキーワードで常に1位と2位に自社Webサイトのページが表示されるケースです。1つは自社製品の機能や操作性を紹介するページ、もう1つは製品の導入事例を紹介するページであれば同一キーワードでも競合せず、SEO対策として高い成果が期待できます。

問題となるのは、複数のページが表示されるものの毎回順位が異なり安定していない、昨日はAというページが表示されたが、今日はBというページが表示されたというケースです。これらのケースが起きる要因としては、検索エンジン側の評価が分かれてしまっている可能性があり、次のようなリスクが考えられます。

  • ページの評価が下がってしまう可能性が高まる

本来、1つのキーワードに1つのページが表示されていれば、クリックも1つのページに集中します。しかし、複数のページが表示されれば、クリック数も分散され、相対的に競合サイトよりも評価が下がってしまうかもしれません。

また、1つのWebサイトに特定のキーワードをメインとしたページが複数あると、類似コンテンツと判断され、検索エンジンからの評価が下げられてしまうリスクもあります。場合によっては、良質な内容のコンテンツだとしても、検索結果上位に表示されなくなってしまうでしょう。

  • CVR(コンバージョン率)が下がってしまう可能性が高まる

カニバリゼーションにより、検索するタイミングで検索結果に表示されるページが異なる場合、コンバージョンにつながりにくいページが表示された時は、当然、CVRも下がってしまいます。

タイミングによりコンバージョンにつながる確率が高いページが検索結果に表示されなくなってしまうのは、Webサイトを運用する企業にとって大きなマイナスです。

本来であれば高い評価を受け検索結果の上位に表示されるページが下位表示もしくは、表示さえなくなるのは、カニバリゼーションの問題点といえるでしょう。

キーワードカニバリゼーションを見つける方法

SEO的に悪影響が多いキーワードカニバリゼーションは、放置していると自社Webサイト全体の評価を下げてしまう可能性もあるため、早急な対策が欠かせません。ここでは、まず自社Webサイトにカニバリゼーションがないかどうかを見つけるための方法を解説します。

  • 有料の計測ツールを利用する方法

Ahrefs(https://ahrefs.jp/)やGRC(https://seopro.jp/grc/)を使ってカニバリゼーションのチェックを行います。有料ツールではありますが、効率的にカニバリゼーションを見つけられるため、とにかく早急な対応が必要といった際におすすめです。GRCは制限つきではありますが無料版も用意されているので、とりあえず試してみたいといった場合には、無料版をおすすめします。

  • Google検索を利用する方法

有料ツールを使わない場合、もっとも簡単なのはGoogle検索を利用する方法です。具体的には検索窓に、「Site:自社Webサイトのドメイン キーワード」と入力して検索し、複数のページが表示されれば、カニバリゼーションを起こしている可能性が高いといえます。

複数ページが表示されても必ずしもカニバリゼーションを起こしているわけではありません。一つひとつのページを確認し、キーワードだけではなく、ページの目的を確認します。たとえば、自社製品の操作方法の理解を目的としているページが複数あれば、カニバリゼーションの可能性が高いといえるでしょう。また、もっとも上位に表示させたいページが下位に表示された場合もカニバリゼーションを疑う必要があります。

  • Googleサーチコンソールを利用する方法

Googleサーチコンソールに登録してカニバリゼーションを確認する方法です。

  1. Googleサーチコンソールにログインし、画面左側メニューから「検索パフォーマンス」を選択します。

2. 「検索タイプ」は「ウェブ」。「日付け」は確認したい期間を選択し、「+新規」をクリックしたら、「検索キーワード」を選択します。

3. ポップアップされた検索キーワードの欄に、カニバリゼーションの確認をしたいキーワードを入力して「適用」をクリックします。

4. 通常、クエリが表示されているので、「ページ」を選択すると、選択したキーワードで検索結果に表示されたページの表示回数とクリック数が表示されます。

複数ページが表示され、なおかつ表示回数が近いページがあれば、カニバリゼーションが起きている可能性が高いといえます。

検索やサーチコンソールを利用する方法は、無料で行えますが、一つひとつのキーワードで検索し、さらにそれぞれの内容確認も必要です。そのため、担当者にはかなりの手間がかかってしまうので、思ったほど検索からの流入がすくない、CVRが低いといったキーワードに当たりを付けて確認するのがよいでしょう。

カニバリゼーションを解決する方法

自社Webサイトでカニバリゼーションが見つかった場合の解決方法について解説します。

  • 該当ページを残すか削除するかを決める

カニバリゼーションに該当する複数のページのなかで、残すページと削除するページを選択します。削除の判断は、「直接・間接的にCVにつながらない」「ページの内容が古い」「離脱・直帰が多い」「被リンクが少ない・ない」「SNSでのシェア数が少ない・ない」などです。

  • 残したページの対処方法1 - リダイレクト設定-

上記の判断基準で残すと決めたページでも、より検索結果で上位表示させたいページが他にある場合は、そのページにリダイレクトの設定を実施します。被リンクやSNSでのシェアといったSEO的な評価を上位表示させたいページにある程度引き継がせることが可能です。

  • 残したページの対処方法2 - ページタイトルの変更

同じキーワードであっても、別の目的で多く利用されているページであれば、タイトルや見出しタグ、ディスクリプションの調整でカニバリゼーションが防げる場合もあります。実際の利用目的をタイトルや見出しタグに含め、元々のキーワードを削除するだけでも一定の効果は期待できるでしょう。

  • 残したページの対処方法3 - canonicalタグの利用

残したページが複数あり、そのなかで明確に上位表示させたいページがある場合は、canonicalタグの利用も効果的です。上位表示させたいページ以外のページで、<head>タグ内に次のように記述します。

<link rel="canonical" href="上位表示させたいページのURL">

これにより、検索エンジンが上位表示させたいページを正規のページと認識し、カニバリゼーションがなくなるでしょう。

  • 残したページの対処方法4-内部リンクの削除とチューニング

上位表示させたいページに内部リンクを集中させます。そして、それ以外のペ―ジへの内部リンクを外せば、検索エンジンは内部リンクが多いページを正規ページとして評価します。これにより、カニバリゼーションの解決につながるでしょう。

 

カニバリゼーションを防ぐには定期的なチェックが重要

カニバリゼーションを防ぐには、定期的なチェックと、発生した際の迅速な対応が重要です。不要なページの削除やリダイレクト設定、内部リンクのチューニングなどの解消策を実施しましょう。

コンテンツ作成前のチェックも効果的ですが、ページ数の多いサイトでは手間がかかるのが難点。その点、イノーバの「BtoBマーケティング伴走型支援サービス」なら、豊富な知識と経験を持つプロフェッショナルがカニバリゼーションのチェックから対策までトータルでサポート。コンテンツマーケティングに強みを持つイノーバは、戦略立案から施策実行まで、あなたのマーケティング活動に寄り添います。

キーワードカニバリゼーションにお悩みなら、ぜひイノーバにご相談ください。最適なソリューションをご提案し、貴社のSEO対策を力強くバックアップいたします。

 

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FAQ

Q1. キーワードカニバリゼーションとは何ですか?

A1. キーワードカニバリゼーションとは、特定のキーワードをメインとしたページが同一Webサイト内で重複し、検索結果上で競合している状態を指します。SEO対策において、カニバリゼーションは避けるべき問題です。

Q2. カニバリゼーションが起こるとどのような問題がありますか?

A2. カニバリゼーションが起こると、ページの評価が下がったり、CVR(コンバージョン率)が低下したりする可能性があります。本来上位表示されるべきページが検索結果に現れなくなることで、Webサイト全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。

Q3. キーワードカニバリゼーションを見つけるにはどうすればいいですか?

A3. カニバリゼーションを特定するには、AhrefsやGRCなどの有料SEOツールを利用する方法、Google検索で「site:ドメイン名 キーワード」と検索する方法、Googleサーチコンソールで検索パフォーマンスを確認する方法などがあります。

Q4. カニバリゼーションを解消するための方法は何ですか?

A4. カニバリゼーションを解消するには、重複ページを削除するか、上位表示させたいページにリダイレクトを設定します。また、ページタイトルや内部リンクの調整、canonicalタグの利用なども効果的です。

Q5. カニバリゼーションを防ぐためにはどうすればいいですか?

A5. カニバリゼーションを防ぐには、定期的なチェックと迅速な対応が重要です。コンテンツ作成前にキーワードの重複がないか確認し、問題が発生した際は速やかに解消策を実施しましょう。

Q6. カニバリゼーションとは、SEOにおいてどのような意味を持つ言葉ですか?

A6. SEOにおけるカニバリゼーションとは、同一Webサイト内で特定のキーワードを狙ったページが複数存在し、検索結果で互いに競合してしまう状態を指します。SEO戦略を立てる上で避けるべき問題の一つです。

Q7. キーワードカニバリゼーションが発生するとどのような悪影響がありますか?

A7. カニバリゼーションが発生すると、本来上位表示されるべきページが検索結果に現れなくなったり、ページの評価が下がってクリック率やコンバージョン率が低下したりする可能性があります。サイト全体のSEOパフォーマンスに悪影響を及ぼします。

Q8. Google検索を使ってカニバリゼーションをチェックするにはどうすればいいですか?

A8. Google検索で「site:自社のドメイン名 狙っているキーワード」と検索し、複数のページが表示されるかを確認します。ただし、必ずしもカニバリゼーションとは限らないので、各ページの内容や目的を精査することが大切です。

Q9. canonicalタグを使ってカニバリゼーションを解消するには具体的にどうすればいいですか?

A9. 上位表示させたいページ以外の重複ページのHTMLヘッダー内に、<link rel="canonical" href="正規化するURL">というタグを記述します。これにより、検索エンジンは正規のページを認識し、カニバリゼーションを解消できます。

Q10. コンテンツマーケティングにおいてカニバリゼーションへの対策が重要な理由は何ですか?

A10. コンテンツマーケティングでは、多くの記事を量産することが求められますが、その過程でキーワードの重複が発生しやすくなります。カニバリゼーションを放置するとSEOパフォーマンスが下がり、せっかく作成した良質なコンテンツが埋もれてしまう恐れがあるため、対策が欠かせません。

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