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イノーバマーケティングチーム2024/03/08 8:02:18< 1 min read

金額の違いはどこから来る?今どきホームページ作成費用の相場観

企業がホームページを持つことが当たり前になって久しく、最近ではその役割も徐々に変化してきているようです。しかし、そんな時代になっても担当者を悩ませるのが「作成に一体いくらかかるのか分かりにくい」という事実。今回は、業者によってホームページ作成費用が変わる理由や作成に際して押さえておきたいポイント、さらに条件ごとのおおよその金額についてお伝えします。

企業ホームページ作成はわかりにくい?

企業ホームページはまさにインターネット上における「企業の顔」。2020年現在、開設していない企業はほとんどいない状況です。このため、会社や団体、あるいは新しいブランドの立ち上げにあたってはホームページの作成はほぼ必須のタスクとなります。通常、こうした企業ホームページの作成には専門業者に委託することになりますが、まず気になるのが費用でしょう。

しかし、これだけ企業ホームページが当たり前の時代であっても、未だにその作成にかかる費用についてはわかりにくい状況が続いていると言えます。一見同じような内容に見えても見積価格が倍以上も違うケースも実際にあり、発注者を困惑させます。こうした状況は、ホームページ作成のビジネスモデルが直接影響を与えており、ポイントを理解していなくては何を基準に業者を選べばよいのかわからなくなってしまうことでしょう。

どうして作成費用は変動する?

作成費用が大きく変動するのにはいくつかのわけがあります。

ひとつの大きな要因となっているのが、ホームページ作成は意外にも労働集約型のビジネスモデルであるということです。ホームページ作成のためのデザインやWebの設計といった作業はすべて各担当者が手作業で行います。もちろん、作業を効率化するツールはありますが、クライアントごとに求める成果物が千差万別となるホームページは、作成に関するプロセスそのものは自動化できないものです。加えて、各プロセスは専門性の高い業務であり、デザイナーのスケジュールが空いたからといって複雑なコーディングをやってもらうことはできません。このような事情から、業者の企業規模が大きかったりスキルの高い社員が在籍していたりすれば、作成の費用もその分上昇することになります。

また、人手による作業が大半ということは、言い換えれば作業工数が成果物であるホームページの品質に直結する確率が高まるということでもあります。見積価格が安かったり作成期間が非常に短かったりする業者の場合、どこかのプロセスを端折っているために発注者側の目的と合致しないホームページができてくることも考えられ、注意が必要です。これを防ぐためには、発注する側にも企業ホームページに対する一定の知識や明確なホームページ活用の戦略が求められます。

ホームページが持つ役割を正しく理解しよう

ここまででご紹介したように、ホームページ作成は企業規模や作業工数・スキルが直接価格に影響してくるため、ただ「安ければ良い」という考えで作成を依頼すると失敗に終わることもあります。こうした事態を避けるためにもぜひ理解しておきたいのが、近年ホームページが持つ役割が変わってきているということです。

かつての企業ホームページといえば、ほとんどの内容は会社紹介や製品紹介でした。しかし、現在の企業ホームページはより営業・マーケティングツールとしての側面を強めています。つまり、単に自社を知ってもらうために開設していたホームページから一歩進んで、潜在顧客である訪問者に資料請求や問い合わせといった行動を喚起することが目的となっているのです。「持つこと自体」に意味があった時代と異なり、現在の企業ホームページは「活用しなければ意味がない」時代になっていると言えるでしょう。当然、直接的に売上拡大への貢献を求められるツールの設計はより複雑になります。マーケティング戦略全体における位置づけの見極めや、ホームページがターゲットとする顧客のニーズ・行動調査も欠かせません。また、従来のようなコンテンツであっても企業や製品へのより深い理解が作成業者側に求められます。

これらの工程が追加されるため、従来の単なる会社紹介のためのホームページと比べると、必然的にホームページ作成費用の相場は上がってきていると言えるでしょう。

タイプ別の作成費用相場

最後に、実際のホームページ作成費用の相場についてご紹介しておきましょう。いくつかのパターンがありますが、「安ければ良い」という発想が正しくないように「お金をかければ良い」というものでもありません。自社にとってホームページに何を求めるのかを明らかにすることから始めましょう。

テンプレートで作成/フリーのデザイナーに依頼

これがもっとも安く仕上げるパターンです。相場は20~50万円程度。

無償で公開されているものはさすがに企業ホームページとしてふさわしいとは言えませんが、それでもテンプレートで作成すればコストは極めて安く抑えることができます。あるいは、企業所属でないフリーランスに依頼すれば人件費は基本的に最小で済むので、これも低コストの実現が可能です。

現在ホームページを持っていなかったり、まずはテストページを短期間で立ち上げなくてはならなかったりするケースで使える手法でしょう。

デザインリニューアル

既存のホームページを活用して、デザインの刷新のみを主眼とするパターンです。相場は100~300万円程度。

先に紹介したような、行動喚起のための設計やそのための調査は含まれていません。このため、営業ツールとしては不足かもしれませんが、サイトデザインのリニューアルのみでもブランディングには十分価値のある施策と言えます。

営業ツールとしてのホームページ作成

営業ツールとしての機能を実装したホームページを作る場合、相場は300~1,000万円程度です。

企業理解やターゲットの行動調査、競合分析、ROI設計などの工程を含むため、作成期間も長くなりクライアント・業者間のヒアリング回数も増加します。ここでのホームページ作成は、単なるカタログの作成の延長ではなく、マーケティング施策の立案と実施ととらえた方が適切です。顧客の定義やカスタマージャーニーを作成してのプロセス化と必要なコンテンツ制作までコンサルティング・請け負ってくれる業者を選ぶと良いでしょう。

ホームページ活用によって直接売上に結び付く成果を上げたい場合にはここまでの作り込みが必要となります。

ポイントをおさえて実現したい、“自社にとって”最適なホームページ作成

本記事でご紹介したように、最近ではホームページが持つ役割が変化してきており、それ自体で成果を上げられるようなホームページが求められるようになっています。もちろん、そうしたツールとして機能するためには正しい戦略作成と設計が必要なため、必然的に作成費用も高くなります。ただし、気を付けたいのはすべてがこのケースに当てはまるわけではないということ。企業規模やホームページに求める役割によって、費用も工数も抑えたホームページが最適な場合もあるでしょう。重要なのは作成にかかる金額だけではなく、自社にとってホームページによって達成したいものが何なのか、という見極めなのです。

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イノーバマーケティングチーム

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