ビジネスの基本「5W1H」はどう使う?目的別おすすめフレームワークも紹介!

経営・ビジネスハック

仕事をしていると、アイデアが出てこなかったり戦略がまとまらなかったり、頭を抱えてしまうことはありませんか?

ビジネスを円滑に進めるために、できる人が使用しているのが「フレームワーク」です。今回は活用場面が多い5W1Hを中心に、ビジネスに役立つフレームワークを紹介します。

ビジネスマナーの基本は「5W1H」

英語を学ぶ際に誰しもが習うのが「5W1H」。who(誰が)、where(どこで)、what(何を)、when(いつ)、why(何故)、how(どのように)の頭文字を取ったものですが、ビジネスでも大活躍することをご存知でしょうか。
実は「5W1H」は、情報伝達・共有、文章構成、アイデア出しにも使える便利なフレームワークなのです。新入社員研修でビジネスマナーとして学ぶケースも増えてきているようですね。

ものごとをわかりやすく伝えるためには、「いつ→どこで→誰が→何を→なぜ→どのように」の順番が基本です。

まずは「いつ・どこで」で情報を整理し、次に「誰が・何を」で結論を明確に、そして最後に「なぜ・どのように」で補足をします。必要最低限の情報を正しい順番で伝えることで、要件がスッキリまとまり、相手が理解しやすくなるのです。また、ビジネスにはコストがつきものなので、How much・How many(いくら・いくつ)を加えた「5W2H」も重要とされています。「5W2H」を使うと話に具体性が出るので、プレゼンや企画書などに最適です。

ビジネスシーンに有効なフレームワークは、ほかにもたくさんあります。ここからは、よく使われているフレームワークの中から、文章作成、アイデア出し、マーケティングに活用できるものを紹介していきます。

伝わる文章を書くためのフレームワーク2選

ビジネスマンは、メール・企画書など、文章作成能力が必須ですよね。わかりやすい文章であれば相手に意図や状況が伝わりやすいので、伝達がスムーズになります。

PREP法

文章の構成法のひとつで、Point(結論)、Reason(理由)、Example(事例、具体例)、Point(結論を繰り返す)の頭文字を取ってPREP法と呼びます。このフレームワークの特徴は、文章の冒頭に結論を持ってくる構成だということ。結論が初めにあることで、簡潔かつ説得力のある文章になります。また、読み手も最初の一文で最も重要な要件・主張を把握することができるため、文章を理解しやすくなることもメリットです。
ビジネスでは、要件は短く・わかりやすく・簡潔に伝えることが基本です。「結局何が言いたいの?」「話がわかりにくい」と言われるようなら、PREP法を試してみてください。文章だけでなく、会話やプレゼンにも使えます。

PREP法の流れ

フレーズ例

①Point(結論)

私は○○だと思います。

②Reason(理由)

なぜなら、●●だからです。

③Example(事例、具体例)

例えば、◎◎があります。

④Point(結論を繰り返す)

よって、○○だと思います。

 

SUCCESsの法則

元々はプレゼンテーションのコツなのですが、文章を書く時にも有効です。印象に残るメッセージの特徴は、Simple(単純明快)、Unexpected(意外性)、Concrete(具体的)、Credible(信頼性)、Emotional(感情)、Story(物語性)が盛り込まれているという法則です。

要素

対応(書き手)

効果(読み手)

Simple(単純明快)

わかりやすく書く

理解しやすい、サクサクと読める

Unexpected(意外性)

予想を裏切る内容を入れる

飽きない、引き込まれる

Concrete(具体的)

数字、具体例、事例をあげる

イメージがしやすい、納得する

Credible(信頼性)

根拠やデータ、専門家の言葉を載せる

信頼度が増す

Emotional(感情)

感情に訴える

行動につながる

Story(物語性)

ストーリー化する

長く記憶に残る

アイデア出しのためのフレームワーク2選

頻繁に企画やアイデアを求められ、「もう思いつかない…」と悩むことはありませんか?フレームワークを使えば、「使える」アイデアを「効率的に」生み出すことができるようになります。

SCAMPER法

自分ひとりだけでできるアイデア発想法で、短時間で3つ以上はアイデア出しができるとされています。Substitute(入れ替える)、Combine(組み合わせる)、Adapt(当てはめる)、Modify(修正する)、Put to other Uses(他の使い道を考える)、Eliminate or Minify(削減する)、Rearrange or Reverse(並び替える・逆転する)の頭文字を取りSCAMPER法と呼びます。
上記の7項目に分かれた質問に短時間で答え、強制的にアイデアを出していきます。この発想法に重要なのは、「スピード」と「質より量」です。とにかく直感的に、思い浮かんだアイデアを書き出していきましょう。

項目

質問例

Substitute(置き替える)

他のものに置き換えることはできるか?

Combine(組み合わせる)

他の何かと組み合わせることはできるか?

Adapt(当てはめる)

他に似ているものはないか?

Modify(修正する)

大きさ、形、色などを変更できるか?

Put to other Uses(他の使い道を考える)

他にどのような使い方があるか?

Eliminate or Minify(削減する)

取り除けるものはないか?

Rearrange or Reverse(並び替える・逆転する)

入れ替えたり、逆にしたりすることはできるか?

マンダラチャート

3×3の9マスの枠で成り立つフレームワーク。9つのマスの真ん中にメインテーマを入れ、周辺のマスに関連項目を入れていくという、とてもシンプルな方法です。位置関係や内容は自由で、紙でもスマホアプリでもExcelでも、記入できるものがあればどこでもできます。
テーマを8マスに分解できたら、そのひとつひとつの項目をさらにマンダラチャートで分解してみましょう。気になる項目だけを深堀りするのもOKです。このように展開していくことで、アイデアを無限に引き出すことができるのです。
また、アイデア出しはもちろんですが、目標を立てたり計画を練ったりする際にも利用できます。

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マーケティングのためのフレームワーク5選

マーケティングには、自社や顧客、環境といった様々なファクターを分析した上で、最適な戦略を打ち出すことが重要です。分析から実行までのプロセスを、フレームワークで抜け漏れなく、効率化してみませんか?

PEST分析【状況分析】

マクロ環境分析のためのフレームワーク。事業を成功させるためには、トレンドをつかむことも重要です。景気や人口動態などのマクロ環境が、事業にどう影響を与えるのかを把握・予測します。この分析を行うことで、どこにどう参入していくか、今後起こり得る事態にどう対処するか、戦略を練ることができます。海外進出の際の、国のポテンシャルやカントリーリスクを分析する際にも有効です。
Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の4つの視点から分析をします。

要因

意味

Politics(政治要因)

法律や税制の改正など、市場のルール自体を変えるもの

Economy(経済要因)

景気や経済成長など、価値連鎖に影響を与えるもの

Society(社会要因)

人口動態や流行の変化など、需要構造に影響を与えるもの

Technology(技術要因)

ITやインフラなど、市場競争の成功要因を変えるもの

3C【状況分析】

3Cとは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)を指しています。外的環境分析を行う点ではPEST分析と同じですが、3C分析はミクロ環境、つまり業界の環境分析である点が異なります。

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3C分析は、まずは市場・顧客を分析し動向を把握することからはじめます。次に、競合が市場・顧客の変化に対してどのような対応をし、どのような結果を出しているかを分析します。自社を取り巻く業界環境を把握することができたら、これらの分析をもとに自社の強み・弱みを明確にし、自社の成功要因((KSF)を導き出します。
ポイントは、分析をはじめる前に目的を明確にしておくこと。必要なデータのみを収集・分析することができるため、分析範囲の無駄や漏れを防ぐことができるでしょう。

ビジネスモデルキャンバス【戦略構築】

ビジネスモデルの全体の把握に役立つフレームワークです。ビジネスモデルを、Key Partners(キーパートナー)、Key Activities(キーアクティビティ)、Key Resources(キーリソース)、Value Propositions(提供価値)、Customer Relationships(顧客との関係)、Channels(チャネル)、Customer Segments(顧客セグメント)、Cost Structure(コスト構造)、Revenue Streams(収入の流れ)9つの要素に分類し、それぞれがどのように関連し合っているのかを図式化したものです。

左側が自社に関連する要素、右側が市場・顧客に関連する要素となっています。

要素

意味

KP

提携先のこと。小売店、製造業者など、ビジネスの一部を委託した外部パートナー。

KA

ビジネスモデルを実現するためのメインの事業活動。

KR

経営の資源。ヒト、モノ、カネ、情報のこと。

VP

顧客に与える価値。顧客の問題解決をしたり、ニーズを満たしたりするもの。

CR

顧客との関係性を構築する仕組み。対面のサービスか、セルフサービスかなど。

CH

顧客に価値を届けるためのルート。実店舗、ネットショップなど。

CS

年齢、性別、地域など、顧客の属性。誰に売るかを明確にする要素。

CS

費用がかかる仕組み。人件費、開発費など、ビジネスにかかる費用すべて。

RS

収入を得る仕組み。販売収入だけでなく、手数料や広告収入など、サブ的な収入も含む。

AISCEAS【施策立案】

インターネット普及後の購買行動プロセスの説明モデル。顧客の購買行動は、Attention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Comparison(比較)→Examination(検討)→Action(購買)→Share(共有)と進んでいきます。AIDMAやAISASなどいくつかある購買プロセスの中でもっとも細分化されており、「比較」「検討」のプロセスがあることが特徴です。
自社の商品・サービスの特徴や、狙うターゲットがどのような動線で購買に至るかを理解し、どのような施策をとるのがベストかを考えることが大切です。

プロセス

段階

施策例

Attention(注意)

認知段階

テレビ・マス広告、ネット広告、メディアサイト、自社サイト、メルマガ配信

Interest(関心)

Search(検索)

感情段階

カタログ、DM、SEO対策、リスティング広告、リターゲティング広告、ブログ

Comparison(比較)

Examination(検討)

Action(購買)

行動段階

サイトの導線改善、CGM(消費者生成メディア)の整備

Share(共有)

PDCAサイクル【実行】

仕事の進め方の基本で、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務を改善していく手法です。聞くだけなら簡単そうに思えるかもしれませんが、「PDCAが回らない!」という人も少なくないのが現状です。

その原因として、計画倒れになっていることや、評価(C)と改善(A)のプロセスが抜けていることなどがあげられます。評価ができなければ課題が把握できないため、改善策を考えることができません。そして、改善策がなければ次の計画を立てることができず、目標がないまま実行を重ねることになり、PDCAが成り立たなくなってしまうのです。

PDCAサイクルを回すために大切なのは、目的と目標を明確にすること。目的と目標がしっかりあれば、目標達成へ近づきやすく、素早い軌道修正も可能です。また、振り返りや分析のために、PDCAの1サイクルごとに実行した改善策とその結果をまとめておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。すぐに使用できそうな、基本的なフレームワークを中心に目的別に紹介してみました。このほかにも、まだまだたくさんのフレームワークが存在し、より深く考察できるものもあります。異なったフレームワークを同時に使用することで相乗効果も期待できるので、ぜひ自分なりの使い方に落とし込んでみてくださいね。

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