10ステップでわかるFacebook企業ページの作成・運用方法と事例20選

デジタルマーケティング

手間やコストをかけてホームページを制作しても、訪問者が少ない状態ではあまり活用できません。訪問者を増やす方法としてはウェブ広告やSEO対策などが一般的ですが、そのほかに大きなコストをかけずに実践できるものとして、Facebookを始めとするSNSを活用する方法があります。

今回はこの、Facebookの企業ページの作り方や運用のポイントについてご紹介しましょう。

Facebookの集客効果は?

Facebookを集客に活用するメリットにはさまざまなものが考えられますが、何と言っても見逃せないのは、広告との親和性の高さです。

Facebookは高度なターゲティング広告機能を備えたSNSで、「Facebookページ」という企業や団体専用のアカウントカテゴリを持ち、ユーザーとコミュニケーションを図ったり、その効果をデータで測定したりといった、ウェブでの集客に欠かせない機能を備えています。

10ステップで分かるFacebookページの作り方

前述したとおり、Facebookには一般ユーザーの使用する個人アカウントと、「Facebookページ」という企業向けアカウントの2種類があります。Facebookページの作成方法を、10のステップに分けてご説明しましょう。

ステップ1:アカウントの開設

まずは下記リンクから、Facebookページの作成画面にアクセスします。このとき、Facebookにログインしている個人アカウントが、新しく開設するFacebookページの「管理者」となります。

http://www.facebook.com/pages/create.php

ステップ2:カテゴリ名の設定

アクセスしたら、下記のような画面が表示されるので、開設するページにもっとも近いカテゴリを選択しましょう。このカテゴリはあとで変更することもできます。

facebook01.png

ステップ3:詳細カテゴリとFacebookページ名の入力

カテゴリを選択したら、さらに詳細なカテゴリと、Facebookページ名(会社名やブランド名など)を入力する画面が出てきます。こちらもひとまず仮のものを入力して問題ありませんが、Facebookページ名だけはファン数が200名を超えると変更できなくなってしまいます。それまでの間に、十分に検討して決定するようにしましょう。

また、このFacebookページ名には「東京で最も〜」のような広告表現の使用や「Facebook」という文字を含んだものは認められていないので注意が必要です。

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ステップ4:Facebookページは編集が完了するまで非公開に

これでひとまず、下記のようにFacebookページが開設されました。このままではまだ整備されていない状態のページが公開されているので、必ず右上メニューの「設定→一般→公開範囲」から「非公開」にしておきましょう。

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ステップ5:基本データの入力

ページが開設されたら、次は基本情報を入力していきましょう。左側のメニューにある「ページ情報」から、事業内容や連絡先、公式ホームページなど基本情報の入力ができます。

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  • カテゴリ:Step3で入力した「詳細カテゴリ」を変更できます
  • 名前:こちらもStep3で入力した「Facebookページ名」を変更できます。ただ、ファン数が200名を超えると変更できなくなること、変更に際してはFacebookの審査があることに注意してください。
  • ユーザーネーム:Facebookページ用のユーザーネームを取得できます。ページを登録した段階では下記のように文字数が多く分かりにくいURLになっていますが、ユーザーネームを取得することで、分かりやすくスッキリとしたURLを使用できるようになります。

変更前:https://www.facebook.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E5%88%B6%E4%BD%9C-568739993322213/

 ↓

変更後:http://www.facebook.com/homepage.seisaku2017

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ステップ6:企業、サービス、ブランド情報の入力

「ページ情報」内にある「事業内容」と「詳細」欄からは企業やサービス、ブランドの説明や設立年月日、受賞歴などを登録することができます。これを入力しておくことで、あなたの事業の魅力をユーザーにアピールできます。

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ステップ7:プロフィール画像とカバー画像の追加

プロフィール画像やカバー画像も忘れずに追加しておきましょう。それぞれ画像が表示されるスペースに「写真を追加」「カバー写真を追加」というボタンがあり、ここから変更ができます。画像サイズは以下が目安です。表示速度が遅くならないよう、1枚あたり100キロバイト程度に押さえたほうがいいでしょう。

  • プロフィール画像:画像サイズ170×170px
  • カバー画像:画像サイズ851×315px

また、このカバー写真には割引情報やダウンロードを促すものなど、広告となる画像の使用は認められていません。あくまで企業のイメージを表現した画像を選ぶようにしましょう。

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ステップ8:ユーザー権限の設定

Facebookページを見に来てくれたユーザーの操作範囲を規定する、ユーザー権限の設定も忘れずに行っておきましょう。右上メニューの「設定→一般」から、以下の項目をチェックしてみてください。

ビジター投稿:
ユーザーにタイムラインへの投稿を許可するかどうかの設定。Facebookページの運用方針に合わせて検討しましょう。テキストのみ許可、画像や動画も許可、投稿は許可するけれど表示前に確認するなどの設定方法があります。

ニュースフィードのターゲットと投稿のプライバシー設定:
チェックを入れると、投稿する際に、表示させる相手の年齢や性別などをセグメントできるようになります。

メッセージ:
Facebookページにメッセージボタンを配置し、ユーザーからの非公開メッセージを受け付けるかどうかの設定です。こちらもFacebookページの運用方針に合わせて検討しましょう。

タグ付けの権限:
タイムラインに投稿した写真に、ユーザーがタグ付けするのを許可するかどうかの設定。スパム目的で使用されないよう、許可しない設定にしているケースが多いようです。

国別制限:
Facebookページを表示できる(表示できない)国を設定することができます。

年齢制限:
Facebookページを閲覧できるユーザーの年齢を「誰でも(13歳以上)」「17歳以上」「18歳以上」「19歳以上」「21歳以上」「アルコール関連」のなかから設定できます。「アルコール関連」を選択した場合は、ユーザーが居住している国の法律に照らしあわせて、閲覧できる年齢が設定されます。

ページのモデレーション:
不適切な投稿を防ぐため、特定のワードが含まれた投稿をブロックすることができます。

不適切な言葉のフィルタ:
上記で設定した不適切な言葉をブロックする際のフィルタの強度を選択できます。

ステップ9:管理人の追加と権限の設定

一般的にFacebookページはひとりではなくチームで運用するもの。右上メニューの「設定→ページの役割」からは、管理人を追加したり、メンバーの権限を設定したりすることができます。

メンバーの役割は「管理者」「編集者」「モデレータ」「広告管理者」「アナリスト」「ライブ寄稿者」の6つにわけて設定することができ、それぞれ操作できる範囲が異なります。例えば「アナリスト」に設定されたメンバーはユーザーへメッセージを発信したり、タイムラインへ投稿したりといった操作を行うことができません。こうすることで、誤った操作をすることを防ぐことができます。メンバーごとの具体的な権限は、以下の表を確認してみてください。

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【出典】ページの役割にはどんなものがありますか。どのようなことができますか。 | Facebook

ステップ10:タイムラインへ投稿する

ひととおり設定が完了したら、いくつか投稿をしておきましょう。タイムラインに何も投稿がなかったり、あっても最後に投稿されたのが何ヶ月も前だったりすると、ユーザーは放置されているページと判断してそのまま離脱してしまう可能性もあります。
また、そのページのファンになるかどうかを、投稿内容を見て決める人もいます。ターゲットユーザーの視点に立って、有益と思えるような情報を投稿するようにしましょう。

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Facebookページ運用のポイントは?

Facebookページの場合も、写真やコメントを投稿してユーザーに見てもらうという基本的な使い方は個人アカウントと変わりません。ただ、いくつか運用に際して注意しておきたいポイントもあります。

ポイント1:「トップに固定」と「ハイライト表示」をうまく利用する

投稿されたコメントは基本的に時間とともにタイムラインの下へと流れていきますが、新商品やイベントのお知らせ、勝負コンテンツなど、ユーザーに注目してほしいものもあるはず。そんなときは「トップに固定」や「ハイライト表示」をうまく利用するようにしましょう。

投稿の右上のメニューを開き「トップに固定」を選択するとピンマークが表示され、その投稿が7日間タイムラインのトップに固定されます。
こちらの伝えたいメッセージをユーザーに注目してもらえる有効な方法。ただ、あまり頻繁に使いすぎると動きのないページに見えてしまうこともあるので、トップに固定する投稿内容は厳選したほうがいいでしょう。

また、同様に右上のメニューから「ハイライト表示」を選択すると、その投稿がハイライト表示になり目立たせることができます。こちらもあまり頻繁に設定してしまうとかえって目立たなくなるため、使いどころはしっかりと見極めておいたほうがいいでしょう。

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ポイント2:投稿の内容や方針を定める

Facebookページを運用する目的には、ユーザーのエンゲージメント向上、商品やサービスの認知拡大、キャンペーン情報の告知などさまざまものが考えられます。ただ、投稿内容を決める際には、一般ユーザーと双方向のコミュニケーションがとれるというSNSの特性を十分に踏まえておいたほうがいいでしょう。

企業がFacebookページで投稿した内容は、ユーザーのタイムラインにも流れるもの。新サービスやキャンペーン情報ばかりがタイムラインに流れてきたら、ユーザーに敬遠されてしまうでしょう。自社のサービスや商品をただアピールするだけでなく、ユーザーと双方向のコミュニケーションを図ることを目的に、親しみやすく、楽しんでもらえるような投稿を続けることが重要です。

ポイント3:運用リソースの確保はしっかりと

投稿方法がいくら個人アカウントと似ていると言っても、Facebookページの運用は他の業務を抱えた人が片手間にできる作業ではありません。

ユーザーに受け入れられるような投稿内容を吟味し、コメントにも対応し、さらに効果的な集客につながっているかを分析してPDCAを回していくためには、相応のリソースが必要になります。場合によっては投稿用の写真を撮影するカメラマンや、カバー写真を加工するデザイナー、コンテンツを作成するコピーライターなど、複数のスタッフが必要になるかもしれません。

毎日投稿する内容が一定のクオリティを確保できず、ユーザーにとって面白いものでなければ、そもそもFacebookページを開設する意味もありません。そうならないよう、運用のためのリソースはしっかりと確保しておきましょう。

ポイント4:リスク管理体制の整備も重要

SNSを利用する以上、炎上やアカウントの乗っ取りなどのリスクは避けられません。普段から投稿内容やコメントの返信に十分注意することはもちろんですが、万一の場合にどういった対応をするのか、体制をしっかり整えておく必要があります。

特にSNSの炎上はユーザー間であっという間に拡散してしまうため、初期対応が重要と言われています。たとえ営業時間外や深夜であっても、すぐに対応ができるような連絡体制を整備しておく必要があります。

Facebookページ運用事例20選

Facebookはすでに多くの企業が集客に活用しており、投稿内容やユーザーとのコミュニケーション方法など、各社とも工夫を凝らした運用がされています。Facebookページ運用の参考になりそうな事例を集めてみました。

事例1:ANA.Japan

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Facebookページ事例としても有名なANA。機上からの風景やANAのお仕事紹介、旅行先の写真など、ファンを生み出すための投稿が非常に秀逸です。

事例2:東京ディズニーリゾート

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こちらも事例としても有名な東京ディズニーリゾートのFacebookページ。ディズニーの施設やイベントの案内を受け取ることができます。多くのユーザーがコメントを残しており、高いエンゲージメントを実現しています。

事例3:コカ・コーラ (Coca-Cola)

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イベントや新商品、季節に合わせた楽しみ方などの情報を配信するコカ・コーラのFacebookページ。

事例4:

OMEGA Watches

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高級時計メーカー、オメガのFacebookページ。商品の魅力を伝える動画チャンネルをYoutubeに持っており、Facebookページと連携しています。

事例5:Nikon

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レンズや本体の機能説明、作例といったコンテンツのほかに、写真のとり方の解説など、ファンが定期的に訪れてくれるようなコンテンツが満載です。

事例6:楽天市場(Rakuten, Inc.)

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広告に寄りすぎることなく、さり気なくユーザーの興味関心を引き出すことで、商品紹介へとつなげる投稿は非常に秀逸な事例。幅広い商品を扱っているからこそ可能な戦略と言えます。

事例7:スターバックス コーヒー ジャパン Starbucks

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スターバックスでは新商品やディカフェなど新しいコーヒーの楽しみ方に関する情報を配信。ファンからのコメントも多く、エンゲージメントの高さが伺えます。

事例8:Lady Gaga

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トレンドリーダーでもあるレディ・ガガのFacebookページ。ミュージックビデオを投稿することで、ファンがリピートしてくれるような仕組みを作っています。

事例9:伊藤ハム / ITOHAM FOODS inc.

伊藤ハム___ITOHAM_FOODS_inc__-_ホーム.png

「ハム係長」という擬人化キャラクターがレシピ情報を紹介してくれます。ほっこりした投稿が人気で、多数のリアクションを獲得しています。毎日コメントを寄せるファンもおり、強いエンゲージメントを築いています。

事例10:Uniqlo

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ユニクロ商品のコーディネート例や新商品情報、セール情報などを配信。コンテンツは文字数も多く、非常に読み応えがあります。

事例11:シャネル

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ブランドイメージを意識した、独特の雰囲気を持つ画像や動画コンテンツに注目したい事例。新商品紹介もおしゃれです!

事例12:SUNTORY サントリー

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新商品やプレゼントキャンペーンなどの情報を配信するサントリーのFacebookページ。コンテンツは商品を紹介するごく基本的な内容ですが、作り込まれた写真など、全体的な質の高さを感じさせてくれます。

事例13:チキンラーメン ひよこちゃん

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あえてチキンラーメンではなく、マスコットである「ひよこちゃん」を全面に押し出したFacebookページ。キャラクターを使用した事例として秀逸です。

事例14:くまモンオフィシャル

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こちらもキャラクターを全面に押し出したくまモンのオフィシャルFacebookページ。「くまモングッズ」「くまモン名詞ランキング」など、ユーザーを楽しませるコンテンツ事例の参考に。

事例15:JAPAN AIRLINES (JAL)

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旅行先の風景や機内の様子、サービス情報などを投稿するJALのFacebookページ。ユーザーのコメントにも一つひとつていねいに返信がされています。

事例16:ホットペッパー グルメ (HOTPEPPERグルメ)

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クーポンのキャンペーン情報のほか、「フレンチ講座」「ご褒美グルメ」といった外食の楽しさを伝えるコンテンツが中心に投稿されています。

事例17:Tポイント

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Tポイントを貯めることができるサービスの紹介やキャンペーン情報などが中心。Tポイントをお得に使うための情報を配信しています。

事例19:Amazon.co.jp (アマゾン)

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通販サイト大手のAmazonでは、季節やシーンに合わせたおすすめ商品の紹介など、ユーザーの購買意欲をさり気なく高めるような投稿が中心です。

事例20:ソフトバンク(SoftBank)

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ソフトバンクのFacebookページはファン数とコメントが非常に多いのが特徴的。CMと関連した動画コンテンツなど、ユーザーへの親しみやすさを演出する事例として秀逸です。

クオリティの高い投稿が、効果的な集客のカギ

一見手軽に思えるFacebookも、集客を目的とした企業用アカウントの運用となると、思いのほか多くの作業が発生することに驚かされるのではないでしょうか。

Facebookページの運用には、多くの時間や手間が必要となることは確かですが、継続的な投稿とファンとコミュニケーションによって、非常に強力なマーケティングのチャネルになります。リソースや運用方針をしっかり準備して取り組んでみてはいかがでしょうか。

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