【初心者向け】クリエイティブ・コモンズを理解して著作権のルールを理解しよう

経営・ビジネスハック

「著作権のルールがよくわからない」

「ネット画像をデザインに使いたいが、著作権はどこで確認できるの?」

ネットでの創作物を取扱う際に必ず確認しておきたいのが、著作権の有無です。しかし、著作権のルールがよくわからなかったり、複雑で理解できなかったりする人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、著作権に関する活動を行っている「クリエイティブ・コモンズ」という団体と、彼らの定める著作権ルールを紹介していきます。

クリエイティブ・コモンズとは

クリエイティブ・コモンズは、著作権ルールの普及と作品の適切な流通を目指して活動している国際非営利団体です。日本では「クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」が活動しています。

クリエイティブ・コモンズに法的な強制力はありません。しかし、彼らは著作権法に基づいて活動をしているため、彼らのルールを遵守することが著作権を守ることにつながります。

そして、クリエイティブ・コモンズが提供している著作権ツールが「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」です。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)とは、「このルールさえ守っていただければ、私の作品を自由に使っていただいて構いません」という意思表示のためのツール。直感的に理解しやすいマークになっているので、著作権のルールをユーザーにわかりやすく伝えられます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、4種類の記号の組み合わせにより、特定の著作権ルールを示します。それぞれのマークの意味は後ほど詳しく解説します。

著作権の基礎知識

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて詳しく見ていく前に、著作権に関する基礎知識を確認しておきましょう。

基本的に、Web上の制作物は、著作権の付与された「All Rights Reserved.」と、付与されていない「パブリックドメイン」に分けられます。

All Rights Reserved.

「All Rights Reserved.」は、コンテンツの製作者に全ての著作権が付与されている状態のこと。All Rights Reserved.の表記が入ったコンテンツは、著作者の許可なしに利用してはいけません。

また、基本的に、著作権は権利者の死後70年間保持されます。

パブリックドメイン

対してパブリックドメインは、著作権が放棄されている状態です。パブリックドメインが付与されているコンテンツは、誰でも自由に流通させられます。

CCライセンスは二種の著作権の中間

基本的に、Web上のコンテンツには全て著作権が付与され、著作者以外は自由に取り扱えません。

しかし、作品を他の人に流通されることが、著作者にとって常に悪いことであるとは限りません。なぜなら、コンテンツが流通されることで、クリエイターの知名度が上がったり、ネットで評判になったりすることもあるからです。

そこで生み出されたのが、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス。このマークにより、「決められらルール内であれば、コンテンツを自由に流通できる」という、2種類の状態の中間に当たるルールが規定されたのです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの4種類のアイコン

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、以下の4種類のアイコンを組み合わせて表示します。

  • BY(表示)

  • NY(非営利)

  • ND(改変禁止)

  • SA(継承)

順番に見ていきましょう。

BY(表示)

コモンズ_1.png (“BY”)

「BY」のマークは、著作者名や出典元などの、作品に関する情報を明記する必要があることを意味しています。

NY(非営利)

コモンズ_2.png (“NY”)

「NY」のマークがある作品は、営利目的で使用してはいけません。

営利目的とは、利益をあげる目的で作品を使うことです。たとえば、画像をWebコンテンツに利用したり、広告に掲載したりする行為は全て営利目的になります。

逆に、利益に関係なく、私的に作品を利用する場合は「非営利目的」になります。

ND(改変禁止)

コモンズ_3.png (“ND”)

「ND」の意味は「改変禁止」。作品を加工せずに、そのままの状態で扱うことが義務付けられます。

SA(継承)

コモンズ_4.png (“SA”)

「SA」は、継承を意味します。

SAのついた作品は改変することができますが、改変後の作品を流通する際は、元のライセンスを付与しなければいけません。

たとえば、SAとBYのついたコンテンツには、改変後もこの2つを記載する必要があります。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのアイコン組み合わせ

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、上記で紹介した4種のアイコンを組み合わせて6(+1)パターンの意思表示をします。

表示

コモンズ_5.png (“BY”)

著作者に関する情報さえ記載すれば、加工や営利目的の使用が可能です。6種類のライセンスの中で、最も自由度が高いといえるでしょう。

表示・継承

コモンズ_6.png (“BY-SA”)

著作者に関する表示をし、かつ加工後に元のライセンスを継承することを条件に、作品の取り扱いを認めるマークです。

表示・改変禁止

コモンズ_7.png (“BY-ND”)

著作者情報を表示かつ改変を禁止という意思表示です。

表示・非営利

コモンズ_7.png (“BY-ND”)

著作者情報を表示かつ非営利目的での使用を認めるライセンスです。

表示・非営利・継承

コモンズ_9.png (“BY-NC-SA”)

著作者情報の表示と、元のライセンス継承に加えて、非営利目的での使用のみ認めるマークです。

表示・非営利・改変禁止

コモンズ_10.png (“BY-NC-ND”)

著作者情報の表示、改変の禁止、かつ非営利目的での使用のみ認めるライセンスです。

CC0

著作権の放棄を示す「CC0」というライセンスもあります。

通常、一定の保存期間を終えた作品はパブリックドメインになり、著作権が消滅しますが、「まだ保存期間の途中だけど、著作権を放棄したい」という場合もあると思います。そのような時は「CC0」を用いることで、著作権の放棄を意思表示できます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示方法

下記のページから、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを発行できます。

Choose a License

2つの質問に答えると、HTMLコードが発行されます。そのコードを自分の作品にコピペすれば、ライセンスが表示されるようになります。

また、一度付けたライセンスは、二度と変更できないということに注意してください。ライセンスを取得する目的をしっかりと考えて、適切なライセンスを選びましょう。

まとめ

ここまで、クリエイティブ・コモンズと著作権について解説してきました。

難しく見える著作権のルールですが、思ったよりもシンプルでわかりやすいということが理解できたのではないでしょうか。著作権のルールがわかりやすいのは、クリエイティブ・コモンズの貢献によるところが大きいです。

他者の作品を使いたいときや、自分の作品を流通させたいときは、ぜひこの記事を参考にして、著作権のルールをしっかりと守るようにしてください。


参考文献

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは, https://creativecommons.jp/licenses/