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イノーバマーケティングチーム2024/02/05 11:58:471 min read

BtoBホームページの読み込み速度を改善して検索順位を上げる

皆さんも、ネット検索をしていて、重いサイトに出くわすと、個人差はあっても多少はストレスを感じるのではないでしょうか。中には、閲覧を止めてしまう訪問者もいるかもしれません。検索サービスを提供するGoogleは、この点をランキング結果の要素にしています。したがって、ホームページの読み込み速度は、SEO(検索エンジン最適化)やCVR(コンバージョン率)などに大きく関係するのです。

ホームページの表示速度が重要な理由

良いホームページの条件には、ページの表示速度も含まれます。良い評価を得るには、速度・応答性・視覚的安定性などにも優れている必要があるのです。
もちろんコンテンツの充実も大切です。しかし、サーバーやネットワークの性能、Webサイトのデザインなども、一定の基準を満たす必要があります。

ホームページ制作の目的は、企業によって異なるかもしれません。しかしBtoBホームページは、企業の信頼度や売り上げのアップ、販路拡大に影響します。読み込み時間をできるだけ短くして、ユーザー満足度のアップやブランディングに繋げましょう。
問題のあるホームページは、Googleの評価が下がり、顧客や訪問者の評価にも影響します。つまり、検索順位やCVRが低下する恐れがあるのです。

ホームページの速度を調べる方法

では、どのような方法でホームページの速度を調べるのかを解説します。Google社では、ブラウザからWebサイトのパフォーマンスをテストできる、「Page Speed Insights」というツールを無料提供しています。

使い方は簡単で、「Page Speed Insights」のサイトにアクセスしたら、フォームにURLを入力し、[分析]ボダンをクリックするだけです。すると、パフォーマンスに関するレポートが表示され、そのページを改善する最適化案を提供してくれます。実際に「Page Speed Insights」を試したい方は、下記リンクからアクセスできます。

「Page Speed Insights」の概要

45図1.png

スピードテストを実施すると、数十秒で計算結果と改善案が表示されます。パフォーマンススコアが円グラフで表示されるはずです。スコアは、次のように色分けされています。

  • 0から49(赤):悪い
  • 50~89(オレンジ):改善が必要
  • 90から100(緑):良い

モバイルとパソコンのそれぞれのデータは、タブで切り替えることができます。
「Page Speed Insights」は、ページごとに実施したパフォーマンススコアの結果を表示してくれるツールです。重要なページからテストするとよいでしょう。

「Page Speed Insights」を実施すると、測定値の「フィールド データ」および「ラボデータ」、それから「改善できる項目」「診断」「合格した監査」等のテスト結果が表示されます。パフォーマンスの指標と改善のための中心的なデータは、「フィールド データ」と「ラボデータ」です。

45図2.png

「フィールド データ」は、ユーザーが実際に経験しているページの読み込み状況です。Googleは、許諾を得たChrome ユーザーが、対象サイトにアクセスしたときの実測値を収集しています。つまりは、Googleが既に収集していたパフォーマンスデータです。
ただし、次のように表示されるかもしれません。

「Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートには、このページの実際の速度データが十分にありません」

これは、アクセス数が少ないので、速度データが十分に集まっていないという意味です。ただ、大抵のサイトが当てはまることであり、異常があるわけではありません。

「ラボデータ」は、さまざまな指標についての、パフォーマンススコアを生成した推定値です。「ラボデータ」には、「First Contentful Paint」「Time to Interactive」「Speed Index」「Total Blocking Time」「Largest Contentful Paint」「Cumulative Layout Shift」の6つの指標があります。各指標には、次のようにスコアが付けられ、アイコンが表示されます。

  • 速い: 緑の丸マーク
  • 平均: オレンジの四角マーク
  • 遅い: 赤の三角マーク

ホームページの速度を改善する方法

「Page Speed Insights」を使うと、ホームページの速度と、ある程度のエラー解析が可能です。まずは、無料の「Page Speed Insights」を使って、現在のサイトパフォーマンスを確認しましょう。

ただし、パフォーマンスの悪い原因やエラーの原因を詳細に解析して、改善するには他のツールが必要になるかもしれません。例えば、アメリカ合衆国のSEMrush社の同名ツール「SEMrush」は、オールインワン競合分析ツールとして、世界的に評価の高いツールです。

「SEMrush」は、デジタルマーケティングの広範囲をカバーでき、ホームページの速度を改善する手段としても活用できます。日本では、オロ社が2018年12月にサービス提供を開始し、日本語対応を始めました。

「SEMrush」の概要

「SEMrush」は、デジタルマーケティングに必要な各種機能を備えるSEMツールです。SEMは、Search Engine Marketingの略で、検索エンジンマーケティング、つまり訪問者を増やしアクションをとってもらうマーケティングを意味します。SEMには、SEOや検索結果画面に掲載するリスティング広告などが含まれます。

「SEMrush」の機能は、「SEO」「広告」「競合調査」「SNS」に大別できます。SEO対策や広告効果改善だけでなく、競合サイトの分析もできるのです。

「SEMrush」の「Site Audit」機能

「SEMrush」には、「Site Audit」というSEO関連の機能があります。「Site Audit」を直訳すると、サイト監査です。
機能の概要は、「サイトエラーの自動検出」「エラー数に基づくヘルスチェック」「テーマ別のレポート」「エラー修正の進捗のモニタリング」「エラー一覧のPDFやExcelへのエクスポート」など。「SEMrush」を利用すると、調査や施策実施の効率が上がりそうです。

エラー発生の原因を解析したいときは、「ヘルスチェック」を確認するとよいでしょう。「Page Speed Insights」でもある程度の解析は可能ですが、「SEMrush」のヘルスチェックは詳細です。
両者とも、スコアリング結果を円グラフなどで表示し、改善案を提供してくれます。加えて「SEMrush」では、業界平均と比較することにより、客観的な自サイト分析もできるのです。

Googleの各種ツールとSEMrushなどを併用する

「SEMrush」は、Googleの各種ツールと似通っていますが、大きな違いがあります。Googleの各種ツールは、自サイトに関するデータを収集し解析することに優れています。対して、「SEMrush」は競合サイトの分析が主な用途のツールです。

「Page Speed Insights」は、実際にユーザーが体験した「フィールド データ」を収集できますが、「SEMrush」にはできません。逆に「Google Analytics」や「Google Search Console」、「Page Speed Insights」などの各種ツールでは競合の調査・分析はできないのです。

また、「SEMrush」の「Site Audit」機能で、サイトエラーの自動検出ができますが、ページビューを表示するには「Google Analytics」との連携が必要です。そのため「SEMrush」は、上述したGoogleの各種ツールとの併用が必要になるでしょう。

表示速度は小さい改善から変えられる

サイト管理者は、常にサイトパフォーマンスをチェックして、エラー修正等の施策をしなければなりません。そのためには、各種ツールを使いこなす必要があります。

検出されたサイトエラーを確認すると、内部リンク切れやmetaタグの欠落、重複コンテンツなどの細かなエラーが原因であることがほとんどです。また、画像の大きさやサイズなどが速度低下の要因になりやすいことを覚えておくとよいでしょう。その場合は、リストアップされたページの画像をチェックし、サイズ変更等の対処を行います。

ホームページの表示速度改善は、SEO対策やコンバージョン率アップに直結する重要な施策です。イノーバでは、お客様のBtoBホームページのパフォーマンス分析から改善提案、施策の実行までトータルでサポートいたします。サイトの目的達成に向けて、私たちにぜひお手伝いをさせてください。お問い合わせはこちらから。

 

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FAQ

Q: BtoBホームページの読み込み速度が遅いと、どのような問題がありますか?

A: 読み込み速度が遅いと、訪問者のストレスが高まり、離脱率が上がる可能性があります。また、Googleの検索順位にも影響し、SEOやコンバージョン率の低下を招く恐れがあります。

Q: ホームページの表示速度をチェックする無料ツールはありますか?

A: Google PageSpeed Insightsというツールを使うと、URLを入力するだけでページの表示速度をチェックでき、改善案も提示してくれます。他にもGoogleのSearch ConsoleやAnalyticsなども役立ちます。

Q: SEMrushを使うとどのようなメリットがありますか?

A: SEMrushは競合サイトの分析に優れたツールで、Site Audit機能を使えばサイトエラーの自動検出やヘルスチェック、テーマ別のレポート作成などができ、サイト改善に役立ちます。ただしページビューの把握にはGoogle Analyticsとの連携が必要です。

Q: ホームページの表示速度を改善するにはどのような方法がありますか?

A: 内部リンク切れやmetaタグの欠落、重複コンテンツなどの細かなエラーを修正したり、画像のサイズを最適化したりすることで、表示速度の改善が見込めます。サイトの定期的なパフォーマンスチェックとエラー修正が肝心です。

  

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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。