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イノーバマーケティングチーム2024/03/08 8:22:08< 1 min read

指名検索が企業にとって重要な理由とは?対策の一例も紹介

検索サイトで情報を調べるとき、具体的な製品やサービスの名称、企業名、人名などの固有名詞を入力した経験はないでしょうか。このような検索は「指名検索」とよばれ、Webサイトを運営する企業にとっては重要な指標となります。

しかしなぜ、指名検索を増やすことが重要なのでしょう。ここでは指名検索に有効な対策の一例や、サイト全体の流入数を増やすためのポイントなどを紹介します。

企業に対する指名検索とは

指名検索とは、インターネット検索で固有名詞(人名や地域名、建物名などひとつを特定できるワード)を検索ワードとして入力し、情報を調べること。

たとえば、企業に対する指名検索では、「○○株式会社」といった企業名および店舗名はもちろん、商品名やサービス名、ブランド名称や商品の型番、運営サイトのメディア名などが対象ワードとして挙げられます。

指名検索対策が重要な理由

企業が自社サイトや自社メディアを運営する際、指名検索数は重要な指標のひとつとされています。そのため、指名検索を伸ばすためさまざまな対策が講じられているのです。しかしなぜ指名検索をしてもらえるような対策が重要視されているのでしょう。2つの理由から解説します。

コンバージョン率の向上につながる

コンバージョンとは、製品の購入やサービスの契約、資料請求や問い合わせなど、サイトへの訪問者が何らかのアクションを起こした状態のこと。指名検索をするユーザーは、企業名や商品名、サービス名称などに強い関心を抱いている場合がほとんどです。

たとえば、ある自動車メーカーがリリースしているミニバンの購入を検討している場合、「ミニバン」というワードで検索するのではなく、具体的な車種名で検索するほうが多いでしょう。

指名検索対策が講じられていれば、ユーザーは自分自身が求めている情報に素早くアクセスできます。そして企業はカタログ請求や見積もり、来店予約などにつながる可能性も高いのです。

他社サイトへのユーザー流出を防止できる

上記の例でいえば、具体的な車種名で検索すると自社サイトが上位に表示されます。しかし指名検索でヒットしないと、ユーザーは「ミニバン」といった範囲の広いワードで検索しなければならず、このときに表示された他社サイトに流出する可能性もあるのです。

指名検索の対策が適切に講じられていれば、自社サイトへの流入数増加が見込め、他社サイトへの流出を防げます。

指名検索を増やすための対策例

指名検索の重要性やメリットは理解できたものの、商品やサービス、企業そのものの認知度が低い場合、指名検索対策に意味がない、と感じてしまうかもしれません。またユーザーに指名検索をしてもらえるようになるには、難しいとも感じがちです。

ここでは指名検索を増やす対策をいくつか見ていきます。今からでも実践できる内容がほとんどです。

プレスリリースの配信

指名検索を増やすにはまず、商品やサービスそのものを多くのユーザーに知ってもらわなければなりません。

プレスリリース(企業がメディアに向けて公式に発表する情報)の配信は、なかでも手軽かつ効果的な方法といえるでしょう。一般的にプレスリリースでは、新商品・サービスのリリース情報やイベントの開催情報をなどが扱われています。

もしこれまでにない革新的な新商品・サービスを発表できれば、プレスリリースの内容が大手メディアに取り上げられるかもしれません。その結果、自社の情報を一気に拡散でき、指名検索が増える可能性もあります。

SNSマーケティング

プレスリリースとあわせて、自社独自の取り組みとして有効なのがSNSを活用したマーケティングです。

大手メディアにプレスリリースの内容が取り上げられたとしても、新聞やテレビなどを見る機会が少ない若年層には効果的なアプローチができない可能性も考えられます。SNSであれば若年層を含めた多くのユーザーにアプローチでき、自社でも手軽に運用できるのです。

またSNSへの投稿だけでなく、SNSへ広告出稿する方法もあります。これによって知名度が向上すれば、指名検索の増加も期待できるでしょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索結果ページの最上部に配信される広告のこと。たとえば、「ミニバン」というキーワードで検索した場合、大手自動車メーカーの製品ページや中古車情報サイト、カー用品の通販サイトなどがリスティング広告として表示されます。

ユーザーが検索したワードに応じて、関連性の高い広告が表示されるため、それまで自社のことを知らなかったユーザーにもアプローチできるのです。それにより、指名検索の増加が期待できます。

自社製品やサービスの品質向上

SNSマーケティングやリスティング広告などで多くの指名検索を獲得できたとしても、提供している商品・サービスの品質が高くなければ、リピーターの獲得にはつながらず長期的な売上に直結しません。

製品やサービスの質を向上させ、他社にない大きな強みをもてれば、ユーザーの満足度も向上するでしょう。そこから、SNSや口コミでさらに評判が高まるかもしれません

その結果、SNSマーケティングやリスティング広告などを講じずとも、徐々に指名検索が増えていく可能性もあるのです。

サイト全体の流入数を上げるための対策とは

製品やサービス名称で指名検索が増加しても、流入数が増加するのはそれぞれの紹介ページだけで、サイト全体の流入数アップにはつながらない場合も少なくありません。一部の商品・サービスのみの認知度・売上は向上したものの、ほかの商品・サービスが伸び悩む可能性も想定されるのです。

SEOも視野に入れよう

サイト全体の流入数を増やしたいのであれば、指名検索だけでなく事業に関連するキーワードでのSEOも重要となります。SEOとは「検索エンジン最適化」ともよばれ、ある特定ワードで検索したときに自社サイトが上位に表示されるよう、コンテンツの作成やさまざまな調整を行うこと。

指名検索以外の顧客の課題や悩みに沿ったキーワードを使って、適切な記事を作成してSEOをすれば、サイト全体の流入数も増加します。

適切な記事を作成するためには、良質な記事構成が欠かせません。記事構成とは記事の設計図で、盛り込む要素や見出し、仮のタイトルが含まれています。そして記事構成をもとに肉付けし、品質の高い記事を作成していくのです。

記事構成についての詳細は、「記事構成の作り方は?目的や要素、流れやポイントから網羅的に解説」を参照ください。

そしてSEOの効果が高まれば、商品・サービスに対するニーズが浅いユーザーや、商品名・会社名に興味を持つに至らない潜在層にもアプローチができるのです。

SEOの効果については、「SEOの効果とは何?目的や出るまでの期間、効果アップの取り組みなどを解説」を参照ください。

指名検索を活用するとコンバージョン率の増加が見込める

指名検索とは固有名詞で検索すること。企業に対する指名検索では、企業名や店舗名、商品名、サービス名などがそれにあたります。

指名検索を行うユーザーは自社に強い興味関心を抱いているのです。よって多くの指名検索を獲得できれば、コンバージョン率(商品・サービスの購入・申込みをどのくらい達成したか、を表す率))の増加も期待できます。

また指名検索を増やす対策はさまざまあり、その一方で自社サイト全体への流入数を増やす施策も忘れてはなりません。指名検索の対策だけに注力せずSEO対策も並行し、自社サイト全体への流入数を高めていきましょう。

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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。