検索エンジン上でユーザーに多くの情報を伝えられるナレッジグラフとは?

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これまで、検索エンジンはWebサイトのタイトル/ディスクリプションといったテキスト情報を中心に表示していましたが、検索キーワードによってWebサイトに掲載されている内容、画像、動画などを表示することで、テキストだけでは伝えきれない表現をカバーするようになりました。これをリッチスニペットと呼びます。今回ご紹介するナレッジグラフもその一つで、検索エンジン上で、目的とするWebサイトの情報を確認することを可能にしたものです。ここではナレッジグラフの概要、表示方法などについてご説明します。

検索エンジン上でさまざまな情報を表示するナレッジグラフとは?

ナレッジグラフとは、企業名、地名、人名、店名などをキーワードとして検索した際、画像や動画、地図、基本情報などをまとめて検索結果に表示する機能です。例えば飲食店名(例:すきやばし次郎)で検索した際には次のように表示されますが、この画面右側部分がナレッジグラフです。

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表示されているのは、店内の画像、店舗地図、外観のほか、店舗の住所、営業時間、電話番号が表示されます。またGoogleの口コミ、Webサイト、経路案内のリンクも併せて表示されます。

ユーザーが直接、店名や企業名、人名などで検索することを指名検索ともいいますが、こうしたキーワードで指名検索するユーザーの目的は基本的に明確です。そのためナレッジグラフがあれば、わざわざWebサイトへ移動することなく、検索エンジン上だけでも最低限の目的は果たすことが可能になります。またそれ以外にも次に必要となるであろう情報を推測しリンクを貼り、すぐに移動できるようにすることで、ユーザーの利便性を高めます。

さまざまなバリエーションを持つナレッジグラフ

前項でもご説明したようにナレッジグラフは店名のほかにもさまざまなキーワードで表示されます。ここではそのなかでも代表的なもの(企業名、作品名、人名、学校名、駅名)5つと、それぞれで表示される項目についてご紹介します。

企業名(例:トヨタ自動車)

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企業名で指名検索を行った際に表示される項目は、企業概要、主な製品、本社所在地、CEOの名前、収益、子会社、同業他社へのリンクなどです。

作品名(例:ボヘミアンラプソディー)

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作品名、ここでは映画の作品名で指名検索を行った際に表示される項目をご紹介します。画像、公開年、上映時間、YouTubeの予告編へのリンク、Googleユーザーの評価、映画の簡単な内容紹介、監督、興行収入、受賞歴、ノミネート、キャスト、関連映画へのリンクなどが表示されます。

人名(例:長嶋茂雄)

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人名で指名検索を行った際に表示される項目は、画像、物概要、生年月日、出生地、身長、配偶者、学歴、子供、関連人物へのリンクなどです。

学校名(例:東京大学)

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学校名で指名検索を行った際に表示される項目は、外観、地図、Webサイト・経路案内へのリンク、学校の概要、所在地、在籍者数、合格率、予定されているイベント、Web上のレビュー、著名な卒業生、Googleの口コミ、関連大学へのリンクなどです。

駅名(例:新宿駅)

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駅名で指名検索を行った際に表示される項目は、駅の外観、概要、Webサイト・経路案内へのリンク、Googleの口コミ、所在地、建設年、予定されているイベント、訪問の多い時間帯、近隣の駅情報へのリンクなどです。

もちろん、これらの項目は検索するキーワードによって異なります。例えば作品名でご紹介した「ボヘミアンラプソディー」ですが、これはさまざまな賞を受賞した映画のため、ノミネートや受賞歴といった項目がありますが、そうした受賞をしていない映画では、音楽や衣装といった項目が表示される場合もあります。

また企業名でほかに表示される項目としては、発行済株式総数、創業者、従業員数などがあります。基本的にはそのキーワードで指名検索を行ったユーザーが、どういった情報を求めているかを推測して表示する項目が決まります。そのため企業名はこの項目、店名はこの項目といった形で決められているわけではありません。これがさらにユーザーの利便性を高めることにつながっています。

自社のWebサイトをナレッジグラフに表示させる方法

ユーザーの利便性を高めると同時に、企業や店舗のWebサイト運営者にとっても、検索エンジンからの訪問率増加を実現するナレッジグラフ。しかしこのナレッジグラフは何もしないで表示されることはありません。ここではナレッジグラフに表示されるためにはどうすればよいのか、その方法を2つご説明します。

Googleマイビジネスに登録する

Googleマイビジネスとは、企業や店舗がWebサイトを制作した際にビジネス情報を登録するためのサービスです。このGoogleマイビジネスに登録することで、検索結果の右側部分に所在地、電話番号、製品情報、メニュー、口コミなどを表示させることができるようになります。もちろんナレッジグラフへの表示を100%保証するものではありませんが、表示された場合、情報の更新や口コミの管理もすべてGoogleマイビジネスで行えますので、企業や店舗でWebサイトを制作したら必ず登録されることをおすすめします。

またGoogleマイビジネスでは、簡易的なWebサイトを制作するともできます。例えば飲食店で本社のWebサイトはオリジナルで制作し、店舗のWebサイトはGoogleマイビジネスで簡易的なものを作成するといったことも可能です。

注意点としては、表示される画像を指定することができない点、口コミの管理ができるといっても、マイナスな口コミの表示をさせないといったことはできない点、そしてGoogleマイビジネスの情報を更新していないと古い情報が表示されてしまう点です。画像にかんしては、自分たちが登録したもの以外にユーザーが投稿したものが表示される場合があります。

口コミにかんしては、誹謗中傷はGoogleに連絡することで削除も可能ですが、正当と判断される批判や悪い点については基本的にそのまま表示されます。そのため特に店舗の場合は、マイナスイメージがついてしまうこともありえます。また情報の更新にかんしては、変更があった際には忘れずに更新することを忘れないようにしないと、営業時間外や定休日に訪問されてしまうなどユーザーに迷惑をかけてしまうことになります。

構造化データをマークアップする

HTML上で構造化データをマークアップすることも、ナレッジグラフが表示されやすくなる方法の一つです。自社でナレッジグラフに表示させたい名前、住所、電話番号といった情報をHTML上でマークアップします。これによりその情報がナレッジグラフに表示されやすくなります。

ナレッジグラフを活用し高い集客効果を

ナレッジグラフはその情報量はもちろん、画像も多く表示されるため、非常に集客効果の高いSEO対策であるといえます。しかも広告ではないため、有益なコンテンツをつくり、Googleマイビジネスへの登録や構造化データをマークアップなどの手間をかけることで、掲表示される可能性は非常に高くなります。そういった意味では、SEO対策の一つとして、必ず取り組むべき施策だといえるでしょう。

もちろん、ナレッジグラフは基本的に指名検索でなければ表示される可能性はほとんどないため、元々の認知度がなければ、表示される回数は限りなく低くなります。しかしそれでも表示されるようにすることでのマイナスは一切ありませんので、企業や店舗のWebサイトを運営されている担当者であれば、必ずSEO対策の一環として挑戦されることをおすすめします。