”サイテーション”とは? 概要、SEO効果、獲得のためにできること

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Googleが検索結果の表示順位を決める大きな要素として被リンク数があります。これは多くのWebサイトで言及されているということは、有益なWebサイトであるという学術論文における引用の思想に由来するGoogleの考えにより決められたものです。 しかし被リンクではなく、単純にSNSでサイト名が言及されるだけでも検索結果に影響があることをご存知でしょうか? これをサイテーションといい、SEO効果があると注目を浴びています。今回はサイテーションの概要、サイテーション獲得のためにできることについて説明していきます。

検索順位に影響を与えるサイテーションとは?

直訳すると引用や言及といった意味を持つサイテーション。このサイテーションとは、ネット上で企業名、店舗名、電話番号、もしくはWebサイト名などを言及される行為です。なぜサイテーションがSEO対策として効果があると注目を浴びるようになっているのか?

これまでSEO対策で被リンクといえば、外部サイトから自分たちのWebサイトにリンクを貼られる必要がありました。しかしサイテーションはリンクを貼られなくても言及されるだけでSEO効果があり、検索順位にも影響があるのではないかといわれているからです。

リンクを貼られなくてもSEO効果があるといわれるようになった背景には、検索エンジン技術の進化とSNSの普及が大きく関係しています。株式会社ICT総研の調べによると、日本のSNS利用者は7,216万人(2017年末時点)ですが、2019年末には7,732万人まで増えると予測しています。2013年が5,487万人ですから、わずか6年で約2,300万人も利用者が増えることになります。

またSNSの利用時間も利用者の増加とともに増え続けています。総務省が発表している平成29年版情報通信白書によると、特に10、20代のSNS利用時間は平日で10代73分、20代59分、休日では10代122分、20代76分とかなり長時間にわたってSNSを利用していることがわかります(数字はすべて2016年)。

以前、ブログやWebサイトで外部サイトについて言及する際には、リンクを貼って言及することが一般的で、検索エンジンのクローラーもそのリンク数を評価基準の一つとしていました。これに対しSNSではわざわざリンクを貼って言及することは少なくなっています。しかしだからといってSNSで多くの人が言及しているということは、リンクを貼っているのと行為としては同じです。

しかもこれだけSNSが普及したことで、検索エンジンもリンクがないからといって評価しないということは、現実の評価に即していないといえます。そこで検索エンジンのアルゴリズムもSNSで多く言及されているWebサイトやページは、リンクと同様に評価するように変化し、なおかつ好意的かそうでないかも考慮したうえで情報を収集するようになっているのではと推測されています。

サイテーションを獲得するための施策とは?

SEO対策としてもサイテーションが一定の効果を持っていることはおわかりいただけたと思います。しかし実際にサイテーションを獲得することは簡単ではありません。もちろんもっとも重要なことは、SNSで多くのユーザーに言及してもらえるよう、ユーザーが求めている有益な情報をできるだけ多く掲載することです。しかしそれだけですぐにサイテーションが獲得できるわけではありません。そこで少しでもサイテーションを獲得しやすくするための施策について、ここでは2つご紹介します。

1.   Webサイト名を短くわかりやすくする

Webサイト名が長いと、言及されにくくなるうえ、言及されたとしても短縮されたり、一部を省かれたりと正しい名称で言及される可能性が低くなってしまいます。サイテーションで重要なことは、正式なWebサイト名とSNSで言及されているWebサイト名が一致していることです。そのためWebサイト名はできるだけ短くすぐに覚えられるわかりやすい名称にする必要があります。

2.   ブログやSNSでもWebサイト名を記述する

誰もが知っている企業や店舗であれば、簡単に名前が出てきますし、多くのユーザーが勝手に言及してくれます。しかしそうでない場合、自らが積極的に情報を発信しなければ、そもそも名前を知ってもらう、覚えてもらうことができません。そのためブログやSNSなどで情報を発信する際には、必ずWebサイト名などを忘れずに記述するようにします。そうしないと仮に良い情報だと思ってもらっても、それを言及する際にWebサイト名を入れてもらえる確率が減少してしまいます。

自社Webサイトが他Webサイトで言及されているかを調べるには?

サイテーションを獲得するためのさまざまな施策を行ったら、次は効果検証をします。そのうえでどの施策は効果があり、どの施策は効果が薄かったのかがわかり、次の一手を考える際の参考になります。具体的な効果検証方法には次の3つのようなものがあります。

1.   Yahoo!リアルタイム検索でSNSでの言及数を見る

サイテーションの獲得でもっとも意識しなければいけないのはSNSです。そのため各SNSの検索で自分たちのWebサイト名で検索するのですが、Yahoo!リアルタイム検索であればTwitterとFacebook(公開分のみ)の2つのSNSを同時に検索できるため、効率良くサイテーションの獲得状況を把握できます。もちろんInstagramやFacebook(非公開分)にかんしてはそれぞれの検索をつかって調べます。

2.   GoogleでWebサイト名を検索する

GoogleでWebサイト名検索をすることでも、自分たちのWebサイトについてどれぐらい言及されているかを把握することができます。Webサイト名検索のやり方は、

site:{サイトURL}

を検索窓に入力し検索をすればOKです。

3.   Googleサーチコンソールサイト名で検索された回数を見る

Googleサーチコンソールを使い、Webサイト名でどれぐらい検索されているか回数を見ることで、実際にどれぐらい訪問されているのかがわかります。上記2つの方法では、主にサイテーションがどれぐらい獲得できているのかを把握できますが、この方法では獲得したサイテーションでどれぐらい検索されているのか、そしてそこからの訪問数を把握できます。期間を絞って検索することもできるので、サイテーションの獲得がどれぐらい訪問に貢献しているのかを見ることも可能です。

尚、これらの調査は、Googleサーチコンソールは期間を絞って検索できますし、SNS検索も投稿された日付がすべて出るため、それほど頻繁に行う必要はありません。ただしSNS検索にかんしては、どういった投稿に対して言及数が多いかを調べるため、毎日投稿するのであれば、1日1回、週1回であれば週に1回は調査します。そうすることで、次に何を投稿すべきが見えてきてサイテーション獲得がしやすくなります。

Webサイト運営者であれば取り組むべきサイテーションの獲得

サイテーションは、被リンクのように確実にGoogleの順位表示結果の要素と明示されているわけではありません。しかし「多くのユーザーがリンクしているWebサイトは有益なサイトである」という考え方からみて、多くのユーザーがネット上で言及しているということは、それが有益なWebサイトであるとGoogleが判断していると見ることは間違いではないでしょう。

そうした意味からもサイテーションを獲得することにマイナスはありません。特に実店舗を持つ企業であれば、店舗名のほか、住所、電話番号などを記載されることもローカルSEOとしても大きな効果を発揮します。そのためSNSやブログでも積極的にアピールすることは、企業はもちろん、すべてのWebサイト運営者におすすめします。