SEO対策のために自社でブログを立ち上げるべき5つの理由

SEO
コンテンツマーケティングを行い、自社サイトに集客を行う手法が流行ってきています。その手法としては、SEOを駆使しキーワードに富んだブログを主にしたコンテンツを配信することが一般的です。
ブログを立ち上げると聞くと、「アメブロ」や「livedoor」のような外部サイトでブログを立ち上げれば良いのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、「ブログ」といっても前述したような外部サイトのブログに記事を書くことはコンテンツマーケティングにとって全く意味がないのです。
もちろん、外部サイトのブログで企業ブログを作成すること自体を悪いというわけではありません。目的によっては、外部サイトでのみのブログでも十分でしょうし、自社サイトと十分に連携した仕掛けが施されて入ればより効果を大きくすることも可能です。しかし、「SEOを意識した」ブログを作るのであれば、外部サイトのブログのみでは十分に目的を達成できないことが多いです。
今回は、SEO対策でブログを始める際には多少時間とコストがかかったとしても自社でブログを立ち上げるべき理由を5つ紹介します。
SEOの目的は、「自社ウェブサイトに」集客すること
著名な外部サイトのブログ機能を使えば簡単にSEO施策(対策)ができるとお聞きすることがあります。しかし、誤解を恐れずにいうと、SEOの根本的な目的を違えて解釈されていることに起因しています。SEO施策を行う第一の目的は、「潜在顧客を集客」することです。つまり、「ブログを書くこと」だけでSEOの目的が達成できるわけではありません。
キーワード戦略を練り、時間をかけて作成した質の良いブログコンテンツを外部サイトのみで配信したとしましょう。Googleアルゴリズムにも評価され、狙ったキーワードでの検索結果上位にブログコンテンツを表示することにも成功しました。
しかし、そのブログが外部サイトで管理されている場合にはページに自社以外のクリックポイント(バナー広告など)が配置されていることも多く、せっかく検索結果上位にあがったコンテンツをクリックして閲覧した潜在顧客が次に辿り着く場所が自社サイトではなく「外部サイト」になる、というケースもあります。時間をかけて作り上げたコンテンツを見つけた潜在顧客が、自社サイトでなく外部サイトに飛んでしまうことほど勿体ないことはありません。また、外部サイトに顧客が飛んでしまうので、そもそもコンテンツマーケティングでSEOをする根本的な意図から完全に外れてしまっているのです。
SEOの半分はバックエンドの設定
SEOは、ただ単にブログなどのコンテンツを配信するだけで成り立つものではありません。SEOの半分は、サイト構成などのバックエンドの細かい設定にかかっています。自社サイトでブログを配信すれば、サイトのバックエンドの設定、管理を行うことができますが、外部サイトを使うとそれらのコントロールをすることは難しくなります。これが2つ目の理由です。
例えば、キーワード戦略ひとつにしてもバックエンドでタイトルタグ、メタタグ、ヘッディングタグなどをきちんと設定しないとなりません。また、サイト自体の読み込み時間の改善や、URLパラメータの設定なども大切なSEO順位を上げるための要素となります。
検索結果順位を決めるGoogleのアルゴリズムはさまざまな要因を見ています。なので、全てのコントロールがきかない外部プラットフォームでのみコンテンツを配信するのは良い選択とは言えません。
自社での資産と考える
また、自社でブログサイトの立ち上げを行うことはコストがかさむのではないかと懸念する方も多いでしょう。しかし、自社サイトでコンテンツマーケティングを行う際のメリットの1つは、投資したコンテンツすべてが自社の資産となり残るということなのです。
例えば、毎月10万円を新聞広告に費やしている企業があるとします。その広告からは、毎月30人の集客があります。つまり、1人集客するためにかかるコストは約3300円となります。別の企業は、毎月10万円をブログ制作に費やしています。そのブログからは、10人の集客があります。よって、1人集客のコストは1万円となります。
この数字だけ見ると、「ブログ制作はコスト対集客が少ない」と思われるかもしれません。実際、同じお金をかけたのにも関わらずたった10人の集客しか得られないのであれば、わざわざ別コストでブログ立ち上げをしないで外部サイトで費用をかけずにブログを書いた方が良いと思うのも自然でしょう。
しかし、1回出して捨てられてしまう新聞広告と違い、1回配信したブログはサイト上に残ります。つまり、ブログ記事がサイト上に残る限り、半永久的に集客を期待することができるのです。ブログ配信月には10人の集客しかなかったとしても、次の月に9人、翌月も9人、その次の月は8人の集客があったとすると、4ヶ月で新聞広告の集客数を超えることは容易に可能なのです。
コンテンツマーケティングでは、最初の投資が大きいため外部サイトの無料ブログツールにしようと思うこともあるでしょう。しかし、長期計画で考えると自社でブログを立ち上げないことは逆にお金の無駄となるのです。
ブログ立ち上げは思うほど難しくない
外部サイトのプラットフォームを使ってブログを運営しようと考える理由のひとつとして、社内に新しいサイトを立ち上げられる人材がいないからということが挙げられるでしょう。しかし、ブログの立ち上げは思っているほど難しくないということをご存知でしょうか?
社内の担当者がウェブ構築を得意でなく深いコーディングができなくても、例えばWordPressやConcrete 5 のようなプラットフォームツールを使用することで簡単にブログの立ち上げは可能です。もちろん、ブログサイトを保存するサーバー環境などは用意する必要がありますが、こちらも簡易的なレンタルサーバーを使うことで準備ができます。
特にWordPressの良いところは、無料で使うことのできるテーマファイルやプラグインの数が豊富にあるという点です。多少の調整は必要でしょうが、自社のイメージにあったデザインのテーマファイルが見つかるはずです。
また、コンテンツマーケティングをする際に必要不可欠な分析ツールや、Yoast SEOをはじめとしたSEOツールもプラグインとして存在します。
1つ気をつけなければならない点が、プラグインは多く入れれば入れるほどテーマファイルやプラグイン同士でコーディングのかち合いが起こり、エラーの原因となってしまうということです。しかし、一般的にテーマファイルには相互性をチェックしたプラグインのリストが付いています。よって、テーマやプラグインを決める前に一度必要なもののリスト化をし、相互性のあるものを選ぶようにすることが大切です。
また、プラグインを選ぶ際には、実際のユーザーからのレビューを必ず参考にするようにしてください。プラグインダウンロード画面では、そのプラグインを使用しているユーザーの数も見ることができます。同時に、プラグインの制作者がアップデートをどのような頻度で行っているかどうかも確認しましょう。一般的には、多くの人が使っているプラグインほど、制作者側の対応もよく、後々になって問題が起こることが少ないと言えるでしょう。
プラグインの中には有料のものも存在します。ですが、月額制のものはほとんどなく、1回購入すれば使い放題のものがほとんどです。なので、5000円、1万円払えば無料のものよりも良いプラグインを投入できる場合、お金を払ってでも作業の効率化を図るようにしましょう。
フリーランスのライターを使ってプロにコンテンツ作成を任せられる
そもそもブログ作成と聞くと、社内にライターなんていないと戸惑う企業もあるかもしれません。しかし、デジタル世代になった現代、少し探せばフリーランスのライターを探すことは簡単です。また、社内の人間に書かせるよりも、フリーランスのライターに書いてもらったほうが質の良い記事を期待できるでしょう。
フリーランスのライターを探す際は、ただ「物書きが上手い」人ではなく、業界に詳しい人を選ぶようにしましょう。また、大手新聞社や出版社で書いた経験がある熟練ライターは、プリントメディアに慣れている可能性が高く、オンラインメディアでも質の良い文章が書けるという保証はないということも理解しておいてください。
コンテンツライティングには、プリントメディアとは違う文章のスタイルが求められます。よって、「長年の実歴」に焦点を当てすぎず、オンラインメディアを専門としているライターを選ぶようにしてみてください。
ライターに記事を書いてもらえるからといって、戦略なしにライターに記事を任せることはいけません。ブログサイトの目的や、ターゲット顧客の選定、それぞれの顧客層に対する狙いたいキーワードなどの選定は、企業側で行わなければなりません。
フリーランスライターをとりまとめている企業の中には、コンテンツマーケティングにおける戦略立ち上げのところからサポートを行う企業も存在します。社内でコンテンツマーケティングの戦略までたてられない、どうたてたらよいかわからないという企業は、まずコンテンツマーケティングを専門とする企業に相談をすることも悪くはないはずです。
どちらにせよ、記事を書くというタスクの重荷が減るだけで、ブログ立ち上げの負担は軽くなるでしょう。
コンテンツマーケティングを理解したら質の良い記事を
コンテンツマーケティング、SEO対策を行うためには、根本的な目的面、テクニカル面、金銭面、作業面どの角度からから考えても、外部サイトではなく自社サイトでブログを立ち上げるべきだということが理解いただけましたでしょうか?
ブログを立ち上げる決心をされた方は、キーワード戦略、記事の書き方の見直し、基本的なSEO施策方法の吟味をして、オンライン上での集客を行いましょう。
人気記事
関連記事