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イノーバマーケティングチーム2024/02/02 17:42:551 min read

Googleがぺージエクスペリエンスアップデート延期発表!今後の予定・変更点は?

Googleが2021年5月から開始する予定だったぺージエクスペリエンスに関するアップデートが、6月中旬からに延期されることが発表されました。開始時期が1ヵ月半ほど延期されるのにともない、変更点などはあるのでしょうか?
今回は、今後の予定や変更点、ぺージエクスペリエンスアップデートに含まれるものを再確認します。

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ページエクスペリエンスとは?

ページエクスペリエンスとは、サイトを訪問したユーザーがウェブページで操作をおこなった際に、サイト体験で顧客が感じた価値を測定する尺度となるシグナルです。ページエクスペリエンスの向上は、ホームページを訪れたユーザーへの優れたユーザ体験の提供につながります。

Googleは、Core Web Vitalsを含むページエクスペリエンスシグナルを考慮したぺージエクスペリエンスアップデートを今年5月から行う事を、昨年末に発表していました。Core Web Vitalsは、ユーザーへの優れたユーザーエクスペリエンスを実現するために重要とされる指標の中でも、特に核となる共通指標です。

→詳しくは弊社記事「UXの最新重要指標「コアウェブバイタル」で大切な事とは?定義から測定ツールまで徹底解説」へ

スケジュール変更と検索順位への影響

Googleはぺージエクスペリエンスアップデートを、当初予定されていた5月から6月中旬からの開始に延期することを公式ブログで発表しました。

公式ブログによると、ぺージエクスペリエンスは6月中旬からランキングシステムの一部として開始され、8月末まで、段階的に導入される予定です。
ページエクスペリエンスは、Googleがサイト評価で考慮する数多くの要素の一つにすぎないため、導入による大きな検索順位変動は想定されていません。ぺージエクスペリエンスを段階的に導入するにあたり、Googleは予期せぬ問題や意図せぬ問題が起きないかをモニタリングします。

ぺージエクスペリエンスアップデートに含まれるもの

グーグルがヘルプコミュニティに投稿した「コアウェブバイタルとユーザーエクスペリエンスでよくある質問(タイトル和訳:2020年12月03日投稿)」によると、今回のぺージエクスペリエンスアップデートはモバイル検索のみに対応されるようです。

"Q: Is there a difference between desktop and mobile ranking A: At this time, using page experience as a signal for ranking will apply only to mobile Search."

Googleが昨年末に公式ブログでアナウンスしていた、ぺージエクスペリエンスアップデートに含まれるものは、以下になります。

コアウェブバイタル (Core Web Vitals)

コアウェブバイタルは、Googleがユーザエクスペリエンスで核になると考える3つの重要なユーザーニーズ「読み込み時間」「インタラクティブ性」「ページコンテンツの視覚的な安定性」から構成されます。
それぞれの指標は次の3つです。

LCP (Largest Contentful Paint)

「読み込み時間」に対応する指標です。サイトページで最も重要な役割を果たす要素が、読み込まれるまでの時間を表します。URLが読み込まれていることがユーザーに伝わる点で、重要な指標です。

FID (First Input Delay)

「インタラクティブ性」に対応する指標です。ユーザーがサイトページを訪問して最初に行うクリック・タップなどの操作にブラウザが応答するまでの時間です。商品販売をするECサイトや資料請求などで、何らかの操作が求められるサイトでは、コンバージョン率や離脱率に影響を与える重要な指標です。

CLS (Cumulative Layout Shift)

「ページコンテンツの視覚的な安定性」に対応する指標です。ページの読み込みフェーズで、予期せず発生したレイアウトの移動量を指します。ユーザーが何らかの操作をしようとしている途中で、予期せぬレイアウトの移動が起きると、ユーザエクスペリエンスは低下します。ユーザーが期待するエクスペリエンスを実現するために重要な指標です。

モバイルフレンドリー

モバイルでサイトが閲覧しやすいように、最適化することです。モバイルでアクセスしたサイトが見づらく、操作しづらければ、ユーザエクスペリエンスは下がり離脱してしまうかもしれません。スマートフォンを持っている人が大多数となる現在、モバイルフレンドリー対策は必須といえるでしょう。

セーフブラウジング

グーグルセキュリティチームが安全でないサイトを特定し、サイト管理者やユーザーに知らせるために構築したサービスです。ユーザーが、マルウェアに感染したサイトやフィッシングサイトへアクセスしようとした際に警告を表示します。
運営しているwebサイトの安全性は、Googleが提供しているセーフブランジング診断で確認できます。

HTTPS

ユーザーのパソコンとサイト間で送受信されるデータを暗号化して、完全性と機密性を確保する接続プロトコルです。サイトの「なりすまし」データの「盗聴」「改ざん」を防ぎます。HTTPSの導入にはSSLサーバー証明書が必要です。
HTTPSを通信手段にするサイトは、URLの始まり「https://」から始まり鍵マークが表示されます。鍵マークをクリックするとSSLサーバー証明書からサイトの運営者情報が確認できます。巧妙に見た目を似せたフィッシングサイトでもSSLサーバー証明書は偽装できません。HTTPSでユーザーは安心してサイトを利用できます。

煩わしいインタースティシャルがない

インターシャルは、webページの全面を覆うように表示される広告や告知ページの事です。ユーザーがサイトを閲覧する際に、インターシャルが見たい画面を覆うように表示されると、ユーザエクスペリエンスが低下します。煩わしいインタースティシャルがないことは、ユーザの心地よいサイト体験の上で大切です。

ぺージエクスペリエンスアップデート延期に伴うその他の変更点

ページエクスペリエンスアップデートの延期を受け、以下いくつか追加で変更点がアナウンスされていますので解説します。

AMPに関する変更

AMPに関する内容が変更されました。そもそもAMPとは何でしょうか?
AMP (Accelerated Moble Pages)とは、GoogleがTwitterと共同開発した、モバイル環境でコンテンツを高速表示させる技術です。AMPに対応しているサイトは、モバイル端末から検索すると検索結果のURLの前に、雷の絵文字(AMPバッジ)が表示されます。

→詳しくは弊社記事「Googleが推進するAMP、導入のメリットとSEO効果は?」へ

それではAMPの概要を理解した上で、変更内容を確認していきましょう。

トップニュース掲載にAMPが必須でなくなる

Google検索のトップニュース枠掲載は、AMP対応が必須でなくなりました。コアウェブバイタルの状態も関係なく、Googleニュースのコンテンツポリシーを満たしていることだけが必須条件です。

GoogleニュースでのAMP優遇の廃止

Googleニュースアプリも同様にAMPの優遇を廃止。Googleニュースアプリで非AMPコンテンツの使用を拡大して、コアになるエクスペリエンスを強化します。

検索結果でのAMPバッジの廃止

検索結果でAMPに対応しているサイトに表示されていた雷の絵文字(AMPバッジ)が、表示されなくなります。AMPバッジの代わりにページエクスペリエンスが良好なサイトに表示される新たなバッジの導入をGoogleは検討しているようです。

Search Consoleへのページエクスペリエンスレポートの追加

Search Consoleに、ページエクスペリエンスの情報を可視化するレポートが追加されました。ページエクスペリエンスレポートには、サイト訪問者のユーザーエクスペリエンス概要が表示されます。現在、ページエクスペリエンスレポートは、モバイル向けURL限定です。基本的に、URL単位(ページ単体)で評価されます。
ページエクスペリエンスレポートの評価基準は次のようになります。

  • ウェブに関する主な指標
  • モバイルユーザビリティ
  • セキュリティの問題
  • HTTPS
  • 広告に関する問題

詳しい内容はヘルプページで確認ができます。さらに、検索パフォーマンスレポートも更新され、ページエクスペリエンスが良好なページをフィルタリングできるようになりました。

Signed Exchange (SXG)を全てのコンテンツでサポート

AMPサイトの問題点は、キャッシュサーバーのURLがブラウザのアドレスバーに表示され、もともとのオリジナルURLが表示されないことでした。これでは、URLが改ざんされていないかユーザーが不安を持つだけでなく、せっかく独自ドメインでブランド力を高めようとしていても無意味になってしまいます。

Signed HTTP Exchange(SXG)は、この問題を解決するために、W3CでWeb Packageとして開発が始まった技術です。この技術を利用すれば、ブラウザのアドレスバーに表示されるURLを、キャッシュサーバーのURLではなく、オリジナルURLで表示できます。

これまでGoogle検索では、AMPフレームワークで構築されたSigned HTTP Exchange (SXG)のみをサポートしていましたが、全てのwebページを対象に一般提供することを決めました。
SXGを使用すると、Google検索は、互換性のあるブラウザでプライバシーを保護するプリフェッチ技術が活用できるため、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待できます。また、Google検索はページの移動前にページの重要なリソースを読み込めるようになり、ページのブラウザでの高速表示が可能となります。

まとめ

スケジュール変更は、これまで忙しくて対応ができていなかった方も含めて、ページエクスペリエンスアップデートを見直すきっかけになりそうです。
今回の変更点を考慮しながら、新しくSearch Consoleに追加されたページエクスペリエンスレポートを参考に、サイト改善を進めて行きましょう。

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