WordPressサイトで使うべきSEOプラグイン6選!

SEO
コンテンツマーケティングを行う際、ブログをWordPressで管理する企業は多数あります。多くの企業がWordPressを選ぶ理由として、コーディングの知識が薄くてもさまざまなプラグインを駆使すればサイトのおおまかな管理が可能だということが挙げられるでしょう。
しかし、幅広く存在するプラグインから良いものを選ぶことは決して簡単なことではありません。特に、初めてSEO施策に臨む企業にとって、どのツールやプラグインを使えば効率的にSEO対策ができるのかわからないという方も多いでしょう。
SEO や、マーケティング業界では、Yoast SEOというプラグインを耳にすることが多いはずです。実際、Yoast SEOは2017年末時点で500万以上ものサイトで使われている、まさに世界一と言っていいほどのプラグインです。世界一と聞くと、それを使えば良いかと思ってしまうかもしれませんが、WordPressには他にも優良なSEOプラグインがあるのをご存知でしょうか。
今回は、どこから始めたら良いのかわからない方のために、試してみるべきSEOプラグイン6種類の紹介をしていきます。
目次
All in One SEO Pack
基本情報
All in One SEO Packは、Yoast SEOと並ぶくらい有名なWordPressの無料SEOプラグインです。このプラグインは、2007年に2人のデベロッパーによって作成され、それ以来多大なユーザーベースを持つプラグインへと成長しました。数字で見ても300万人ものユーザーに使われており、その人気度が目に見えてわかります。
設定画面
このプラグインは、すべての設定を1ページで行うことができます。1つの場所で全ての設定ができるのでやりやすいと思う人もいれば、設定画面が長すぎてわかりづらいという人もいるのが現状です。
設定画面はホームページ設定、タイトル設定などというように、セクションごとに分かれています。それぞれのセクションにはヘルプボタンがあるので、初心者の人も安心して設定ができる作りとなっています。
記事編集
記事の編集画面では、メタ情報(タイトル、メタタグ)のプレビューや設定をすることができます。
その他の機能
このプラグインには、ほかにもSEO施策をする際に大事な機能が多数付いています。その中でも、以下の7つは特にSEO対策において大切な機能となります。しかし、初期設定で有効化されていないツールもこのなかにはあるので、かならず手動で有効化することを忘れないようにしましょう。
- XMLサイトマップの提出
- Robots.txtの編集
- 悪いボットのブロック機能
- オープングラフのメタタグ設定
- SEOデータのエキスポート、インポート機能
- パフォーマンス管理
- 記事ごとに検索エンジン表示、非表示の設定
Yoast SEO
基本情報
冒頭でも紹介したYoast SEOプラグインは、オランダのデベロッパーによって2010年に制作された無料プラグインです。定期的、継続的なアップグレードが行われ、またたくまでにAll in One SEO Packのライバルプラグインとなるまで成長しました。
設定画面
このプラグインの設定画面はタブごとに別れたものになっています。基本項目、追加項目、ウェブマスターツール、セキュリティなど、セクションごとに設定をすれば良いので、All in One SEO Packに比べると見やすい設定画面になっているという意見が多いです。全てのタブにヘルプボタンが付いているほか、英語になってしまいますが設定方法のヘルプビデオを見ることもできます。
記事編集
記事の編集画面では、メタ情報(タイトル、メタタグ)のプレビューや設定をすることができます。それだけでなく、キーワード設定をすれば記事全体におけるキーワードの比率分析なども行うことが可能です。こちらの機能は、日本語で誤作動が起こることもありますが、使ってみると便利な機能となります。
その他の機能
All in Oneで紹介したツールのほか、ナビゲーション効果を高めるパンくず機能や、Googleサーチコンソールからデータをインポートする機能が付いています。All in One SEO Packにこれらの機能はありませんが、この2つの違いだけでSEOに大きな差は出ないでしょう。
Premium SEO Pack
基本情報
このプラグインは、全体的にSEO対策を行いたいプロ向けのプラグインです。前述された2種類のプラグインと違い有料ですが、高精度な幅広いSEO対応をする優秀なプラグインとして根強い人気を保っています。一般的なSEOツールに含まれている機能はもちろん、ほかのツールには含まれていない機能が盛りだくさんなプラグインとなります。数種類のプラグインを使い分ければできる機能もありますが、1つのプラグインで多くの作業ができるところがとても価値のあるところでしょう。
注目すべき機能
- SERPトラッキング
この機能を使うと、入力したキーワードとURLの検索結果順位のパフォーマンスをトラッキングすることが可能になります。自分のサイトだけでなく、どのサイトのパフォーマンスを見ることも可能なので、競合社をモニターすることもできる使い勝手のある機能となります。
- Smushit
画質を保ちながら、ファイルサイズを落として画像の最適化を行うことができるツールです。この機能だけを行うプラグインも存在しますが、SEOツールの一環としてまとまっているところはとても使いやすいところです。
- Mass Optimization
SEOプラグインの多くには、プラグイン開発者独自のアルゴリズムを用いてSEOの点数をつける「SEOスコア」機能が付いています。SEOスコアは、タイトルやブログ記事の長さ、キーワード頻度、リンク、画像など、いわゆる一般的な記事内でのSEO施策がどれだけできているかということで点数付けされます。他のプラグインでは、記事ごとにSEOスコアの改善を行う必要がありますが、Premium SEO Packのすごいところは、SEOスコア情報を1つの画面で整理し把握、改善まで行うことができるところです。
Yoast SEOでも、1つの画面で記事全てのタイトルとメタタグを編集することができます。しかし、このプラグインタイトルとメタタグ以外のSEO全てのスコア情報を1つの画面で確認、改善することができるので、SEO改善をする際かなりの時間短縮となるでしょう。
- 画像最適化
こちらは、画像ファイルのALTテキストやタイトルを編集することのできる機能です。画像ファイルのタイトルやALTテキストにキーワードを入れ込むことはSEO施策で役立つ作業です。しかし、1つ1つ編集するのはかなりの労力を使いますので、この機能を使うと効率よく作業ができます。
- Facebook Planner
WordPress上から、Facebookにコンテンツを投稿できるツールです。こちらは、ページレベルはもちろん、個人レベルで投稿ができたり、1回シェアしたコンテンツを再度シェアするスケジューリングをすることまで可能です。ブログ記事を、高い頻度でプロモートすることはリーチを広げるという意味でも大切です。そのスケジューリングがWordPress上でまとめてできるところはとても便利でしょう。
- Social Stats
この画面を見れば、自社のコンテンツがFacebook、Twitter、Pinterestなどで何回シェアされたか確認することができます。もちろん、ほかのツールを使ってSNSをまとめて管理することはできますが、多くのツールを使いこなすよりは1つの場所にまとまっていた方が見やすいでしょう。
- Link Builder
この機能を使えば、キーワードごとにどのサイト内ページにリンクを飛ばすか予め設定ができます。よって、記事内でキーワードが出るたびに自動でインターナルリンクを貼ることが可能になります。サイト内リンクを適切に自社サイト内に配置することはサイト訪問者にとっても、SEO 施策としても重要です。
WP Fastest Cache
このプラグインを使うと、静的HTMLページを簡単に作成することができます。WordPressのページは、PHPとmySQLを用いて作られているため、読み込まれるごとにRAMとCPUを利用します。よって、多くのビジターが毎回ページを読み込んでしまうと、ページ自体のスピードが遅くなってしまいます。
そこで活躍するのが静的HTMLなのです。キャッシュシステムを静的HTMLを作ることにより、ビジターは毎回ページを読み込むのではなく静的HTMLを読み込むことになり、ページスピードが遅くならなくて済むのです。
ページスピードの改善はSEO施策の大切な1つです。このプラグインは、HTMLやCSSの知識がなくても使うことができるので、入れるべきプラグインでしょう。
WP Meta SEO
こちらのプラグインは、ブログ構築当初から上で説明したプラグインを使っている人ではなく、どちらかというと既存のブログのSEO改善をする人に役立つプラグインと言えます。なぜならば、このプラグインの名前からわかる通り、このツールはメタ情報に関するSEO設定をする機能が多いプラグインだからです。よって、サイト構築時にはSEOを視野に入れていなかった企業でも、このプラグインを投入することで効率よくSEO対策を行うことが可能になります。
既存のサイトのメタ情報を一つ一つ更新していくのには大変手間がかかります。しかしこのプラグインを使うことで、1画面上でサイト内全てのメタ情報を編集できるだけでなく、SEO診断も同時に行うことができるのです。
さらに、画像ファイルとリンクパラメータの最適化や、パンくず、リダイレクト、XMLサイトマップの作成など、一般的なSEOプラグインに備わっている機能も完備している優れものなのです。
Google XML Sitemaps
SEOで大切なことは、Googleボットにいかに効率よくサイトを読み込み理解してもらうかということです。そのためには、XML Sitemapを作成しGoogleに提出することが必要となってきます。なぜならば、XML SitemapはGoogleボットにサイト自体の構成を伝える機能だからです。
このプラグインを使うと、SEO施策でとても大切なXMLサイトマップの作成が簡単にできます。しかし、この機能はここで紹介したプラグインのほとんどに付随している機能です。使っているSEOプラグインにXMLサイトマップの機能が付いていない場合を除き、このプラグインをわざわざ入れる必要はないかもしれません。
プラグイン同士の組み合わせには注意
WordPressではさまざまなプラグインが用意されているが故に、これもあれもとプラグインをインストールしがちになってしまいます。しかし、プラグイン同士によっては相性が悪いものがあり、組み合わせによっては予期せぬ動作をすることもあります。
サイトが公開してからエラーに気づくというようなことを避けるためにも、サイトの構築時から運用チームでテーマファイルやインストールしたいプラグインを確認して、コーディング上に問題がないかチェックしながら進めることで、エラーを最小限に防ぎましょう。
また、WordPressを用いてウェブサイトを作成する際に使用するテーマファイルの多くには、相互性のあるプラグインがリスト化して載っていることがあります。それらをあらかじめ吟味すれば、運用チームに負担をかけずにサイトの構築を行うことが可能となります。さらに、多くのテーマファイル制作者は自分たちで作ったプラグインを提供していることもあります。同じ制作者のテーマとプラグインを使うことで、エラーが起きる確率を減らすだけでなく、何かエラーが起きた際サポートをしてもらうことも可能になるでしょう。
プラグインを選ぶ際はユーザーのレビューもみて、自社のサイトに合ったものを選ぶように心がけてみてください。
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