海外ユーザーへアプローチするなら知っておきたい、Google以外のサーチエンジンと国別シェア

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SEO対策は検索順位で上位表示を狙うための施策ですが、その対象となるサーチエンジンはGoogleを想定していることが多いようです。

しかし、本当にGoogleを対象とするだけで十分なSEO対策ができるのでしょうか。今回は、特に海外ユーザーへアプローチする際に知っておきたい、Google以外のサーチエンジンについてご紹介しましょう。

海外のサーチエンジンのシェア

一口にサーチエンジンと言っても、GoogleやYahoo!のほかbingやMSN、Baiduなどさまざまなものがあり、国によってそのシェアは大きく異なります。まずはどのようなサーチエンジンが使われているのか、主要な国ごとにシェアを見ていきましょう。

国別のサーチエンジンのシェア

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国別シェア02_中国.png

国別シェア03_台湾.png

国別シェア04_韓国.png

国別シェア05_タイ.png

国別シェア06_ベトナム.png国別シェア07_フィリピン.png

国別シェア08_アメリカ_2.png

国別シェア09_イギリス.png

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【参考】statcounter

上記はアジア、北米、ヨーロッパの主要な国々を対象に、国別のサーチエンジンのシェアをあらわしたもの。2016年11月〜2017年11月の平均値を算出し、いずれの国もシェアの第3位までを表示しています(小数点第2位以下は四捨五入)。

これを見ると、やはり感じるのは「Google強し」といったところでしょうか。ほとんどの国で90%を超えるシェアを誇っており、他のサーチエンジンを寄せ付けない強さを見せています。
また、細かい数字や順位に多少の差はあるものの、Google、Yahoo!、bingの3つが上位を占めている国が多いのが特徴的。これに関しては、Windows10のデフォルトブラウザであるMicrosoft Edgeが、検索の際に標準でBingを使用していることが大きな理由と言えるかもしれません。

海外ユーザーへのアプローチする際は、その国のシェアに合わせた対策を

先ほどの調査結果を見ると、海外ユーザーへアプローチする際も基本的にはGoogleを対象としたSEO対策が有効であることが分かります。台湾やフィリピンなど一部の国(日本もそうですが)ではYahoo!のシェアが多少あるケースもありますが、Yahoo!はGoogleの検索の仕組みを使用していることを考えると、ほぼGoogleのみを対象として問題ないでしょう。

ただ、中国、韓国、ロシアに関してはそれぞれBaidu、Never、Yandex RUが非常に高いシェアを誇っていることに注意が必要です。この3カ国のユーザーへのアプローチを考えている場合はそのサーチエンジンに合わせたSEO対策を行っていく必要があります。
特に中国は国内の市場規模が大きく、中国独自のウェブサービスを成長させることが国益につながると考えられています。そのため、Baiduを始めとする独自のブラウザが非常に大きなシェアを占めているのが現状です。

また、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツなど欧米の国々では、Googleが90%を超えるシェアを持っているものの、bingのシェアも5%程度あります。そのため、これらの国々のSEO対策に特に力を入れたいと考えている場合、Googleだけでなくbingも対象にするか検討しておいたほうがいいでしょう。

Googleだけじゃない!海外で使われるサーチエンジン

日本ではGoogleとYahoo!がほぼ2強になっているサーチエンジンのシェア。しかし、海外に目を向けてみると他のサーチエンジンが大きなシェアを獲得している国もあります。その中から、Baidu、Never、Yandex RU、bingなど海外向けSEO対策を行ううえで、知っておきたいサーチエンジンをご紹介しましょう。

Baidu

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【出典】Baidu

中国では80%を超える大きなシェアを持っているサーチエンジン。国家単位でウェブ上の情報に検閲をかけている中国では国外のサーチエンジンのシェアが延びず、中国のサーチエンジンが主に使用されています。そのため、中国ユーザーへのアプローチを考えるなら、まずはBaiduを対象としたSEO対策を行っていく必要があります。

Baiduの検索順位を決める基準はGoogleとそれほど大きな差はないとされてはいますが、BaiduのSEO対策が可能な企業と連携したり、GoogleAnalyticsなどの解析ツールを使いながら少しずつチューニングしていくなど、他国のSEO対策とは少しノウハウが異なることに留意しておく必要があります。

Naver

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【出典】Never

韓国で30%ほどのシェアをもつサーチエンジン。日本ではLINEやまとめサイトなどのサービスを提供する企業として知られています。韓国のサーチエンジンのシェアはGoogleが60%とトップですが、Neverも決して低いシェアではないため、SEO対策はこの2つを対象にして取り組んでいく必要があります。

ただ、Neverはその検索結果の表示特性上、企業サイトやECサイトが上位に表示されにくいという性質があります。これらのサイトが上位表示されるのはユーザーがブランド名や企業名、サイト名を直接検索した時のみで、それ以外の場合はそもそも検索結果に表示されないことも珍しくありません。
そのため、Neverを対象としたSEO対策に取り組む場合はGoogleのように検索順位の上位を狙うのではなく、リスティング広告などのWeb広告が有効な施策となることを認識しておく必要があります。

Yandex RU

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【出典】Yandex RU

Yandex社が運営する検索システムで、ロシアではそのロシア語バージョンであるYandex RUとGoogleがともに45〜50%のシェアを分け合っている状況です。そのため、SEO対策もこの2つを対象として取り組んでいく必要があります。

Yandex RUの検索順位は外部リンクの数やコンテンツの質などをもとにして決められると言われており、基本的にはGoogleのSEO対策と大きな差はありません。ただ、世界最大の国土を持つロシアでは、地域によってユーザーの趣味嗜好が異なることに注意しておきましょう。当然ながら、SEO対策のポイントであるキーワードの設定もそれによって変わるため、ターゲットとする地域に合わせてマーケティング戦略を練る必要があります。

bing

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【出典】bing

ここで紹介した他のサーチエンジンと比べるとシェアは少ないbing。ただ、欧米では5%程度のシェアがあるため、取りこぼしを防ぐという意味では取り組む価値は十分にあります。

bingの検索順位も外部リンクの数やコンテンツの質などが重要とされており、こちらも基本的にはGoogleのSEO対策と取り組むべき内容に差はありません。また、bingではWebサイトをbing向けに最適化するツールとして『Bingウェブマスターツール』(Googleの『Googleサーチコンソール』に相当するもの)を提供しているため、これを活用することでより効果的なSEO対策に取り組むことができるでしょう。

アプローチする国に合わせたSEO対策を実施しよう

日本ではGoogleとYahoo!のほぼ2強状態のため、それ以外のサーチエンジンはあまり馴染みがないという人も多いかもしれません。しかし、海外では国によって主要なサーチエンジンが異なるため、SEO対策もそれに合わせる必要があります。海外ユーザーへのアプローチを考えている場合は、その国に合わせた施策を考え効果の最大化を図ってていきましょう。

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