自社だけではなく顧客にも被害が及ぶリスクがあるミラーサイトとは?

SEO

以前は検索エンジンの精度が今よりも低かったこともあり、Webサイトの内容をコピーしたコンテンツ(ミラーサイト)でも検索結果の上位に表示されることもありました。しかし現在では検索エンジンの精度も上がり、ペナルティとして検索エンジンからの評価を下げることにつながります。さらに悪意あるユーザーにミラーサイトをつくられてしまい、検索順位が落ちてしまったり、場合によっては顧客データを抜き取られたりといった被害を受けるといった事件も増えています。そこで今回はミラーサイトについて、その概要やSEO上の問題点、そして被害に遭った際の対応方法などについて考察していきます。

ミラーサイトとはどういったものか?登場した背景とは?

ミラーサイトとは、冒頭でも触れたように、すでに存在しているWebサイトとまったく同じもの、もしくは一部が同じものであるWebサイトのことです。見た目が変わらず、合わせ鏡のようだということでミラーサイトと呼ばれています。

ミラーサイトが登場した2つの理由

そもそもこのミラーサイトが登場した理由は大きく2つあります。その1つがSEO対策です。なぜミラーサイトがSEO対策として効果があったかといえば、検索エンジンの精度が低かったことで、同一内容のものであっても、検索結果に上位表示されてしまっていたからです。つまりミラーサイトの数が多ければ、特定のキーワードにおいて、自社のWebサイトとそのミラーサイトで上位を独占するケースもあったことから、SEO対策としてミラーサイトがつくられていました。

ミラーサイトが登場した2つめの理由は、アクセスが集中しサーバーがダウンした際、Webサイトが閲覧できなくなってしまうことを防ぐためです。常にアクセスが多いのであれば、サーバーを増強することが対策となりますが、普段、それほどアクセスがないWebサイトの場合、サーバー維持費が大きな負担となります。そのため低コストで対策を行う方法として、ミラーサイトがつくられるようになりました。

2011年2月以降、ミラーサイトはSEO対策においてペナルティ対象に

SEO対策になり、サーバーダウン時に閲覧できなくなることの防止策にもなるとなれば、メリットが多いと思われるかもしれません。しかし検索をする側になって考えれば、同じ内容のWebサイトが検索結果の上位に並んでいることは決して好ましいことではないでしょう。そこでGoogleは2011年2月のアップデートにおいて、ミラーサイトはペナルティの対象としました。これによって、最悪の場合、GoogleのインデックスからWebサイトが削除されてしまうこともありえるようになっています。

(現在はあまり見かけませんが、、、)サーバーダウン時の対策としてミラーサイトをつくっている場合であっても、ペナルティの対象になります。そのため検索エンジンにクロールされないようにする”noindex”や、Webサイトの評価が分散されないようにする”canonical”などを使った対策が必須です。

他者によってミラーサイトがつくられてしまう理由とは?

前項で、ミラーサイトが登場した2つの理由についてご説明しました。どちらの理由も自分たちが自分たちの利益のために行っていたものです。しかしこの2つの理由以外にもミラーサイトがつくられることがあります。しかもそれは自分たちがつくるのではなく、まったく知らない第三者がつくるものです。なぜ自分たちの関与していないところで第三者がミラーサイトをつくるのか、それには主に次の2つの理由があります。

1.   有益なコンテンツをコピーし、アフェリエイトや広告収入を得るため

自分たちがつくるWebサイトのコンテンツが閲覧者にとって有益であればあるほど、第三者にミラーサイトをつくられてしまうリスクがあります。なぜなら有益なコンテンツには人が集まるからです。そこでアフェリエイトや広告を掲載し、収入を得るためにミラーサイトがつくられます。

2.   会員制サイトやネットショップなどで顧客情報を抜き取ることを目的としているため

第三者がミラーサイトをつくるもう1つの目的は、閲覧者をだまし、個人情報やログイン情報を取得するためです。これはいわゆるフィッシングサイトと呼ばれるもので、閲覧者に本当のWebサイトであると思わせ、個人情報やログイン情報を悪質な目的で盗み取るためにつくられます。

ミラーサイトを見つける方法と被害に遭った際の対処法

自分たちがつくったミラーサイトであれば、簡単に削除することができますが、第三者がつくった場合、当然ながら自分たちの意思で削除することはできません。しかし放置してそのままにしておくことは、自分たちにとってデメリットしかないばかりか、自分たちの顧客にまで多大な被害を負わせることにもなりかねません。そうしたことを防ぐためには、ミラーサイトを見つけ、大きな被害が出る前に対応策を取ることが求められます。

ミラーサイトを見つける方法

ミラーサイトを見つける際、自分で検索エンジンを使ってキーワードごとに調べていくとなると膨大な手間がかかります。そこでここではもっと簡単にミラーサイトを見つけることができる無料、有料のツールをご紹介します。

無料のコピペチェックツールです。25文字から最大で4,000文字までを無料でチェックできます(有料プランは8,000文字まで)。CSV一括登録やテキスト一括登録も可能で、実行回数制限もありませんので、自分たちのコンテンツがコピーされているのではと思った際のチェックにおすすめです。

  • COPIPERIN( http://saku-tools.info/copyperin/ )

有料のコピペチェックツールです。年間6,000円で回数無制限のコピペチェックが可能になります。チェックをしたいファイルをドラッグ&ドロップするだけで、文章を細かく分け、コピペがないかをチェックします。外部ライターに大量にコンテンツ制作を依頼している場合のコピペチェックにも活用できます。

ミラーサイトを見つけた際の対処法

次にミラーサイトを見つけた際の対処法についてご説明します。まずやるべきことは、著作権侵害申請です。Googleに対し、当該のWebサイトのURLとともに、自分たちのWebサイトの著作権が侵害されていると申請します。申請を受けたGoogleは、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づき、当該Webサイトの削除、アクセス無効、登録ユーザーのアカウント停止といった処置を行います。また実際に自分たちや閲覧者に被害が出ている場合は、フィッシングサイトとして報告することも可能です。

また単純にHTMLのコピペだけでつくられたミラーサイトの場合、画像のURLがそのままでいわゆる直リンクとなっているケースが少なくありません。この場合、ミラーサイトから自分たちのWebサイトにリンクが貼られているわけですから、Googleサーチコンソールから外部リンクを否認することで、ミラーサイトからの被リンクを削除できます。

検索結果の順位が急落した場合、ミラーサイトの可能性も検討してみましょう

検索エンジンは日々進化を続けています。そのためつい最近まではSEO対策として効果があった施策が、いつの間にか検索結果に悪影響を及ぼすものになってしまっていることは決して珍しいことではありません。

こうしたことを避けるためには、コンテンツを作成する際、常に検索エンジンではなくユーザーにとって便利で有益な情報を伝えることを意識することがもっとも重要です。しかしそうしてつくったコンテンツも、悪意のある他者にコピーされてしまうこともありえます。そうなれば最悪の場合、検索順位が落ちるだけではなく、自社の顧客情報を盗まれてしまう恐れもあります。

検索結果の順位が急に落ちてしまった際はアルゴリズムの変更である可能性がもっとも高いと考えられますが、ミラーサイトの可能性もゼロではありません。そのため急にアクセスが落ちたら、まずはしっかりと情報収集を行い、内部要因、外部要因をチェックし、それでも理由がはっきりしない場合は、ミラーサイトのチェックを行うことをおすすめします。