YouTubeをコンテンツマーケティングで最大限に活用するには?

コンテンツマーケティング
世界的に人気ある動画サイト、YouTube。ちょっとした空き時間に面白い動画を検索し、見始めたが最後。気が付いたらあっという間に1時間経っていた……という経験をしたことがある方も多いのではないだろうか。
YouTubeが行った統計ではなんと、ひと月に10億人が計60億時間(!)の動画を見ており、毎分100時間分の動画がアップされているという。一方、OpenSlateが発表した結果によると、YouTubeでマーケティングを行っているトップ500社は各社平均3万5000人のチャンネル登録者を持ち、500社合計でひと月に計4.4億回(1社平均88万4000回)の視聴が行われているそうだ。
媒体としても、消費者の目に留まる可能性は非常に高いと言えそうだ。そんなYouTubeでコンテンツマーケティングを行う際に参考にしてもらいたいポイントを、ここでいくつか紹介したい。
目次
- 1 視聴者のアクションにつながる効果的な動画を
- 2 ソーシャルメディアとの融合で拡散効果を狙おう
- 3 YouTubeマーケティングに必要な7つのステップ
- 3.1 1. 作成前にまず、自社のゴールとターゲット顧客層の興味にコンテンツが沿っているかどうかを確認する
- 3.2 2. クリエイティブコンセプトを正しく定めることで、新しい視聴者を呼び込み、他の動画への閲覧につなげ、ロイヤリティーを高める
- 3.3 3. 動画をアップする時期を見極める。複数の動画がある場合、どのビデオをどの順でどの時期に公開していくかの長期計画を立てる
- 3.4 4. 多数のコンテンツの中から、自社の動画を選んでもらうためには提供するコンテンツのオプティマイゼーション(最適化)を欠かさずに
- 3.5 5. 動画を作成・投稿するだけでなく、ターゲット顧客に見てもらえるよう、ペイドメディア(有料のメディア)も有効に使う
- 3.6 6. オンライン動画とは本質的にソーシャルな媒体でありテレビと違い、製作者とインタラクティブに交流することも可能であるため、人々を惹き付ける。その性質を利用してコンテンツをソーシャルに拡張する
- 3.7 7. 自社のYouTube戦略の成功度を測るのに最適なKPI(主要業績評価指標)を設定する
- 4 何度も繰り返し見てもらえる、そんな動画を世界に
視聴者のアクションにつながる効果的な動画を
Wistia社が行った統計調査によると、視聴者は動画が始まって15秒以内に、その動画を続けて見るかどうかの判断を行うという。したがって、15秒という短い時間にどのようなメッセージを送り、視聴者の興味を惹き付けることができるかがカギとなる。
明確なCTA(コール・トゥ・アクション)を提示することも、視聴者を次のアクションに導くのに重要だ。購読、シェア、ダウンロード、コメントなど、シンプルかつ明確なアクション項目を提示しよう。
動画の説明文で、閲覧中に画面に映るのは最初の1~2文のみ。そこにランディングして欲しいサイトのリンクを入れることは重要である。タグ付けで検索に引っかかりやすいキーワードを複数入れるのも忘れずに。
この他にも注釈、カスタムサムネイル、掲示板、解析ツールなど、お役立ちツールがたくさんあるので、ぜひ活用して欲しい。マーケティング動画向けに最近開始された、作成者が各ビデオの頭に3秒のショートクリップを挿入できる「イントロビデオ機能」も要チェックである。
ソーシャルメディアとの融合で拡散効果を狙おう
YouTubeにアップした動画をブログ、Facebook、Twitterなどにもポストできることも覚えておこう。多数のSNSサイトにポストすればするほど、より多くの視聴者の目に留まる機会が増え、シェアによる拡散効果も期待できるからだ。
SNSサイトに動画をアップする上で頭に入れておきたいのは、タイトルは内容が一目瞭然なものにし、目を惹く画像を使用することだ。見かけた人がクリックしてみたくなるようなタイトルや写真を用意しよう。
YouTubeマーケティングに必要な7つのステップ
最後に、2014年のANA Media Leadership Conferenceにて、Google 社ブランド・ソリューション取締役、スージー・レイダー氏が発表した、企業向けYouTubeマーケティングに必要な7つのステップを挙げよう。
1. 作成前にまず、自社のゴールとターゲット顧客層の興味にコンテンツが沿っているかどうかを確認する
ブランドとしてのコンセプト、ターゲット顧客のニーズの確認を行い、動画の目的(教育、娯楽、ひらめきなど)やコアとなるメッセージの決定を行おう。
2. クリエイティブコンセプトを正しく定めることで、新しい視聴者を呼び込み、他の動画への閲覧につなげ、ロイヤリティーを高める
最新かつ一貫性、信頼性があり、消費者とコネクトできる動画を製作しよう。視聴者に発見・シェアされやすい、ということもポイント。ターゲット消費者層にすでに影響力のあるクリエイターとの共同作業も効果的。
3. 動画をアップする時期を見極める。複数の動画がある場合、どのビデオをどの順でどの時期に公開していくかの長期計画を立てる
その際、次の3種のコンテンツをうまく組み合わせよう。
1) ターゲットエリアで常に検索に引っかかりやすいように、常時公開しておくもの
2) 視聴者を呼び戻すために、定期的に発表するシリーズもの
3) イベントや製品販売開始の数日前に発表するスペシャルコンテンツ
4. 多数のコンテンツの中から、自社の動画を選んでもらうためには提供するコンテンツのオプティマイゼーション(最適化)を欠かさずに
注釈、サムネイル、メタデータ、プレイリスト、購読などのチャンネル効果を最大限に活用しよう。
5. 動画を作成・投稿するだけでなく、ターゲット顧客に見てもらえるよう、ペイドメディア(有料のメディア)も有効に使う
動画のタイプに見合ったコスト効率のよいメディアを使い、顧客の興味を引こう。
6. オンライン動画とは本質的にソーシャルな媒体でありテレビと違い、製作者とインタラクティブに交流することも可能であるため、人々を惹き付ける。その性質を利用してコンテンツをソーシャルに拡張する
ファン向けの商品や限定コンテンツの提供、トップファン・リストの更新、チャンネル購読者数の発表などをまめに行おう。
7. 自社のYouTube戦略の成功度を測るのに最適なKPI(主要業績評価指標)を設定する
視聴者の情報、YouTubeアナリティクスの結果、コンテンツのシェアの割合、平均視聴時間など、目的に合った指標を2~3個設定しよう。
何度も繰り返し見てもらえる、そんな動画を世界に
YouTubeは、SNS、広告プラットフォーム、コンテンツプラットフォームの3つの機能を携えている優れた媒体だ。視聴者の年齢層も広く、全世界に通用する動画サイトである。ほんの数十秒でも、見た人の心をつかめれば、瞬く間にあなたのコンテンツが世界中の人の目に触れる可能性もある。
今回お伝えしたポイントを元に、ぜひ、ユニークで話題性のあるマーケティング動画を作成し、新しい形のデジタルマーケティングとして、未知なる可能性に挑戦していただきたい。
参考元:?YouTube Reveals the Secret Formula to Content Marketing Success?8 Ways to Maximize Your YouTube Marketing Results?The 2013 YouTube Marketing Guide?YouTube Marketing?20 Top YouTube and Video Marketing Stories of 2013?9 Tips to Maximize YouTube’s Marketing Potential?Outrigger Media Releases Second Annual Top 500 Brands on YouTube Report
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