ヨーロッパでビジネス展開したい方必見! ドイツ版LinkedIn「XING」活用術

経営・ビジネスハック
ヨーロッパで働いている、もしくは、ヨーロッパで働いてみたいという方。
まさか、このツールを知らないなんて事はないだろうか?
このビジネスSNS「XING」は、今やヨーロッパでビジネスをする上では必要不可欠なツールとなっている。
ビジネスコネクション作りから職探し、はたまたビジネストレンドの情報収集まで、あなたのヨーロッパでのビジネスを大いに助けてくれるだろう。
ドイツ発ビジネスSNS「XING」
XINGとは、2006年に誕生したドイツ発のビジネスSNSである。
ビジネスSNSというと、アメリカ発のLinkedinが有名だが、ヨーロッパのビジネスシーンではXINGが主流だ。日本ではほとんど知られていないが、ヨーロッパを中心に、世界で1300万ユーザーを抱える巨大SNSとなっている。
現に、筆者もこのSNSを介して様々なビジネスコネクションや案件を得てきた。ヨーロッパでビジネス展開をしたい人には、非常に強力なツールとなるだろう。
以下、筆者の経験を元に、XINGの実践的活用術をご紹介していきたい。
活用術1:XINGで職を探す
登録後、まず最初にしなければいけないことはプロフィール作成だ。
プロフィールには学歴、職務経歴の他に”Haves”と”Wants”の項目がある。”Haves”には自分の能力や特技、”Wants”にはXINGユーザーに求めていることを書く。
例えば、筆者は”Haves”には”Writing in Japanese”、”Wants”には”new contacts, interesting projects”と記載している。
また、XINGで職探しをしたい人にとって肝心な項目は”Define jobseeker status”である。
上の図のように、現在自分が仕事を探しているか否かをチェックし、更にその情報を誰に公開するかまで決めることができる。例えば、勤めている会社に内緒で転職を考えている人は”Only recruiters”の欄をチェックしたほうが良いだろう。
XINGには多くの企業の人事部も登録しているので、求人依頼のメールが突然届くことがある。筆者も嬉しいことにドイツの日系企業に特化したヘッドハンターから履歴書登録を頼まれたことがある。
また、こちらから検索し、あなたのビジネスに必要な人材にアプローチすることも可能である。
活用術2:XINGでビジネスコネクションを作る
Facebookで言う「友達」は、XINGでは「コンタクト」と呼ばれる。コンタクトは承認制であり、会社の同僚とつながることが定番だが、協業目的で知らない人から連絡が来ることもある。その場合は、必ずメッセージが添付され、自分は誰で何の目的でコンタクトを取りたいのか記載する仕組みとなっている。
XINGユーザーは自分のビジネスに関わりがある人、将来協業できそうな人としかつながらない。あくまでビジネスSNSなので、Facebookのような軽いつながり程度の付き合いはなく、ビジネス前提の付き合いしか成立しない。
人脈作りのためにはグループにも参加しよう。日本人と外国人の交流を深めるグループも既に存在する。「Japan Intercultural Consulting」、「XING Japan」、「China-Korea-Japan Business Lounge」等ではフォーラム機能を使用し、グループメンバーに求人依頼、仕事に関する質問などができる。また、グループ関係のイベント告知も可能である。
活用術3: XINGで情報収集・発信をする
XINGでは、新聞を読む感覚で「トピックス」で情報収集をすることを勧める。トピックスをクリックするとテーマ別で様々な投稿が表示される。
例えば、2013年7月23日にインド在住でオンライン・マーケティング専門のユーザーが「トップ10の医療施設はビデオ会議を行っている」という記事を投稿した。
内容はビデオ会議を行うことで薬剤師が他の医療関係者に医薬品の正しい知識と使用方法を説明できるというものである。医療業界で勤める人にとっては興味深い話だろう。
このように他ユーザーの記事を読むことによってアドバイスをもらい、アイディアを生み出すことが可能となる。もちろん、自分で専門分野について記事を書くこともできる。ここで、良い記事を執筆すれば、プロフェッショナルとしての信頼性も獲得することも可能だ。
XINGは単なるSNSでなく、多業界の話題を含むビジネス誌として活用することもできるのである。
まとめ
海外でビジネスを始める時、人脈もほとんどなく、情報収集もどこから得ていいのか分からない場合が多いのではないだろうか?
XINGを使えば、ビジネスコネクション作りや職探しを円滑に行うことができ、あなたのヨーロッパでのビジネスを大いに助けてくれるはずだ。
ヨーロッパビジネスの第一歩として、XINGに登録してみてはいかがだろう?
記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→https://corporate.clst01.innova-jp.net/library/
参考元:
・Xing
・What is all the Xing about?
・3 golden rules for best practice: LinkedIn and Xing
Photo some rights reserved by European Parliament, flickr
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