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イノーバマーケティングチーム2024/02/05 14:42:041 min read

WordPressで顧客管理は可能?便利なプラグインと注意点を紹介!

CMS(コンテンツ管理システム)といわれるサイト制作ツールの代表格といえばWordPressです。世界で1億人以上が利用しており、多くの企業サイトの制作でも活用されています。

しかし、一概に企業サイトといっても、その目的は多岐にわたります。会社概要や製品・サービスの紹介はもちろんのこと、目的によっては、顧客管理や会員登録などの機能が必要です。WordPressでそのような機能を持つサイトを制作することは可能なのでしょうか?

また、イノーバのBtoB企業専門のWEB サイト制作サービスにご興味がありましたら、こちらもご覧ください。

WordPress最大の特徴は豊富なプラグイン

サイト制作においてWordPressが人気を博している理由のひとつとしては、プラグインの豊富さが挙げられるでしょう。

WordPressのプラグインとは?

プラグインとは、ソフトウェアに機能を拡張させるための外部のプログラムのことをいいます。もともとWordPressは、サイト制作に必要な最低限の機能で設計されていますが、プラグインをインストールし有効化することで、WordPressにより多くの機能を持たせることができます。プラグインは簡単にインストールすることができますし、無料のプラグインも多くの種類があり、アップデートも頻繁に行われています。

では数あるプラグインの中で、企業サイトで活用できる顧客管理に適したプラグインはあるのでしょうか?今回は、コストを心配することなく導入できる無料プラグインの中から、使い勝手が良く、顧客管理機能が充実しているプラグインを紹介します。どのプラグインにも長所と短所がありますので、目的に合致するプラグインを選んでみて下さい。

顧客管理に適した無料プラグイン3選

顧客管理・会員管理プラグインの定番『Flamingo(フラミンゴ)』

「Flamingo」は、「Contact Form 7(問い合わせ機能を追加するプラグインで、メッセージ保存の機能はない)」と連携することで、問い合わせフォームから送信された内容とメールアドレスをデータベースに保管し、管理できるプラグインです。特別な設定が不要なため、インストールして有効化するだけで、すぐに使用できます。機能としては、コメント欄に投稿されたメールアドレスの管理や、メールサーバーに問題があったり、設定を間違えるというようなトラブルになったりするのを防止する役割も持っています。
 
アドレス帳には、問い合わせフォーム・コメント欄から投稿されたメールアドレスが自動で登録されますので、自動的にメーリングリストを作成することができます。また問い合わせフォームから送信された内容は、受信メッセージとして管理されていますのでメッセージの件名をクリックすることで、詳細を見ることができるようになっています。
 
「Flamingo」の特徴は優れた機能だけでなく、使い方が非常にシンプルだという点にあります。そのため、「基本的な機能だけでよい」という場合はもちろん、設定の方法によってカスタマイズもできるため、用途に応じて機能を充実させて使用したい場合にもおすすめできます。
 

顧客対応やメール配信管理にも適した『SugarCRM』

「SugarCRM」は、営業管理、顧客サポート、マーケティング管理など、多岐にわたる機能を持つプラグインです。運営は「Sugar CRM社」が行っているため、頻繁にアップデートされています。有償版と無償版がありますが、無償版でも多くの機能を備えています。顧客管理に関しては、メールなどの顧客とのやり取りを表示できる機能や、メールマーケティングに使用できる機能があります。

無償版は全て英語環境ですが、電子メール・タスク・スケジュール・ミーティングなどの営業管理、問い合わせ機能での顧客サポート・マーケティング・データ品質などの管理機能、カレンダー・ドキュメントなどの共有機能があり、無料プラグインとは思えない充実した機能があります。さらに有償版には日本語環境もあり、契約管理やMicrosoft Excel等との連携機能もあります。有償版であれば、より業務の効率を上げられるでしょう。

「Flamingo」と比べると、「SugarCRM」は機能が多い分設定や操作が複雑になりますので、中級者向けのプラグインと言えるでしょう。しかし機能は非常に充実していますので、「Flamingo」では物足りないと感じる場合は、使用を検討してみてもよいかもしれません。

とにかくシンプルに顧客管理をするなら『Zero BS CRM』

「Zero BS CRM」は、非常にシンプルなCRMのプラグインです。アドレス帳の管理、カレンダー機能と連携したメッセージ機能、請求書の追跡などが行えます。このプラグインも日本語環境ではないため、英語に抵抗がない方にとっては、非常におすすめのプラグインです。

「Flamingo」よりも機能が充実しており、「SugarCRM」よりも設定や操作がシンプルです。無料でもアドレス帳、カレンダー、メッセージ、請求書などユーザーが必要とする基本的な機能は十分網羅されており、有料の拡張機能としてPayPalとの同期の機能を追加することもできます。

顧客管理・CRMは、企業サイトが担う機能の1つでしかありません。他の機能を持ったプラグインも合わせて利用することで、さらに価値のある企業サイトになります。カスタマイズできることはWordPressの大きな魅力のひとつであり、サイト構築や運営担当者の腕の見せ所でもあります。

CMS導入のメリットと選定のポイント

 

【おまけ】まだまだある!目的別の便利なWordPressプラグイン15選

有効化必須! 定番プラグイン

  • 「Google XML Sitemaps」…googleにサイトの更新状況を通知するための「Sitemap.xml」を作成・送信を自動で行うプラグインです。検索エンジンへのインデックスをスムーズに行うために役立ちます。
  • 「Breadcrumb NavXT」…サイト訪問者に、現在表示しているWebページの階層の位置(Breadcrumb List=パンくずリスト)を表示してくれるプラグインです。サイト内をクローラーが巡回しやすくなり、SEO対策に役立ちます。
  • 「BackWPup」…サイトのバックアップを自動で行ってくれるプラグインです。外部バックアップ・内部バックアップのどちらにも対応しています。Webサイトだけでなくサーバーやデータベースに不具合が起きてデータが破損した時にサイトを復旧することができます。
  • 「Akismet」…サイトのセキリュティ対策を行ってくれるプラグインです。スパムコメントを専用のスパムフォルダへ自動で振り分けてくれます。ウィルス感染やサーバー障害の対策に役立ちます。
  • 「WP Total Hack」…サイトのカスタマイズを簡単に行えるプラグインです。ヘッダーやフッターのロゴやテキスト、不要なメタボックスやダッシュボードウィジェットの削除、自動セーブの無効化やセルフピンバックの停止など20以上の設定をカスタマイズできます。

SEOに効果を発揮するプラグイン

  • 「All in One SEO Pack」SEO(検索エンジン最適化)の基本的な機能をまとめて追加してくれるプラグインです。ただしあらかじめSEO対策がされているテンプレートで使用する場合は、機能が重複し不具合が起きてしまう場合があるので、有効化する前に互換性を確認しておきましょう。
  • 「WordPress Related Posts」…サイト訪問者が閲覧している記事に関連する記事を表示してくれるプラグインです。記事を読み終わった時に、次の記事も読んでもらえるように誘導できるので、サイト内の回遊性を高めたり、直帰率を下げたりしたい場合に有効です。
  • 「AddToAny Share Buttons」…SNSボタン(ソーシャルボタン)を簡単に設置できるプラグインです。SNS対策ができていない場合は、インストールするとよいでしょう。サイトや記事を拡散してもらうためにもFacebook、Twitter、LINE、はてなブックマークのボタンは最低限設置しておきましょう。

デザイン制作を便利にするプラグイン

  • 「TablePress」…料金表やメニューなどのテーブルを表示させたいときに便利なプラグインです。普通にインストールするだけでも十分きれいで便利なテーブルが作れますが、CSS(Cascading Style Sheets:スタイル指定のための言語)が使えればデザインをカスタマイズすることもできます。
  • 「PS Auto Sitemap」…サイトマップを自動で作成することのできるプラグインです。ユーザーがサイトの全体像を把握することで、サイト内を巡回しやすくなり、直帰率を下げることができます。
  • 「HTML Editor Syntax Highlighter」…テキストエディタ―をより快適に操作できるようにカスタマイズできるプラグインです。テキスト入力を頻繁に利用する人だけでなく、画像やリンクなどが正しく機能するか確認する場合にも便利です。
  • 「Browser Shots」…外部サイトのスクリーンショットをサムネイル画像として表示できるプラグインです。文字だけでなくサムネイル画像がついているリンクは、ユーザーの内容理解を助けてくれます。また、クリック率の向上も期待できます。

WordPressの機能を拡張するプラグイン

  • 「EWWW Image Optimizer」…画像最適化のためのプラグインです。サイトの読み込み速度が遅いときなどに有効です。画像をアップロードするときに自動で最適化してくれますので、余計な手間が掛けずに画像最適化をすることができます。
  • 「Google Analytics Dashboard for WP」…Google Analyticsと連動させれば、ユーザー数やPV数・セッション数などサイトの閲覧状況を簡単に把握できるプラグインです。サイト管理にGoogle Analyticsを使っている方には役立つでしょう。
  • 「Broken Link Checker」…リンク切れになっているリンクをチェックし、通知してくれるためのプラグインです。相互リンクを行っている場合などは特に重要です。常にリンクが有効かを手作業で確認するのは大変な負担ですが、これを自動化できるメリットがあります。
 

プラグインを使って顧客管理をする際の注意点

便利なプラグインはいくつもあります。しかし便利だからといって、やみくもにプラグインをインストールすることは厳禁です。

プラグインをインストールする場合は、以下の4点に注意しましょう。

注意点① サイトスピードの低下

サイトスピードが低下すると、サイトに訪問した見込み顧客に余計なストレスを与えることになってしまいます。そもそもサイトを閲覧してもらえない状態に陥ってしまうかもしれません。またあまりにも読み込み速度が遅いと、Googleでの表示順位にも影響する可能性があります。

注意点② セキュリティ

顧客管理において、最も重要なことは個人情報の適切な管理です。悪意のあるプラグインをインストールしてしまうと、ウィルスに感染してしまう可能性があります。WordPressの公式サイトからのインストールであれば、ウィルス感染の可能性が低くなりますが、個人サイトからインストールする際は十分に注意して下さい。

注意点③ アップデートやサポートの終了

WordPress本体だけではなく、使用しているテーマやプラグイン自体にもアップデートがあります。人気のないプラグインはサポートが終了することもあり得ますし、アップデートすることで動作ができなくなる可能性もあります。必ずバックアップをしておきましょう。

注意点④ プラグイン同士の干渉による不具合

プラグインにも相性があります。プラグイン同士が干渉してサイトに不具合が出た場合、どのプラグインを削除すればよいかは一つずつ検証するしかないので、非常に面倒です。インストール当初は問題なく動作していても、アップデートが原因で不具合が起こることもあります。必要のないプラグインはインストールしないようにしましょう。

WordPressのプラグインは非常に便利でバリエーションも豊富ですが、上記のような注意点があります。また、不具合が発生した場合のリスクも理解しておく必要があります。機能の充実とリスクの大きさのバランスを取るようにしましょう。

まとめ

WordPressのプラグインはとても便利で有用なものです。しかし、WordPressを使って顧客管理をする際には、セキュリティやメンテナンスなど、気にかけなくてはならない点がたくさんあります。顧客管理・CRM を見据えたサイトを制作するのであれば、最初から顧客管理機能やセキュリティ対策が十分あるプラットフォームを選定するということも、選択肢の1つなのかもしれません。

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