社長、「本気」見せてください!今すぐ“ソーシャルCEO”になるべき理由

デジタルマーケティング

懐かしのTV番組「クイズ100人に聞きました」風に考えてみよう。 (そんなの知らない、という方へ:この番組は、100人に対して行ったアンケートを設問とし、その結果を回答者が推測して答えていくというクイズ番組で、1979年~1992年に放映されていた)

さっそく問題。「企業の社長さん(CEO)100人に聞きました。答えは5つ。あなたがソーシャルメディア(SNS)に参加しない理由は何ですか?」

回答者1「忙しくて、時間がないから」  回答者2「使い方がわからないから」 回答者3「リスクがあるから」  回答者4「すでに充分な人脈があるから」 回答者5「自分がやらなくても、社員がやってるから」  番外回答:CEO「ソーシャルメディアって何?」 観客「シーン……」(さすがにこのパターンはないことを祈ります)

上記は、どれも観客から「ある! ある! ある!」の歓声があがりそうな、説得力のある理由だ。

だが、ここではどれも「言いわけ」だと言わせていただこう。2014年7月現在、「CEOがソーシャルメディアに参加しない理由はない」が正解なのだ。

CEOの皆様、これが「事実」です!

「そこまで言うならデータ出してみろよ、データ!」

CEOの皆さんなら、目に見える「根拠」を知りたいのは至極当然である。

では、そのご期待にお応えして、さまざまな研究・報道による調査結果やデータを並べてみよう(参考:「Your Anti-Social CEO Is Hurting Your Brand [New Data]」)。

  • 企業の評判の49%は、CEOの「人柄」に起因する (つまり、ソーシャルメディアでメッセージを発信しなければ「人柄」は伝わりづらく、顧客獲得チャンスのほぼ半分を失う計算になる)
  • 企業業績トップ50のCEOのうち、72%がソーシャルメディアを活用している (業績とソーシャルメディア活用の因果関係が考えられるのでは?)
  • 消費者の82%は、CEOがソーシャルメディアを活用している企業を「信頼する」可能性が高い

  • 消費者の50%は、ソーシャルメディアを活用していないCEOとは「コンタクトできない」と思っている

  • 従業員の78%が、ソーシャルメディアで信頼関係を築いているCEOのもとで「働きたい」

  • 従業員の81%が、ソーシャルメディアに強いCEOを「より優れたリーダー」だと考えている

  • 従業員の93%が、ソーシャルメディアに強いCEOを「より危機管理のできる人」だと感じている

  • ソーシャルメディアに強いCEOは、以下の「メリット」を感じている

顧客・従業員・投資家とより良いコミュニケーションがとれた/ブランドイメージが改善できた/企業の透明性が上がった/士気が高まった/より優れたリーダーシップを発揮できるようになった etc.以上が、まぎれもない事実である。それでもまだ、ソーシャルメディア活用を始めない理由があるだろうか?

なぜ他の誰でもない「CEO」が?

なぜ、「CEO自身」がソーシャルメディア活用を始めるべきなのか。

大ベストセラーにもなったMitch Joel著『Six Pixels of Separation』に、そのヒントが書かれているのでご紹介したい。その名も「リーダーシップのパラドックス(逆説)」だ。

  • あなたは成功すればヒーローだ。しかし、失敗すれば愚か者だ

あなたは、「最初」であることと「最高」であることのどちらを望むだろうか? 「最高」と答える人が多いだろう。だが、考えてほしい。「最初」でない人が「最高」の結果を出すことは少ないのだ。

  • あなたが「座っているリーダー」でいることはたやすい

アメフトのクォーターバック(司令塔)が座って指示だけ出していたら、どう感じるだろう? 自分自身も動き、ゲームを肌で感じるからこそ、より良いゲーム展開(ソーシャルメディア運営)ができるのだ。

  • 誰かが「危ない最前線」にいなければならない

たしかに、ソーシャルメディアを使うということにはリスクが伴う。だが、誰かがそのリスクの先頭に立つ必要があるのだ。それは、誰であるべきだろうか?

  • 導くか、導かれるか

「百聞は一見に如(し)かず」

まずは自分の足で歩き、体験したからこそ語れるのである。誰よりも早く参加し、時間を費やし、ビジネスにとってどう有益なのかを確かめ、それを従業員にシェアすべき人間は誰だろうか?

  • 偉大なリーダーは、その努力を誉められることはほとんどない

今では大成功したTwitter、YouTube、Facebook、さらにはGoogle であっても、初期のころには人々にどのように言われていたかを覚えているだろうか?

だが、そういったリスクに負けて、誰もがただ傍観していたらどうなっていただろう。大部分の人は先に進む前に、そのリスクを背負って導いてくれる人を待っている。リーダーとは、その一握りの人になるということだ。

まとめ

「ソーシャルメディア、始めますか? それともCEO辞めますか?」

やがてこう言われる時代が来るかもしれない。あなたはその時を、指をくわえて待つのだろうか?

失敗上等! 「リスクを背負ってでも勝負する」、「先に、俺(私)がやる」、むしろその心意気に「誠意」を感じ、好感をもつ人は多いはずだ。

だったら、始めてみよう。始めるべきだ。そこに、ユーザーもあなたの企業の「本気」を感じるのだから。

参考元: トップマーケターたちのビジョンを学ぶ。INBOUND 2013 から発信されたメッセージ