ベンチャー・スタートアップこそコンテンツマーケティングを始めるべき10の理由

コンテンツマーケティング

知名度の低さ、マーケティングにかけられる予算の少なさなどから、ベンチャーやスタートアップ企業は、マーケティングや広告の面で不利だと感じることもあるのではないか。

近年急速に注目を集めている「コンテンツマーケティング」と呼ばれるマーケティング手法は、そうしたスモールビジネスにとって、コスト効率よくビジネス認知を高め、利益を得るための非常に魅力的なマーケティング手法となりうる。

コンテンツマーケティングをサポートするサービスを展開するIntigiのCEO、Michael FernがContent Gemに寄稿したブログ記事を元に、コンテンツマーケティングがベンチャーやスタートアップ企業にどう役に立つのか、その理由を10のポイントにまとめた。

そもそもコンテンツマーケティングとは?

Google Trends のデータにもあるように、2012年以降アメリカを中心に「コンテンツマーケティング」という言葉は大きなトレンドワードになっている。

Content Marketing Institute (CMI)とMarketing Profsの最新の調査によると、アメリカのB2Bビジネスの9割がコンテンツマーケティングの手法をマーケティングに活用している、と答えている。

しかし、そもそもコンテンツマーケティングとはなんだろう?

前述のCMIは、コンテンツマーケティングを、

・ ターゲットとなるカスタマーをはっきりと定義、理解し、 ・ 彼らの興味に即した、価値あるコンテンツを作成・提供することで ・ うまくターゲットを引き寄せ、獲得、関係を構築し、 ・ 最終的に、自社の利益につながるカスタマアクションを生むことを目的とした

マーケティング技術である、と定義している。

ここでポイントなのは、 コンテンツマーケティングでは、コンテンツがカスタマーとつながるキーとなる、という点である。

ブログ記事やニュースレター、その他コンテンツを、ソーシャルメディア等を活用して拡散していくことで、ターゲットカスタマーにあなたのビジネスを発見してもらい、つながり続けたいと思ってもらうことが、このマーケティング手法の一つの肝になる。

このコンテンツマーケティング、ビジネスをスタートしたばかりで、まだ認知度の低いベンチャーやスタートアップが、マーケット内で存在感を高め、ターゲットカスタマーとつながるための強い味方になりうる。Michaelは以下をそのトップ10の理由として挙げている。

1.カスタマーとの関係づくりのスタート地点にできる

自社のWebサイトに掲載したコンテンツを、ソーシャルメディアを通じてシェアすることは、コメントなどを通じて、カスタマーとの双方向の会話をスタートするきっかけになりうる。また、そうした会話はターゲットカスタマーの興味関心を知るチャンスでもある。

2.ブランド認知を高められる

新しいコンテンツを作成・シェアし続けることは、カスタマーとの接点を更新するチャンスを増やすことであり、結果としてブランドへの認知・関心の向上につながる。実際、冒頭に述べた調査によると、既にコンテンツマーケティングを実施している会社の多くは、ブランド認知向上を目的にコンテンツマーケティングを行っていると答えている。

3.SEO:ターゲットカスタマーの流入が促進できる

検索エンジンに好まれるコンテンツの条件に、新鮮で質の高いコンテンツであること、他のWebサイトから多くのリンクが張られていること、ソーシャルメディアにシェアされていること、がある。多少ニッチであっても、あなたのビジネス特有のキーワードに特化したコンテンツを作れば、そのワードの検索結果上位にコンテンツが表示される可能性も高まり、結果としてターゲットカスタマーの流入を促進できるだろう。

4.コスト効率良く集客できる

Hubspot社の調査によると、インバウンドマーケティング(コンテンツマーケティングも含む)は他の有料広告に比べて6割も安くサイト流入を獲得できるという結果が出ている。限られた予算でマーケティングを行わざるを得ないベンチャー・スタートアップ企業にとって、コンテンツマーケティングは、投資対効果の最大化に大いに貢献できるだろう。

5.リテンションを高められる

常に新しく興味をひくコンテンツを提供してくれるWebサイトは、カスタマーにとっても、気になる存在になる。逆に、いつ訪れても代わり映えしないコンテンツしかないWebサイトに、カスタマーは再訪しようと思わないだろう。そして、定期的にサイトを訪れるようになった見込み客は、その後購買を行う確率も高くなる。さらに、既存の顧客もコンテンツが魅力的であれば、引き続きあなたのビジネスと関係をもち続けてくれるだろう。

6.ソーシャルメディアの活用にもつながる

Webサイト上に新しいコンテンツを作成することは、ソーシャルメディアにシェアできるネタをつくることでもある。ソーシャルメディアを使って、他のWebサイトの情報をシェアしているケースもあるかと思うが、その場合、せっかく接点をもったカスタマーを他のサイトに送り出してしまうので、もったいない。

7.カスタマーからの信頼を早く構築できる

コンテンツが役に立った、勉強になったと感じたら、カスタマーはあなたのブランドを信頼し、価値をおくようになるだろう。また、そうしたコンテンツは、あなたのビジネスが、きちんとカスタマーやマーケットを理解しているということを伝えるいい機会にもなる。ベンチャーやスタートアップ企業は、カスタマーからの信頼をまだ得られてないケースが多いため、コンテンツ提供を通じた信頼構築が大きな意味をもってくる。

8.競合との差別化が可能

特定のマーケットに向けて、価値あるコンテンツを発信し続けると、徐々にそのマーケットにおけるオピニオンリーダーの地位を確立できてくる。すると、たとえ商品が競合と似ていたとしても、あなたという人物/ビジネス自身を競合と差別化することにもつながる。さらに、コンテンツがサイトに蓄積されてくると、その豊富なコンテンツが他社にとって参入障壁にもなる。コンテンツをもたない競合にとって、ネット上で存在感を構築するのには長い時間がかかるからだ。

9.セールスサイクルを早められる

多くのスタートアップにとって、見込み客を購買につなげるまでのセールスサイクルが長いことは大きなネックだ。コンテンツマーケティングのすばらしい点は、関心度の低い見込み客を、短期間で購買意欲の高い顧客に変えることができることである。コンテンツを通じて、あなたの業界やマーケットについて啓蒙したり、必要な情報を提供したりすると、見込み客を急スピードで「熱い」カスタマーに変えることができ、すばやく購買に導ける。

10.業界内のエキスパートになれる

業界・マーケットに関するコンテンツを作成することは、その業界のエキスパートになるためのよい手段となりうる。コンテンツ作成をするためには、常にリサーチを続け、最新トレンドに敏感でい続け、コンテンツのテーマについて思考を深めざるをえないからだ。深く思考し、文章にまとめることで、常に領域の最前線の地位を確保でき、競合の先を行くことができる。

まとめ

どうだろう、コンテンツマーケティングがビジネスをスタートしたばかりのベンチャー・スタートアップの大きな味方になりうることが、伝わっただろうか?

コンテンツマーケティングを始めるのに、最も簡単な方法は、会社のブログを書くことだ。オリジナルの記事を書くこともできるし、他の記事にエキスパートとしてのコメントをつけることもできる。また、他の記事をテーマ別に編集、キュレーションするという手もある。

ここで覚えておくべきなのは、会社ブログといっても、ただ会社で起こったことを書くことではなく、ターゲットカスタマーに役立つ記事を提供することがポイントだ、ということだ。

短いものでもよい。まずは簡単なブログからスタートしてみてはいかがだろうか?

参考元:10 Reasons Why Startups Should Care About Content Marketing Photo: Some rights reserved by vlauria, flickr