【2021年版】CDNとは?初心者にもわかりやすく解説します

デジタルマーケティング

企業のWeb担当やサイト制作者の中には、「CDN」という単語を聞いたことがある人も多いでしょう。CDNは、サーバーの負担を軽くしてくれるシステムとして、近年注目を集めています。

この記事では、現在注目度が高まっているCDNについて、初心者にもわかりやすく解説していきます。CDNの特徴からメリット、導入事例まで丁寧に説明していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

CDNとは何か

CDNは「Content Delivery Network」の頭文字をとった略語で、直訳すると「コンテンツを届けるためのネットワーク」となります。CDNはその名の通り、コンテンツを効率的かつスムーズに届けるために作られたシステムです。

Web広告費の爆発的な上昇でもわかるように、近年インターネットを利用する人の数は急増しています。「スマホがないと外出できない」「最近はテレビよりもYouTubeを見る時間の方が長い」という人も多いのではないでしょうか。

このような傾向において問題になってくるのが、Webサーバーの耐久性。大量のユーザーが同時に訪れたり、大容量のコンテンツを一つのWebサイトで扱ったりすると、かなりの負担がサーバーにかかってしまいます。

その結果、ページが重くなってしまい、コンテンツの閲覧に支障をきたしてしまうのです。

CDNは、そのようなサーバーの負担を削減し、ユーザーにコンテンツをスピーディーに届けるために開発されました。CDNを利用すれば、どんなに容量の大きいコンテンツでも、スムーズに取り扱うことが可能です。

CDNの由来

画期的なシステムに見えるCDNですが、決して新しいものではありません。CDNの原型は、なんと1990年代にはすでに作られていました。

しかし、CDNが誰でも使いやすいシステムに進化したのは比較的最近の話です。それに加えて、インターネットの普及率が爆発的に伸びたことで、同時にCDNの重要性も向上したというわけです。

CDNの仕組み

では、CDNはどのようにしてサーバーの負荷削減やコンテンツ配信の効率化を行なっているのでしょうか。

実は、CDNの動き方は非常にシンプルなのです。順番に見ていきましょう。

オリジンサーバーの負荷を分散する

ウェブコンテンツが格納されているサーバーのことを「オリジンサーバー」と呼びます(オリジンは「起源」という意味)。

一般的に、ユーザーのアクセスやコンテンツの格納はオリジンサーバー一箇所に集中します。サーバーを利用し始めたばかりの頃は問題ありませんが、コンテンツ量やユーザーが増えるにつれてサーバーへの負担が大きくなってきます。

CDNは、そのようなサーバーへの負担を肩代わりしてくれます。CDNによって生成された、オリジンサーバーのコピーである「キャッシュサーバー」が、オリジンサーバーの代わりにコンテンツを配信してくれるのです。

要するに、コンテンツの配信元が複数になるということ。より多い人数で仕事をした方が、一人当たりの負担は小さくなるのと同じです。

CDNは世界中に配置されている

CDNは、世界中にネットワークを構築しています。ユーザーのアクセスを、オリジンサーバーの近くにあるキャッシュサーバーに誘導するようになっているのです。

ちなみに、「近くのキャッシュサーバー」とは物理的な距離ではなく、インターネット上の距離を指します。

CDNを使うメリット

CDNの導入は、小さなサイトはもちろんのこと、大規模なサイトの運用に特に大きな効果をもたらします。

CDNを使うメリットは、主に以下の4つです。

  • 大量のアクセスにも耐えられる

  • レスポンスが速くなる

  • 画像サイズが最適化される

  • SEO対策になる

順番に見ていきましょう。

メリット① 大量のアクセスにも耐えられる

CDNを利用すれば、大量のユーザーが同時にアクセスしてきても問題なくコンテンツを表示できます。

もし大量アクセスにサーバーが耐えられず、画面が表示されなくなってしまったら、かなり多くの顧客を逃すことになってしまいます。

メリット② レスポンスが速くなる

CDNによりサーバーの負担が分散されるため、その分アクセスに対するレスポンスがスムーズになります。

コンテンツの表示速度は、ユーザーにとってとても重要な要素ですよね。なかなか画像が表示されなかったら、ユーザーはそこから離脱して別のサイトに行ってしまいます。

メリット③ 画像サイズが最適化される

キャッシュサーバーの中には、画像のサイズ調整や軽量化を自動で行ってくれるものがあります。

画像のサイズは、サイトの表示速度を大きく左右する重要な要素。しかし、大量の画像をいちいちリサイズするのは面倒ですよね。

CDNを選ぶ際は、画像の最適化を行ってくれるかどうかを基準にするのもいいでしょう。

メリット④ SEO対策になる

Webサイトのユーザビリティ(使いやすさ)は、SEOに大きな影響を与えます。使いやすく有益なサイトが、Googleから高い評価を受けるのは当然ですよね。

コンテンツの質がどれだけ高くても、全然表示されないのでは意味がありません。サイトの有益さはコンテンツだけではなく、総合的な使いやすさで決まるものです。CDNは、サイトの利便性の底上げに役立ちます。

CDNの注意点

CDNはとても便利なシステムである一方で、利用に際して注意すべき点もあります。

CDNの注意点は以下の2つです。

  • 個人情報の取り扱いに注意

  • 情報更新

注意点① 個人情報の取り扱いに注意

オリジンに比べて、キャッシュサーバーはセキュリティー面に不安が残ります。そのため、個人情報のような機密性の高いデータの取り扱いには十分注意する必要があるでしょう。

このような、キャッシュサーバーの情報管理にミスが発生することを「キャッシュ事故」と言います。重要な情報はキャッシュサーバーには保管しないなど、情報管理に工夫が求められます。

注意点② 情報更新

キャッシュサーバー上のWebコンテンツは、あくまでもコピーです。そのため、オリジナコンテンツが更新されてもコピーがそのままだと、結果的にユーザーに古い情報を送信してしまう恐れがあります。

CDNとデジタルマーケティング

近年、インターネット利用の急増から、企業におけるデジタルマーケティングの重要度も増加の一途を辿っています。もはや、デジタルマーケティングを導入しない企業に未来はない、と言っても過言ではないでしょう。

そして、デジタルマーケティングの鍵は、何と言っても良質なコンテンツの発信。マーケティングに求められるコンテンツの種類・量も年々増加しており、この傾向はこれからも続いていきます。

このような流れを考慮すれば、CDNの需要がこれから高まっていくことは簡単に想像できます。そのため、なるべく早い段階でコンテンツマーケティングとCDNを導入することが、企業の持続的な経営にとって重要になります。

CDNの導入場面

かつて、CDNは大規模なWebサイトにのみ導入されるものでした。しかし、インターネットの普及により、CDNは小さなサイトでも活躍できるようになりました。

ここから、具体的なCDNの導入場面例を見てみましょう。

場面① WordPressサイト

人気No.1のCMS(コンテンツマネジメントシステム)であるWordPressは、ブログやメディアのような情報発信サイトに向いているシステムです。WordPressは使いやすい反面、サーバーに大きな負荷がかかるのがデメリットでした。WordPressにはコンテンツが大量に蓄積されるので、サーバーへの負担は避けられません。

しかしながら、CDNを導入すればサーバーの問題は簡単に解決できます。WordPressで情報発信を行っている企業は、ぜひCDNの利用を検討してみてください。

場面② 動画配信サイト

動画は最も容量の大きいコンテンツです。動画が途中で止まったり、画質が粗かったりすることはユーザーにとって大きなストレスになりますよね。

そこで、CDNによってサーバーの負担を分けることで、動画配信をスムーズにすることが可能です。

場面③ アニメーションを多用するサイト

Webサイトの中には、かなり豪華なアニメーションが施されているものがあります。このようなサイトは大抵、複雑なプログラミング処理が必要になるため、表示が重くなってしまいがちです。

たとえ小規模なサイトだとしても、アニメーションの量が多いならばCDNを導入する価値はあります。

まとめ

ここまで、CDNの基礎知識や特徴、導入のメリットなどを解説してきました。要点は以下の通りです。

  • CDNは、サーバーの負担を軽くし、コンテンツをスムーズに配信するためのネットワーク

  • 情報発信や動画配信など、コンテンツ主体のビジネスをする場合にCDNは役立つ

この記事を読んでCDNが気になった人は、ぜひビジネスへの導入を検討してみてください。