【2021年版】BIとは?基礎知識やメリットを徹底解説

デジタルマーケティング

近年、BIツールを導入する企業が増えています。BIツールは経営の効率化や、マーケティング施策の立案に大きく役立つシステムです。

この記事では、BIツールの基礎知識について、初心者にもわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

BIツールとは

BIとは、「Business・Intelligence」の頭文字をとった略語で、社内に蓄積しているデータを分析して、経営判断に活かしていく一連のプロセスを指します。

そして、そのようなプロセスを実現させてくれるシステムが「BIツール」です。BIツールはデータの分析を高速で行い、その結果を経営に活用しやすい形で表示してくれます。

BIツールを利用したビックデータの活用は、近年のビジネスには欠かせない要素の一つになっています。なぜなら、人々の購買行動のプロセスが大幅に多様化しているからです。データ分析をおろそかにしては、もはや商品に興味を持ってもらうのは不可能であるといっても過言ではありません。

BIツールの仕組み

情報処理機能を備えているBIツールは、一体どのような仕組みで動いているのでしょうか?実は、BIツールのやっていることは非常にシンプルです。

BIツールには、主に以下の3つの仕組みがあります。

  • データを連動させる

  • データを処理する

  • 処理結果をわかりやすく表示する

順番に見ていきましょう。

データを連動させる

まずは、社内に蓄積されているデータとBIツールを連動させることで、データ利用の準備を整えます。

BIツールには、新たに情報を収集していく仕組みはありません。情報を蓄積するのはあくまでも社内の既存システムになります。

そのため、既存システムとの連携が可能なタイプのツールを選択する必要があります。ツールの選び方のポイントは、後ほど詳しく解説します。

データを処理する

次に、揃ったデータを分析・処理していきます。BIツールの中核である機能です。

BIツールを導入しない場合は、Excelなどに用意されたデータを人の目で確認していかなければいけません。人によるデータ処理は時間がかかりすぎるだけでなく、正確性に欠ける場合も多いです。

BIツールは、膨大なデータを迅速に処理してくれるため、経営判断をスピーディーに行えるようになります。変化が早い時代の中で、この処理速度は大きなアドバンテージになるでしょう。

処理結果をわかりやすく表示する

データ処理が終わったら、BIツールはその結果をグラフや表を用いてわかりやすく表示します。

せっかく高速でデータ処理をしても、処理結果が確認しづらかったら意味がありません。処理をツールが担当したとしても、最終的に経営判断を下すのは人間です。

その点、BIツールはビジュアル的にわかりやすい結果表示をしてくれるので、大変便利なシステムになっています。

BIツールの4つの機能

BIツールの機能は大きく分けて4種類存在します。企業は導入の目的に応じて、最適な機能を持ったツールを選ぶ必要があります。

BIツールの4つの機能は以下の通り。

  • レポーティング

  • OLAP分析

  • データマイニング

  • プランニング

1つずつ見ていきましょう。

レポーティング

レポーティングとは、危険や問題の発生を予測して、事前に通知してくれる機能のこと。日々蓄積されていくデータを厳しく監視し、何かいつもと違う点があれば経営陣に知らせてくれるのです。

BIツールは処理が速いため、問題が顕在化する前にその原因にアプローチできます。ビジネスの状況は目まぐるしく変化しており、思いがけない問題に直面してしまうことはいくらでもあるでしょう。そんな時でも、データをもとにした冷静な判断を可能にしてくれるのが、レポーティングツールの強みです。

OLAP分析

一方で、OLAP分析は、起きてしまった問題自体を分析して、その原因を洗い出していく機能です。OLAPとは「Online Analytical Processing」の略で、一つの項目を分析して深掘りしていくということを指しています。

どんなに優秀なツールを使っていても、すべての問題を完璧に回避するのは難しいこと。それよりも、起きてしまった問題の原因を突き止めて、未来の経営に活かしていくことの方がはるかに大切です。

また、OLAP分析の中にも、複数の処理方法があります。ここでは、OLAPの2つの分析手法を見てみましょう。

スライシング

スライシングは、一定期間の売り上げの推移から、特定の商品の売り上げ推移を抽出して分析していく方法。

傾向を長い目で見つつも、特定の期間を深掘りすることも可能な手法になっています。

ダイシング

ダイシングは、グラフの片方の軸の項目を変えて、違う目線から分析していく手法のこと。同じデータを様々な角度から確認できるので、様々な要素との相互作用を確認できます。

データマイニング

データマイニングは、蓄積された過去のデータから、新たな施策のヒントとなる情報を提案してくれる機能です。

ビックデータを分析すると、顧客の行動や購買の流れなどに一定のパターンが見えてきます。このようなデータは新しい戦略を練る際に不可欠ですが、手作業による分析はあまりにもコストが大きいです。

「新しいアプローチを探りたい」「新しいサービスを展開したい」という場合に、データマイニングツールはおすすめです。

プランニング

プランニングはその名の通り、予算や施策のシミュレーションを行える機能です。データをもとにシミュレーションを実施できるため、その精度は非常に高いです。

BIの重要度が増している理由

近年、BIツールの重要性が高まっています。この背景には、ビジネスを取り巻く環境が大きく変化しているという事実があります。

BIの重要性が高まっている主な理由は、以下の3つです。

理由① 社会の変化スピードが上がったから

現代は、社会変化が凄まじいスピードで進んでいる時代です。特に、AIやデジタル技術の発展は目を見張るものがあります。

急激な社会変化に柔軟に対応するためには、膨大なデータをリアルタイムかつスピーディーに分析し、次の一手をすばやく打たなければいけません。そして、そのような難しい課題を担ってくれるシステムこそがBIツールです。

理由② 人の行動がより多様になったから

人々の行動が多様化しているのも、BIツールによるデータ分析が重要になっている理由の1つです。

もはや、データ分析をしないで人の行動を予測することは不可能になりました。モノと情報が溢れかえる現代では、人々の前には無数の選択肢が用意されています。

人々の多様なニーズを理解するには、BIツールのような情報処理システムが欠かせません。

理由③ デジタルマーケティングとの相性がいいから

Webのユーザーが爆発的に伸びたことで、デジタルマーケティングの重要性が高まっています。

現代企業に不可欠な手法になったデジタルマーケティングですが、実はBIツールとの相性が抜群に良いのです。

なぜなら、両者とも高速でPDCAを回せるというメリットを持っているから。施策の実行と改善を高速かつリアルタイムで行うという点において、両者の強みを最大限に活かせるのです。


デジタルマーケティングに力を入れている企業は、ぜひBIツールの導入を検討してみてください。

BIツールの具体的な活用場面

BIツールが活躍できるシーンは多岐に渡ります。

ここでは、BIツールの具体的な活用場面をいくつか紹介していきます。

営業支援

ビックデータには、顧客の購買行動のパターンが必ず眠っています。BIはそのパターンを分析し、戦略立案に役立つような営業支援データを提供してくれます。

たとえば、たとえ同じ商品だったとしても、売れ行きが好調の日とそうでない日があるはずです。BIツールを使えば、よく売れる日の傾向を把握して、営業に役立てることができます。

顧客分析

商品だけではなく、顧客も分析対象になります。

商品やサービスを作るときに、ターゲット顧客やペルソナを設定している企業は多いですよね。しかし、いざ商品を販売してみると、想定とは違う層の顧客に好評だった…ということはよくある話です。また、逆に、狙っていた層に全然受け入れられないということも。

そんなときに、BIツールで顧客を分析してみましょう。どんな人が誰くらいの頻度で、いくらくらいお金を使っているのか。このようなデータを大量に分析していくことで、顧客の明確な姿が浮かび上がってきます。


また、顧客分析の中には、顧客が住んでいる場所を分析する「エリア分析」、購入のサイクルを洗い出す「購入サイクル分析」などの手法もあります。

予算分析

BI ツールは数字に強いので、予算や売り上げ、実績といったお金にまつわるデータ処理は得意分野です。Excelなどを使って人為的にまとめるよりも、BIツールははるかに速いスピードでデータをまとめあげます。

まとめた数字のデータは、OLAP分析を利用して深掘りしていくこともできます。

BIツールの市場規模

上記で紹介した背景を踏まえると、BIツールの市場規模はこれからも拡大していくことが予測されます。

2020年のBIツールの市場規模は3997億円で、前年より114.2%の伸びが確認されています。

新型コロナがWebツールの需要を増加させたという背景もあるでしょう。

また、最近は経営陣や専門家だけでなく、社員や一般の人でも手軽に使えるBIツールが増えているのが現状。簡単に使えるツールが増加する分、利用ユーザー数も増えることが予測されます。

参考:https://mic-r.co.jp/mr/01900/

BIツールを導入する時のポイント

BIツールは、ただ高価なものを選べばいいというわけではありません。

BIを導入する際に注意すべきことは、主に以下の2つです。

目的にあったツールを選ぶ

BIツール導入の目的を明確にした上で、適切なツールを選ぶようにしてください。

たとえば、新しい施策の立案に役立てたいのに、データマイニングツール非搭載のBIツールを買ってしまっては意味がありません。

なんのためにBIツールを導入するのか?目的をしっかり言語化して、必要なツールを探しましょう。

自社データの状態を確認する

自社データとの互換性を確認することも、意識してほしいポイントです。

たとえば、Excelを使ってデータ管理をしている企業は、必ずExcelと連動可能なツールを選ぶ必要があります。社内に蓄積しているデータを利用できるのかどうかをしっかりと確認してください。

おすすめのBIツール

最後に、おすすめのBIツールを2つ紹介します。

Googleデータポータル

Googleデータポータルは、Googleが運営するデータ処理ツールです。

Googleデータポータルの最大のメリットは、Google内に蓄積されたデータをツールに集約できる点です。たとえば、アナリティクスやGoogle広告などは、データポータルで一元管理ができます。

また、料金は無料になっているので、気になっている人は一度お試しで使ってみることをおすすめします。

Salesforce Analytics

Salesforce Analyticsの特徴は、高いカスタマイズ性です。システムを幅広く拡張できるため、自社の目的に沿ってカスタマイズが可能です。

まとめ

ここまで、BIツールの基礎知識について解説してきました。

BIツールの需要と重要性は、これからも高まっていくことが予測されます。そのため、できるだけ早い段階で会社に導入し、上手に活用していくことが、他社との差別化につながるでしょう。本記事をきっかけに関心を持たれた方は、ぜひ自社への導入を検討してみてください。