完全保存版!頻出単語から読み解く「Webマーケティング」のトレンド2014

デジタルマーケティング

Webマーケティングはマーケティング手法の中でも新しい分野だけに、様々な方法が日々試され、次々と新しいトレンドが生まれてきている。

そこで今回は、2014年の現在、Webマーケティングのニュースで頻繁に目にするキーワードを6つ抽出し、そこから、今どのようなトレンドがあるのかを見ていきたいと思う。

6つの主要キーワード

1.コンテンツマーケティング

主にブランディング・新規顧客獲得を目的とし、ユーザーにとってメリットのある情報を配信するマーケティング手段。

2.オムニチャネル

実店舗やオンラインショップなどあらゆる流通・販売チャネルを統合した環境のこと。

3.ビッグデータ

市販のデータ解析ツールでまとめることが困難なほどの、膨大かつ複雑なデータの集積物のこと。

4.DMP

データ・マネジメント・プラットフォームの略称。様々な定義があるが、「自社や外部などの様々なデータを抱合し、分割・正規化し、それらをすべてのチャネルに入力する技術プラットフォーム」といった定義がわかりやすい。

5.動画広告

YouTubeをはじめ、様々な媒体で展開されている動画形式のWeb広告。主にSNSへの拡散を目的としていることが多い。

6.画像投稿アプリ

Vine、Instagramなど、15秒といったショート動画を撮影できる機能が昨今は注目を集めている。主に海外企業のマーケティングで販売促進・ブランディングの両目的で幅広く利用されている。

主要キーワードから見えてくる5つの風景

では、これらのキーワードから、どんな風景が見えてくるだろうか。

1.「リアル」の延長線上に「Web」、棲み分けのボーダーが無くなりつつある

以前までは「WebはWeb」であり、あくまでリアル世界のサブ的なツールという立ち位置だったが、昨今はリアルとの連動が非常に強まっている。その代表例が「オムニチャネル」「動画広告」である。

今や、「リアル」をより便利にするために、リアルの延長線上の世界としてWebの空間やツールが存在しているのだ。Webは物理的な距離や問題を解決し、今までリアルではできなかったことを実現する「拡張現実」を作るツールとなっていると言える。

2.「自分ゴト」化された仕組みがある

「動画広告」「画像投稿」アプリを使ったプロモーションがなぜ注目されるのか。その理由として、ユーザー自身が参加可能で、それを多くの人に見てもらい評価を受ける仕組みが、ユーザーに対して訴求力をもつと考えられる。要は、「自分ゴト」であるかどうかが重要なのだ。

リアルだけではできない「面白いこと」をツールを使って実現し、物理的な距離を超えて世界中の人と一緒に面白がる。そのような仕組みが、昨今のプロモーションにおいては(特に海外でのプロモーションにおいては)多いように感じる。

3.今後、動画広告はどんどん増えていく

アメリカでは2015年には、動画広告がテレビ広告の約10%にあたる、約7000億円にまで伸びると予測されている。世代によってはテレビよりもネットへのアクセスの方が高い層もあり、これも動画広告が注目される理由となっている。

動画広告はテレビと違い、ターゲティングを行った上でコンテンツを配信できるほか、ユーザーの興味レベルによって様々な導線を用意し、各ページに飛ばすことも可能だ。今後、ブランディングにも販売促進にも使える動画の活用は、ますます増えていくことになるだろう。

4.長期的な販売促進を助ける「コンテンツマーケティング」

Webの利用者数が増え、サイトや広告がWeb上に溢れるようになった中で注目されているのが、「コンテンツマーケティング」である。ユーザーが自ら来訪してくれる強力なコンテンツをサイトに用意しておくことで結果的に、商品の告知、ブランディング醸成などにつながっていく。

日本のマーケティングには、短期的な費用対効果を強く求める傾向があるが、コンテンツマーケティングは将来的な見込み客を多く獲得する上で特に効果的であり、長期的な戦略として重要なマーケティング手段だ。

5.膨大だがリアルでは見えないデータを取得できる「ビッグデータ」「DMP」

上記の様々な施策を実践していくために欠かせないのが「顧客データ」としての「ビッグデータ」利用や「DMP」である。データの解析方法・活用方法については試行錯誤段階ではあるが、これらで解析されたデータは様々な使い方ができる。

リアルをさらに便利にしていくツールや施策に反映させたり、コンテンツマーケティングなどのマーケティング施策に生かしたり。それにより、精度の高いサービスを提供していくことにつながる。

トレンドのヒストリーも重要

いかがだっただろうか。

2014年も半分が過ぎ、また後半に新しいトレンドが生まれて来る可能性も十分にある。

ただ、新しいトレンドとは、それまでの流れをブラッシュアップした上で出てくるのが常であり、トレンドの流れを定期的に追って行くことは、非常に重要と言える。

引き続き、全体の大きな流れを追いながら、適宜、マーケティングの最新トレンドについてお伝えしていきたいと思う。

参考元:
IT用語辞典 BINARY「オムニチャネル」

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