デジタル環境が変わればマーケティングも変わる!Visaが見せる、2014年ならではのワールドカップのメディア戦略とは?

コンテンツマーケティング

6月13日(日本時間)に開幕したFIFAワールドカップブラジル大会は、予選リーグも終盤を迎え、決勝トーナメントへの生き残りをかけた各国の熾烈な争いが繰り広げられている。

今回のブラジル大会、試合のジャッジに「ゴールラインテクノロジー」と呼ばれるハイテクカメラが使用されるなど、前大会にはなかった最新のデジタル技術の導入が随所に見られる。

こういった環境の変化は、コート外にも表れている。

今大会の公式スポンサーとなったクレジットカードの国際ブランドの「Visa」は、デジタル環境を活かした新たなクロスメディアマーケティングを展開している。

新たなメディア戦略

Visaのチーフブランドオフィサーであるアントニオ・ルチオ氏がアメリカCNBCで語ったところによると、「ワールドカップ期間中にVisaがメディアプランにかける費用は、前回大会と同程度の額だが、今大会から大きく資金の割り当てを変更している」という。

ソーシャルメディア中心の広告展開

アントニオ氏の説明によると、従来までのテレビを中心としたメディアプランではなく、Facebook、YouTube、Twitterといったソーシャルメディアに焦点を当てた広告展開をしていくそうだ。 たしかに、FacebookYouTubeTwitterのVisaのページを見てみると、どれもワールドカップ一色。とくにYouTubeでは、ジダンといったサッカー界のレジェンドだけでなく、陸上の名選手ウサイン・ボルトを起用するなど、力の入れようが窺える。

こういった話題性の高いコンテンツが功を奏し、ジダンが出演する、Visa FIFA World Cup -- [レストラン]篇は、100万回以上再生されている。

Visa FIFA World Cup -- [レストラン]篇

ユニークなWebコンテンツ

また、Webのワールドカップ関連のコンテンツも充実している。

「サンバ・オブ‥ザ・ワールド」  出場国のクリエイターが手がけたクオリティの高いコンテンツで、ワールドカップに向けて盛り上がる各国の特色がショートムービーで表現されている。いくつか紹介しよう。

Visa サンバ オブ 日本 (Samba of Japan)

Visa Samba do Brasil (Samba of Brazil)

Visa Deutsche Samba (Samba of Germany)

こういったコンテンツがワールドカップ出場国の32カ国分、用意されている。 それぞれの国におけるワールドカップへ向けての熱狂ぶりが伝わってくる。

「テレトランスポーター」 世界的な盛り上がりを見せる「自撮り」をワールドカップの舞台で体験できるというコンテンツ。ワールドカップにちなんだ13種類の顔が切り抜かれた写真の中から好きなものを選び、自分の顔写真と合成できる。現地には行けないけれど、現地のサポーターや選手になりきってワールドカップを楽しめる、というものだ。ソーシャルメディアでのシェアも可能。

「ビザ・ファンバサダープログラム(Visa Fanbassador program)」 今回、Visaはブラジル、イギリス、日本といった国々から選ばれた11人のファン(インフルエンサー)をコンテンツクリエイターとして現地に派遣している。この企画はビザ・ファンバサダープログラムと呼ばれ、11人の派遣されたメンバーが発信するワールドカップに関連した写真やビデオコンテンツを、FacebookやTwitterで共有、体験できるようになっている。 ちなみに、「ファンダサダー(Fanbassador)」というのは、「ブランドのファン」という意味の"fan"と「大使あるいは使者」という意味の"ambassador"とを掛け合わせたネーミングだ。

まとめ

Visaは前回大会からの変化が見られるデジタル環境に合わせたコンテンツを配信すると同時に、今大会からは、スマートフォンやタブレット端末といったモバイルデバイスへの最適化にも力を入れている。

また、今回紹介したVisaだけではなく、adidasなどの他のワールドカップ公式スポンサー企業も同様に、これまでにないクロスメディアマーケティングを展開している。今後、スポンサー企業のこういったマーケティング傾向は一層強まっていくだろう。

世界最大のスポーツイベントの裏側で垣間見える最新のメディア戦略にぜひ、注目してほしい。

参考元: 5 Ways Visa Plans to Stand Out With Digital at the World Cup A change of tactics for Visa this World Cup VISA (Facebook) VISA(YouTube) VISA(Twitter)

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