ついに到来!「バーチャルリアリティ」が広告の世界を支配する時代

デジタルマーケティング

VR(virtual Reality) バーチャルリアリティ~「見かけや形は原物そのものではないが、本質的、あるいは効果としては、現実であり、原物であること」(出典:日本バーチャルリアリティ学会)。

1980年代に、Jaron Lanierによってそのコンセプトが生み出されて以来、さまざまなSF映画で、「未来の技術」として、人々に憧れを抱かせてきたこのテクノロジー。「ごつい」「高い」などのイメージが先行し、一般消費者向けというよりは、科学者や企業向けのイメージが強かったのではないだろうか?

しかし、最近になり、さまざまな企業が一般消費者向けのVR用ハードウェアの開発と、そのコンテンツ作成に力を注ぐにようになっている。何十年もかけて培われてきたこの技術が、いよいよ、「誰でも体験できるテクノロジー」として、消費者に受け入れられる日が到来しようとしているのだ。

そこで今回は、アドバタイジング分野の「次なるキー」と言われている、VRに注目。実際に、このテクノロジーを活用している有名ブランドの実例とともに、今後の動向について考えてみたい。

バーチャルリアリティと企業の相性

人々は、新しいテクノロジーと聞くと、ついつい深く考えずに飛びついてしまいがちである。しかし、企業として、賢くコンテンツマーケティングを行うためには、そのテクノロジーが自社と相性がよいかを、しっかり考えることも重要ではないだろうか。

VRと相性がよい企業や分野として、まず考えられるのは、ゲームや音楽・芸能などを代表とするエンターテイメントだろう。その他にもファッション・旅行・自動車・不動産業界・医療・軍事関連など、クリエイティビティーやプラクティス・実体験などが重要な分野での活用が想像される。

また、「この技術が一般的に普及されれば、教育の現場も大きく変わるのではないか」と、VR技術の先端を行くOculusは予想している。科学・テクノロジー・数学・エンジニアリングなど、教科書や黒板上では、子供たちがなかなか習得し難い知識を、VRを取り入れることによって、より現実味のある、体験学習という形で学ぶことが可能になると言うのだ。

もちろん、上記に挙げた分野が全てではない。しかし、新たなコンテンツを自社に取り入れる際は、周りに流される前に、まず、しっかりと自社との相性を見極めたいものである。

Coca-Colaの事例

では次に、実際にVRを取り入れ、コンテンツの発信に挑戦したCoca-Colaの実例を見てみよう。

同社がコンテンツ発信の場に選んだのは、注目度の高いワールドカップ会場。消費者が用意されたブースに腰掛け、専用のゴーグルを掛けると、舞台は一変。あっという間に、チーム・ブラジルのロッカールームへとトリップする仕掛けだ。

消費者は、ロッカールームを自由に歩き回ったり、フィールドに出て遊んだりと、ブースを離れることなく、さまざまな「実体験」を得ることができるのである。

今回のこの試みは、決して商品の宣伝ではない。しかし、ブランドとしての価値の向上を目的とし、消費者に対し、こういった貴重な経験を現実のものにできたことは、このテクノロジーへのさらなる期待を与えるのに、大きな役割を果たしたに違いない。

一般消費者向けヘッドセットは、2年以内

ちなみに、一般消費者が手頃な価格でVRのヘッドセットを入手できるようになるのは、今から1~2年内であると予想されている。

2014年3月、Facebookが買収したOculusを筆頭に、現在、ソニーやサムスンなどの大手が、家庭用のヘッドセットの開発に勤しんでいる。

予想では、これらの販売価格は、$200~$300(約2~3万円)。決して安くはないが、多くの消費者の興味を引くには、十分効果がある価格設定ではないだろうか。

そうして、VRに対する顧客の需要が上がれば上がるほど、企業としても、新たな技術やコンテンツの開発に、力や資金を注ぎやすくなる。最先端を行くコンテンツを目標としているのなら、今後の活動の視野に含めておくべきテクノロジーといっても過言ではない。

可能性は、無限大

一般消費者には、どこか現実味の足りない存在であったバーチャルリアリティ。しかし、その流れは、確実に変わろうとしている。

人々が新たなテクノロジーを手に入れた場合、より多様なコンテンツに挑戦してみるのは、当然予測できる行動である。つまり、通常より受け入れられるウインドゥ(窓)が広い時期というのが、VR技術の、一般消費者への普及というタイミングでやってくるのだ。

その波にうまく乗れるかどうかは、企業の読みと、見極めの腕次第。「時遅し……」と、後悔しないよう、ぜひこの技術から目を離さないでほしい。

参考元: The Virtual Reality Renaissance Is Here, But Are We Ready? Virtual Reality: Advertising's Next Big Thing? 日本バーチャルリアリティ学会 Valve Expects Virtual Reality To Be Awesome Within 2 Years Virtual reality: The next frontier in gaming What are the possible uses of virtual reality technology in the travel industry? Project Morpheus: 5 Industries That Virtual Reality Will Revolutionize Virtual reality has huge implications for education, Oculus Rift creator says Leading brands test virtual reality

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