タイの動画がやばい:肺がん患者からインクを作った動画広告キャンペーン

コンテンツマーケティング
タイの動画キャンペーンが熱いのを知っているだろうか?次々とバイラル動画を作り世界的に話題を集めている。今回は、タイの広告代理店BBDOが、タイの健康増進財団(Thai Health Promotion Foundation)のために、実施した禁煙キャンペーンを紹介しよう。
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タバコを吸っている人は肺が汚れている。これは誰でも知ってる常識だが、実際にその汚れとはどの程度なのか。BBDOでは、チュラーロンコーン大学の協力を経て、長期にわたり喫煙を行っていた人物の肺から採取した原料を元にインクを作成し、イベントでの配布を行った。
配布されたインクの色はもちろん「黒」。インクを手に取った喫煙者に、これが自分の肺の色なのか……と大きなインパクトを受ける。ぜひ見てみて欲しい。
どうだろう?少なからず衝撃を受けたのではないだろうか?この動画の結果、禁煙プログラムへの参加希望者数は、前年と比較し、500%の増加と大成功を収めた。
宗像はこう思う
今回のキャンペーンはすごい。何がすごいかと言うと、バイラルと態度変容の両方を実現しているという点。バイラルといえば、面白いんだけど、結局、何の事だっけ?という事例も多い。しかし、今回は、人間の肺からインクを作り出すという衝撃的な事例を動画化しバイラルを作り出すと共に、「タバコによる肺の汚れ」というコアメッセージを明確に伝える事で、「タバコを止める」という意図を高める事に成功している。事前のキャンペーンのメッセージ設計はもちろんの事、それをバイラルするクリエイティブのアイディアに昇華させているという点で、学ぶべき点の多い事例だと言える。
Source:?Adweek
Photo Credit:Raul Lieberwirth
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